元広島文理科大学(旧広島大学理学部1号館)の保存を考える会設立:1995年1月7日
構成:
会長 | 川村智治郎(元広島大学長) |
副会長 | 竹山晴夫(元広島大学長)、沖原豊(元広島大学長)、三好稔(元広島大学長代行)、 後藤陽一(広島大学名誉教授・原爆遺跡保存運動懇談会座長)、 渡辺則文(広島大学名誉教授・芸備地方史研究会会長)、 向山宏(広島大学文学部教授・広島史学研究会理事長) |
幹事 | 頼棋一(広島大学文学部教授・広島史学研究会理事)、 小原誠、石丸紀興、宇吹暁、河瀬正利 |
事務担当 | 長谷川博史 |
理学部1号館をめぐる動向
年 | 月 | 日 | 事項 |
1989 | 05 | 14? | 広島大、広島文理科大時代の被爆時計・タイル・鉄製扉を東広島市の新キャンパスに移し保存することを決定。(理学部1号館) |
07 | 25 | 「被爆建造物を考える会」主催原爆遺跡をめぐるフィールドワーク、広島市で実施(約60人参加)。広島赤十字・原爆病院・広大理学部1号館などを見学。 | |
08 | 04 | 旧広島文理科大学の焼けずに残った一研究室に、被爆当時の経緯を記した説明版設置。(理学部1号館) | |
1990 | 09 | 21 | 広島市の「被爆建物等継承方策検討委員会」、市内7ヶ所の被爆建物(広大理学部1号館・広島赤十字・原爆病院等)を視察。 |
1991 | 01 | 31? | 広島大理学部の尾崎卓美技官、被爆建造物である同大理学部1号館の百分の一のガラス模型を製作。 |
07 | 24 | 広島大学理学部の移転作業開始。同学部の建物は被爆遺跡で、保存を要請する声も。(8月1日、第1陣の引越し荷物を西条キャンパスに搬出。)(理学部1号館) | |
09 | 26 | 原爆遺跡保存運動懇談会(座長・後藤陽一広大名誉教授)、被爆した広大理学部1号館の保存を田中隆荘学長に請願。平岡広島市長にも保存への協力を要請。 | |
11 | 20 | 広島大学理学部1号館保存のアンケートを大学関係者OB(126名)に発送。回答102名の9割が保存要求。 | |
12 | 19 | 後藤陽一(原爆遺跡保存運動懇談会座長)ら有志、広島大学理学部1号館(被爆建物)保存についてOBを対象に実施したアンケート調査の結果を田中広島大学長に手渡す。それによると「保存を求める」は9割。 | |
1992 | 02 | 04 | 広島市被爆建物等継承方策検討委員会が視察した被爆建物=広島市役所、広島大学理学部1号館、広島赤十字・原爆病院、広電変電所、旧陸軍被服支廠、広島銀行銀山支店、旧陸軍司令部通信室、本川小学校、レストハウス(予定)。 |
02 | 13? | 川本智治郎らの呼びかけで実施した広島大学理学部の保存をに関するアンケート結果が判明。OBらの6割が、旧理学部1号館の保存を求める。 | |
04 | 21 | 広島市、被爆建物等継承方策検討委員会の6回目の会合を開催。広島逓信病院、文理科大学、広島高等学校、日銀、兵器支廠、兵器学校、などの継承方策について検討。(理学部1号館) | |
07 | 12 | 広島県美術会議・原爆遺跡保存運動懇談会、広島赤十字・原爆病院や広島大学理学部1号館などの写生大会を開催。 | |
1993 | 02 | 18 | 原田康夫広島大学医学部長、第9代学長に選出された記者会見で、旧理学部1号館保存や放射線医学などを中心とした国際貢献などの抱負を語る。 |
1994 | 06 | 20 | 林紀子参議院議員、参院文教委員会で、原爆ドームを世界遺産条約のリストに登録することや広島大学の旧理学部1号館の保存を求める。 |
07 | 19 | 原爆遺跡保存運動懇談会のメンバー6人、広島大学理学部1号館の保存を県と市に要請。 | |
12 | 16 | 芸備地方史研究会、旧広島大学理学部1号館を全面保存し活用するよう、平岡広島市長と藤田知事に文書を要望。 | |
12 | 27 | 広島大学本部の跡地利用計画策定調査検討委員会、3回目の会合を開催。広島市が多様な文化拠点とするとの理念を示し、整備の前提条件として「旧理学部1号館の保存・活用策の検討など9項目を示す。 | |
1995 | 01 | 07 | 広島大学学長経験者3人など13人、「元広島文理科大学(旧広島大学理学部1号館)の保存を考える会」の初会合を広島市内で開催。 |
01 | 19 | 元広島文理科大学(広島大学旧理学部1号館)の保存を考える会、広島市と県に対し、同建物の保存と活用を陳情。 | |
03 | 17 | 広島大学本部跡地利用計画策定調査検討委員会、7回目の会合を広島市内で開催。最終報告案に被爆建物である理学部1号館の利用の可能性を検討することを追加。 | |
1996 | 01 | 27 | 原爆遺跡保存懇談会・芸備地方史研究会、シンポジウム「あらためて原爆遺跡の保存を考える-レストハウス、元文理大などをめぐって」を広島市内で開催。山瀬明・石丸紀興・長谷川博史が報告。約130人が参加。(理学部1号館) |
03 | 01 | 広島市、広島大学本部跡地の校舎の解体工事を開始。同市、旧理学部1号館以外の被爆建物13件の記録保存のため写真を撮影。 | |
11 | 05? | 「元広島文理大学の保存を考える会」と芸備地方史研究会、旧広島大学理学部1号館の保存・活用を求める署名運動を開始。 | |
12 | 10 | 沖原豊ら「元広島文理科大学の保存を考える会」と「芸備地方史研究会」の代表6人、広島県議会に被爆建物「旧理学部1号館」の保存・活用を求める陳情書を広島市と市議会に提出。 | |
1997 | 03 | 20 | 「元広島文理科大の保存を考える会」・「原爆遺跡保存運動懇談会」など、元文理大理学部1号館の保存を考えるパネル討論「原爆遺跡-過去から未来へ」を広島市内で開催。約2O0人が参加。 |
1998 | 05 | 21 | 「元広島文理科大学の保存を考える会」と「芸備地方史研究会」、被爆建物の旧理学部1号館の保存を求める陳情書を広島市議会に提出。 |
1998 | 08 | 11? | 広島県教育委員会、幕末から第2次世界大戦終結までの建造物を対象にした「近代化遺産」の総合調査の結果をまとめる。広島大学旧理学部1号館や広島市レストハウスなどの被爆遺跡を含む約1000件。 |
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