初仕事は“安楽殺”だった 昭和20年8月9日の証言

『初仕事は“安楽殺”だった 昭和20年8月9日の証言』(塩月正雄著、光文社、19780815)

内容

まえがき
 第1部  大村海軍病院
12 白い閃光、そして爆風
21 医者嫌いが医者になる
29 焦熱地獄からの第一便
40 爆心地-目撃者の証言
49 憲兵が泣いた-被災者の証言
57 白い幻想
62 「櫛をください・・・」
70 解剖にとりかかる
78 患者たちの記録
88 病院に終戦は来なかった
95 捨てられた病理標本
 102 大村海軍病院をあとに-患者との別れ
111 私の終戦-病理標本との長い旅
118 人間学の探究
121 もう一つの思い出
 第2部  私の「原爆戦後史」
132 不可解な紙きれ
134 科学者の良心(昭和27年8月2日 婦人タイムズ)
135 もう黙ってはいられない!(昭和27年 「改造」増刊号)
141 禁圧された国際医師会義(昭和27年 「改造」12月号)
158 原爆と医学(昭和28年5月8日 河北新報)
161 原爆症-医学が役立たない負傷(昭和28年「自然」5月号)
 173 再び原爆被害を受けた国民(昭和29年3月29日 信濃毎日新聞)
175 不治の病「放射能症」-非力な原爆医学の現状(昭和29年4月18日 神戸新聞)
179 原爆被害後の十年-科学の進歩も一人の努力から(昭和30年 共同通信社)
182 三十三年の「重さ」
188 よみがえる八月九日-あとがきに代えて
弥永泰正・元衛生兵長からの手紙
 200  参考文献