「16金井利博」カテゴリーアーカイブ

資料年表:金井利博

資料年表:金井利博<作業中

年月日
1914
0101
1952
1101 『広島教育 No.35 11月号』(広島県教職員組合事業部)
 「象徴」への礼拝─人間という逆説について─金井利博 59
1953
0201 『広島文学 第3巻第2号 昭和28年2月号』(広島文学協会)
三角洲 芥川壽夫・兒玉浩三・金井利博 47
1956
1101 「山代巴著「荷車の歌」をめぐつて 時間の貧しさということ」(『芸備地方史研究会』)??
1964
0805 金井中国新聞論説委員、「原水爆被害白書を作成し国連を通じ世界に公表を」と提案。(『中国新聞』) C
0825 『原水爆禁止広島・長崎大会報告決定集 No.2』(広島・長崎大会全国準備委員会)
原水爆被害白書を国連へ提出する件 金井利博 52
1965
0402 <原爆関係文献収集事業> C
0901 『中央公論 9月号 第935号』
 広島・二十年の傷痕 金井利博 249
1967
0806 <原水爆被災白書> C
1968
0120 <広島原爆被災資料研究会結成> C
0308 <ヒロシマ研究の会> C
1969
0801 『家庭と教育 第9巻第8号通巻第96号』
◇特別記事◇核兵器の使用を拒否する拠点―広島の犠牲者の訴えと報道活動が考えだせられてくれるもの― 金井利博 14
1970
0615 『核権力 ヒロシマの告発』(三省堂)
 0801  『キリスト 1970年8月号 第22巻第8号』(教文館)
 被曝者とともに生きて二五年〈てい談〉
重藤文夫 金井利博 渡辺正治 14
0901 『未来 No.48』
原爆被害と社会被害 金井利博 5
 0809  『キリスト 1970年9月号 第22巻第9号』(教文館)
 被曝者とともに生きて二五年(2)〈てい談〉
重藤文夫 金井利博 渡辺正治 14
1971
0607 バーッチェト記者、金井利博中国新聞論説主幹と対談。 C
 1972
0201 <原水爆被災資料センター設立準備会> C
1974
0616 没。享年60歳。
1975
0710 『火幻 1975年夏号〈原爆30周年特集号〉第18巻第68号』(火幻短歌会)
金井利博君のこと…近藤芳美 1
 1987
211  『安部一成論文選集 5巻 原水爆禁止運動』(安部一成著、安部一成論文選集刊行委員会編、東洋図書出版)
 核廃絶の道を探る-山田浩氏、金井利博氏との座談会(昭和四七年)…53
 1997
 0125  『山代巴と民話を生む女性たち』(神田三亀男編著、広島地域文化研究所)
 4 私事往来(山代巴さんとの交流ほか) 神田三亀男 119
1.県北の書店にあった「蕗のとう」 120
2.金井利博さんとの出あい 121
3.人を育てる記者 金井利博さん 123
4.”荷車の歌”を評論した金井さん 128
5.山代さんと金井時子さん 129
6.金井さんと近藤芳美・宮本常一先生 133
「中国歌壇」の選者 近藤芳美 133
「中国歌壇選集」の編集 135
宮本常一先生と金井さん 137
 0801  『ヒロシマと廣高 被爆五十二年・回顧と追悼』(廣島高等学校同窓有志の会)
 金井利博氏とヒロシマ・核問題-『核権力』を読む 山田浩(昭20文乙)293
金井さんへのレクイエムと広大平和科研のこと 熊田重克(昭24文甲)303
2009 
 0331  『被爆地広島の復興過程における新聞人と報道に関する調査研究』(小池聖一、広島大学文書館)
 3.金井利博の思想と行動 冨沢佐一 29
 0401  『梶山季之の文学空間 ソウル、広島、ハワイ、そして人びと』(天瀬裕康著、溪水社 [渓水社])
1007 『生きて』前広島市長 平岡敬さん<6> C
「組合役員(書記長)だった僕の人事異動をめぐるごたごたを、学芸部長の金井利博さんが聞きつけひきとってくれた」
1008 『生きて』前広島市長 平岡敬さん<7> C
2010
0308 <故金井利博の資料8000点 広島大に遺族が寄贈> C
1220 『広島県現代文学事典』(勉誠出版)
「金井利博」(小宮山道夫・記)
2015
0225 『広島大学文書館蔵大牟田稔関係文書目録 個別編』(広島大学文書館)
凡例…ⅰ
1.書類
(18)金井利博…1
(19)川手健…9
(20)「川手健を語る会」…17
10.写真…19
11.新聞抜粋記事…85
2016
02 広島大学文書館『広島大学文書館蔵 金井利博関係文書目録』(広島大学文書館)

核権力ーヒロシマの告発

『核権力ーヒロシマの告発』(金井利博、三省堂、19700615 )

目次

章節
核権力下の日本
1 広島はなぜ“ヒロシマ”か
広島と沖縄
広島の顔
核権力からの脱出
2 「核権力」下の日本
日本をとりまく「核」
エンタープライズ入港時の国内反応
「核戦力」と「核権力」
3 日本の「核権力」
核軍縮と日本政府
ソ連の単独核実験停止
キューバ事件の意味
部分核停と不拡散条約
日本の「核権力」
アメリカの日本への期待
アメリカ軍の伝統思想
4 「核」軍事論の誤算
抑止論の弱点
偶発戦争のトリック
「抱き締め」戦法と「突き放し」戦法
5 核廃棄の政治学-「人質」論をめぐって
戦略から政略へ
「人質」は一枚岩か
人質の「まだら」化
人質を犠牲にすること
「核権力」を無意味化する道
「人質」と「核は張り子の虎」
全人類が「人質」
6
核権力と軍事
1 「軍都」広島の体験
人民と「軍都」
「軍都」広島
原爆投下と「一枚岩」態勢
日本に非戦闘員なし
原爆投下までの核権力構造
「軍事」をこえる三つの問題
2 「無差別爆撃」の歴史
日本軍の無差別爆撃
イギリス・アメリカが始めた無差別爆撃
変質低下の技術
「火攻め」の新戦略から原爆へ
原爆投下前後の日本
3 「戦時」と「平時」の境界なき攻撃
外国との戦争と民衆の被害の歴史
「平時」に及ぶ緩慢殺人
「人災」と「天災」
ビキニ実験とその被害
過剰殺人と緩慢殺人
4 「未知」効果に無責任な攻撃
原爆投下作戦の実態
実験室となった広島・長崎
後回しの人体効果
日本医学者の努力
アメリカの資料略奪
「未知兵器」への無責任
核権力と自由
1 「あいまいさ」の恐怖
原爆投下の戦略上、政略上の「あいまいさ」
ベトナム戦争の中の「あいまいさ」
2 人種差別は「敵意」を増幅するか
人種差別と戦争
日本の中の差別体系
民族自決と人権の確立
3 被爆者ヘの差別
生活上の差別
補償上の差別
意識上の差別
4 官尊民卑の戦災補償
軍人優先の思想
切り捨てられる非戦闘員
救貧措置としての被爆者対策
原爆体験抜きの原子力産業
反核権力論
1 原水禁運動の断層
意識のずれの問題
基本的な問題
2 核権力の「君臨」
核権力の神格化
「制服」と「私服」の原爆体験
3 原爆被害の実態調査
「人的被害」の追跡
今もって未整理の被爆人口
4 広島の「怨念」と「自由」
広島の「怨念」と権力者
差別の垣
被爆地図復元運動-原爆体験を社会体験に
貴重な原爆映画
拡大する資料収集運動
核権力“神話”の破壊
〈資料〉原水爆被害白書を国連へ提出の件
1.原爆は「威力」としてだけ知られた
2.原水爆は人間的悲惨の極としてはいまだ知られていない
(1964年8月5日・中国新聞社論説委員・金井利博記)
あとがき(抄)
この本は安田武氏、また中国新聞社の平岡敬、大牟田稔両氏の三年前の強い勧めによって生まれた。間接には原爆犠牲者と亡母金井時子の無言の励ましを感じながら書き続けた。

金井利博

金井利博

かない・としひろ 19140101生 19740616没 享年60
[52広島平和問題談話会](中国新聞社学芸部記者)。中国新聞社取締役論説担当。原爆被災白書運動を提唱。[69原爆被災資料広島研究会]。『広島県現代文学事典』