時代を生きて 文集・鎌田定夫

『時代を生きて 文集・鎌田定夫』(『時代を生きて』刊行会、2006/11/25)

内容

見出し
序文 ひたむきに発信し続けたもの 西嶋有厚 3
序章  明日に向って 10
(詩)光と春を-妹の轢死の時間に 22
(詩)ある少年の恋 23
1 時代と青春
 弔辞-久保山愛吉さんの霊に捧ぐ 26
故久保山愛吉氏遺族御一同様 28
復学実現に際して-学友諸君に寄す 29
時代にはばたく 青春の栄光と悲惨-暗い谷間から現代へ過渡期の学生像 33
再び”わだつみの声”を聞く-富高海軍特攻既知跡を訪ねて 38
祖国の青春-九州大学第二分校学生運動史(目次) 42
2 文化・記録運動から原爆証言運動へ
 九州の鍬と鎌で 46
方法の変革と運動の可能性 48
50年代記録運動と上野英信-筑豊とナガサキで 63
ナガサキ・70年代の記録と証言運動-四半世紀の証言と記録にみる新しい軌跡と展望 67
歴史の証言から歴史の変革へ-「長崎の証言」運動とその周辺 78
3 原爆と文学
 反核運動と文学の新たな地平 92
文学としての証言-永井隆から本島市長の証言まで 100
絶望に抗して希望を-サルトルの残した課題 116
4 長崎と原爆
 長崎における原爆と人間 120
長崎の外国人戦争犠牲者と人類不戦の碑-碑建立委員会経過報告 128
反核運動と戦争責任の自覚-被害者意識から加害者認識へ 132
韓国・朝鮮人被爆者-その歴史と存在の意味 153
(詩)追悼 176
わが師・新村猛先生-長崎からの証言 177
秋月辰一郎先生との30年 182
パグウォッシュ会議とノーベル平和賞-Pugwash Nagasaki Forum レポート 194
長崎発「戦争と核のない21世紀へ」-NGO国際集会と日蘭戦争原爆展 207
核兵器廃絶運動の歴史と課題 209
断章
 旅立つ君たちに 230
ある「長崎の証人」の生と死-亡母、ナミの七七忌に 232
報告書(地位保全仮処分申立書に添えて地裁に提出した文書) 235
大学の自治と真の発展のために-なぜ私は即時抗告したか 241
5 平和教育・平和研究
 原爆体験の継承と国民教育への展望-長崎の屈折した体験の中から 248
平和・軍縮教育-その理念と講座王 279
平和教育と生活綴方 302
平和教育空間としての沖縄の可能性 312
核廃絶への長崎からの挑戦-ボランティア平和研究所の夢と実験 331
長崎で平和を考える 338
終章  21世紀明ける(日記より) 342
私たちが共有し挑戦し続けたもの 344
受苦を通して変革と希望を-2002年を迎えて 347
追想  こころの被爆者 中村尚樹 350
苦しむことによって勝利する-追悼・鎌田定夫先生 高橋眞司 357
鎌田定夫先生の思想と行動-<九州の平和学>の視点から 木村朗 359
非核不戦に生きて-鎌田定夫が残したもの 長崎新聞 370
略歴 373
あとがき 377