「書誌2006」カテゴリーアーカイブ

戦後社会運動史論―1950年代を中心に

『戦後社会運動史論―1950年代を中心に』(広川禎秀・山田敬男編、大月書店、20060120)

内容<作業中

1950年代の社会運動の歴史的位置
1 戦後社会運動史研究の方法と課題(広川禎秀)
 はじめに 12
一 全面講和運動と戦後日本の課題 14
二 戦後体験と歴史認識の問題 18
三 戦後社会運動史における一1950年代 22
四 人民闘争史と社会的政治史 27
2 戦後労働争議史研究の方法と課題―「戦後民主主義」と社会運動の視点から(上野輝将)
 はじめに 35
一 戦後労働争議史研究の方法と課題 37
1 争議主体の「社会的性格」論から争議全体の社会的性格論へ 37
2 「労資の対抗関係」論から日本資牛王義社会の全体像へ 40
二 「戦後民主主義」と労働運動・社会運動 43
1 「戦後民主主義」と労働運動 43
2 「戦後民主主義」と社会運動 47
三 「戦後民主主義」と「一九百〇年代」論 50
おわりに-課題と展望 54
3 総評の結成と左転換-戦後民主主義の担い手への道(山田敬男)59
I 1950年代前半の時代的意味と労働組合運動 59

1 1950年代前半の時代的意味
2 総評運動をみるうえでのいくつかの前提
3 労働組合運動史研究の方法に関わる問題

二 総評の結成と民同派の性格 64
1 「民主化運動」と総評結成 64
2 「民主化運動」の特徴と総評結成の要因 66
3 民同派の複合的な性格 68

三 講話問題と左転換の開始 69
1 総評第2回大会 69
2 国労の左転換
3 平和推進国民会議 72

四 破防法ストと左転換の推進 73
1 五回にわたる政治スト 73
2 戦後型国民運動の登場
3 労働者同志会と左転換の推進 76に
4 総評第三回大会 78
おわりに 79

一九五〇年代における社会運動の展開
1 全面講和の論理と運動―日本平和推進国民会議を中心に(森下 徹)
はじめに 84
一 全面講和愛国運動協議会の論理と運動 86
二 日本平和推進国民会議の結成 89
1 結成の経過 89
2 組織実態 92
3 平推会議と全愛協の関係 96
三 日本平和推進国民会議の運動 97
1 第一期=調印反対運動 97
2 第二期=批准反対運動 100
3 第三期=逆コース阻止の運動 101
四 平推会議の全面講和論 102
おわりに 107
 2 2 ストックホルムーアピール署名運動とその歴史的背景(吉田ふみお)
はじめに―Sアピールと原爆国際管理 114
一 [「人類の破滅」意識の登場-原子力をめぐる議論と国際管理問題 117
二 「人類の破滅」意識の広がりと朝鮮戦争 121
三 日本におけるSアピール署名運動の展開
四 前提としての原爆被害体験 126
おわりに 128
 3 「内灘闘争」と抵抗の〈声〉( 福島在行)
  はじめに 134
一 「内灘闘争」の経過 135
1 内灘問題の発生と砂丘地の一時使用
2 試射場再使用問題と政府の試射強行
3 中央諸団体の関与・支援
4 運動の長期化、そして終了へ
二 内灘村民の抵抗の《声》 141
1 「民主国家」「民主政治」 141
2 「生活権」 144
3 個人の経験と記憶が紡ぐもの 147
おわりに 150
 4 戦後平和運動の市民運動的形成―大阪の初期原水禁運動の担い手に着目して(大森実)
  はじめに
一 大阪の平和運動と「あけぼの会」
1 「あけぼの会」の結成 159
2 「あけぼの会」の活動 162
二 阿倍野区と「あけぼの会」 両
1 「小市民住宅地」の中の旧制大阪高等学枚-大阪大学南校 170
2 地域の中での「あけぼの会」主要メンバー 172
むすびにかえて 176
 5 1950年代のサークル運動と労働者意識( 三輪泰史)
 6  女性教員の要求と運動(石月静恵)
 7 初期『社会主義』と社会主義協会( 大野節子)
 終わりに
 あとがき

研究成果

戦後社会運動史論―1950年代を中心に 広川禎秀・山田敬男編 大月書店
<あとがき(抄)>「この研究会は、歴史科学協議会の1989年大会・犬丸義一報告の準備研究会をきっかけとして生まれ、1990年に名称を社会運動史研究会とし」
吉田ふみお「ストックホルム・アピール署名運動とその歴史的背景」
大森実「戦後平和運動の市民運動的形成」
戦後社会運動史論②―高度成長期を中心に 広川禎秀・山田敬男編 大月書店 201203
戦後社会運動史論③―軍事大国化と新自由主義の時代の社会運動 広川禎秀・山田敬男編 大月書店 20181214

 

GHQ/CCD(民間検閲支隊)による検閲の実態―プランゲ文庫広島県雑誌226誌の場合

『GHQ/CCD(民間検閲支隊)による検閲の実態―プランゲ文庫広島県雑誌226誌の場合』(岩崎文人・植木研介・宇吹暁・槇林滉二、2004/03/10)

内容

No.
1.GHQ/CCD(民間検閲支による検閲の実際
プレスコードと原爆文学(岩崎文人)
001 「あけぼの」2号(広島県立第一高等学校、1948.11)
<未入力>
319 「ユーカリ」1948.3
2.検閲により指摘を受けた雑誌一覧
01 「あけぼの」(広警察署、1946.6~1949.9)
<未入力>
60 「ユーカリ」広島県立広島第一中学校交友会、1947.1~1948.3)
3.CCD検閲英文注記一覧
4.調査対象雑誌一覧
001 「愛郷」(佐伯郡河内村青年団文化部、1948.11~1949.9)
226 「輸送文化」(広島県貨物自動車交通労働組合廿日市支部、1946.9~1947.8)
<未入力>

GHQ/CCD(民間検閲支隊)による検閲の実態―プランゲ文庫広島県雑誌226誌の場合

『GHQ/CCD(民間検閲支隊)による検閲の実態―プランゲ文庫広島県雑誌226誌の場合』(岩崎文人・植木研介・宇吹暁・槇林滉二、2004/03/10)

内容

No.
1.GHQ/CCD(民間検閲支による検閲の実際
プレスコードと原爆文学(岩崎文人)
001 「あけぼの」2号(広島県立第一高等学校、1948.11)
<未入力>
319 「ユーカリ」1948.3
2.検閲により指摘を受けた雑誌一覧
01 「あけぼの」(広警察署、1946.6~1949.9)
<未入力>
60 「ユーカリ」広島県立広島第一中学校交友会、1947.1~1948.3)
3.CCD検閲英文注記一覧
4.調査対象雑誌一覧
001 「愛郷」(佐伯郡河内村青年団文化部、1948.11~1949.9)
226 「輸送文化」(広島県貨物自動車交通労働組合廿日市支部、1946.9~1947.8)
<未入力>

無防備地域運動の源流一林茂夫が残したもの

『無防備地域運動の源流一林茂夫が残したもの』(池田真規・古川純・松尾高志・丸山重威・山内敏弘・吉池公史編、日本評論社刊、20060720)

 第1 無防備地域運動の源流
003 平和運動と私-青春そのものだった原爆展運動
005 『非防守地区』は平和への努力の成果-ジュネーブ条約追加第一議定書の画期的意義と背景
国際紛争の性格が大きく変わってしまった/6  国家利益の保護から一般住民の保護に/7
非防守地区宣言は自治体でできる/9
011 《非防守地区》運動のすすめ
これが非防守地区だ/11  戦禍から文化財守る国際条約/12  「市民防衛」ゆがめる防衛庁/14 国際条約上の「市民防衛」とは/15 食糧、水道、原発への攻撃禁止/17
人口集中地区には軍事施設おけぬ/18 国民的論議をまきおこす必要/19
021 非核都市宣言運動と無防備地域運動―世界の民衆は「核管理社会」にかわる社会を模索しつつある
自治体をテコにした運動の世界史的意味/21 地球的規模でルネッサンスがすすむ/23 国際条約にみる第二次大戦後の第きな変化/24
「自由に豊かに平和に生きる権利」のためのたたかいがはじまっている/26 新しい発想の運動を/28  非核三原則と非核都市宣言運動/28 国益第一主義から住民保護最優先の条約へ/30 地域から戦争できぬ態勢をつくる/32 憲法の精神は人類共通の課題となりつつある
036 自分の運命は自分できめる
『議定書』は平和運動の武器/36 玉砕主義より「生き延びる知恵」を/38 住民保護最優先の平和論議が大切/40 戦争をやらせぬ態勢を地域から/42
044 どこまですすんだ? 自治体の平和政策はいま
平和予算、そして独自の平和外交へ/44  政策の主体をめざす/45 『最後の被爆地』-長崎市民平和憲章/46  カギを握る市民の動き/47 紛争防止 重要性を増す自治体の国際活動/49 新たな飛躍-平和政策の共通基盤づくり/50
 052  世界の民衆が共生できる自由、民主主義そして平和を
 052  1  市民平和訴訟と平和に生きる権利
059 2 半世紀前の常識で考えていないか
068 3 非核自治体の平和政策の転換
073 4 ”自治体を平和の拠点に”の大切な意味
5 民衆の海に極が沈む時代の始まり
 083 顔の見える草の根「国際連帯」を-行動こそ私を、日本・世界を変える
第2  林茂夫が残したもの
 091  林茂夫の警告は今生きている 百里裁判での証言を通して(池田眞規 いけだ・まさのり/弁護士)
 「平和運動に何故軍事問題の研究が必要なのか」についての林さんの意見/92
林さんの戦後の日本の軍事問題における百里裁判での証言の最後の言葉/92
暴露された自衛隊の極秘資料「三矢研究」は実際の作戦計画であった(証言1)93
三矢研究の危険な想定(証言2)/94 三矢研究の目的と恐るべき内容(証言3)/95
097 軍事問題研究者としての林茂夫(松尾高志 まつお・たかし/ジャーナリスト)
「平和の敵」の分析11-朝鮮戦争から自衛隊へ/97
日米安保と三矢研究分析/98  「理科の人」の厳しさ/卯
変革のためのリアルな分析/100
 102 「国際関係と安全保障」・「平和学」で語ったメッセージ―教育者としての林さん(古川純 ふるかわ・あつし/専修大学法学部教授)
 「国際関係と安今保障」の講義から
「平和学」ゲスト講師授業から
 112 「軍事ジャーナリスト」の生き方-欠かさなかった「運動」の視点(丸山重威 まるやま・しげたけ/関東学院大学法学部教授)
 自衛隊の募集作戦/ジャーナリスト・林茂夫と自衛隊/
運動への視点と発想/
 119 『軍事民論』掲載論文にみる林茂夫の遺志(吉池公史 よしいけ・きみちか/元『軍事民論』編集者
林さんの姿勢/「あれはマズイんだ」/林さんか見た1977年/m  無防備地域運動に通底する思想/林さんの倫理性/
林茂夫と無防備地域運動(山内敏弘 やまうち・としひろ/龍谷大学法科大学院教授)
 「非防守地区」運動のすすめ(1981年)/「無防備地域運動」の理論と「運動」の展開/むすびに代えて
 第3  私と林茂夫
135 学生時代の塩伸一
日下信昌/寺尾豊太郎/大屋鍾吾/柳原二郎/宮川裕行「原爆展と被爆体験の聞き取り」
143 平和委員会と林茂夫
小林徹/吉川勇一「平和委員会事務局で」/筧美知子「平和新聞のころ」/山村茂雄/花房良三/日谷守/上原久志
164 自衛隊裁判との関わり
内藤功/黒川ミヱ/今村嗣夫/中北龍太郎
173 反基地闘争の中で
谷中敦/古関彰一/平山武久/篠田健三
183 無防備地域運動との出会い
稲垣秀樹/桝田俊介/矢野秀喜/華山喜三代/山部芳秀/坂珪定雄/花誠逸逸/高橋弘之
202 研究者として、運動家として
金子徳好「原水禁大会『議事要録』編集部員」のころ/吉岡吉典/藤井治夫/吉田嘉清/榎本信行/森下一徹/星野安三郎/石井次雄/豆多敏紀/池田五律/田島純夫/木下壽国/丸浜江里子「戦後平和運動の『語り継ぎ』を目指して」
228 素顔の林茂夫・家族が見た塩伸一
塩綾子/塩史子/吉岡蓉子/平松尚子
237 弔辞
志茂寧郎
240 林茂人・年譜
242 林茂夫・著作目録
249 あとがき

私のあしながおじさん

『私のあしながおじさん』(久保美津子、みもざ書房、20060620)

内容

タイトル 備考
011 荒神橋付近にて
私の血はやらない 18
「賃金」と「給与」 26
黄色い水 30
黒い泡立草 亡き母を悼む 34
川から逃れた女学生 38
本音 42
老人力 45
「オキ」に消えたあしながおじさん 50
庇護者 57
比治山にて 67
段原中町四一一番地 75
見送った電車 82
弟 87
塩と線香をもって平和公園を歩く(下江カツ子さんの場合) 99
大竹から義勇隊で出動(宗野敬江さんの場合) 104
間一髪!爆心から生きのびる(道田政雄さんの場合) 112
灰色の時 125
つくし 136
原爆物語 144
ラブレターの行方 152
密葬 159
黒い傷 169
美津子のあゆみ 179
あとがき 189