凍りついた夏の記憶 ヒロシマ・50年目の証言

『凍りついた夏の記憶 ヒロシマ・50年目の証言』(竹内良男編、竹内良男編、雲母書房刊、19950806)

内容

50年目の証言が問いかけるもの
[証言]黒い雨のあとの虹-幼な子を抱えた逃避行( 真実井房子) 13
真実井房子さんのこと(竹内良男)  14
神風を信じていたころ 17
一人ひとりちがう被爆体験 19
強烈な光の残像 21
救出してくれた隣家の夫婦 24
黒い冬服を着せられて 28
ぼろ人間たちの行列 31
一つ目小僧の足の感触 34
雨が洗い流したガラスの破片 36
川原に横たわる死者の群れ 40
「ののさん」に化身した姉 42
顔のない女教師と生徒たち 46
入市被爆したお年寄りたち 50
「広島の火」に浮かんで見えるもの 52
懺悔と供養の50年 55
[追補]孫の誕生を契機として 58
まとめに代えて(竹内良男)66
[手記]小さな島の大きな悲劇
-一衛生兵が見た似島検疫所附属病院 (小原 好隆) 69
小原 好隆さんのこと(竹内良男)70
プロローグ 病院船第五三班西村部隊 74
1 八月六日、その日 78
午前八時一五分、原子爆弾投下 78
その時私は 80
2 似島での治療と看護 87
麻酔なしで少女の腕を切断 87
重傷者には水を与えるな 92
「図」似島検疫所の見取り図(楠)96
3 終戦から病院閉鎖へ 98
敗戦を知らされて 98
野戦病院閉鎖と復員 101
4 慰霊碑建立へ 104
再び、似島へ渡る 104
無縁佛の碑から慰霊碑の建立へ 107
「似島少年少女の集い」との出会い 110
馬匹検疫所焼却炉の発掘をめぐって 114
エピローグ 今日の似島 120
[追記] (1994年11月)122
あとがき(竹内良男) 124