『原爆にも部落差別にも負けなかった人びと―広島・小さな町の戦後史』(大塚茂樹、かもがわ出版、20160605)
章 | |||
プロローグ | |||
1 | 川に挟まれたひょうたん状の町 | ||
ある絵本に描かれた福島町 この町を愛した巡査と娘 クスノキがある町の生い立ち 地域の産業の歴史を捉える 福島町一致協会の誕生 差別の記憶の中で 軍都広島の光と影 太田川改修工事が始まる コマちゃんと呼ばれていた木原清春 キリスト者として赴いた益田小蝝 |
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2 | 貧しさと差別からの解放を求めて―中西ハルエと仲間たち | ||
父と出かけた郊外の村 部落の小学校に学んで 不細工な女の子という自意識 卒業は友との別れを意味していた 初めての差別体験 差別を憎む友との出会い 防空壕を掘っていた朝に 敗戦直後の飢えと貧しさの中で 変わらぬ友、変わった友 差別の苦しみを胸に 苦しみに寄りそう二人 木原清春のまなざし トラホーム治療活動に参加する わかくさ子ども会の出発 子ども会と結婚したハルエ 太田川闘争の渦中で 太田川が連れてきた人 |
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3 | 野戦病院のような診療所 | ||
中本康雄にとっての戦前と戦後 診療所を待ち望む人びと 二四時間稼働する野戦病院として 我が物顔の飲酒患者 三つの戦争を体験した新任看護婦 病院になっても試練は続く 病院への批判、看護婦たちの苦悩 被爆体験によって医師を志望した中本雅子 選挙に担ぎ出された院長 |
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4 | 部落が変わりゆく日々に | ||
4-1 | 子ども会活動を出発点にして | ||
小学校を卒業し、靴職人から解放運動専従の道へ(池田實次郎) 素敵なゲームを考案した秘密(森岡宏寿) 子ども会のリーダーは、ハワイアンも愛していた(岩井博) 胸に秘めていた記憶の底から(仮名・笹山三郎) 「原爆の子」として、部落解放運動とは異なる道を(福原新太郎) 子ども会活動から病院職員への一筋の道(森岡富壽) 2 キリスト教社会館が誕生した頃 149 |
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4-2 | ジョーンズ先生と小蝝さんとともに(和田和江 他) | ||
4-3 | 地域の仕事を支えた人たち | ||
屠場で生きてきた職人として(中島好勝) 「食肉コンビナート」を支えた先人の後継者として(菊崎司) ダンスに燃えた日々から靴職人への転身(岡田三千年) |
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4-4 | 親から受けつぎ、自らをつくる | ||
父・木原清春と志ともに抱いて(藤川邦子) 差別・両親・音楽への思い(益田遙) |
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5 | 被爆者として生きて | ||
部落差別よりも辛かったケロイドへの視線(森本範雄) 忘れられない妹と弟の死(木原清子) 妹・喜和子を死なせてしまった無念(森本英子) 福島町に暮らし続けた在日韓国人として(朴南珠) 折り重ねられた遺体が燃やされる炎を凝視していた(許田宗文) 二人の兄を失い、多くの病気と闘ってきた(岩井留明) 旦雇い労働で一家を支えた母と息子の物語(八木秋江) 被爆体験を語るまでの長い日々(中西ハルエ) 福島地区の被爆の実態を見つめて(金崎是他) |
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6 | 差別を乗り越え、地域を変えるために―人間の苦しみに寄りそって | ||
6-1 | 教師たちはどう向き合ったか | ||
同和教育が向き合った現実とは(有田穣) 一年十組の生徒たちとともに(玖島慶子) プラタナス集会と授業改革に賭けた日々(佛圓弘修) |
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6-2 | 地域で教育と文化を育む力 | ||
福島地区内外での保護者たちの活動 教育集会所の人びと(八木満喜男他) ふくしま文庫館長が歩んできた日々(森岡憲子) |
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6-3 | 人間の尊厳を問い続けて | ||
就職差別問題に直面して人生が変わった(亀本信子・正志) 医療ソーシャルワーカーとして出会った人びと(山田寿美子) 部落解放運動分裂と三つのエピソード |
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6-4 | 変貌した町を見つめる | ||
いまも初心忘れることなく(村田康昭) くすの木苑が歩んできた道(八木利彦) 地域に向き合うセンスを磨く(小西正則) |
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6-5 | 宗教者として問い続ける | ||
部落に生まれたキリスト者として(東岡山治) 町とともに歩んだ寺の住職として(高橋哲了) |
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エピローグ | |||
あとがき | |||
主な参照文献 | |||