「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1993年

「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1993年

 

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01 06 広島県被団協(森滝市郎理事長)、プルトニウム輸送船あかつき丸の茨城県東海港への入港に抗議する座り込みを広島市の原爆慰霊碑前で実施。70人が参加。
01 13 長崎地裁、松谷訴訟第21回口頭弁論を開催。山口仙二長崎被災協会長が証言。
01 13 広島県被団協(森滝市郎理事長)、被爆50周年企画委員会を開催。厚生省の「原爆死没者慰霊等施設基本構想懇談会」の中間報告への見解をまとめる。個別弔慰理念を欠くなどと批判。
01 15 長崎原爆被災者協議会・県被爆者手帳友愛会・長崎原爆遺族会・長崎原爆青年乙女の会の被爆4団体、米海軍イージズ艦モービルベイの長崎港入港に抗議する集会を爆心地公園で開催。約30人が参加。
01 22 広島県被団協(森滝市郎理事長)、各市町村被害者会代表者会議をメルパルク広島で開催。被爆50周年に向けての運動方針を決める。約100人が参加。
01 24 石川県原爆被災者の会、鍼灸講習会を能登和倉温泉で開催。25日。
01 24 日本被団協、「弔意等検討小委員会」を開催。
01 26 宮沢首相、衆議院本会議で被爆者援護法の制定に否定的な見解を示す。
02 01 日本被団協中央相談所、東海・北陸ブロック相談事業講習会を岐阜県・下呂温泉で開催。-2日。80名が参加。
02 07 福岡県被団協、第13回相談員研修会を開催。約100人が参加。
02 09 長崎地裁、長崎原爆松谷訴訟の第22回口頭弁論を開催。原告本人を尋問し、結審。判決言い渡しは5月26日。
02 14 日本被団協、第230回代表理事会を開催。-15日。 被爆50周年に国際シンポジウムを開催する、原爆ドームの世界遺産化運動に取り組むことなどを決める。
02 14 千葉県被団協・友愛会、第15回研修会を勝浦で開催。-15日。91人が参加。
02 16 斉藤義雄日本被団協事務局長ら7人、共産党に被爆者援護法案の早期審議・可決を要請。
02 23 日本被団協、国が建設を予定している「原爆死没者慰霊等施設」に関するシンポジウムを都内で開催。約60人が参加。
02 27 日本生活共同組合連合会、「93生協3・1ビキニデー虹の広場」を静岡市内で開催。約400人が参加。
02 27 ピース・アニメ「つるにのって」の製作発表、東京芸術劇場で開催。
02 27 日本被団協中央相談所、北海道相談事業講習会を札幌市で開催。40名が参加。
03 日本生活協同組合連合会、第6回少年少女ヒロシマの旅を実施。
03 日本生活協同組合連合会、第3回少年少女ナガサキの旅を実施。
03 07 熊本県被団協、研修会を天草郡松島町で開催。-8日。86名が参加。
03 09 三重県被団協、地方巡回相談会を津市で開催。
03 12 宮城県被団協・はぎの会、地方巡回相談会を仙台市で開催。
03 13 日本被団協、近畿ブロック会議を大阪市で開催。
03 13 渡辺千恵子、死亡。63才。長崎原爆乙女の会を結成。
03 13 日本被団協、東海北陸ブロック会議を福井市で開催。
03 13 日本被団協、九州ブロック会議を福岡市で開催。
03 13 東京都被団協・東友会、第7回学習会「原爆被爆者の基本要求の内容と運動の課題」を開催。40人が参加。
03 16 日本被団協、関東甲信越ブロック会議を山梨県塩山市で開催。-17日。
03 16 「援護法実現・みんなのネットワーク」、呼びかけ人会議を開催。
03 20 渡辺千恵子(3月13日死亡)の葬儀・告別式、長崎市内で挙行。葬儀委員長は、山口仙二長崎被災協会長。約300人が参列。
03 28 日本被団協中央相談所、四国ブロック相談事業講習会を高知市で開催。50人が参加。
03 29 千葉県佐原市議会、佐原市原爆被災者の会が求めていた「市原子爆弾被爆者の援護に関する条例」を可決。条例の制定は県内では初。
03 30 東京都議会本会議、東友会が提出していた「原爆被爆者援護法制定促進決議と意見書採択に関する請願」と、これに基づく意見書を、全会一致で可決。
04 06 NHKテレビ、「おはよう日本」の中で、GHQの検閲について報道。
04 13 国連軍縮京都会議開催。-16日。メインテーマ「相互依存世界における軍縮と国家安全保障」。約80人が参加。
04 13 日本被団協、「核兵器ゼロ・援護法制定実現をめざす4月大行動」を東京で開始。-15日。60人が厚生省前に座り込み。
04 14 日本被団協代表11人、炭谷厚生省企画課長らと交渉。慰霊施設に関する「意見」などを提出。
04 14 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、折り鶴請願行進・中央集会を開催。作家の大江健三郎ら約600人が参加。
04 24 日本被団協、被爆者問題研究会(第4回)を東京都内で開催。約60人が参加。
04 24 熊本県被団協など、第5回熊本平和フェスティバルを熊本市内で開催。200人が参加。
05 川辺新、厚生省保健医療局企画課長に就任。
05 03 日本被団協、カザフ共和国セミパラチンスクへ調査団を派遣。-13日。
05 14 世界保健機関(WHO)年次総会全体会、核兵器の違法性の判断を国際司法裁判所に求める決議を賛成多数で採択。賛成73、反対40、棄権10か国。
05 16 鹿児島県原爆被爆者福祉協議会、慰霊祭と総会を開催。190人が参加。
05 26 長崎地裁、長崎原爆松谷訴訟で国の却下処分を取り消す判決。
06 02 長崎原爆松谷訴訟勝利判決報告集会、東京で開催。100人が参加。
06 05 日本被団協、第38回定期総会を都内で開催。11人が参加。昭和60年に実施した「原爆被害者調査」の最終報告書を公表。-6日。
06 05 ドナルド・レイスロップ夫妻(ネバーアゲインキャンペーン米国側主催者)、本島長崎市長を表敬訪問。6-7日、福岡市を訪問。
06 05 日本被団協中央相談所、第16回総会を東京で開催。
06 07 厚生省、長崎原爆松谷訴訟で長崎地裁の判決を不服として福岡高裁に控訴。
06 07 日本被団協、援護法案の審議開始を全政党と衆参全議員に要請。
06 24 原爆死没者慰霊等施設基本構想懇談会、報告書を谷修一厚生省保健医療局長に提出。
07 06 日本被団協の4人、渡米。ネバダの核実験被害者などと交流。15日、谷口稜曄長崎被災協副会長、長崎に帰る。
07 10 熊本県被団協、被爆48周年熊本県原爆死没者慰霊式典、熊本市内で挙行。100人が参列。
07 18 衆議院議員総選挙。
07 24 東京都被団協・東友会、学習会「松谷訴訟勝利判決と認定制度」を開催。40人が参加。
07 28 厚生省、原爆死没者等慰霊施設基本計画検討会(第1回)を開催。
07 30 東京都美術館、第41回平和美術展を開催。-8月11日。
08 02 兵庫県西宮市原爆被害者の会など、「中高生のための平和国際交流ウィーク」を開催。-7日。
08 06 北海道被団協、原爆死没者第49回忌北海道追悼会を札幌市内で挙行。141人が参列
08 06 山口県・長門大津原爆被爆者の会、結成20年を祈念して長門市大寧寺境内に「広島・長崎原爆殉難 平和祈念碑」を建立し除幕式。150人が参列。
08 06 鳥取県原爆被害者協議会、原爆死没者追悼・平和祈念式典を、鳥取市丸山墓苑・慰霊碑前で挙行。
08 08 群馬県被団協、慰霊式を前橋市嶺公園「原爆碑」前で挙行。100人余が参列。
08 08 長崎被災協・日本被団協、「ノーモア・ヒバクシャ国民のつどい」を長崎市民会館で開催。約1000人が参加。
08 08 日本被団協・日本青年団協議会・日本生協連・全国地婦連など、「市民平和シンポジウム」を長崎厚生年金会館で開催。約200人が参加。「被爆体験の聞き書き・語り残し運動」を呼びかける。市民団体の独自の統一集会は7年ぶり。
08 09 長崎被災協で「国際交流・懇談会」。旧ソ連とアメリカ・フランスの核実験被害者ら5か国9人の海外代表が参加。
08 09 香川県被団協、原爆死没者慰霊式典を高松市・峰山公園で挙行。
08 09 大内厚生大臣、初閣議後の記者会見で、被爆者援護法に慎重な姿勢を示す。
08 11 米紙ニューヨーク・タイムズ、米国が広島への原爆投下の約3か月前に、旧日本軍の上層部が連合軍に降伏する意向を抱いていたことを示唆する情報を通信傍受で入手していたと報道。
08 20 宮城県被団協、第7回宮城県原爆死没者追悼の集いを仙台市戦災復興記念館で挙行。
08 22 千葉県松戸市で第7回反核フェスティバル。
08 31 NHK教育テレビ、「ETV特集:モリチョウさんを探して-ある原爆小頭児の生涯」を放映。
09 09 厚生省、原爆死没者等慰霊施設基本計画検討会(第2回)を開催。大阪の国際ピースセンターを見学。
09 11 長崎原爆松谷訴訟を支援する会、長崎市内で臨時総会を開催。控訴審でも勝利する決意を新たにする。約100人が参加。
09 12 久保山すず(第5福龍丸無線長久保山愛吉夫人)、死亡。72才。
09 18 秋田県被団協、「被爆者から被爆体験を聞く会」を湯沢市で開催。25人が参加。
09 20 日本被団協、被爆者援護法の早期制定を求める国会要請行動を実施。国会議員会館の集会には首都圏の被爆者を中心に約50人が参加。
09 25 日本被団協中央相談所、近畿ブロック相談事業講習会を大阪市で開催。150人が参加。
09 28 広島県佐伯郡能美町議会、国に被爆者援護法を求める意見書を採択。これで県と県内86市町村のすべての議会で援護法促進決議や意見書を採択。100%達成は全国で14番目。
10 06 熊本県被団協、中国の核実験再開に対する抗議文を中国首相宛に送付するとともに、熊本城公園で抗議の座り込み。
10 13 日本被団協中央相談所、中国ブロック相談事業講習会を山口。ゆだ温泉で開催。-14日。130人が参加。
10 14 福岡高裁、長崎原爆松谷訴訟の第1回口頭弁論。
10 19 日本被団協、都内で全国都道府県代表者会議を開催。被爆者援護法の実現に向けての運動を広げることなどを確認。ロシアによる日本海への放射性廃棄物の投棄に抗議する緊急声明を採択。
10 20 日本被団協、25の大使館を訪れ、核兵器全面禁止・廃絶の国際協定締結を要請。-23日。
10 23 日本被団協中央相談所、東北ブロック相談事業講習会を男鹿市で開催。-24日。25人が参加。
10 28 厚生省、原爆死没者等慰霊施設基本計画検討会(第3回)を開催。
10 30 アメリカ・フレンズ・サービス委員会、討論集会「新たな情勢、新たな危険-冷戦後の時代の核戦争阻止」をマサチューセッツ工科大学で開催。-31日。山口仙二日本被団協代表委員が招待され参加。
10 30 日本被団協中央相談所、相談事業講習会を北海道・札幌市で開催。-31日。40人が参加。
10 30 東京都被団協、結成35周年を記念して「原爆犯罪を裁く都民法廷」を都内で開催。約250人が参加。(国民法廷)
11 14 東京都被団協・東友会、結成35周年記念の式典を祝賀会を開催。196人が参加。
11 28 日本被団協中央相談所、東海・北陸ブロック相談事業講習会を石川県小松市で開催。-29日。60人が参加。
12 04 厚生省、原爆死没者等慰霊施設基本計画検討会(第4回)を開催。
12 05 日本被団協中央相談所、九州ブロック相談事業講習会を長崎市で開催。-6日。600人が参加。
12 07 米エネルギー省、過去に米国が204回の核実験を公表せず秘密にしていた事実などを公表。
12 10 広島県被団協(森滝市郎理事長)、米国の秘密核実験問題に対し、抗議文を在日アメリカ大使館宛に郵送。
12 11 長崎原爆被災者協議会、シンポジウム「戦争の犠牲と’受忍’」を長崎市内で開催。約50人が参加。
12 11 原爆被害者相談員の会、シンポジウム「原爆被爆者援護法-その原点を問う」を広島のアステールプラザで開催。石田忠一橋大学名誉教授が講演。約80人が参加。
12 16 連立与党6会派11人による「被爆者援護法に関するプロジェクト」(座長:森井忠良)、発足。
12 20 日本被団協代表団(団長:伊藤サカエ代表委員)20人、来日中のサリナス・メキシコ大統領に面会し、核兵器廃絶などを要請。
12 21 連立与党6会派11人による「被爆者援護法に関するプロジェクト」、第2回会合。
12 33 法務省、辛泳洙韓国原爆被害者協会会長に、1年間出入国が自由で延長も自由という特定活動ビザを発行。