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年表:チェルノブイリ原発事故1993

年表:チェルノブイリ原発事故1993

できごと
01 07 日本原水協、リトアニアの首都ビリニュスのチェルノブイリ医療センタ-に医療品21万円相当を贈る。
01 27 ロシアの「チェルノブイリとその他の放射能事故での住民の社会保障と被害地域の回復国会委員会」議長、ウラルの核被害で過去40年間に45万人が影響を受けたと閣議に報告。
02 09? 米国の医師ロバート・ゲイルなど、「チェルノブイリの子供たち」と銘打った被害者救済のための国際チャリティー宝くじの発売を計画。計9万枚を発売予定。
02 23 米カリフォルニア州のバークリー市議会、プルトニウムの生産と使用の禁止を世界に呼びかける決議案を採択。広島・長崎・チェルノブイリ・アラモゴードなど「核関連」の都市へも賛同を呼びかけ。
03 05 放射線被曝者医療国際協力推進協議会、講演会を広島市国際会議場で開催。広島・長崎の医師や研究者4人が旧ソ連・チェルノブイリ原発事故や南ウラルの核惨事などについて現地の状況を報告。
03 08 高田長崎県知事、チェルノブイリ原発事故被曝者救済のためロシアなど3国の医師ら専門家を招き長崎大学などで研修を受けさせることを、県議会の答弁を明らかにする。
03 31 チェコの精神科医ミハエラ・ペチシコバ、チェルノブイリ原発事故の被災者の治療法を学ぶため広島入り。-7日。同医師は、「広島の女上演委員会(代表:村井志摩子)」の招きで3月16日来日。
04 02 市民団体「チェルノブイリ子ども基金」(本部:東京)が招待したベラルーシの子供たち11人、成田に到着。
04 03 チェルノブイリ原発近郊のベラルーシ共和国チェチェルスク地区の医師ら3人、京都市内で現地の実情を報告。6日、ピース大阪(大阪国際平和センタ-)で「私たちは7年間何を見てきたか」をテーマに報告集会。
04 22 「チェルノブイリ支援運動・九州」(本部は北九州市)への募金が3000万円を超える。
04 23 WHO(世界保健機構)、チェルノブイリ原発事故によりベラルーシ共和国の子供の甲状腺がんが24倍に増えたと発表。
04 25 市民団体「プルトニウム・アクション・ヒロシマ」、「チェルノブイリ-トムスク-海洋投棄-六ケ所と続く核の脅威・ヒロシマ集会」を広島市の原爆ドーム前で開催。約20人が参加。
04 25 中村隆市(「チェルノブイリ支援運動・九州」のメンバー)、佐世保市で講演。ベラルーシでの調査の結果を話す。
04 26 広島県被団協・県原水禁などの約110人、チェルノブイリ原発事故から満7周年を迎え、原発も含めた核利用の全面禁止を訴える座り込みを原爆慰霊碑前で実施。
04 30 長崎・ヒバクシャ医療国際協力会、理事会を長崎市内で開催。チェルノブイリ原発事故の被曝者の治療に従事している医師の研修受け入れなど1993年度の事業計画を決定。
05 08 ハンガリーのラジオ放送、同国の12才の少女が、父親の死はチェルノブイリ原発事故が原因として父親の勤務先の国営企業に損害賠償を求める訴訟を起こしたと報道。
05 08 チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっているキエフ内分泌代謝研究所の医師2人、「ジュノーの会」の招きで広島大学医学部などでの研修のため広島入り。23日帰国予定。
05 24 市民グループ「ヒューマン・ルネサンス佐世保」(創価学会青年部などで結成)、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ子供たちのための義援金30万円を日赤長崎県支部に贈る。
05 31? 広島エスペラント会、チェルノブイリ被曝者への救援物資の寄付を呼びかける。
06 01 広島県医師会など、講演会「チェルノブイリ原発事故の医学的検証」を広島医師会館で開催。講師はベラルーシ共和国のアレクセイ・クバルコ・ミンスク医科大学長。
06 29 旧ソ連・ウクライナの少年、チェルノブイリ事故直後に悪化した目の治療のため「チェルノブイリ救援・中部」の招きで名古屋入り。
07 09? 「チェルノブイリの子どもたちを練馬によぶ会」、夏休みに招待を計画。
07 25 チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域のベラルーシの子供ら82人、保養のため来日。札幌市の市民団体「チェルノブイリへのかけはしプロジェクト」の招待。
07 31 ホームテレビ、「チェルノブイリ小児病棟・求められる医療協力」を放映。
08 02 写真展「チェルノブイリと核の大地」、広島テレビロビーで開催。-6日。
08 03 リトアニアの医師、チェルノブイリ原発の事故処理者に悪性腫瘍が多発していることを原水協国際会議で報告。
08 09 「広島チェルノブイリ連帯基金」、ウラジミール・ベベシュコ・ウクライナ国立臨床放射線学研究所長の講演会「チェルノブイリ原発事故の真相と社会医学的後遺症」を広島大学医学部で開催。
08 20 「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」のメンバーら9人、医薬品や食料品など計約160万円分を携え、ベラルーシ共和国に向け出発。
09 10 ベラルーシ共和国モディリ市の子供アンサンブル「パレスカヤ・ゾーラチカ(草原の星たち)」、長崎市平和会館で公演。演奏の前にチェルノブイリ原発事故による現地の被害状況の報告。
09 26 モスクワの音楽家の母娘を招いて、チェルノブイリ被災者の支援のための音楽会が広島市佐伯区民文化センターで開催。約150人の市民が入場。
10 01 日本政府、チェルノブイリ原発事故の健康被害調査と実態視察のため調査団(団長:山下俊一長崎大学教授)を10日-20日の期間、ロシア・ウクライナ・ベラルーシ3国に派遣することを決定。
10 15 ジュノーの会、チェルノブイリで被曝した子供たちの甲状腺がんの手術のため、武市宣雄広島大学医学部講師などをウクライナ・キエフ病院に派遣。
11 11 武市宣雄広島大学医学部講師ら、ウクライナやベラルーシでのチェルノブイリ原発事故被災者の医療支援を終え帰国。
12 06 ベラルーシのミンスク遺伝性疾患研究所長ら2人、チェルノブイリ原発事故の影響調査の打ち合わせのため広島入り。
12 12 長崎大学、チェルノブイリ原発事故で被曝した周辺3共和国の医師6人を迎え、放射線と甲状腺障害の関連について考えるシンポジウムを開催。
12 13 ジリノフスキー・ロシア自由民主党党首、北ドイツ・ラジオのインタビューで、ドイツがロシアの内政に干渉するなら、新たなヒロシマ・ナガサキやチェルノブイリを作り出すこともためらわないと発言。

 

年表:チェルノブイリ原発事故1992

年表:チェルノブイリ原発事故1992

できごと
01 17 「ジュノーの会」が派遣するウクライナのチェルノブイリ原発事故汚染地区に調査団の第2陣、広島空港を出発。上田一博・武市宣雄ら3人。
01 27 ウクライナの核物理学者チェルノセンコ、27日発売のシュピーゲル誌とのインタビューで、チェルノブイリ原発事故処理作業で約100万人が生命の危険にさらされていると発言。
02 04 府中市の市民グループ「ジュノーの会」の調査団、旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の被災地調査から帰国し広島市役所で記者会見。甲状腺がん検診の必要性を訴える。
02 16 「チェルノブイリの子供たちに夏休みを!92」の運営会議、金沢市で開催。3-4月、7-8月に40-50人を一般家庭のホームステイに招待することを決定。
02 24? 東京のカタロク販売会社、モスクワにチェルノブイリ原発事故被害者の救援活動の連絡事務所を開設。
03 02 「チェルノブイリに光を」(日本赤十字社など主催の第4回チェルノブイリ原発事故被災者救援事業)招待のロシア・ベラルーシ両共和国の医師や子どもたち12人、長崎入り。長崎への招待は初。
03 03 チェルノブイリ原発事故で甲状腺異常を訴えるロシア・ベラルーシの少女6人、長崎原爆病院に検査入院。
03 04 社団法人エネルギー・情報研究会議、原発事故に関する世論調査の結果を発表。チェルノブイリ級の大事故が日本で起こると心配している人が6割にのぼる。
03 06 チェルノブイリ原発事故で被災した少女6人、長崎原爆病院を退院。市立戸坂小学校を訪問し、児童と交流。12日まで長崎に滞在。
03 09 タス通信、ベラルーシ保健相が、ゴメリで開かれた科学者会議で、チェルノブイリ原発事故以降、ベラルーシで子どもの甲状腺がんが計45件確認されていると述べたことを報道。
03 11 ウクライナ環境保護省顧問、英ブリストルの会議で、チェルノブイリ原発事故により動物の奇形出産が増加していることを指摘。
03 16 チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっているベラルーシの医師3人、日本キリスト教協議会の招きで広島入り。
03 19 長崎を訪問していたチェルノブイリ原発事故被災の少女など、帰国の記者会見。
03 20 広島YMCA、広島で研修中のベラルーシの医師3人によるチェルノブイリ原発事故6年後の実情の講演会を開催。
03 23 エストニアの医師2人、「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」の招きで広島入り。
03 26 ウクライナ共和国のチェルノブイリ委員会、1991年-92年にウクライナとベラルーシで88人の子供が甲状腺がんにかかるなど、原発事故の健康面への影響は深刻とする新たな調査結果を発表。
04 01 ウクライナ政府、チェルノブイリ原発を1993年に閉鎖することを決定したと発表。
04 07 旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で被災した子供5人と治療に当たっている医師ら4人、「ジュノーの会」の招きで広島入り。
04 08 チェルノブイリ原発事故で被曝した子供5人と医師4人(「ジュノーの会」の招きで広島入り)、広島大学医学部第二外科で診療と研修を受ける。
04 09 「ジュノーの会」の招きで広島入りしている旧ソ連・チェルノブイリ原発事故被災地区の子供たち5人、広島原爆障害者対策協議会健康管理・増進センタ-で甲状腺などの検診を受ける。
04 10 チェルノブイリ原発事故で被曝した子供5人と医師4人、広島大学医学部を訪問。甲状腺の検診を受ける。
04 11 旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で被災した子供4人、広島県歯科医師会の協力で歯の検診を受ける。
04 11 チェルノブイリ原発事故で被災したベラルーシ共和国の子供たち5人、日本の家庭にホームステイし、保養するため滞在先の千葉県に到着。
04 17 ウクライナ・プラウダ紙、チェルノブイリ事故の際、グルバチョフ・ソ連大統領(当時)が報道機関に対し、被害の報道を押え、救援隊による「愛国的活動」に重点を置くよう指示していたと報道。
04 18 「ジュノーの会」と核戦争防止国際医師会議日本支部、広島医師会館で市民講演会を開催。碓井静照医師が旧ソ連の核状況、ウクライナの医師らがチェルノブイリ原発事故以後多発している甲状腺障害の現状などについて報告。約30人が参加。
04 20 広島大学医学部、チェルノブイリ原発事故の被曝者医療・研究について、現地ウクライナの2研究所と共同で進めることに合意。
04 21 チェルノブイリ原発事故で被曝した子供5人と治療に当たる医師4人、広島での治療と研修を終え、記者会見。
04 22 ゴトフチツ・ウクライナ共和国チェルノブイリ事故後遺症担当相、同事故によるウクライナでの死者は6-8,000人にのぼると語る。
04 23 「チェルノブイリに光を」(日赤・朝日新聞社などで組織)、募金活動の成果を追跡調査するために専門家医師団を派遣。上田一博広島大学医学部教授など7人。
04 26 広島県原水禁と「原発はいらん!広島ネットワーク」の20人、チェルノブイリ原発事故6周年で広島市平和公園の原爆慰霊碑前で座り込みを実施。
04 29 「チェルノブイリに光を」(朝日新聞社などで組織)、ウクライナの病院に日本製顕微鏡(150万円相当)を寄贈。
05 15 広島県原水禁、広島で研修中の旧ソ連の医師6人を招き「チェルノブイリ6周年-ベラルーシの実態」をテーマに報告集会を開催。
06 01 チェルノブイリ笹川医療協力シンポジウム、ベラルーシのモギリョフ市で開催。-3日。日本から重松放影研理事長・蔵広島大学原医研所長ら約20人が参加。
06 08 チェルノブイリ原発事故で健康への悪影響が心配されるウクライナの子ども8人と医師2人、広島入り。
06 22 中国地方反原発反火電等住民運動市民運動連絡会議、中国電力の株主総会に対し、同社の株主として質問書を提出。その中でチェルノブイリ原発事故被災者治療への協力を求める。
06 23 本橋成一の写真と貝原浩の絵画を集めた展覧会「チェルノブイリ・大地の結び」、丸木美術館(埼玉県東松山市)で開幕。-7月12日。
07 27 世界保健機構(WHO)、ロシア・オブニンスク市で「チェルノブイリ原発事故の健康影響についての国際プログラム」専門家会議を開催。蔵本淳広島大学原医研所長が出席。
08 13 エフゲニー・コノプリヤ国立放射線生物学研究所(在ベラルーシ)所長、京大原子炉実験所での講演の中で、ベラルーシ国内でチェルノブイリ事故の影響と見られる甲状腺がんが100例以上発生していると語る。
08 23? 広島大学の医学部と原爆放射能医学研究所、ウクライナの研究所とチェルノブイリ原発事故の影響で多発が心配される甲状腺疾患などの早期診断・治療について共同研究を実施することを決定。
09 01 英国セラフィールドの使用済核燃料処理工場から、操業開始以来海水中に放出されたプルトニウム量が、チェルノブイリ原発事故で放出の7倍以上に達していることが明らかになる。
09 05 岡山県内の高校生グループ、チェルノブイリに代表2人を派遣するためのバザーによる資金作りを開始。
09 10 ベラルーシ共和国の市民グループ「ベラルーシ社会エコロジー同盟・チェルノブイリ」の代表2人、長崎県庁・長崎原爆病院などを訪問。11日には、長崎大学医学部を訪問。
09 11 「ジュノーの会」が派遣するチェルノブイリ被災者医療チームの甲状腺班(佐藤幸男・武市宣雄ら3人)、ウクライナに向けて広島を出発。
09 15 チェルノブイリで被曝した骨髄性白血病の少年、日大板橋病院で骨髄移植手術のため来日。
09 24 「ジュノーの会」が派遣するチェルノブイリ医療チームの血液班(上田一博・吉沢浩司ら4人)、ウクライナへ向けて出発。
10 09 政府、チェルノブイリ原子力発電所事故による住民の健康影響の状況や日本側の技術協力のあり方を調査するため、秋葉澄伯放影研疫学副部長を団長とする専門家グループ8人を11日から旧ソ連に派遣することを決定。
10 16 チェルノブイリ原発3号機、運転を再開。
10 24 第2回チェルノブイリ救援グループ全国会議、東京都内で開催。信州大学医学部のグループ、汚染地域の子どもの甲状腺異常の発生率が非汚染地域と比較して高いと発表。
10 31 ベラルーシ共和国の医師ら2人、4割の子供にチェルノブイリ原発事故の影響と見られる甲状腺肥大の被害が続いていると、大阪市内での市民団体との交流会で報告。
10 31? 岡山県内の高校生グループ、1993年3月に2人をチェルノブイリに派遣し原発事故の影響を調査することを計画。
11 01 ベラルーシの医師ら2人、広島平和会館で被爆者らと交流。2人は、大阪の市民団体「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」の招きで来日。
11 02 チェルノブイリ原発事故により甲状腺に障害があるとされるベラルーシの子供6人と医師2人ら9人、日本赤十字社の招きで広島入り。5日、6人の子供、広島赤十字・原爆病院に入院。
11 03 チェルノブイリ救援広島委員会とジュノーの会、「チェルノブイリの現状と広島の協力を考える」報告集会を広島YMCAで開催。10月26日から広島で研修中のベラルーシの医師2人をはじめ約20人が参加。
11 06 ベラルーシの医師2人、東京の日本キリスト教協議会でチェルノブイリ原発事故による放射能被害者への緊急援助を訴える。
11 07 市民グループ「ヒューマンルネッサンス佐世保」、チェルノブイリの被災児に医薬品を送るための募金活動を佐世保市内で実施。
11 10 チェルノブイリ原発事故で被災したロシアの少女6人と治療に当たっている医師2人、日赤長崎病院で検診と研修を開始。
11 15 長崎で体内被曝線量などの検査をしているチェルノブイリ原発事故被災児童6人、長崎国際文化会館で地元の中学生と交流。
11 24 チェルノブイリ原発事故で被曝したウクライナの小・中学生4人、「ジュノーの会」の招きで来日。
11 27 「ジュノーの会」が招いたチェルノブイリ原発事故で被災した児童4人、広島原対協で受診。
12 03? 朝日新聞社・日赤などの募金活動「チェルノブイリに光を」、広島・長崎で現在研修中の4人で2年間の活動を閉じる。募金総額は1億3,000万円。招待した児童・医師は73人。
12 05 佐藤幸男広島大学教授ら4人、チェルノブイリ原発事故による小児甲状腺ガン障害の共同研究のためウクライナへ出発。

 

年表:チェルノブイリ原発事故1991

年表:チェルノブイリ原発事故1991

できごと
01 07 朝日新聞社など、チェルノブイリ原発事故の被災者救援のため「朝日チェルノブイリ救援募金」を開始。被災者の受け入れには、広島県・市、[広島大学]原医研などが協力。
01 11 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、モスクワ市で、4月に被災地の子どもと医療スタッフを広島県に招くことでソ連側と合意。
01 18 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、4月に日本に招く第一陣を、ウクライナ共和国の子供たちや医療スタッフとすることでソ連関係者らと合意。
02 11 ソ連のユネスコ大使、パリで開かれたユネスコの会合で、チェルノブイリ原発事故で400万人以上が後遺症に苦しんでいることを公表。
02 17 モンテカルロ国際テレビ祭に入賞したテレビ番組「チェルノブイリ事件から4年」(NHK制作、1990年8月放送)、再放送。
03 01? ソ連のカメラマン、イーゴリ・コスティンによるチェルノブイリ原発事故の記録写真展、全国各地で開催。
03 03 外務省のチェルノブイリ原発事故調査団(10人)、訪ソ。重松逸造・放影研理事長、蔵本淳・[広島大学]原医研所長が参加。蔵本所長、調査結果をもとに「広島の医療の貢献も考えたい」とコメント。
03 11? ウクライナ共和国出身の登山家ら、チェルノブイリ原発事故被災者の健康調査復活のための基金を創設するため、募金活動を開始。
03 13 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」で、4月に来日し広島で治療を受ける子供らと、医療研修する医師らの顔ぶれが決まる。
03 17? 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、モスクワ郊外の病院で現地調査を実施。
03 25 放影研の専門評議会、広島市で開催(27日まで、約50人参加)。重松理事長、チェルノブイリ原発事故被災など外部からの協力要請に積極的に対処したいと挨拶。放影研、放射線の循環器系疾患への影響を初めて指摘。
03 26 長野県の住職ら、日本チェルノブイリ連帯基金を設立。現地での調査のため、訪ソ。
03 29 広島市長、来日中のソ連外相と東京で会談。同外相、4月に来日するソ連大統領の広島訪問が実現困難であると説明、チェルノブイリ原発事故被災者救援については、放影研との協力を続けたいと発言。。
04 02 ソ連大統領来日時に、日ソ両国政府間で取り交わされるチェルノブイリ原発事故被害対策協力に関する覚書が公表される。それによると、白血病などの治療・予防・疫学調査などの実施を決定。
04 03 ソ連の女子体操のオルガ・コルブト、米シアトル市のがん研究センターで受診。チェルノブイリ原発事故による被曝の疑い。
04 06 民間の支援組織「日本チェルノブイリ連帯基金」、チェルノブイリ原発事故の被災児約20人を9月に日本に招くことを決定。
04 09 ソ連最高会議、チェルノブイリ原発事故被害者救済のための補償法案を採択。事故発生後満5年を前にした初めての法律。放射能で身体・財産に損害を受けた市民に補償を受ける権利を定め、480万人が対象。
04 09 チェルノブイリ原発事故被災地の子供6人・医療スタッフ4人、朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」の招きで、来広。
04 10 チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島赤十字・原爆病院に入院(13日まで)。市民グループ「広島折鶴の会」、折りづるなどの慰問品を届ける。
04 10 チェルノブイリ原発事故被災地の子供らに同行して来広した医療専門家ら、広島県知事・市長らを訪問。原爆資料館を見学。
04 11 ソ連保健省生物物理学研究所所長、「チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域住民の被曝量は想定の20%しかなく、移住の必要性も大幅に減少している」との見解を表明。
04 12 ソ連・白ロシア共和国科学アカデミー原子力研究所所長ら、広島県原水禁の招きで来広。チェルノブイリ原発事故5年後の現地の様子などを報告。
04 14 英紙、ソ連チェルノブイリ原発事故の科学調査担当幹部が事故の規模は当局の発表よりはるかに大きく、死者は7000人以上に達していると発言したことを報道。
04 14 広島滞在中のチェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、原爆資料館などを見学。
04 15 チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島カープ球団の招きで、広島市民球場を訪問。この他食事の招待や募金なども相次ぐ。
04 15 ソ連チェルノブイリ原発事故による危険を国民に知らせなかった当時の政府当局者に対する裁判が、ブルガリアの首都ソフィアで開始。国連報告によると、ブルガリアでは、事故による放射能の影響が国民一人当たり平均で最も深刻。
04 15 チェルノブイリ原発事故被災地の子供らに同行して来日したソ連の医師ら、広島市の放影研で、研修を開始(17日まで)。
04 16 ソ連科学アカデミー副総裁のレオニード・イリーヌ教授、パリで開催中のチェルノブイリ原発事故についての会議で、同事故による死者は28人であると、14日付けの英紙の報道を否定。
04 17? 広島大原医研佐藤幸男教授、ソ連大統領の来日について、チェルノブイリ原発事故の実態解明と救済が促進することを願うとコメント。
04 18 ソ連チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島市で、日本の小学生らと交流。
04 18 日ソ両国政府、15の協定・覚書などの文書に合意。そのなかのチェルノブイリ原発事故対策協力についての覚書で、被災者に対する調査・治療、専門家の派遣などで合意。
04 18 市民団体「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」、エストニア共和国などでのチェルノブイリ原発事故被災者調査のため、広島大原医研佐藤幸男教授らを現地に派遣。
04 20 ウクライナ共和国保健相、朝日新聞記者と会見。チェルノブイリ原発事故の後遺症で、同共和国で約600人が死亡したことを公表。
04 21 広島市の主婦林悠子、市民団体「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」が派遣する代表団の一員として訪ソ。エストニア共和国での市民集会に参加。
04 22 ソ連ウクライナ共和国の新聞社から、チェルノブイリ原発事故の被害状況と救援を求めるメッセージが中国新聞社に届く。
04 22 ソ連ウクライナ共和国の首都キエフで、被曝者救援団体主催の集会「チェルノブイリ・ウィーク」、開催(国内外から約10万人参加)。
04 23 ソ連チェルノブイリ原発事故被災地の子供と医師ら、検診・研修などの全日程を終了。26日、帰国。
04 24? 市民グループ「チェルノブイリ救援・中部」代表坂東弘美、来広し、奇形の多発を報じるソ連紙を持参し、チェルノブイリ被災者の救援を呼びかけ。「被災地の人たちは、被爆地のヒロシマ・ナガサキに大きな期待を寄せている。」と発言。
04 25 府中市の民間団体「ジュノーの会」・広島市の「チェルノブイリ救援広島委員会」代表ら、チェルノブイリ被災者に対する今後の救援活動について発表。それによると、「ジュノーの会」は7月に被ばく児童を招請、「広島委員会」は5月に医師を招請。
04 25 反原発労働組合連絡会議のメンバーら、チェルノブイリ原発事故5周年を前に、中国電力本社前で、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地図などを掲げ「反原発」を訴え。
04 25? 広島県原水禁、ソ連チェルノブイリ原発事故による汚染地域に住む子供らを、今秋広島に「集団疎開」させることを計画中。ソ連の民間団体「平和基金」の要請を受けて計画。
04 26 チェルノブイリ原発事故から満5年を迎え、ソ連各地で事故犠牲者の追悼集会など開催。キエフ・ミンスク市では、チャリティーコンサート・討論集会など開催。ソ連国営ラジオ・テレビは特別番組を放送し、被害者救済募金を呼びかけ。
04 26 ソ連女子体操のオルガ・コルブト、ワシントン市で、チェルノブイリ原発事故5周年に当たり、被爆住民への支援を訴え。「オルガ・コルブト財団」の設立を計画。
04 26 市民グループ「チェルノブイリに放射能測定器をおくる会」、チェルノブイリ原発事故から満5年を機に、東京で結成集会を開催(約100人が参加)。
04 26? ソ連チェルノブイリ原発事故の4号炉を覆う放射能防護壁にすき間ができ、放射能漏れの危険が指摘される。対策についての意見が対立し、結論が出ず。
04 26? チェルノブイリ原発事故の死の灰が、微量ながら日本に現在も飛来していることが、大阪府立大付属研究所の観測で判明。
04 29? 市民団体「チェルノブイリ支援運動・九州」、6月の調査団派遣や医療機器寄贈などのため、募金を呼びかけ。
05 07 ソ連最高会議、チェルノブイリ原発事故の被害者救済のための社会補償法を満場一致で採択。それによると、地域住民と復旧作業従事者ら約480万人を対象に、財産・健康被害の補償をするため、国家予算の約4%を投入することを決定。
05 08 チェルノブイリ原発事故5周年集会に参加した広島市の主婦林悠子、現地での様子を報告。それによると、リトアニアの医師ら、医薬品の欠乏を訴え。
05 09 チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっているオリガ・アレイニコワ医師、来日し、記者会見。ミンスク小児血液病センターでの白血病患者が、事故前に比べ2倍強に増えていることなどを公表。同医師は、市民グループの招きで来日。
05 10 笹川記念保健協力財団、チェルノブイリ原発事故被曝者への医療協力のため、医師・放射線技師などを派遣。第一陣に、広島から広島大原医研の藤村欣吾助教授ら7人が参加。
05 12 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災者治療に当たっているオリガ・アレイニコワ医師、市民団体「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワークの招きで来日。広島市での集会「チェルノブイリの子供たちはいま!」で講演(聴衆約180人)。
05 16 世界保健機関(WHO)の世界保健総会、チェルノブイリ原発事故の影響と健康被害の調査研究のための国際的な調査センタ-を、ソ連国内に設置することを決議。
05 18 朝日新聞広島支局の大峯伸之記者、朝日文化サロン岡山の5月例会で講演。テーマ「ソ連チェルノブイリ原発事故後5年-被災の現地を歩いて」
05 18 国際原子力機関(IAEA)の国際諮問委員会によるチェルノブイリ原発事故報告書、公表。それによると、「放射線による直接的健康被害はなかった」と結論。同委員会委員長の重松逸造放影研理事長、総合報告として最善のものとコメント。
05 20 ソ連の医師5人、広島の「チェルノブイリ救援広島委員会」などの招きで来広。広島大原医研などで被曝者医療などについて研修。
05 20 ソ連保健省、チェルノブイリ原発事故による死者は61人と発表。当初発表の31人の死者のほか、被曝した重傷患者145人のうち30人が死亡したと説明。
05 21 国際原子力機関の国際会議に参加したソ連のウクライナ・白ロシア両共和国の関係者ら、同機関のチェルノブイリ原発事故の影響に関する報告書について、「汚染評価が不十分」と反発。
05 21 国際原子力機関(IAEA)のチェルノブイリ原発事故影響報告書を検討する国際会議、ウィーンで開催(24日まで、約200人参加)。IAEA国際諮問委員会の重松委員長、「これを調査の終わりではなく、始まりとしたい。」と発言。
05 23 ソ連の非政府系団体「チェルノブイリ支援」の責任者、ニューヨークで、チェルノブイリ原発事故の事後処理作業員のうち少なくとも1000人余が死亡、5000人以上が病弱者になったと発表。
05 25? 国際原子力機関国際諮問委員会のチェルノブイリ原発事故被害調査結果について、被爆地広島の専門家らの間で評価が分かれる。広島大原医研佐藤幸男教授、臨床デ-タの重要性を強調。横路健次郎元原医研所長、報告書に肯定的見解。
06 02? 米カリフォルニア大学のロバート・P・ゲール準教授、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染で、がん死亡者が50年で2千-2万人増加するとの見解を表明。
06 03 チェルノブイリ救援広島委員会の招いたソ連医師ら5人、広島入り。10日まで滞在し、広島大学原医研や放影研などで研修。
06 03? 東海・北陸の救援活動グループ「チェルノブイリ救援・中部」に、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ人々からの手紙・絵などが届く。
06 09 埼玉県の与野西中学校の生徒(234人)、来広し、平和学習。チェルノブイリの子どもたちへの贈物を「折鶴の会」に寄託。
06 19 第5回宗教と平和シンポジウム、広島市の県民センタ-で開催(約30人参加)。広島市の渡辺正治、チェルノブイリ原発事故被曝者の実態を報告。
06 22 「ジュノーの会」、広島県府中市で「チェルノブイリからの手紙・絵画展」を開催。ひきつづき広島市内でも開催。
06 25? 広島市の被爆者渡辺美代子、チェルノブイリ被災者から、励ましの手紙に対する返書を受け取る。
06 25? チェルノブイリ原発事故の被害レポートを出版したつくば市の小川仙月、来広し、被爆直後の広島の被害状況を調査。
06 28 朝日新聞などによる募金救援活動「チェルノブイリに光を」の招きで来日する被災地の子供・医師らの広島市での日程、決定。
07 02 ソ連・チェルノブイリの原発事故で被災した子供5人と現地の医師ら6人の一行、検査・治療・医学研修のため広島入り(10日まで滞在)。朝日新聞社などの救援活動「チェルノブイリに光を」の招きによる第二陣。
07 03 ソ連・チェルノブイリ原発事故被災地の子どもら(5人)、広島赤十字・原爆病院に入院。
07 06 テレビ番組「土曜インタビュー」で、ソ連チェルノブイリ原発事故被災地を訪れ巡回診療を行った広島市の医師が、現地での模様を報告し広島の役割について発言。
07 06 来日中のチェルノブイリ原発事故被災地の子どもら、原爆資料館などを見学。
07 08 広島滞在中のソ連・チェルノブイリ原発事故被災地の子どもたち5人、広島市立国泰寺中学校に体験入学(9日も)。
07 09 ソ連チェルノブイリ原発事故などの調査・救援活動をしている専門家・市民らの報告集会、東京で開催。広島大原医研の佐藤幸男教授、事故後、奇形児が増加していると報告。国際原子力機関(IAEA)調査結果に対する反論が相次ぐ。
07 09 広島滞在中のチェルノブイリ原発事故被災地の子どもら、広島を離れるにあたり日本赤十字社広島県支部で記者会見。10日離広。
07 09 ソ連・チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの病院建設を進めている医師ら、長崎市を訪問。長崎市長に医療協力などを要請。
07 12 ソ連チェルノブイリ被災地の子どもら(5人)、帰国。
07 13 「悲劇の現場から イーゴリ・コスチンさんのチェルノブイリ写真展」、三次市の三次教育会館で開催(14日まで)。巡回展で今年1月青森県でスタート。
07 19 ソ連・白ロシア共和国の医師5人、約3週間の被曝者医療の研修を終了。同医師らは、募金救援活動「チェルノブイリに光を」の招きで来日。(22日、帰国。)
07 20 ソ連・チェルノブイリ事故の取材活動をした女性テレビ制作者、来広し、被爆者吉川生美らを取材。広島大学原医研などを訪問。市民グループ「日本チェルノブイリ連帯基金」の招きで来日。
07 20 神道時事問題研究会・広島県神社庁、広島市で、「神道と平和」公開座談会を開催。テーマ「広島からチェルノブイリへ」。広島大学原医研佐藤幸男教授などが参加。
07 21? 佐藤幸男広島大学原医研教授、府中市立西小学校と第一中学校で、チェルノブイリ原発事故で被災した白ロシアやウクライナの現状について講演。
07 23 ソ連・チェルノブイリ原発事故により避難生活を余儀なくされている子どもら(28人)、ボーイスカウト日本連盟の招きで来日。東京・新潟などでホームステイ。
07 24? 日本東洋医学会広島県部会、「ジュノーの会」の招きで、26日に広島入りするソ連・チェルノブイリ被災児童の治療に協力を申し出。
07 26 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童ら(4人)、来広。府中市の市民グループ 「ジュノーの会」の招きで、8月8日まで滞在予定。
07 27 チェルノブイリ原発事故の記録映画「チェルノブイリ・黙示録」(ロラン・セルギエンコ監督)、大阪市で上映(8月16日まで)。
07 27 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童3人、広島原爆障害対策協議会の健康管理増進センタ-や東洋医学の医院を受診。
07 29 広島訪問中のソ連・チェルノブイリ原発事故の被災児童ら、広島大学附属病院で全身の放射線量測定を受ける。3人とも正常範囲内であることが判明。
07 31 原水禁国民会議などによる原水禁世界大会に参加する外国代表、決定。101カ国から29人が参加、うち4人はチェルノブイリ原発事故の被災者。
08 01 ソ連・ウクライナ共和国の写真家イーゴリ・コスチンのチェルノブイリ原発事故被災写真展、広島市南区で開催(3日まで)。4ー6日、中区で開催。
08 02 市民グループ 「ドクタージュノーの会」の招きで来日したソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童、府中市立第一中学校の平和集会で、同校生徒らと交流。
08 03 「戦争と平和展」(創価学会インターナショナル・国連軍縮局など主催)、広島市で開催(20日まで)。同展は、89年10月にニューヨークの国連本部で初開催、日本国内では初。チェルノブイリ原発事故の放射能除去作業日誌など展示。
08 04 テレビ番組「チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告」(NHK)、放送。
08 04 被爆46周年原水爆禁止世界大会反核平和漫画展(第8回)、広島市の県民文化センタ-で開催(6日まで)。チェルノブイリ原発事故の被災写真も展示。
08 05 核問題を考える特別上映会、広島市のサロンシネマで開催(6日も)。「グランド・ゼロ」・「チェルノブイリ黙示録」・「ポリゴン」を上映。
08 05 テレビ番組「ほっと ヒロシマ発チェルノブイリ悲しみ号」(広島テレビ)、放送。
08 05 府中市の「ジュノーの会」の招きで広島入りしたチェルノブイリ原発事故で被災した児童ら、中国新聞社を訪問。
08 06 テレビ番組「チェルノブイリの子供たち~46年目のヒロシマいま世界へ」(広島ホーム)、放送。
08 06 ソ連・チェルノブイリ原発事故の被災児童、セミパラチンスクの少女、「原爆の子」感想文コンテスト入賞の米国生徒ら、広島市で地元の子供らと交流。吉川生美から体験を聞く。
08 06 チェルノブイリ原発事故の被災児童・セミパラチンスク市の少女・英語版「原爆の子」感想文コンテストに入賞した米の高校生ら、広島市の平和記念公園で交流。
08 07 「ジュノーの会」の招きで広島を訪問していたソ連チェルノブイリ原発事故被災地の児童ら(4人)、検診や治療の日程を終了。
08 07 チェルノブイリ原発事故の被害を描いた映画「チェルノブイリ黙示録」、広島市内で上映開始(16日まで)。
08 07? ソ連国営タス通信、コンクリート製の「石棺」で覆われたチェルノブイリ原発4号機の内部の写真を公表。
08 08 ソ連・エストニア共和国のチェルノブイリ委員会一行、長崎市を訪問し、核被害者救援に対する協力を要請。同市長、県と合同で「長崎・ヒバクシャ国際協力委員会」の結成準備をしていることを公表。
08 21 広島県原水禁、ゴルバチョフ大統領を失脚させたクーデターに抗議し、チェルノブイリなどの核被害者救援に全力をあげることを求めたソ連政府あてのアピールを在日ソ連大使館に送付。
08 23 国際児童青少年演劇協会のアドルフ・シャピロ会長ら、広島訪問。チェルノブイリ原発事故被災児への支援を呼びかける。
09 01? 広島市在住の渡辺正治、チェルノブイリ原発事故被曝者を対象としたアンケート調査を集計中。来年、報告書を作成の予定。
09 03? 外務省、チェルノブイリ原発事故被災者医療協力第一弾として、平成4年度から、現地と日本の医師の研修交流を計画。
09 04 放射線被曝者医療国際協力推進員会、広島県庁で第2回幹事会を開催。ソ連とブラジルで被曝者医療に当たっている石の研修受け入れや、チェルノブイリ原発事故の影響を調べた専門家による公開報告会に開催を決定。
09 18 チェルノブイリ原発事故調査のためソ連を訪問した府中市の市民グループ「ジュノーの会」の調査団、帰国報告。広島大原医研の佐藤幸男教授、「小児の甲状腺がんは今後急増する恐れがある」と報告。
09 26 チェルノブイリ原発事故被災住民の診療に携わっているソ連の医師団9人、長崎大学医学部で被爆者医療について研修するため長崎入り。
09 27 モスクワで開催中の全欧安保人権会議場で、ソ連ベラルーシ共和国の関係者が、チェルノブイリ原発事故で汚染土などの除去作業をした人のうち約7000人が放射線障害で死亡したと発表。
09 28 ソ連チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっている医師ら9人、来広。笹川記念保健協力財団の支援プロジェクトによる受け入れ第一弾として放影研・原医研などで研修。
10 03 ソ連のジャーナリスト、トカチ・ブラーダ、岡山市を訪問。市民グループと交流し、チェルノブイリ被災者への救援活動に対する支援を訴え。
10 11 放射線被曝者医療国際協力推進協議会、ソ連チェルノブイリ原発事故調査にかかわった広島の医師らによる公開報告会を開催(約300人参加)。放射能の影響の有無について、研究者間で意見が対立。
10 15 日本原水禁・ソ連核被害者調査交流団(31人)、訪ソ。広島から横原由紀夫・県原水禁事務局長らが参加。セミパラチンスク核実験場・チェルノブイリ原発事故による核被害者交流の予定。
10 19 イーゴリ・コスティン(ノーボスチ通信カメラマン)のチェルノブイリ原発事故被災写真展、長崎市で開催。20日まで。
10 23 チェルノブイリ原発事故の被災者救援に携わっているソ連のソ連保健省担当者ら、来広し、広大原医研を視察。
10 24 広島交響楽団、ウィーンでの第46回国連創立記念コンサートで演奏(聴衆約2700人)。被爆犠牲者のための「広島レクイエム」などを演奏。チェルノブイリ被災者救援のチャリティー演奏会。会場ロビーでは広島・長崎原爆写真展を開催。
10 27 ワールド・フレンドシップ・センター、広島市中央公園での国際交流の集いで、チェルノブイリのミニ写真展を開催。
10 29 ソ連緊急事態国家委員会チェルノブイリ原発事故対策委員会のメンバー、来日し、外務省での日ソ専門家代表者会議に参加。日本側から重松逸造放影研理事長が参加。
11 01 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ソ連支部の代表団(5人)、同日本支部の招きで来広。チェルノブイリ原発事故の影響などについて講演。2日、広島大原医研などを見学。
11 02 ソ連チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシ共和国で、土壌中に猛毒のプルトニウムが存在し、人体からも検出されるという調査結果が、埼玉県大宮市での国際プルトニウム会議で発表される
11 04 「日ソ・チェルノブイリ甲状腺シンポジウム」、長崎大学医学部附属病院で開催。4月ゴルバチョフ・ソ連大統領来日時に調印された覚書に基づき日ソの研究者で開催。
11 04 チェルノブイリ原発事故で被災した子どもと主治医ら(9人)、検査と医療研修のため来広。朝日新聞社などによる募金救援活動「チェルノブイリに光を」の事業の一環。
11 05 ソ連チェルノブイリ原発事故で被災した高校生ら(3人)、広島赤十字・原爆病院に入院。日本赤十字社などの招待。同行の医師らは同病院などで研修。
11 08 チェルノブイリ原発事故被災者の治療の研修のため、ラトビア共和国の医師、来広。放射線被曝者医療国際協力推進協議会が受け入れ、広島大原医研などで研修。
11 10 ソ連チェルノブイリ原発事故被災者を救援しようと、「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」の結成集会、大阪市で開催(約100人参加)。
11 11 チェルノブイリ原発事故で被災し、広島市で検査を受けているソ連の高校生ら、安芸郡音戸町の小学校を訪れ生徒らと交流。
11 13 チェルノブイリ原発事故で被災したソ連の子どもら(3人)、検査日程を終了し、記者会見。「病気への不安が消えた」と発言。(14日、帰国)
11 20? 慶応大学藤田祐幸講師、ソ連チェルノブイリ原発事故について、汚染源からの距離に関係なく、事故直後に雨が降ったところほどおせんがひどいとの研究結果を発表。
11 22 チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちに同行し、広島で医療研修していた医師団、研修日程を終え広島市で記者会見。「今後は日ソ共同の被ばく者研究を進めたい」とコメント。朝日新聞などによる「チェルノブイリに光を」が招請した第三陣。
11 23? チェルノブイリ原発事故の被災地ベラルージ共和国市民による救援活動グループ 「チェルノブイリの子どもたちのために」のメンバー、来日し、救援を訴え。
12 22 平成4年度の大蔵省原案内示。在韓被爆者支援基金に23億円、ソ連・チェルノブイリ事故被災者救援調査費9300万円などのほか、被爆者がん検診の対象に大腸癌が新たに認められる。
12 27? 平成4年度予算大蔵原案に対する復活折衝で外務省が初めて計画した「チェルノブイリ専門家派遣招へい事業」予算3400万円が認められる。

 

年表:チェルノブイリ原発事故1990

年表:チェルノブイリ原発事故1990

できごと
01 06 広島赤十字・原爆病院の蔵本潔副院長、赤十字社のチェルノブイリ原発事故調査団の一員として訪ソ。(19日、帰国。)
02 14 ソ連白ロシア共和国で、州当局がチェルノブイリ原発事故の放射能汚染実態を隠してきたとして、連日数万人規模のデモや集会が続く。
02 17 ソ連白ロシア共和国の首都ミンスクの病院で、チェルノブイリ原発事故の影響でこれまでに6000人が甲状腺がんで死亡、とオーストリアの新聞が報道。
03 05 ソ連ウクライナ共和国最高会議は、チェルノブイリ原発を95年までに操業を完全に停止、閉鎖するよう求める決議を採択。
03 23 チェルノブイリ原発事故の放射能汚染に今も苦しむソ連白ロシア共和国からの要請で、IAEAが近く被害調査のための国際的調査団を現地に派遣へ。
03 29 チェルノブイリ原発事故の損害が、2000億ルーブル(3300億ドル)に。ソ連専門家が試算。
04 04 ポーランドの国際会議で、ソ連人科学者がチェルノブイリ原発事故の影響で、今後数千人の死者が出る、と警告。
04 07 ソ連国家テレビラジオ委員会のメンバー、原発事故被害者救援の番組作成のため来広し、平和記念館の原爆資料仮展示場などを取材。チェルノブイリ事故の死者は政府発表の倍以上であると証言。
04 22 広島市の市民グループ、ソ連チェルノブイリ原発事故4周年で、事故の被害を記録した映画を上映。
04 23 国際原子力機関(IAEA)の調査団、訪ソし、チェルノブイリ原発事故実態調査を開始。放影研重松理事長・原医研蔵本所長ら、参加。[広島大学]
04 25 ソ連最高会議はチェルノブイリ原発事故で、93年までにさらに汚染地域の住民18-20万人を避難させるなど総額4兆円に上る救済計画を審議。
04 25 広島県原水禁、広島市で、講演会「チェルノブイリ4周年・ソビエトの核被害の実情をさぐる」を開催。ソ連の医師アレクサンダー・ヤコブレフが講演、被害者への支援を訴え。
04 26 広島市の市民グループ、チェルノブイリ原発事故4周年で、平和記念公園で脱原発を訴えて座り込み(約20人参加)。
04 26 ソ連原発事故被災者救援を呼びかけるテレビ番組「テレソン・チェルノブイリ」、放送。モスクワから日本・欧州・米国に中継。広島の被爆者の話なども紹介。
04 26 ソ連の作家アレーシ・アダモビッチ、来日し、チェルノブイリ原発事故被災者の日本への受け入れ治療・人材派遣などについて、協力を呼びかけ。
04 26 長崎県被爆者手帳友の会、ソ連チェルノブイリ原発事故4周年を考える集会を長崎市で開催(約150人参加)。被爆者は原発に反対するとの決議文採択。
04 27 ソ連最高会議核・環境問題小委員長、訪問先の米で、原発事故被災の子どもの救済を要請。チェルノブイリ原発事故は「広島・長崎以来の悲劇」と発言。
04 30 ソ連チェルノブイリ事故被災者の救護運動をしているアレ-シ・アダモビッチの講演会、長崎市で開催。原爆資料館など見学。
05 10 国際原子力機関、ソ連チェルノブイリ原発事故調査を実施することを発表。日本からは、重松逸造放影研理事長らが参加。
05 22 訪ソ中の原水禁国民会議代表団、モスクワ市でチェルノブイリ原発事故被災者家族らと交流。
05 27? ソ連のウラジーミル・M・コレシコ教授、来日し、チェルノブイリ原発事故による白血病の増加などで、住民が心理的パニックに陥っていることなどを報告。
06 04 中山外相、ソ連チェルノブイリ事故被曝者救済について、唯一の被爆国として前向きに対応していく考えを表明。
06 07 政府、ソ連チェルノブイリ原発事故被ばく者救援のため、多国間協力とともに、日ソ二国間協力も推進する方針を決定。
06 08 世界保健機関(WHO)、ソ連チェルノブイリ原発事故の被災者対策として、ソ連オブニンスク市に「チェルノブイリ国際研究センタ-」設立を検討していることが判明。
06 11 広島県原水禁、チェルノブイリ原発事故被災者治療用に、注射器などをソ連人研究員に寄託。
06 15 チェルノブイリ被ばく者第1回全ソ大会、キエフで開催(チェルノブイリ同盟主催、約1000人参加)。約5万人が放射線障害に侵されていることが判明。
06 21 チェルノブイリと原爆をテーマにした現代音楽作品2曲を収録したコンパクトディスク、日本で発売。「チェルノブイリ」(ベイト作曲)・「広島の犠牲者にささげる哀歌」(ペンデレツキ作曲)の2曲。
07 02 ソ連チェルノブイリ原発事故処理作業に従事し、白血病にかかったソ連人パイロット、死亡。
07 07 白ロシア共和国の代議員、チェルノブイリ原発事故の影響で、同共和国での新生児死亡率が急増していることなどを発表。
07 10? 放射性の微粒子が、ソ連チェルノブイリ原発事故の影響で白ロシア共和国住民の肺の中に、多量に存在することが判明。
07 21 蔵本淳広島大原医所長ら、国際原子力機関(IAEA)のチェルノブイリ原発事故現地調査団として、訪ソ。
08 05 テレビ番組「汚染地帯に何が起きているか~チェルノブイリ事故から4年」(NHK)、放送。(8月30日、再放送。)
08 06 テレビ番組「特集ズームイン! 朝 ヒロシマ被爆45年・チェルノブイリは今」(広島テレビ)、放送。
08 12 政府、来年のソ連大統領来日時に、チェルノブイリ原発事故の被災者救済のための医療協力協定を締結する方針を決定。広島・長崎の放射線医学研究機関にも協力を打診する方針。
08 14 訪ソ中の「チェルノブイリ原発事故調査団」、モスクワで記者会見。重松逸造放影研理事長、医療機器の提供・医療関係者の日本への受け入れなどの援助を実施すると発表。
08 15? 世界教会協議会が派遣したチェルノブイリ原発事故調査団、帰国し、東京で報告会開催。広島大原医研佐藤幸男教授ら、現地の模様を報告。
08 17 「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」、発足し、被ばく者救援募金を開始。「基金」の呼びかけ人は、大石武一・庄野直美・吉田嘉清ら18人。
08 18 広島大原医研横路謙次郎ら、核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ソ連支部の招きで、チェルノブイリ原発事故の被災者治療に当たっている医師らと交流するため、訪ソ。
08 30 科学技術庁、1991年度予算の概算要求に、ソ連チェルノブイリ原発事故の放射線影響調査委託費として1億5000万円を計上。
08 31 国際原子力機関(IAEA)派遣の「チェルノブイリ健康影響調査団」の第1陣、ソ連に向け出発。日本からは放影研の研究員らが参加。
09 01? 放射線医学総合研究所、ソ連チェルノブイリ原発事故の際に同原発から約3キロの地区にあった砂糖の被ばく線量を測定。それによると、砂糖の被ばく線量は、胃のエックス線写真1枚当たりの被ばく線量の約40倍。
09 03 市民グループ「チェルノブイリ救援・中部」のメンバー、ソ連より帰国。ソ連に放射能測定器等を寄贈。
09 06 中山外相とシュワルナゼ・ソ連外相、チェルノブイリ原発事故被曝者に対する日本側の治療協力を柱とする覚書に署名。
09 07 「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」、呼びかけた募金が目標額を超えたため、10月に被曝者のほかに同国の医師を招くことを決定。
09 14 8月末に訪ソした日本被団協の代表団、長崎市で、今後さらにチェルノブイリ原発事故被害者との交流を進める考えを表明。
09 14 ソ連キエフ市の市民団体「ネクスト・ストップ・キエフ」の招きで訪ソした長崎原爆被災者協議会の山田拓民事務局長、長崎市で帰国報告。現地ではチェルノブイリ事故被災者と交流。
09 21 国際原子力機関(IAEA)とソ連、チェルノブイリ原発事故の環境への影響と人体被害などを研究する「チェルノブイリ国際研究センタ-」設立協定に調印。
09 28 世界保健機関(WHO)、チェルノブイリ原発事故被災者救済のための「チェルノブイリ事故健康影響国際プログラムに関するWHO科学諮問委員会」初会合を、広島市の放影研で開催。
10 10 ソ連チェルノブイリ原発事故の被曝者アンドレス・イラク、市民団体「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」(吉田嘉清代表)の招請で来日。
10 19 ソ連のユーリー・ボリメル海運大臣、来年4月開催予定のチェルノブイリ原発事故についてのシンポジウムに、日赤長崎原爆病院の藤田長利院長を招へいすることを発表。
10 23 ソ連チェルノブイリ原発事故被災者の救済方法などを検討する世界保健機構(WHO)の諮問委員会、広島市の放影研で開催(26日まで)。モスクワ近郊に設立予定の「放射線保健問題国際センター」の研究プログラムについて勧告。
11 06 政府、チェルノブイリ事故の被ばく者救援について、被ばく者受け入れは、ソ連側から要請があれば検討するなどの答弁書を決定。
11 15 政府、対ソ支援の一環として、チェルノブイリ原発事故被災者救済のため約26億円の緊急医療援助を実施する方針を発表。
11 30 政府、チェルノブイリ原発事故の被災者対策費として、26億円余を補正予算に計上。
12 01 「市民によるチェルノブイリ事故調査団」、広島市で、報告集会を開催(約30人参加)。広島市の通訳山田英雄による記録ビデオ「沈黙の大地」を上映。
12 08 ソ連キエフ市のカメラマン、イーゴリ・コスチン、来広し、講演会を開催(約150人参加)。チェルノブイリ原発事故の原子炉などを撮影した写真を紹介。チェルノブイリ事故救援広島委員会準備会が受け入れ。
12 11 ソ連チェルノブイリ原発事故対策委員会副議長ら(9人)、外務省の招きで来日し、重松逸造放影研理事長らと第一回専門家会議を開催(12日まで)。
12 12 チェルノブイリ原発事故をテーマにした映画を製作しているソ連モルドワ共和国のスタッフ、来広。原爆の傷跡・後障害の実情などを撮影。
12 13 広島県立向原高校生徒、ソ連のカメラマン、イーゴリ・コスチンにチェルノブイリ原発事故被災者へのクリスマスカードを寄託。
12 14 ソ連チェルノブイリ原発事故対策委員会副議長ら、来広(16日まで滞在)。放影研・原医研などを視察。[広島大学]
12 15 チェルノブイリ原発事故をテーマにした映画を製作しているソ連のスタッフ、長崎市を訪れ、取材を開始(17日まで)。
12 21 国連、ソ連チェルノブイリ原発事故被害に対し、国際的な救援対策を呼びかける決議を採択。
12 28 朝日新聞社、同新聞社などによるチェルノブイリ原発事故被災者救援キャンペーン計画をゴルバチョフ・ソ連大統領に伝達。広島県・市が招請者の受け入れ地として協力。
12 99 笹川記念保健協力財団によるチェルノブイリ原発事故被害住民に対する援助協力プロジェクト、訪ソし、医療活動を実施。長崎・広島の研究者ら、参加。[広島大学]

 

年表:チェルノブイリ原発事故1989

年表:チェルノブイリ原発事故1989

できごと
04 26 ソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号炉が爆発。大量の放射能が世界各地に拡散し、史上最悪の原発事故に。
04 29 ソ連政府がチェルノブイリ原発事故を公式に発表。詳細は依然不明。
04 30 欧州各地で、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の被害が広がる。牛乳、野菜も汚染。
05 04 チェルノブイリ原発事故の放射能が日本にも到達、と科学技術庁が発表。各地で水道水や野菜から異常な放射能値を検出。影響なしとの科技庁の予測はずれる。
06 15 広島市の女性平和グループの呼びかけで、「くり返すな!ヒロシマ・チェルノブイリ-今こそ一人一人が声を・市民集会」、広島市で開催( 約 200人参加) 。非核政府を作ろうとのアピール採択。
07 10 長崎平和文化研究所、長崎市で、シンポジウム「チェルノブイリ原発事故の意味するもの」を開催( 約20人参加) 。
07 19 長崎の証言の会など、「チェルノブイリ原発事故」をテーマにした国際平和年シンポジウムを長崎市で開催( 約40人参加) 。
08 04 テレビ特集番組「よみがえる被爆データ~ヒロシマとチェルノブイリ」(NHK)、放送。
08 14 ソ連がIAEAにチェルノブイリ原発事故報告書を提出。重大ミスが6つ重なるずさん運転ぶりが明らかに。
09 15 ソ連チェルノブイリ原発事故を検討するシンポジウム、東京で開催。それによると、事故で発生したエネルギーは、広島原爆の約百分の一相当との試算結果を発表。
09 18 在ソ連日本大使館筋、チェルノブイリ原発事故で被ばくした人たちの治療などについて学ぶため、広島に専門家を派遣したいとの意向を表明。
10 13 放影研理事長、東京でのチェルノブイリ原発事故シンポジウムで講演。被ばく者健康調査の重要性を指摘、協力の用意があるとの意向を表明。
10 21 日本から訪ソ中の「医学協力団」、モスクワ市で、チェルノブイリ原発事故の被ばく者と対面。[広島大学]
12 18? 西独で発行されたパンフレット「チェルノブイリ以降ー毎日の放射能汚染をどう防ぐか」邦訳版、京都市で刊行。
12 22 ソ連の放射線医学の専門家(4名)、チェルノブイリ原発事故被ばく者治療に役立て るため、来年1月に来日することが決定。
01 11 ソ連のチェルノブイリ原発事故医療・治療調査団(5名)、来日(21日まで滞在)。原爆資料館・広島大原医研・原爆病院などを見学。
01 13 テレビ番組「ひろしまTODAY60’」(広島テレビ)、ソ連原発チェルノブイ リ原発事故で研修のため来広した医師団を取材し、放送。他に、「RCCニュース6」 (中国テレビ)・「テレビ夕刊」(広島ホームテレビ)でも放送。
02 06 ソ連チェルノブイリ原発事故に関する米政府の特別調査団、事故報告所を提出。それによると、今後70年のソ連のがん死者は1万人以上。
04 03 ソ連チェルノブイリ原発事故のドキュメンタリー映画「チェルノブイリ-困難の日々の記録」、完成後上映されていないことが判明。
04 25 ソ連チェルノブイリ原発事故発生1周年で、欧州各地で、反原発・反核を訴えるデモ 。スイス・ベルリン約1万人、西独・ハンブルク約1万人、英・ロンドン約10万人参加、他。
05 18 ソ連チェルノブイリ原発事故で被ばくした住民の追跡調査方法について検討する国際専門家会議、ウィーンで開催(22日まで)。放影研の疫学部長、参加し広島・長崎被爆者の調査経験を報告。
05 29 ソ連週刊誌、チェルノブイリ原発事故の記録映画を撮影した映画監督が被ばく死したと報道。
05 30 オーストリアでの「放射線影響の疫学的研究法についての専門家会議」に出席した放影研の疫学部長、同会議の模様を報告。それによると、ソ連チェルノブイリ原発事故後、13万5千人について追跡調査を実施。
05 31 ソ連チェルノブイリ原発事故被災住民の健康調査のため、半径30/キロ/以内の住民135、000人を対象に、登録が進む。
06 06? ソ連チェルノブイリ原発事故の記録映画「困難な日々」(ビデオ版)、日本へ輸入される。
06 06? 毎日新聞記者、ソ連チェルノブイリ原発を訪れ、取材。
07 01 米のゲ-ル博士、ソ連チェルノブイリ原発事故の被ばく者について、致死量の2倍の 放射線を浴びても生存できそうであると発言。
08 09 テレビ番組「報道特集“黒い雨”広島・チェルノブイリ検証」(RCCテレビ)、放送。
12 04 ソ連チェルノブイリ原発周辺で過剰被曝が続き、87年中に3件の人的犠牲を含む36件の不幸な事故、とウクライナ共和国共産党紙が報道。
01 21 ソ連ロシア共和国のクラスノダルスク地方の原発建設が中止に。チェルノブイリ事故以来、ソ連での原発建設中止は初めて。
02 13 四国電力伊方原発で出力調整試験。反原発団体などの3000人が「チェルノブイリ事故再現の恐れ」と四国電力に抗議。
03 03? ソ連チェルノブイリ原発事故のドキュメンタリービデオ「困難な日々の記録」(55分)、日本で発表。
04 25 ソ連チェルノブイリ原発事故から2年。現場周辺では放射線が原因とみられる植物の突然変異現象が多発、と住民らが証言。
08 02 「広島・長崎・チェルノブイリ写真展」。日・ソ両国で開催(「反核・写真運動」主催、7日まで)。日本では広島市、ソ連ではモスクワ市(6日-)で開催。5月に訪ソしたカメラマン林重男らによる被爆写真とチェルノブイリ事故の写真などを展示。
08 04 「チェルノブイリ・クライシス(57分)」、「チェルノブイリ・シンドロ-ム」(92分)広島上映会、広島市で開催
09 28 チェルノブイリ原発のあるソ連ウクライナ共和国で、不治の遺伝性疾患の患者が特別施設に10万人、1年間に1万-1万2000人増加。
12 01 ソ連・チェルノブイリ原発を視察した日本原産会議の原子力安全調査団、帰国し記者会見。同原発事故責任者が来年来広し、放影研のワークショップに参加するなどを発表。
12 05 ソ連・チェルノブイリ原発事故対策の責任者であるソ連科学アカデミー副総裁、来広。放影研を視察し、被爆者の長期追跡調査方法などについて意見交換。

 

年表:チェルノブイリ原発事故1986~88

年表:チェルノブイリ原発事故

1986(昭和61)~88(昭和63)年

できごと
86 04 26 ソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号炉が爆発。大量の放射能が世界各地に拡散し、史上最悪の原発事故に。
86 04 29 ソ連政府がチェルノブイリ原発事故を公式に発表。詳細は依然不明。
86 04 30 欧州各地で、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の被害が広がる。牛乳、野菜も汚染。
86 05 04 チェルノブイリ原発事故の放射能が日本にも到達、と科学技術庁が発表。各地で水道水や野菜から異常な放射能値を検出。影響なしとの科技庁の予測はずれる。
86 06 15 広島市の女性平和グループの呼びかけで、「くり返すな!ヒロシマ・チェルノブイリ-今こそ一人一人が声を・市民集会」、広島市で開催( 約 200人参加) 。非核政府を作ろうとのアピール採択。
86 07 10 長崎平和文化研究所、長崎市で、シンポジウム「チェルノブイリ原発事故の意味するもの」を開催( 約20人参加) 。
86 07 19 長崎の証言の会など、「チェルノブイリ原発事故」をテーマにした国際平和年シンポジウムを長崎市で開催( 約40人参加) 。
86 08 04 テレビ特集番組「よみがえる被爆データ~ヒロシマとチェルノブイリ」(NHK)、放送。
86 08 14 ソ連がIAEAにチェルノブイリ原発事故報告書を提出。重大ミスが6つ重なるずさん運転ぶりが明らかに。
86 09 15 ソ連チェルノブイリ原発事故を検討するシンポジウム、東京で開催。それによると、事故で発生したエネルギーは、広島原爆の約百分の一相当との試算結果を発表。
86 09 18 在ソ連日本大使館筋、チェルノブイリ原発事故で被ばくした人たちの治療などについて学ぶため、広島に専門家を派遣したいとの意向を表明。
86 10 13 放影研理事長、東京でのチェルノブイリ原発事故シンポジウムで講演。被ばく者健康調査の重要性を指摘、協力の用意があるとの意向を表明。
86 10 21 日本から訪ソ中の「医学協力団」、モスクワ市で、チェルノブイリ原発事故の被ばく者と対面。[広島大学]
86 12 18? 西独で発行されたパンフレット「チェルノブイリ以降ー毎日の放射能汚染をどう防ぐか」邦訳版、京都市で刊行。
86 12 22 ソ連の放射線医学の専門家(4名)、チェルノブイリ原発事故被ばく者治療に役立て るため、来年1月に来日することが決定。
87 01 11 ソ連のチェルノブイリ原発事故医療・治療調査団(5名)、来日(21日まで滞在)。原爆資料館・広島大原医研・原爆病院などを見学。
87 01 13 テレビ番組「ひろしまTODAY60’」(広島テレビ)、ソ連原発チェルノブイ リ原発事故で研修のため来広した医師団を取材し、放送。他に、「RCCニュース6」 (中国テレビ)・「テレビ夕刊」(広島ホームテレビ)でも放送。
87 02 06 ソ連チェルノブイリ原発事故に関する米政府の特別調査団、事故報告所を提出。それによると、今後70年のソ連のがん死者は1万人以上。
87 04 03 ソ連チェルノブイリ原発事故のドキュメンタリー映画「チェルノブイリ-困難の日々の記録」、完成後上映されていないことが判明。
87 04 25 ソ連チェルノブイリ原発事故発生1周年で、欧州各地で、反原発・反核を訴えるデモ 。スイス・ベルリン約1万人、西独・ハンブルク約1万人、英・ロンドン約10万人参加、他。
87 05 18 ソ連チェルノブイリ原発事故で被ばくした住民の追跡調査方法について検討する国際専門家会議、ウィーンで開催(22日まで)。放影研の疫学部長、参加し広島・長崎被爆者の調査経験を報告。
87 05 29 ソ連週刊誌、チェルノブイリ原発事故の記録映画を撮影した映画監督が被ばく死したと報道。
87 05 30 オーストリアでの「放射線影響の疫学的研究法についての専門家会議」に出席した放影研の疫学部長、同会議の模様を報告。それによると、ソ連チェルノブイリ原発事故後、13万5千人について追跡調査を実施。
87 05 31 ソ連チェルノブイリ原発事故被災住民の健康調査のため、半径30/キロ/以内の住民135、000人を対象に、登録が進む。
87 06 06? ソ連チェルノブイリ原発事故の記録映画「困難な日々」(ビデオ版)、日本へ輸入される。
87 06 06? 毎日新聞記者、ソ連チェルノブイリ原発を訪れ、取材。
87 07 01 米のゲ-ル博士、ソ連チェルノブイリ原発事故の被ばく者について、致死量の2倍の 放射線を浴びても生存できそうであると発言。
87 08 09 テレビ番組「報道特集“黒い雨”広島・チェルノブイリ検証」(RCCテレビ)、放送。
87 12 04 ソ連チェルノブイリ原発周辺で過剰被曝が続き、87年中に3件の人的犠牲を含む36件の不幸な事故、とウクライナ共和国共産党紙が報道。
88 01 21 ソ連ロシア共和国のクラスノダルスク地方の原発建設が中止に。チェルノブイリ事故以来、ソ連での原発建設中止は初めて。
88 02 13 四国電力伊方原発で出力調整試験。反原発団体などの3000人が「チェルノブイリ事故再現の恐れ」と四国電力に抗議。
88 03 03? ソ連チェルノブイリ原発事故のドキュメンタリービデオ「困難な日々の記録」(55分)、日本で発表。
88 04 25 ソ連チェルノブイリ原発事故から2年。現場周辺では放射線が原因とみられる植物の突然変異現象が多発、と住民らが証言。
88 08 02 「広島・長崎・チェルノブイリ写真展」。日・ソ両国で開催(「反核・写真運動」主催、7日まで)。日本では広島市、ソ連ではモスクワ市(6日-)で開催。5月に訪ソしたカメラマン林重男らによる被爆写真とチェルノブイリ事故の写真などを展示。
88 08 04 「チェルノブイリ・クライシス(57分)」、「チェルノブイリ・シンドロ-ム」(92分)広島上映会、広島市で開催
88 09 28 チェルノブイリ原発のあるソ連ウクライナ共和国で、不治の遺伝性疾患の患者が特別施設に10万人、1年間に1万-1万2000人増加。
88 12 01 ソ連・チェルノブイリ原発を視察した日本原産会議の原子力安全調査団、帰国し記者会見。同原発事故責任者が来年来広し、放影研のワークショップに参加するなどを発表。
88 12 05 ソ連・チェルノブイリ原発事故対策の責任者であるソ連科学アカデミー副総裁、来広。放影研を視察し、被爆者の長期追跡調査方法などについて意見交換。