原爆医療法の拡大強化と被爆者救援に関する決議案
1963年9月28日
決議案第二号
原爆医療法の拡大強化と被爆者救援に関する決議案
吾々は夙に被爆者救援の急を訴え、紆余曲折を経て原爆医療法の特別立法をみるに至った。然しなお多くの問題が残されている。
すなわち、特別被爆者としての距離の制限撤廃、及び入市者救済をその対象とすべきことは、科学的にまた臨床医学的にも立証された多くの資料を有する今日、政府は同法の拡大に踏み切るべきである。
また被爆者の救援に関しては生活援護、栄養補給並びに優遇措置等しばしば訴えつづけて来たが、いまだにその実現をみないことは甚だ遺憾である。
よって速かにこれが対策について予ねて主張してきた要旨に関し、適当な対策を樹立されたい
市当局また被爆者の本質とその実態にかんがみ救援に必要な予算措置を講ずぺきである。
右決議する。
昭和三十八年九月二十八日
広島市議会