原爆爆心地(志水清編)

『原爆爆心地』(志水清編、日本放送出版協会、19690720 )

目次

部章節 見出し 備考
残された都市
プロローグ
広島
1 爆撃禁止令の出ていた広島
(1)アインシュタインよりルーズヴェルトへの書簡 20
(2)マンハッタン計画 22
(3)原爆完成目標-一九四五年八月一日 24
(4)ニュー・メキシコからヒロシマへ
2 戦時下の広島
(1)空襲は何故ないのか? 28
(2)富国強兵と広島 29
(3)爆心地 33
(4)一九四五年八月六
炎の中から 失われたものと残されたもの
炎の中から
1 その朝の爆心地
(1)電話 その一 42
(2)電話 その二 43
(3)横川で 45
(4)牛田で 47
(5)材木町で 47
(6)造船所で 50
(7)疎開先出
2 その日
(1)爆心地「中島」 53
(2)幻の爆心生存者 54
(3)炎の中の中島 55
(4)焼けたニワトリ 57
(5)本川橋 61
(6)爆心に生き残っていた人びと 65
(7)慈仙寺 66
(8)地下足袋が燃える 68
(9)みんなだったんだから… 71
(10)元安橋 その一 73
(11)元安橋 その二 77
(12)火が舞うて… 79
(13)岡山の水蜜桃 82
(14)遡ぼる舟
3 夜を徹して
(1)手記 その一 91
(2)手記 その二 94
(3)落ちていた雑嚢 99
(4)相生橋に泊った人びと
4 夜が明けて-八月七日
(1)「おじさん、キルものはないですか」 104
(2)焼けて女時計 108
(3)三姉妹 113
(4)誓願寺に集まった人たち 116
(5)みんな死んでいた 119
(6)何もかも変わった 122
(7)川の中のわが子の遺体 128
(8)全部の骨を少しずつ 129
(9)ひとりぼっち 130
(10)相生橋・慈仙寺ノ鼻・元安川 131
(11)被爆の実体-調査の経験から-
残された傷跡
1 断絶
(1)断絶の街 144
(2)生き残った人の断絶
2 残された身体の傷
(1)被爆による身体的な後遺障害 153
(2)よくわからない身体障害 156
(3)社会的後遺障害 160
(4)被爆者のおかれている状況 162
(5)さまざまな被災調査
広島の空白から広島の復元へ
―鎮魂から平和原点への道のり
広島の空白
1 爆心の空白
(1)確定せぬ犠牲者の数 170
(2)被爆実態をつかめぬ空白
2 爆心調査の系譜
(1)「爆心半径500メートル」 183
(2)広大原医研調査 186
(3)爆心復元-市民・メディア・学会の握手 192
(4)爆心追跡調査 198
(5)市民運動を通して「全体へ」 202
3 市民の胎動
(1)手書きの戸別地図
4 ノー・モア・ヒロシマ
(1)ダモクレスの剣 213
(2)原水禁運動と「広島」
5 広島の風化と模索
(1)原点広島の風化 225
(2)始まった「広島」の模索
爆心復元の論理と構想
1 爆心復元の論理
(1)核時代に 238
(2)素朴な疑念-結びあうもの
2 追跡調査の構想
(1)血の通った調査 242
(2)綜合調査 243
(3)基礎調査と「爆心復元」 246
(4)本調査と生活史のあとづけ 249
(5)「爆心復元」のひろがり
3 爆心復元の意味するもの
被爆地図復元運動
1 被爆地図復元運動を支えるもの
(1)被爆者・市民の「地図作り」 257
(2)行政の役割り 260
(3)学会・研究機関の体制作り 263
(4)報道機関の参加
2 被爆地図復元調査のもたらすもの
(1)被爆地図 265
(2)被爆者戸籍と家族別ファイル 265
(3)核時代の良心の証 266
(4)被爆地図復元の実施・推進組織 267
(5)爆心復元の現状
3 爆心復元の課題
エピローグ
参考文献
あとがき
付録 広島市原爆爆心地復元市街図