21世紀への平和と創造

『21世紀への平和と創造 摩擦を乗り越えて、若者へのメッセージ』(嶋矢志郎編著、溪水社、19980707)

目次

発刊に寄せて 田中隆荘(広島市立大学学長)
21世紀の平和と創造的多様性-摩擦を乗り越えて、若者へのメッセージ
Ⅰ-1 基調講演:新しい「始まり」へ向けて―21世紀への助走
シモン・ペレス(イスラエル前首相)
(1)日本の成功は未来への道標 (2)イスラエルと日本とロシアと (3)中東の和平構築への道 (4)新しい「始まり」へ教育投資を
Ⅰ-2 パネル・ディスカッション:創造的多様性を求めてー摩擦の克服へ
(コーディネーター) 嶋矢志郎嶋矢志郎(広島市立大学国際学部教授)
(1)苦しみを知る国に希望 大江健三郎(作家)
(2)憎悪を克服して核廃絶を 平岡敬(広島市長)
(3)核疑惑に抑止力効果を期待
(4)狂気を許さぬ正気の核管理を
(5)力点を戦争から経済・教育へ
Ⅰ-3 質疑応答
日本は中東和平へ経済と教育で貢献
(1)心の中にマンデラが生きている
(2)政治と宗教は区別すべきもの
(3)戦争を望む者は一人もいない
(4)人の心の中に平和の砦を
 21 世紀の平和秩序を求めて一国連と日本の役割-
  Ⅱ-1  講演
 前国連事務次長.広島市立大学広島平和研究所所長明石康
 (1)過去への正しい評価と反省
 (2)混沌の渦中で未来に期待
  (3〕日本の国連.平和主義の壁
 (4)増大するNGO
の活躍の場
(5)国連の強化で国際社会を進化
 (6)総合安全保障へ多彩な創意
 (7)文化相対主義の国際観を
 Ⅱ-2  質疑応答
国際社会が日本に期待する平和貢献の役割
(1)人権と人道、並行的に第三の道で
(2)民主化支援は自力更生の手助け
(3)世界連邦への土台づくりが先決
(4)アジアの信頼醸成は二一世紀の課題
(5)日本人の国際公務員採用枠は広き門
「平和」概念の位相とパラダイム転換
嶋矢志郎(広島市立大学教授)
Ⅲ-1 「平和」概念の位相と変容
(1)失って初めて知る平和価値
(2)絶対平和と相対平和のはざま
(3)改革と統一による平和の功罪
(4)軍縮による平和の限界
(5)道義による平和への期待
(6)東西で異なる語源の本義
(7)「神前法後」と「法前仏後」の違い
Ⅲ-2 「平和」思想のパラダイム転換へ向けて
(1〕生き残りへ基軸文明の転換を
(2)人類を惑わした西欧型の平和観1
(3)無差別大量殺戮への麻痺
(4)進化しない世界恒久平和への歩み
(5)世界に広がるバルカン化の風
(6)危機脱出へ地球的な統合と再生
付録
Ⅳ-1 ペレス氏のスピーチ(英文)
Ⅳ-2 用語解説
あとがき