年表:本島等長崎市長の「天皇の戦争責任」発言その後の経緯

年表:本島等長崎市長の「天皇の戦争責任」発言
その後の経緯

1988年12月7日

長崎市定例市議会における柴田朴議員(共産党)の一般質問

「敗戦半年前天皇に出された”近衛上奏文”が聞き入れられておれば沖縄戦、広島、長崎原爆もなかったはず。天皇の戦争責任について被爆市長としてどう思うか」

本島等市長の答弁

「戦後43年たち、この戦争が何であったか反省が十分できてきた。外国人の記述、日本の歴史家の記述、私自身が軍隊生活で教育関係に携わってきた経験からも天皇に戦争責任はあると思う」

出典:「長崎新聞」1988.12.8

Y M D NEWS1
88 10 05 長崎原水協、長崎市が市役所庁舎内に天皇陛下平癒祈願記帳所を設置しているのは、地方自治体の本旨に背くとして、撤去を申し入れ。[本島長崎市長]
88 12 07 本島長崎市長、市議会で、「天皇に戦争責任はある」と発言。終戦の決断が遅れていなければ、広島・長崎原爆もなかったとコメント。発言後、抗議や激励の電話相次ぐ(1週間で約900件)。
88 12 08 長崎市議会、本島市長の天皇の戦争責任発言をめぐり紛糾。保守系議員ら、発言の取り消しを要請。
88 12 09 自民党長崎県議5人、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対して、取り消しを求める要請文を提出。
88 12 10 自民党長崎県連、本島長崎市長の天皇に戦争責任があるとの発言に対して撤回を要求することなどを決定。12日、文書で申し入れ。
88 12 11 本島長崎市長、天皇の戦争責任発言は撤回出来ないので自民党県連の顧問職を辞退するとの意向を表明。
88 12 14 長崎日の丸会、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言で、同会会長である同市長の解任を通告。
88 12 15 沖縄市長、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に異議があると同議会で答弁。
88 12 15 長崎市民有志、本島市長の天皇の戦争責任発言支持の声明を発表。17日までに声明に賛同する電話が約400本。24日、約1万4千人分の署名簿を長崎市に提出。
88 12 15 長崎市従組執行委員会、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言支持の声明を発表。そのなかで、市長への不当攻撃があれば、全力を挙げて闘うことを訴え。
88 12 15? 本島長崎市長、自らの天皇の戦争責任発言に対して寄せられた意見をまとめ出版することを計画。
88 12 16 荒木広島市長、市議会で、天皇の戦争責任及び本島長崎市長の天皇戦争責任発言について、発言は「差し控えたい」と答弁。
88 12 16 右翼12団体代表、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言の取り消しと市長辞職を求める文書を同市に提出。
88 12 17 自民党長崎県連、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言で、同市長の県連顧問解任と市政への非協力を決定。
88 12 20 中国共産党機関紙「人民日報」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言とその後の反響について報道。
88 12 20 長崎県警本部、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言への右翼団体の活動に対して、「12・21右翼抗議行動警備本部」を設置。
88 12 21 全国の右翼団体代表、長崎市に集結(約260人)。宣伝カーが85台で街頭宣伝活動。天皇に戦争責任はあると発言した本島長崎市長に「辞職勧告書」を提出。
88 12 21 藤沢市長、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言について、被爆地の市長としての心情は理解できると発言。
88 12 21 本島長崎市長、自らの天皇の戦争責任発言について、言論の自由の重要性を強調し、理解を求める市民向けのコメントを発表。
88 12 22 日本科学者会議長崎支部、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対する自民党長崎県連の圧力・右翼の脅迫などへの抗議声明発表。
88 12 22 右翼団体メンバ-、本島長崎市長の天皇発言についての質問状を提出しようと同市役所を訪れ、一部の市政記者の退席を要求し押し問答。
88 12 22 社会党、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言問題で、右翼の嫌がらせ・自民党長崎県連の不当介入などに対して、適切な措置を取るよう自治相に申し入れ。
88 12 22 長崎大学・長崎総科大など教職員組合、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対して支持声明を発表。
88 12 22 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する長崎市の学者・婦人団体などによる「憲法を守り天皇問題を考える長崎各界・連絡会」、結成。24日、市長に激励文を送付。
88 12 22 法政平和大学世話人会、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対して支持声明を発表。26日、非核宣言をしている自治体に同声明を送付。
88 12 23 右翼3人、長崎市役所に乱入し、市長室付近で本島同市長の「天皇発言」に対する抗議文を読み上げる。
88 12 23? 本島長崎市長、自らの天皇の戦争責任発言についての見解表明。言論の自由の重要性を強調し、原爆問題にも言及。
88 12 23? 沖縄県の社会党・護憲共同県議団、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対して激励の文書を送付。
88 12 24 中国国営新華社通信、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言への右翼の非難攻勢に対して、市民らから市長支持の動きが出ていると報道。
88 12 24 「日本はこれでいいのか市民連合」など、東京で、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する声明を発表。8千人余が賛同署名。
88 12 24 「長崎日の丸会」など、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言撤回を求め、「本島市政を刷新する会」を結成(約400人参加)。署名運動など開始。26日、発言撤回を求める声明文発表。
88 12 26 長崎市民有志、本島市長の天皇発言を支持する「言論の自由を求める長崎市民の会」を1月に発足させることを決定。
88 12 26 広島県原水禁、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持・激励するメッセ-ジを送付。
88 12 26 埼玉県知事、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言について、「発言は理解できる」との談話を発表。
88 12 27 自民党長崎支部、天皇発言で市民生活に混乱を生じさせたことに遺憾の意を表するよう本島同市長に要望。
88 12 27 旧日本軍の捕虜だった英国人から、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する手紙が届く。
88 12 28 本島長崎市長、同市役所事務納め式で、天皇の戦争責任発言に言及。言論の自由の重要さを強調し、職員らの理解を要請。
88 12 28 長崎原爆青年乙女の会、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持し、同市長への激励文を提出。被爆者団体の公式見解は初めて。
88 12 29 米ニュ-ヨ-ク・タイムズ紙、天皇に戦争責任があると発言した本島長崎市長が「死の脅迫」を受けていると報道。日本の民主主義の変則性を指摘。(26日、長崎市を訪れ取材。)
89 01 03 本島長崎市長後援会事務所の郵便受けなどが、壊される。天皇の戦争責任発言をめぐっての犯行として捜査を開始。
89 01 04 共産党福岡県議団、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を批判した同県知事に、発言撤回を求める声明を発表。
89 01 04 宮崎県知事、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言について、「いろいろなひとがそれぞれの立場で発言していけばいい」と発言。
89 01 05 福井市の男性、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対して、包丁を持って長崎市役所に乱入。
89 01 06 竹下首相、本島長崎市長の天皇の戦争責任に対してノーコメントと発言。
89 01 07 本島長崎市長、天皇の死去について「御冥福をお祈りしたい」と発言。
89 01 08 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する市民ら、「言論の自由を求める長崎市民の会」を結成(約150人参加)。発言は被爆地の市長として当然の内容との声明を採択。
89 01 14 法政平和大学世話人会、公開講座「天皇問題を考える」を東京・法政大学で開催(約700人参加)。天皇に戦争責任はあると発言した本島長崎市長のメッセージなどを発表。
89 01 14 本島長崎市長、被爆者対策の充実などを求める上京陳情を例年通り実施する意向を表明。昨年12月の天皇の戦争責任発言以来、同市長には24時間体制の身辺警備。
89 01 14 共産党の松本善明衆院議員、天皇の戦争責任発言の本島長崎市長を尋ね、激励。
89 01 17 自民党の安倍幹事長、天皇の戦争責任発言の本島長崎市長を自民党長崎県連顧問から解任したことについて、同県連の判断を支持する考えを表明。
89 01 18 西独の政治週刊誌記者、長崎市を訪れ、本島同市長に天皇の戦争責任発言について取材。
89 01 20 広島・長崎原爆被爆者援護対策促進協議会(八者協)、地元選出国会議員らと東京で懇談会開催。被爆者対策費の復活折衝へ協力を要請。天皇発言以来、初上京した本島長崎市長も参加。
89 01 21 歴史学研究会、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する手紙を同市長に送付。発言は歴史学的にみても極めて正当との見解表明。
89 01 22 長崎市の「本島市政を刷新する会」、同市で、「先の天皇陛下をしのぶ市民集会」を開催(約300人参加)。長崎市長発言を批判。
89 01 23 東京都保谷市長、「天皇に戦争責任はある」と、本島長崎市長発言を支持する姿勢を表明。
89 01 28? 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言で、米・西独などからの取材が相次ぐ。28日、西独週刊誌記者が同市長を取材。
89 01 28? 長崎市の「平和のための通訳グループ、MUP(マップ)」、同市内在住外国人を対象に、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言などについてアンケート調査を開始。
89 01 29 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を批判する女性らによる「長崎をよくしよう女性の集い」発会式、長崎市で開催(約80人参加)。
89 02 04 「言論の自由を求める長崎市民の会」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言支持を訴える街頭署名を同市で実施。街頭での署名活動は初。
89 02 09 宮城県の学識者ら、本島長崎市長の天皇戦争責任発言を支持する声明文(163人が賛同署名)を同市長に提出。
89 02 11 軍国主義・紀元節復活反対呉市民集会(靖国神社問題呉市民の会主催)、呉市の日本バプテスト呉キリスト教会で開催(約70人参加)。天皇に戦争責任があると発言した本島長崎市長への激励文を採択。
89 02 11 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言は間違っているとする教師ら、同市で、「長崎教育を語る市民と教師の集い」を開催(約60人参加)。
89 02 13 「言論の自由を求める長崎市民の会」、長崎市で、「自由に語ろう天皇制」の集いを開催(約100人参加)。作家小田実ら、出席。主催者、本島長崎市長の天皇責任発言支持署名が約2万8千人に達したことなどを報告。
89 02 13 作家小田実ら、長崎市を訪れ、天皇戦争責任発言の本島長崎市長を激励。
89 02 13 本島長崎市長、昭和天皇の「大喪の礼」へ出席する意向を表明。
89 02 14 「本島市政を刷新する会」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言撤回を求めた署名簿(約13万人分)を自民党長崎県連に提出。15日、長崎市長に提出。
89 02 21 昭和天皇の遺徳をしのぶ「昭和天皇県奉悼式」、長崎市で開催。天皇の戦争責任発言の本島長崎市長には案内状が出されていないことが判明。
89 02 22 昨年(1988年)末、昭和天皇に戦争責任があると発言した本島長崎市長に、銃砲の実弾を同封した脅迫状が届く。差出人は「全日本愛国連合」。
89 02 23 長崎市在住外国人を対象に実施した天皇問題・本島長崎市長発言などについてのアンケート調査結果まとまる。それによると、市長発言に圧倒的支持。同調査は、「平和のための通訳グループ、MAP(マップ)」が実施。
89 02 24 本島長崎市長、昭和天皇の告別式「大喪の礼」に参列。式典は宗教色が強かったとのコメント発表。
89 02 24 「言論の自由を求める長崎市民の会」、長崎市で、「天皇制を考えるマラソン集会」を開催(約200人参加)、反原爆をテーマにしたビデオ上映など。[本島市長]
89 02 26 長崎市役所の廊下のガラス、割られる。昨年末の本島長崎市長の天皇の戦争責任発言以来、抗議・嫌がらせが相次ぐ。
89 02 27 長崎地検、天皇に戦争責任があると発言した本島長崎市長を攻撃するビラを市役所内に張り書類送検された右翼団体幹部を、昭和天皇逝去に伴う大赦令で赦免処分。
89 03 01 天皇に戦争責任はあると発言した本島長崎市長に、実弾入りの脅迫文が届く(同様の脅迫文は2月22日に続き2度目)。
89 03 02 天皇の戦争責任発言の本島長崎市長に対する脅迫が相次ぎ、長崎県警、警備体制を強化。
89 03 06 定例長崎市議会本会議で、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言について論議。市長、右翼の抗議による騒音など市民への迷惑を陳謝。
89 03 09 本島長崎市長の天皇の戦争責任に抗議して牛刀を持って市役所に侵入した政治結社構成員に実刑判決(懲役7カ月)。
89 03 16 本島長崎市長、昭和天皇の大喪の礼は「憲法に違反しているとは言い切れない」と発言。
89 03 20 「市政を刷新する会」、本島市長の天皇の戦争責任発言をめぐって6項目の公開質状を同市長あてに提出。
89 03 29? 「言論の自由を求める長崎市民の会」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対する賛同署名が約21万人(25日現在)になったと発表。
89 03 31 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言撤回を求めていた「本島市政を刷新する会」、所期の目的を達成したと、解散。
89 03 31 長崎市役所本館1階に銃弾が撃ち込まれているのを発見。長崎署、本島同市長の天皇の戦争責任発言に反発する者の犯行とみて、捜査を開始。同市長、「暴力的抗議は民主主義の基本原則を脅かす」とコメント。
89 04 03 「言論の自由を求める長崎市民の会」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言支持署名(第2次集約の約37万人分)を長崎市に提出。
89 04 05 本島長崎市長、天皇の戦争責任発言に対する賛否の手紙をまとめた本「長崎市長への7300通の手紙」(3月刊行予定)の出版延期を求めていたことが判明。
89 04 15 長崎県、県内市長とともに自治省幹部を招き、特別交付税増額のお礼の宴会を開催。その際に、天皇の戦争責任発言をした本島長崎市長に呼びかけていなかったことが判明。
89 04 22 天皇の戦争責任発言をした本島長崎市長への相次ぐ脅迫に対して、長崎市、市長室窓ガラスなどを防弾化。
89 04 26 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言の撤回運動をしてきた「本島市政を刷新する会」(3月末解散)、新たに「長崎をよくする会」として新発足。同会は市長発言の責任を引き続き追求。
89 04 27 東京の右翼団体、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言撤回を求める抗議文を同市に提出。
89 04 29 「4.29広島集会―天皇制と言論の不自由」(「ストップ・ザ・戦争の道!ひろしま講座」など主催)、広島市で開催(約50人参加)。本島長崎市長の天皇の戦争責任発言などについての講演など。
89 05 15 天皇の戦争責任発言の本島長崎市長に寄せられた抗議・激励の手紙をまとめた「長崎市長への7300通の手紙」、出版。
89 05 16 関西の右翼団体、本島長崎市長の天皇の戦争責任に対する手紙類の刊行について、同市長に抗議文を送付。
89 06 01 長崎市の通訳者グル-プ「MUPながさき」、同市在住外国人を対象に天皇問題・本島発言などについてのアンケ-ト調査結果をまとめた冊子を発刊。
89 06 10 「自由法曹団」代表(約50人)、本島長崎市長を訪ね、同市長の天皇の戦争責任発言について、脅迫に屈しないよう激励。
89 06 10 本島長崎市長に実弾入り脅迫状が届く。「天皇に戦争責任はある」との発言に対する脅迫とみられ、今回で3度目。
89 06 11 本島長崎市の市長校舎に花火らしいものが投げ込まれる。同市長の天皇発言に対する嫌がらせの疑い。
89 06 19 本島長崎市長の「昭和天皇戦争責任発言」に反対し街頭宣伝活動をしている右翼団体「正気塾」の幹部、「暴力行為」の疑いで逮捕される。
89 06 21 長崎地検の廣畠速登新検事正、着任。本島長崎市長の「天皇の戦争責任発言」をめぐる脅迫事件解決に全力を挙げるとの談話。
89 06 23 右翼団体「全日本愛国者団体会議九州地区」代表、本島長崎市長に、「天皇戦争責任発言」などについての公開質問状を提出。
89 06 27 「言論の自由を求める長崎市民の会」、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言を支持する活動の記録「タブ-への挑戦」(B5、111ペ-ジ)を刊行。
89 07 09 テレビ番組「報道特集『長崎市長天皇発言』半年の波紋」(中国放送)、放送。[本島市長]
89 07 14 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対する実弾入り脅迫状郵送事件で、長崎署、同県西彼杵郡の梶山茂を脅迫の疑いで逮捕。(15日、送検。31日、追送検。)
89 07 15 天皇の戦争責任発言についての手紙をまとめた「長崎市長への7300通の手紙」、差別を助長する部分があると部落解放同盟の抗議で、増刷中止になったことが判明。[本島市長]
89 08 02 本島長崎市長の天皇戦争責任発言への意見を収録した「長崎市長への7300通の手紙」の一部削除の要請について、解放同盟と出版社が合意。それによると、解同側の反論文を掲載した「改訂増補版」を再出版。
89 08 04 本島長崎市長、天皇の初の記者会見を受けて、「戦争責任は新天皇を含め国民全体が負うべきもの」と発言。
89 08 04 天皇・皇后、即位後初の記者会見。本島長崎市長の戦争責任発言をめぐって、言論の自由が保たれるのが民主主義の基礎とコメント。
89 08 07 天皇制シンポジウム(ピースウィーク実行委主催)、長崎市で開催(約100人参加)。[本島市長]
89 08 07 「なくせニュークス(核兵器群)長崎マスコミフォーラム」、長崎市で開催(9日まで、約200人参加)。本島長崎市長、講演し、天皇の戦争責任発言以後の心情を吐露。
89 08 10 「日独平和フォーラム」参加者ら(約20人)、本島長崎市長を表敬訪問。同市長の天皇戦争責任発言に対する支持を表明。
89 08 29 本島長崎市長の「天皇の戦争責任」発言をテ-マにしたテレビ番組「市長の発言」(長崎放送)、「’89『地方の時代賞』映像コンク-ル」大賞を受賞。
89 09 01 長崎地裁で、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言に対する脅迫状郵送などで脅迫罪に問われた梶山茂被告の初公判。被告、罪状を認める。
89 09 13 長崎の証言の会、「証言―ヒロシマ・ナガサキの声」(A5、1500円)を刊行。天皇制について特集。[本島市長]
89 10 02 長崎地裁で、本島長崎市長の「天皇発言」に対する脅迫状事件の第2回公判。
89 10 12 核時代社会審理問題センター(本部・米ニューヨーク市)、本島等長崎市長に「世界平和賞」を授与。同市長による天皇の戦争責任発言についても評価。
89 10 20 右翼団体、本島長崎市長あての天皇問題発言に関する公開質問状(13日付)への回答を要求。
89 11 05? 長崎総科大・同大付属高校の学生ら、両校の学生(1200人)を対象に実施した「平和・核問題に関する意識調査」結果を発表。それによると、本島長崎市長の天皇戦争責任発言について約半数が「当然」と回答。
89 11 10 長崎署、長崎市長公舎に魚の汚物が投げ込まれた事件で、右翼団体幹部蜂谷公一を長崎地検に書類送検。本島市長の天皇戦争責任発言などへの嫌がらせ。
89 11 19? 「言論の自由を求める長崎市民の会」、本島長崎市長の「天皇戦争責任発言」に対する第三次賛同署名(9万7千人分)を同市長に提出。1988年12月以来、署名総数38万2千人。
89 12 04 長崎市政記者クラブ、本島長崎市長の天皇の戦争責任発言1周年で、同市長に会見を要望。
89 12 07 本島長崎市長の天皇の戦争責任発言から、1周年を迎える。
89 12 20 本島長崎市長の「天皇戦争責任」発言などに関するブックレット「長崎市長のことば」(A5、66ページ、岩波書店)、刊行。
89 12 25 長崎地裁で、天皇戦争責任発言で本島長崎市長を脅迫した梶山茂被告の判決公判。懲役2年、執行猶予5年の判決。
90 01 18 本島長崎市長、銃撃され1カ月の重傷。長崎県警、同市長の天皇の戦争責任発言に対するテロ事件として、捜査を開始。右翼団体幹部を殺人未遂容疑で逮捕。
90 01 19 広島県原水禁、本島長崎市長狙撃事件で、天皇・日本政府の戦争責任についての声明を発表。
90 01 21? 本島長崎市長の「天皇の戦争責任」発言についての書簡集「長崎市長への七三○○通の手紙」、全国で約2000冊の注文が殺到。
90 01 25 本島長崎市長、狙撃後初の記者会見。戦争責任は天皇を含め皆が負うべきであると強調。
90 02 21 天皇戦争責任発言で右翼に狙撃された本島長崎市長、回復し、1カ月ぶりに退院。
90 05 18 天皇、長崎市長との懇談で、被爆者の実情について質問。本島市長、高齢化した被爆者の生活苦について説明。
90 05 18 本島長崎市長、天皇の長崎訪問について、「被爆者は今日も苦しんでおり、あの戦争は何であったか天皇にも考えて欲しい」とコメント。
90 05 26? 長崎原爆被災協・「在韓被爆者問題市民会議」など、日本政府の在韓被爆者への40億円の援助・天皇発言に対して不満の意を表明。[本島市長]
90 07 31? 言語の自由を求める長崎市民の会、「天皇制と小さな民主主義-本島市長銃撃に抗する市民たち」(四六判、360ペ-ジ)を刊行。
90 11 17 昭和天皇に戦争責任はあると発言した本島長崎市長狙撃事件の求刑公判で、検察側、悪質な政治テロであると、懲役15年を求刑。
91 04 14 長崎市長選挙、告示。本島現市長の天皇の戦争責任発言で、自民党は本島候補を推薦せず、他候補を擁立し、社会・共産・社民連などが支持。
91 04 21 長崎市長選で、現職の本島等が当選。「天皇戦争責任発言」の選挙への影響についてはよく分からないと発言。