「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1996年

「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1996年

M D NEWS1
01 10 日本被団協、九州ブロック会議を沖縄県那覇市で開催。九州8県の会長と全国理事が参加。
01 18 島根県被団協、相談員研修会を太田市で開催。
01 19 三重県被団協と生協連、国際司法裁判所での口頭陳述を傍聴した西山辰雄の帰朝報告会を津市で開催。60人が参加。
01 19 長崎原爆松谷訴訟控訴審の第9回口頭弁論、福岡高裁で開廷。6月21日に結審することが決まる。
01 22 日本被団協、松谷訴訟対策特別委員会を開催。
01 26 大分県被弾協会長を務めた吉田助男、死去。80歳。
01 27 フランス、南太平洋フランス領ポリネシアのファンガタウファ環礁で現地時間27日午後0時半(日本時間28日午前6時半)、核実験再開以来6回目の地下核実験を実施。
01 27 フランスのルモンド、7頁に長崎大学医学部の教授と学生のよる全面の反核意見広告を掲載。
02 06 連合広島など、「ヒロシマ・ナガサキ原爆資料展」をフランス・パリで開催。広島・長崎の遺品など90点を展示。-17日。
02 09 世界法廷運動センター、「世界法廷運動セミナー」を早稲田大学で開催。50人が参加。
02 15 厚生省、「原爆死没者追悼平和祈念館開設準備検討会」を開催。骨格を固める。
02 17 山口県原爆被爆者福祉会館ゆだ苑、開所式を開催。約80人が参列。
02 17? 宇吹暁広島大学助教授の調査で被爆手記が昨年187点発行されたことが判明。
02 18 福岡県原爆被害者相談所、初の相談員交流会を福岡市内で開催。39人が参加。
02 19 日本被団協、第254回代表理事会を東京で開催。-20日。21世紀をめざす運動を討議。
02 21 「松谷訴訟の勝利をめざす東京集会」、都内で開催。約200人が参加。
02 23 三重県被団協、「被爆者の福祉対策研修会」を津市で開催。
02 25 長崎新聞連載「揺れる被爆国-非核の素顔」(-3月12日、15回)
02 27 日本被団協、中国ブロック1995年度第2回代表者会議を広島平和会館で開催。
03 01 日本被団協、国際司法裁判所の小田滋裁判官に親書を送付。
03 01 静岡県実行委員会、焼津市弘徳院で久保山愛吉墓前祭、同市文化センターで「3・1ビキニデー集会」を開催。1800人が参加。
03 08 下江武介広島県被団協理事、死去。92歳。10日、自宅で葬儀。
03 09 松谷訴訟福岡支援センター、「原爆被害に国の償いを。長崎原爆松谷訴訟の公正判決をめざす福岡の集い」を福岡市内で開催。90人が参加。
03 18 広島市の原爆資料館の1995年度の入館者数が4年ぶりに150万人を突破。
03 20 原爆小頭症患者と親で組織する「きのこ会」、50歳の誕生会を広島市内で開催。11家族と医師・ボランティアら約70人が参加。
04 01 長崎原爆資料館開館。延べ床面積は約8000平方メートルで総工費は約70億円。
04 01 米国ネバダ大学ラスベガス校で「核廃絶サミット」開催。米内外の反核・平和団体35組織の90人が参加。日本から原水協・被団協の代表9人が参加。-4日。
04 11 アフリカ統一機構(OAU)、アフリカ非核化条約(ペリンダバ条約)の調印式をカイロで開催。
04 14 日本被団協、関東甲信越ブロック会議を神奈川県箱根町で開催。-15日。
04 17 藤居平一日本被団協初代事務局長、慢性腎不全のため広島赤十字・原爆病院で死亡。80歳。
04 17 日本被団協、核兵器廃絶などを求めるクリントン米大統領宛の要請文を米大使館に送る。
04 19 福岡高裁、長崎原爆松谷訴訟控訴審の第10回口頭弁論を開催。
04 24 原爆死没者追悼平和祈念館の開設準備検討会(座長:森亘る元東京大学長)、6回目の会合を厚生省で開催。基本設計案をほぼ了承。
04 26 横浜の市民団体、毎年行っている憲法劇で「原爆裁判」を取り上げる。若き日の平岡広島市長も登場。
04 26 福岡県原爆被害者相談所長を努めた出口迪、死去。78歳。
05 06 日本原水協などの「1996年国民平和大行進」、東京・夢の島を出発。出発集会に約100団体の1100人が参加。
05 13 小西悟日本被団協国際委員長と田川時彦東友会副会長、ニュージーランド平和評議会の要請を受け、遊説の旅。-22日。
05 14 広島県被団協(金子一士理事長)、被爆者相談活動学習会を開催。50人が参加。
05 21 日本被団協、東海北陸ブロック代表者会議を福井市で開催。
05 22 伊東壮日本被団協代表委員・鄭相石韓国原爆被害者協会会長・倉本寛司米国原爆被爆者協会名誉会長ら、
06 03 日本被団協中央相談所、第19回定期総会を東京で開催。
06 03 日本被団協、第41回定期総会を東京都内で開催。-4日。約100人が参加。「平和祈念資料センター」(仮称)設立の検討などを盛り込んだ1996年度運動方針案を採択。
06 04 環境庁、広島市平和記念公園の「平和の鐘」・長崎の「山王神社被爆の楠の木」など100件を「日本の音風景百選」に決定。[被爆樹木]
06 08 中国、ロプノルで地下核実験を実施。
06 08 長崎原爆松谷訴訟長崎決起集会、長崎市内で開催。約130人が参加。
06 09 広島県原水協など、中国の核実験に抗議して、広島市平和公園の原爆慰霊碑前で座り込み。約60人が参加。
06 09 連合広島・県被団協などで組織する「中国の核実験中止を求める広島緊急行動委員会」、中国の核実験に抗議して、広島市平和公園の原爆慰霊碑前で座り込み。約50人が参加。
06 10 広島県原水禁など、中国の核実験に抗議して、広島市平和公園の原爆慰霊碑前で座り込み。約80人が参加。
06 10 日本被団協、中国の核実験に対する抗議文を在日中国大使館に届ける。
06 20 東京都被団協・東友会常任理事で新宿・新和会会長・山根操、死去。87歳。
06 28 早坂暁脚本の映画『夏少女』の上映始まる。
07 01 木村政之、厚生省保健医療局企画課長に就任。
07 08 国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)、核兵器使用の違法性について、WHOの諮問は、諮問の権限がないとして11対3で門前払い、国連総会の諮問については、一般的には国際法違反としながらも判断を避けた勧告的意見を発表。
07 25 世界法廷運動日本センターと日本生協連、国際司法裁判所の核兵器使用に関する勧告的意見をどう受けとめるかをテーマに緊急シンポジウムを東京都内で開催。
07 29 中国、地下核実験を実施。通算45回目で今年に入ってからは6月8日に次いで2回目。同日、中国政府が30日から核実験を凍結(モラトリアム)するとの声明を発表。
07 30 東京都美術館、第44回平和美術展を開催。-8月11日。27点の原爆死没者の肖像画を展示。
07 33 三重県原爆被災者の会、県内69市町村のすべての首長から「核兵器廃絶・原爆被害への国家補償を求める政府要請」への賛同署名を集める。全国初。
08 01 日本被団協の8人、「核全廃条約の締結を2000年までに!被爆者遊説ツアー」、出発。12日間、アメリカ14州24市で被爆の実相を訴える。
08 05 日本被団協など、「ノーモアヒバクシャ国民の集い・広島」を広島市の見真講堂で開催。約300人が参加。
08 06 静岡県清水市の平和行進実行委員会、鉄舟寺にある静岡県原爆死没者慰霊碑前で8時15分広島市の式典に合わせ第1回目の平和祈念式典を開催。70人が参加。
08 06 新潟県原爆被害者の会・新友会と新潟市職労、市役所玄関に祭壇を設け、慰霊式と原爆展を開催。-9日。
08 06 被爆51周年韓国人原爆犠牲者追悼式、ソウル市内で開催。約150人が参加。日本被団協から3人が参列。
08 06 「被団協」新聞特集「写真で見る日本被団協の歩み」
08 08 日本被団協・長崎被災協、「ノーモアヒバクシャ国民のつどい」を長崎市内で開催。法廷劇「松谷訴訟」を上演。約300人が参加。
08 08 唐津原爆被害者の会、原爆投下51周年慰霊式を挙行。102人が参列。
08 18 宮城県原爆被害者の会、第10回原爆犠牲者追悼平和祈念式を挙行。60人余が参列。
08 22 埼玉県被団協・しらさぎ会会長・中川昭二、死去。68歳。
08 27 広島市・広島平和文化センター、新潟市の県民会館で原爆展を開催。-9月1日。期間中1万人以上が参観。
09 07 東京都被団協・東友会、学習会「国際司法裁判所の勧告的意見を今後に生かすには」を開催。51人が参加。
09 08 第30回原爆忌全国俳句大会、立命館大学国際平和ミュージアムで開催。
09 13 島根県原爆被爆者協議会、松江市内に慰霊碑を建立、除幕式。約400人が参列。費用580万円の半額は厚生省の補助。
09 14 日本被団協、代表理事会を開催。-15日。
09 19 岩波書店労組、同労組が7月25日に実施した「被爆者救援バザー」の収益金15万円を日本被団協に寄付。
09 24 長崎原爆松谷訴訟の弁護団、全文370ページの最終陳述書を福岡高裁に提出。
09 27 世界法廷運動日本センターと日本生協連の代表、外務省に、国際司法裁判所の勧告的意見を受けて「核兵器は国際法違反」の立場を明確にするよう要請。
09 28 日本被団協、第6回被爆者問題研究会を東京で開催。60人が参加。
10 01 日本被団協、総選挙に立候補した9政党に「原爆被爆者アンケート」を送付。
10 04 日本被団協中央相談所、東北ブロック被爆者相談事業講習会を盛岡市つなみ温泉で開催。-5日。40人が参加。
10 05 広島県被団協(金子一士理事長)、被爆者相談110番を開設。
10 12 佐賀県被団協副会長・中里百合子、死去。69歳。
10 15 日本被団協中央相談所、中国ブロック被爆者相談事業講習会を鳥取県鹿野温泉で開催。-16日。120人が参加。
10 24 日本被団協、全国都道府県代表者会議を開催。約100人が出席。平和祈念被爆者センター(仮称)の設立、全国巡回原爆展の開催、インターネットの活用などを決める。
10 25 日本被団協被爆者中央相談所、第2回全国相談員研修会を東京で開催。
10 25 日本被団協、結成40周年記念式典を都内で開催。26人に感謝状、83人に表彰状を贈呈。
10 29 肥田舜太郎・斉藤紀・伊藤直子、チェルノブイリ医療センター所長の要請とリトアニア保健省大臣の招待でリトアニアを訪問。-11月2日。
11 03 宮崎県被団協、宮崎市本郷北方の宮崎霊園内に建立した原爆死没者慰霊碑の除幕式と慰霊式典を挙行。200人が参列。
11 09 日本被団協中央相談所、北海道被爆者相談事業講習会を札幌市で開催。40人が参加。
11 09 岐阜県被団協・岐朋会東濃西部支部、広島・長崎の被爆者が描いた絵画・写真展を開催。-10日。
11 14 国連総会第1委員会、核兵器の違法性をめぐる国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見に基づき核軍縮を目指す多国籍館交渉を開始するよう求めた決議案を採択。賛成94、反対22、棄権29。日本は棄権。
11 19 日本被団協中央相談所、九州ブロック爆者相談事業講習会を熊本県阿蘇で開催。-18日。427人が参加。
11 23 兵庫県被団協、相談事業研修会と理事会を養父郡養父町の「ほたるの里」で開催。40人が参加。
11 24 日本被団協中央相談所、近畿ブロック被爆者相談事業講習会を和歌山で開催。30人が参加。
12 03 日本被団協中央相談所、東海北陸ブロック講習会を三重県鳥羽市で開催。-4日。162人が参加。
12 03 日本被団協中央相談所、東海・北陸ブロック被爆者相談事業講習会を三重県鳥羽市で開催。-4日。162人が参加。
12 04 米核戦略を最前線で指揮した米元2司令官、米国の核抑止戦略を見直し、核兵器の大幅削減を求める声明を発表。
12 05 (日本時間6日未明)、ユネスコ第20回世界遺産委員会、広島の原爆ドームを「世界の文化遺産」に登録することを決定。米国は決定に不参加、中国は態度を留保。
12 06 日本被団協、国会要請行動を実施。111人が参加。
12 09 福岡高裁、長崎原爆松谷訴訟控訴審の口頭弁論を開廷。原告の代理人が上野陽里京都大学名誉教授の被曝線量評価方式DS86を見直す必要性を述べた意見書を提出。
12 10 第51回国連総会、マレーシアが中心となって提案した核兵器廃絶を求めた決議案を賛成115,反対22、棄権32で可決。日本政府は棄権。
12 11 原爆死没者追悼平和祈念館の開設準備検討会(森亘座長)、7回目の会合を東京で開催。メーンスペースとなる「平和祈念・追悼空間」について論議が集中。基本設計案については大筋で了承。
12 23 長崎原爆青年乙女の会の結成40周年記念碑が長崎原爆資料館前に完成。除幕式を挙行。約50人が参加。
12 23 愛知県原爆被災者の会の代表など14人、インドを訪問。-1月2日(A班)。1月2日-13日(B班)。原爆展などを開催し5000人と交流。
12 33 三重県内の全ての市町村が非核宣言。