「書誌1985」カテゴリーアーカイブ

女たちの八月十五日

『女たちの八月十五日』(相賀徹夫編、小学館、1985/08/01)

内容<作業中

勤労動員
十七歳の特攻隊 重兼芳子 4
戦時下の女学生 郷静子 18
教師として
千人針と学校工場 大村はま 32
赤い苦瓜 石牟礼道子 42
戦時下の結婚
坩堝の中の女たち 佐藤愛子 56
苦しかった毎日 萩原葉子 69
飢餓と耐之
ヒロシマを歌いたい 葦原邦子 84
飢えの記憶 戸塚文子 100
軍国少女の敗戦 松谷みよ子 114
学童疎開
家族一緒に暮らしたい 中川李枝子 130
疎開
本を焚く 早船ちよ 144
官憲とのたたかい
仲間づくりと戦争 山代巴 162
空襲
父、母、妹を失って 高木敏子 177
ヒロシマとナガサキ
時の縄 竹西寛子 192
九日から十五日へ 林京子 206
その日“八月十五日”
愛する故に戦わず 住井すゑ 220
引揚げ
新京脱出 藤原てい 236
父を残して引揚げる 吉田知子 252
戦後の窮乏
ゆきてかへらぬ 田中澄江 267
敗戦で得たもの 上坂冬子 282
次の世代へ
私をこう言わせるもの 大庭みな子 296

被爆者援護法に関する第二次報告書(日本弁護士連合会)

『被爆者援護法に関する第二次報告書』(日本弁護士連合会、19850621)

内容

1 原爆被害の実態と特質 13
1 原爆被害を把握するための方法 13
1 原爆被害をどうとらえるか 13
2 原爆被害を認識するための障害 14
3 原爆被害の実態に接近するために 16
2 原爆被害の具体的事実 18
1 どのように殺されたか 18
2 どのように障害を受けたか 20
3 街はどのようにして消えたか 22
4 人々は、どのようにして人間性を失ったか 24
5 救護の活動はどうだったか 25
6 一度に家族をどんなに失ったか 26
7 放射線によってどのように傷付けられたか 27
8 火傷と障害の後遺症の苦しみ 32
9 どのように持続的・永続的に苦しめられているか 33
10 被爆者の体験記・談の意味するもの 36
3 基本懇の報告書における原爆被害のとらえ方の致命的欠陥 36
1 原爆被害を認識する手段には幾多の障害があり、容易にその
実態が把握できないという事実の認識が見られない 38
2 原爆被害につき部分的・限定的把握にとどまり、
総合的相関的把握を考慮していない 39
3 原爆被害の具体的事実に対する認識に欠けている 40
4 基本懇の原爆被害についての誤った認識のもたらすもの 41
2 日米両国政府の被爆者に対する措置 45
1 広島、長崎に於ける救護の実態 45
1 医療救護組織 45
2 食糧の供給の実態 47
2 米国に対する救援の要請 50
1 日本独力による救援の困難性 50
2 米国の救援を待つ広島、長崎の医師 51
3 米国は、被爆者に対する救援の必要性を認識していた 52
1 バーチェットの救援要請 52
2 マルセル・ジュノーの救援要請 52
3 九月八日の広島救援 53
4 米国調査団の救援声明 53
4 適切な救援があれば助かったであろう多くの生命 54
1 医療の救援 54
2 栄養について 55
5 救援声明後の米国の被爆者に対する救援の実態 55
1 医薬品について 56
2 医療班の派遣 56
3 病院の建設 57
6 占領軍による救援活動の妨害 58
7 米国政府の被爆者対策とジュネーブ条約 65
8 日本政府の救援の実態 68
9 日本政府の被爆者援護の放置及び遅延の責任 74
3 原子爆弾投下の違法性と補償責任 78
1 損害賠償請求権の発生とその放棄 78
1 請求権放棄の意味 78
2 日本国憲法下における外交保護権のあり方 79
3 請求権放棄による補償責任の発生 81
2 人権思想と戦争の法的規制 82
1 原子爆弾と国際法の法源 82
2 戦争行為に対する法的制限 86
3 実定条約による違法性 88
1 国際法の武器制限の二つの方向 88
2 核兵器の特質に基づく違法性 89
3 武器としての用法に基づく違法性 91
4 戦後における原爆投下の違法性の確認 94
1 ニュルンベルグ裁判と国連決議 94
2 戦後の条約から見た原爆投下の違法性 96
4 戦争被害、とりわけ原爆被害に対する結果責任としての国の補償責任 100
1 戦争被害と国の補償責任 100
2 戦争被害に対する補償に関する実定法の基本理念 114
3 原爆被爆者に対する国の補償責任 121
4 結論 125
5 核時代にかける被爆者援護法制定の意義 126
1 核兵器の現状と核戦争の脅威 126
2 核兵器制限・廃絶への法的動向 132
3 人類の生存と文明の危機の中における平和的生存権の意義 134
4 平和的生存権と被爆者援護法制定の意義 137
6 現行二法の問題
1 現行施策の概要 139
2 被爆者の定義と被爆者健康手帳交付の問題点 141
3 認定 147
1 認定制度 147
2 認定の要件(一)要医療性について 148
3 認定の要件(二)起因性について 152
4 諸手当 156
5 現行施策の基本的問題点 158
1 被害のとらえ方 158
2 国家補償責任の不明確さ 160
3 国が被爆者を放置してきたこと 161
7 被爆者援護制度のあり方について 163
1 現行二法の制定過程とその後の立法要求運動等の概観 163
2 これまでに発表された立法案及び立法要求の具体的内容 166
3 あるべき原爆被爆者援護法の内容 187

ヒロシマ・ナガサキの証言’85夏(第15号)

『ヒロシマ・ナガサキの証言’85夏(第15号)』(秋月辰一郎、庄野直美編、広島・長崎の証言の会刊、19850820)

内容

著者 タイトル 備考
子供の詩 原爆ドーム 矢野広美
グラビア 韓国の被爆者 伊藤孝司
会員・読者通信 6
反核・平和/海外からのたより 8特集 1/新しい証言運動をめざして
-ヒロシマ ナガサキの証言交流集会
新しい「証言運動」を-
開会のあいさつから 秋月辰一郎 15
わたしが証言していること 坂本キミ子 17
被爆者の「悲惨」について 文沢隆一 21
原爆被爆の「証言」
-その広がりをめざして 広島の証言の会編集委員会 26
戦後四十年の総点検 舟橋喜恵 32
生き残るための証言に 古浦千穂子 34
語り部運動をさらに大きく 花山典子 36
戦争・原爆体験の活性化のために 栗原貞子 38

特集 2/在韓被爆者40年目の証言と告発
-日韓被爆者・市民の連帯を求めて
在韓被爆者の実情と日韓連帯の可能性 鎌田定夫 40
四十年目の在韓被爆者を訪ねて
-ソウル・平沢・大邱 大内要三 46
韓国被爆者との連帯を求めて
-大邱・陝川・釜山 柴田章子 53
在韓被爆者の医療と救護運動の今後 井下春子 58
償いと連帯を求めて 下平作江 64
反核・平和のためにも救護の手を 沼田鈴子 65
真の“日韓親善”への道 松尾松良 66
韓国の側から日本を見直す 伊藤孝司 67
被爆二世、報道人として 筬島成之 67
私の中の在官被爆者 柴田章子 68
平和・自立・統一こそ悲願 柳樹重 68
百時間の韓国旅行から 大内要三 69
被爆者訪問活動「出会い」と「訪問」
-活動をはじめた田中君の場合 杉山精一 88

証言
家族六人の骨片を罐カラに入れて納骨 吉沢純一
/記録・田中憲助 70
生きることへの証言
-若い世代に託す 片山文枝/記録・柴田和広 77
原爆がにくい(絵と文)原広司 83

アジアから
反核にたつ中国 伊藤成彦 92
サイパンからの報告
-“核・太平洋”の企みがここまで進んでいる 清水靖子 96
ある被爆者の心の軌跡
-フィリピンの旅をして 久保美津子 101

わたしの反核・平和/母と子と
「百番目のヒト」になろう
-母と私と子の三代いっしょで 浜岡和子 106
創作童話
焼けた熱い水 藤元知衣・作/伊藤美恵・絵 122

ひろば
沖縄一フィート運動
-その歩みと課題 我謝幸男 110
国家地球から住民地球へ
-第二回非核自治体国際会議に参加して 山田機平 112
ヒロシマの記録を世界へ
-コスモス・キャンペーンにご参加を 柴田郁子 113
無理なくゆっくりしなやかに
-私たちはHIPです 中川緑 115
北欧の平和研究所めぐり 児玉克哉 116
日蘭のつどい
-R・シェーファー氏らを迎えて 鎌田信子 119
ヒロシマ案内センター設置のお知らせ
ヒロシマ・ナガサキ平和基金 135
長崎の証言の会ご案内 120
広島の証言の会ごト内 121
表紙版画/吉野 誠・「ヒロシマの春」
目次・扉・本文カット(版画)/吉野誠

編集後記 136

ヒロシマ・ナガサキの証言’85冬(第13号)

『ヒロシマ・ナガサキの証言’85冬(第13号)』(秋月辰一郎、庄野直美編、広島・長崎の証言の会刊、19850220)

内容

著者 タイトル 備考
子供の詩 君は聞いたか 住田洋一 1
グラビア もう一つのヒバクシャ・中村梧郎 4
わたしの年賀状・ヒロシマ・ナガサキ紀元40年 6
反核・平和/海外からのたより
「南北ネットワーク」広島グループ 10

特集 1/ヒロシマ・ナガサキ被爆四十周年-その意味
原爆被爆四十周年への提言 今堀誠二 14
ヒロシマ・ナガサキを問い続けることの意味
広島の証言の会編集委員会 21

特集 2/被爆四十年と非核宣言運動
非核自治体運動の現在 西田勝 24
私たちの「非核宣言」自治体研究
広島・安田女子高校社会科学研究部 30
資料1 安田女子高校社研部が調査した一七一非核宣言自治体と回答分析 37
資料2 三〇四非核・平和宣言自治体一覧表と地図 42
吹雪の中で、もう一枚
-岩見沢「非核宣言の家」のとりくみ 飛塚優 45
高知の空襲展から非核宣言まで 梅原憲作 47
もうひとつのヒバクシャ
-ベトナム枯葉作戦のその後 中村梧郎 90
「後ろ向き」を超えて
-『最後の子どもたち』の訳者、高田ゆみ子さんに聞く 宮地明男 112
証言を問う
風化と継承
-広島の農婦たちの証言採集から考える 神田亀夫 50
被爆体験の継承
-その意味を考えるパネルより 舟橋喜恵 54

証言 ヒロシマ・ナガサキ40年
燃えて生きる語り草 土井久男 58
いま、またあの道を歩いてはいないだろうか 三岳寛之 62
七十六歳で平和行進参加の記 小倉じゅん 66
原爆被爆者と失対事業
-切りすては許されない 前保美枝子 70
ヒロシマの記録を残すために 松田豪 73

被爆朝鮮・韓国人の証言 写真・伊藤孝司/記録・鎌田定夫
ヒロシマの地獄の中から 辛泳洙 80
広島の牢獄から逃れて 姜寿元 82
肉親の眠る原子野に今も 姜文熙 83
誰がために今もなお 韓国人被爆三菱徴用者有志 84
消えた同胞たちの復権を求めて 蘆長寿 85
戦争いうもんはしちゃいけん 宋年順 86
息子たちや娘を奪われて 金命令 87
四十年ぶりに生まれ故郷に 成洙南 88
もう原爆も戦争も絶対いや! 金福連 88

わたしの反核・平和/父と子と
平和への提言/ヨーロッパで感じたこと
(父)岡田龍一(子)岡田由美 94
創作童話
地に咲き匂う 竹田まゆみ・作/森武子・絵 120

ひろば
核生存者会議に参加して 小松勝秀 100
アメリカにも原爆病院を 据石和 102
カナダ、ウラン鉱のヒバクシャ 三重野佳子 103
広島・太平洋市民連帯の会 西尾禎郎 104
ふれあいのあるヒロシマ案内を! 尾方範子 106
平和を築く文化のひろば 坪山和聖 108
84秋から冬へ-長崎からの通信 鎌田信子 110

図書・資料紹介
原爆被災資料総目録第四集=占領期文献の発刊(内田恵美子)
「長崎・詩と詩人たち」を読んで(栗原貞子)
表紙絵/四国五郎・「鳩笛と少女」 43
目次カット/伊藤博之 本文カット/西尾禎郎

編集後記 136
備考

広島平和教育映画ライブラリー上映手引書(改訂版)

『広島平和教育映画ライブラリー上映手引書 (改訂版)』(広島映画センター、広島平和教育研究所、 19850501)

内容

巻頭のことば
空辰男(広島平和教育研究所理事長)
発刊によせて
相原和光(YMCA国際平和研究所所長)
河村盛明(広島平和文化センター理事長)
岸槌和夫(広島県高等学校教職員組合執行委員長)
長谷部公孝(広島私学教職員組合連合執行委員長)
006 広島平和教育映画ライブラリーの利用状況
007 上映の手引き
記録映画
1.原爆の図 9
2.生きていてよかった 10
3.世界は恐怖する 11
4.アンネのための日記 12
5.日本の憲法 13
6.野獣たちのバラード 14
7.ヒロシマ原爆の記録 15
8.広島・長崎1945年8月 16
9.教科書百科 17
10.自衛隊 18
11.太田川(音声別録音) 19
12.われわれは監視する 20
13.ノーモア・ヒロシマ 21
14.生きる―その証しのために 22
15.有事立法 23
16.ドキュメント8・6 24
17.迫り来る核の恐怖 25
18.世界の子らへ 26
19.明日への伝言 27
20.世界の人へ 28
21.増大する放射能―中性子爆弾 29
22.ヒロシマ・ナガサキ核戦争のもたらすもの 30
23.基地と少年 31
24.せんそうしないでください 32
25.もしこの地球を愛するなら 33
26.にんげんをかえせ―10フィート映画第1作 34
27.予言―10フィート映画第2作 35
28.歴史―10フィート映画第3作 36
29.子どもたちの昭和史 37
30.遺言 38
31.核・トマホーク 39
32.海 いま、トマホークが 40
33.生きるための証言―いま、ヒロシマから 41
34.核戦争後の地球Ⅰ部・地球炎上 42
35.核戦争後の地球Ⅱ部・地球凍結 43
36.戦争―子どもたちの遺言 44
37.戦場ぬ童 45
日本劇映画
38.長崎の鐘 46
39.原爆の子 47
40.ひめゆりの塔 48
41.ひろしま 49
42.千羽鶴 50
43.第五福竜丸 51
44.愛と死の記録 52
45.ヒロシマの証人 53
46.ひとりっこ 54
47.猫は生きている 55
48.ふたりのイーダ 56
49.青葉学園物語 57
50.子どものころ戦争があった 58
51.冬のリトルボーイ 59
52.ボクちゃんの戦場 60
外国劇映画
53.大いなる幻影 61
54.平和の谷 62
55.悪魔の発明 63
56.クリスマス・ツリー 64
57.抵抗の詩 65
58.ザ・テイ・アフター 67
アニメーション
60.ピカドン 68
61.BOOM(ブーム) 69
62.8月9日長崎 70
63.ヒロシマの詩 71
64.象のいない動物園 72
65.ふるさとのどうぶつえん 73
66.対馬丸 74
67.トビウオのぼうやはびょうきです 75
68.おこりじぞう 76
69.はだしのゲン 77
70.パパママバイバイ 78
71.黒い雨にうたれて 79
72.おかあちゃんごめんね 80
081 上映の指導案
103 広島映画センターの概要
映画センターとは
広島映画センターのあゆみ
104 あとがき

平和を創る(YMCA国際平和研究所)

『平和を創る』(YMCA国際平和研究所編 、勁草書房 、19851030)

目次

まえがき
核兵器と人類
栗野鳳 核軍縮への人類の努力
はじめに 2
核軍縮の必要性 4
国連による取組み 5
米ソ「包括的軍縮交渉」 10
軍縮の定義 13
人類社会 14
川田侃 第三世界と共に生きる道
南と北の格差と貧困 22
「新国際経済秩序」のシナリオ 25
「緑」の消滅-森林の減少 28
進行する生活基盤の破壊 32
第三世界を巻き込む軍拡の波 36
第三世界と日本、そして私たち 40
平和を創り出す努力(1)平和運動
今堀誠二 原水爆禁止運動の役割と展望
原爆災害と終戦と平和憲法 49
日本の安全保障と核抑止論 51
核抑止論と限定核戦争 57
核廃絶に対する日本国民の責任 61
反核国民運動の発展と挫析 65
核廃絶国民運動の再建 66
岩倉務 市民の創る平和運動
平和を創り出す努力(2)平和教育
空辰男 広島から創造する平和教育
組織的にとりあげた平和教育 110
広島平和教育研究所設立 121
とりたてた平和教育とカリキュラム 131
宗藤尚三 幼児と母親のための平和教育
平和を創り出す2つの課題 141
人間形成の課題としての平和教育 143
幼児期の平和教育の課題 146
両親の平和教育 155
片山美代子 平和学習の実践と国際化への道
はじめに 158
本校における平和教育の態勢 159
1984年度、平和学習の展開 165
生徒の活動 168
国際平和と国際理解の教育を目指して 173
生徒の感想文より 177
国際平和年を経て21世紀に生きるために
福田垂穂 国際化社会と世界平和
青年たちと平和問題 188
国際化社会とは 191
新しい世界観の確立 194
世界の流れの認識を 196
軍備拡張は戦争抑止たり得るか 198
平和に対する私の意見
(山本和子) 私の傾倒する平和の倫理
(垣内純子) 家庭と学校での平和教育を
(天野賢次) イラン・イラク戦争終結へ広島市民の働きかけを
(沢田直二) 日本の政冶を憂う
(オーランド・ゲーリング) 広島を世界につなぐ
(立花志瑞雄) 平和のためのボランティア通訳として
資料篇
永井秀明 核戦争か希望か
39年目のヒロシマと世界の核状況 228
世界核戦争の結末 234
世界的規模の平和・反核運動 237
平和・軍縮教育の発展 242
非核宣言自治体の役割 247
〔資料1〕 第1回国際連合軍縮特別総会における最終文書(抜粋)
〔資料2〕 国際連合「新国際経済秩序の樹立に関する宣言」
〔資料3〕 国際連合「人間環境宣言」
〔資料4〕ユネスコ「軍縮教育世界会議」最終文書
あとがき