広島戦災児育成所

開設:1945年12月1日

広島戦災児育成所要覧[抄] 1948

一.沿革

1.広島市原爆による孤児の収容施設を設置のため山下義信氏発起し広島県労政課協力し広島市労務課賛同し原爆後直ちに即ち10月中旬より山下氏を中心に計画をすすめ、県有土地建物の使用認可を得て開設した。開設費は山下氏個人の支出するところであった。

2.開設と同時に広島市の学童集団教育所を併設し学校教員数名宿泊し所内の小学校教育を開始し昭和23年3月までこれを継続した。

3.昭和21年8月6日の原爆記念日を期して財団法人広島戦災児育成会の設立認可があった。

4.爾来食堂浴場便所児童寮(4棟)を増築し更に最近2棟を建築完成した。

5.昭和22年5月9日神父フラナガン氏来訪した。

6.昭和22年12月6日天皇陛下御巡幸をお迎えした。

7.昭和23年10月23日高松宮殿下御来所。

二.創設年月日

1.昭和20年11月1日設立準備開始。

2.昭和20年12月1日開設。

3.昭和20年12月23日第1回児童入所。

4.昭和21年1月19日開所式挙行。

[以下略]