ミクロネシア・マーシャル諸島の米核実験被曝問題

「ビキニ水爆被災事件」へ

その後

68 ジョンソン米大統領、「ビキニ安全宣言」を発表し、信託統治領政府に民政移管。
69.07.10 第五福竜丸保存委員会発足。
71.05 アメリカの平和団体W・L・F(世界法財団、本拠ニューヨーク、ハリー・ホリンズ理事長)、平和教材「メガトンの時代」(スライド120枚、21分の解説テープ付)を広島県原爆被爆教師の会に送ってくる。
71.08.02 原水禁国民会議の原水禁世界大会国際会議。東京・全日通労働会館。三日、初参加のミクロネシア代表がビキニ水爆実験被災の島民救済と独立運動支持を訴える。
71.12.07 原水禁国民会議派遣「ミクロネシア被曝調査団」、羽田を出発。8日、マジェロ島到着。現地議員や被爆者と交流。米高等弁務官がロンゲラップウトリック両島への入域を許可しないため、13日、調査を断念。18日、羽田に帰る。
71?72? ミクロネシア議会、「ロンゲラップ、ウトリック両島に関する特別委員会」を設置。両島の放射能障害や損害補償の要求方法などを調査する予定。
72.02.28 フランシスコ・T・ウルドング(ミクロネシア独立擁護連盟)、来日。静岡・焼津で開催された3・1ビキニデー集会に参加。3月4日、広島市を訪問。専門医の派遣を要請。
72.03 ロンゲラップ島の住民、米原子力委員会の医療調査を拒否。
72.06.23 ミクロネシア議会代表7人、広島訪問。ビキニ被爆者医療、補償調査で山田広島市長、岡本直正広島大原医研所長らに協力を要請。
72.09.21 米原子力委員会、医療調査をロンゲラップ、ウトリック両島で実施。熊取敏之科学技術庁放射線医学総合研究所研究員、江崎治夫広島大学原医研教授がオブザーバーとして参加。
73.04.05 ミクロネシア議会の「ロンゲラップ、ウトリック両島に関する特別委員会」、ビキニ被災にかんするリポートを広島市に送付。
74.07.04 朝日新聞、土井特派員のミクロネシア・マジェロ島からの現地報告を掲載。「核の傷跡いえぬビキニ」。
74.07 写真家・島田興生、前田哲男、マーシャル群島ビキニを取材。
74.07.26 原水禁国民会議、ビキニ島3地点で採取した表土の放射能汚染調査の分析結果を公表。
74.08.21 原水禁国民会議九州ブロック会議派遣「ミクロネシア被曝調査団」、大阪を出発。8日間にわたり、マジェロ島などで被災者と交流。
75.03.14 米水爆実験で被災した南太平洋ロンゲラップ島のネルソン・アンジャイン村長、広島入り。ニュージーランドの核抗議船フリー号で訪問。荒木武広島市長に原爆専門医師団の派遣を要請。
75.03.27 原水禁国民会議九州ブロック会議、九州7県代表者会議を開催。ミクロネシアの被爆者を招待することを決める。
76.05.11 マーシャル群島ロンゲラップ島の被曝青年2人、原水禁国民会議九州ブロック会議の招きで治療のため来日。−6月2日。16日、長崎原爆病院に入院。
77.03.19 原水禁九州ブロック会議、別府市で開かれる。ビキニ実験被爆者問題で米大統領に公開質問状提出など決定。
77.07.16 ビキニ環礁では今も放射能残留していると、16日付米紙報道。
77.10.27 原水禁国民会議の九州・中国・関西ブロックの「ミクロネシア被爆実相調査団」、大阪を出発。−11月7日。
78.03.19 米紙、ビキニ環礁に残留放射能があり米当局者は極秘に島民の再移住を検討していると報道。
78.03.23 米紙、ビキニ住民から異常な量のプルトニウム検出されたと報道。
78.03.27 米紙、米政府調査によると7人の放射能障害を発見したと報道。
78.04.12 米政府、ビキニ島住民から放射生物質検出し、住民の強制移住を決定したと発表。
78.05.10 米上院、ビキニ環礁の元島民の帰島を可能にするための支出を承認。
78.05.22 米紙、ビキニ島民の体内放射能が1年で急増、米内務省は島民を移住させることを決定したと報道。
78.06.19 米内務省、ビキニ島民のキリ島への移住を1ヶ月後をメドに準備中と発表。
78.07.12 米内務省、ビキニ島民の再移住が8月に実施されると公表。
78.07.26? 米政府、ビキニ核実験場付近住民に対して補償金の支払い開始。
78.08.10 ミクロネシア被爆者、長崎原爆病院で治療を受けるため来日。14日来院。30日、広島入り。
78.08.28 ビキニ島民の強制移住開始。9月4日終了予定。
78.10 第2回非核太平洋会議、ミクロネシアのポナペで開催。
80.08.04 米核実験で被曝したミクロネシア人2名、長崎日赤病院に入院。
81.03.16 マーシャル群島ビキニ環礁の元住民、米の核実験によって強制移住させられたことについて、米政府に対して損害賠償請求起こす。
82.04.24 ビキニ水爆実験で被曝した243人のマーシャル人は、10年間に甲状腺障害にかかり、17人の子供が発育不全に陥った、と米国ブルックヘブン研究所が論文。

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