岩屋おろし 元長崎師範学校予科生の手記集

『岩屋おろし 元長崎師範学校予科生の手記集 原爆・終戦から半世紀』(岩屋おろし編集委員会、19980301)

内容

 巻頭詩 十五歳って死ななかったってことなんだ 畑島喜久生 Ⅰ
 長崎師範学校寮歌・長崎師範学校応援歌 Ⅳ
 はじめにV
 師範学校とは?予科とは?XⅡ
 原爆・終戦
つぶさに見た被爆直後の長崎 林田忠義 1
地下工場は轟音、振動、停電 「私の原爆体験」国分利光 9
すさまじい閃光、轟音、熱風 「被爆」 平田勇 12
地球が爆発したと思った 「原爆被爆記」 山下護 15
死傷者いっぱい地獄の惨状 「悪夢であってほしかった」 梶原五三 20
五人の家族を一度に失って 「原爆生き残りの記」 久保啓喜 25
わが家も赤い炎を高く上げて 「生死の境」 山下昭一 30
道端で『助けて』『水ください』 「原爆直下の惨状と帰省」 本田重郎 34
炎の中から『助けてーっ』「忘れ得ぬ地獄絵」 玉水利彦 41
全身にバケツいっぱいの火の粉 「被爆」 松添鶴次 45
あの日から数日悲しみを忘れていた 久田照和 49
友を助けることが出来なかった 「孫に語る被爆体験」 山田善祐 55
商業学校に予科生は約七人1「二人とは最後の別れ」伊藤實59
倒壊校舎で救出や負傷者搬送 「あのころの記憶」 小島功 61
島鉄の車中から見た『稲妻』 池田勝幸 67
寄宿舎への直撃弾と思った 井崎照美 69
敵機が頭上近くで機銃掃射「回顧すれば」 柏山政吉 71
原爆投下ではなく原爆攻撃だ「あの日あの時そして今」 神谷威巳 76
海上で米軍戦闘機に襲われる「五日目の帰郷」 久保勝平 80
重傷の二人着いたところは早岐「わが生涯の二日間」 岩本甫 83
忘れられぬ島原弁のおじさん「学徒動員のころ」 近藤勝郎 86
草木も生えぬと言われたが「被爆から半世紀」 中島泰蔵 88
米戦車を攻撃する訓練受けた 寺田豪 91
短歌・語り部 宇宙三男 92
土曜、日曜がなかったころ 星崎俊明 93
現代に経験出来ぬ事象ばかり 富川利夫 95
友よ魂醜いずこをさまよう「挽歌」 北川清 99
召集令状来たが入隊お預け「わが青春に”食い”なし」 倉富忍 104
戦争は人心を狂わせ惑わせる 「一九四五年ごろの思い出から」 池田早苗 107
戦時から戦後へ激浪の時代「吾を省みて」 山下辰雄 111
幾度か巡り合った奇しき縁「命ありて」 吉岡晃 118
被爆の事実が風化していく「五十年が過ぎて」 吉富孝汎 122
学業や動員、恩師、友がき 飛永照 132
友と原爆火の野山を走る 直塚慶喜 135
消え去ることのない原爆への思い畑島喜久生137
師範学校生が続々避難「被爆後」 長与村などの記録 142
  われらの”よか”時代
 防空壕掘りと青春 久保勝平 156
岡山直先生のこと 川谷源昭 157
極限の時代だった 神谷威巳 158
暗い井戸の長い時間 井崎照美 159
入試のころの思い出 岩永務 162
今も役立つ農業実習 梶原五三 163
“桜”の帽章、反射的に敬礼 三浦忠和 164
大空体験と竹松の寮 中村巽 166
私の軍国少年時代 富永寿 168
予科時代は心の支え 椿山勇 171
部活は銃剣道だった 松永貞雄 172
西浦上の地 葉玉亨 173
成長期のころひどい食糧難であった 高橋寛作 174
マッカリー買い出し 藤村優 178
原爆のころ終戦のころ 山下護 179
被爆の後に三つの幸運 飛永照 191
少年老イ易ク学成リ難シ 松尾美好 193
あのころの人たち 松添鶴次 199
自分探しに悩みし日々「友、友の顔」 鬼塚親吉郎 206
紺碧の空 若松司 208
五十年かけた夫婦共遊び 下條章 209
百姓はわいらで終わりや 「老農夫たちとの会話」冨永寿 212
ある青春 伊藤昭二 217
人事を尽くしてガンと戦う 故三輪豊氏の日記から 223
訃報・大谷英雄氏、三輪豊氏、国分利光氏 229
岩田和夫君のこと 伊藤實 230
かいま見た活動家久田君 吉富孝汎
8月9日に思うこと 山口武司 232
この世に生きたらしい証を残すために カニ馬鹿の記 松尾美好 235
 雲ゆうゆう
史跡発見や地域活動「生き甲斐」中島泰蔵 236
しみじみとした忘年会 浪速の三人 富永寿 238
退職後昨日今日(詩吟の世界、調停という仕事) 呼子明次 240
自治会活動や海外旅行、コーラス指導 池田早苗 244
芝居気いまだ冷めやらず 川谷源昭 247
かくうつを楽しむ 松永貞雄 252
猫のひたいほどの庭いじり 下條章 254
日本最初 対馬藩の小学校 三浦忠和 256
西海路へ全国フェスタを「私の山頭火士」吉富孝汎 258
日記 若松司 260
三度目の正直 隈部守 263
 教育ひろば
 伸びない子どもはいない 教職四十年の思い出 久保勝平 267
体育ひと筋に三十九年間 東京で生きて 岩永務 272
構造学習と出会って三十年 待つ教育を実践 高橋寛作 276
錦の織りなすこの人生 葉玉亨 284
教職ってありがたい仕事だ・随感 山下護 289
発展しない細論 山口武司 290
右手が不自由で・お便り 山口小一郎 290
思い出の窓に映る諸々 秋吉淳 291
25年ぶりの墓参 近藤勝郎 292
健体康心が幸福への基本 宇宙三男 293
仏様の言葉 内田勘六 296
懐かしい個性の方々「仰げば尊」
渡辺正数先生、斉藤亨先生、小松昌幸先生 伊藤實 297
菱谷武平先生 池田早苗 299
橋本喬雄先生 松添鶴次 301
週休7日制の年金労働者 松永貞雄 302
雲仙普賢岳噴火と復興 本田重郎 306
健やかに楽しく美しく 平田勇 308
体罰を徹底排除「事件校での取り組みの記録」 高橋寛作 309
挙手の礼の時代 松添鶴次 318
長崎師範年代記 隈部守 321
長崎師範学校沿革 隈部守 331
 あとがき 332
 一九会会員名簿 336
この本に登場した人たち 340
原爆の話
長崎の原爆死者は73,884人
①B29二機が熊本方面から 19
②周りの空気が大膨張して爆風 24
③爆発の瞬間は摂氏数百万度 33
④1・2キロ以内で致命的熱傷 40
⑤3キロで中ていどの火傷 54
⑥1・8キロ地点で建物大破 60
⑦死者の6割が熱線と火傷で 68
⑧人体の組織細胞を破壊する作用 70
⑨2キロ以内の無傷の人もやがて 82
⑩2キロ以上は軽度の熱傷 90
⑪死者、負傷者、罹災人員9 4
⑫被爆前の配給人口23万人 98
岩屋おろしアンケート
秋吉淳、池田早苗、井崎照美、伊藤昭二、岩永務 146
岩本甫、宇宙三男、鬼塚親吉郎、柏山政吉 147
神谷威巳、川谷源昭、北川清、久保勝平 148
久保啓喜、隈部守、倉富忍、小島功 149
下条章、高橋寛作、寺田豪 150
飛永照、富永寿、中村巽、畑島喜久生 151
葉玉亨、林田忠義、平田勇、本田重郎 152
松尾美好、松添鶴次、松永貞雄 153
三浦忠和、山下護、山口武司、吉岡晃 154
吉富孝汎、呼子明次、若松司 155
長崎県の「街・町ポイント」
扇形出島をいま一度(長崎市) 156
海賊船で九十九島体験(佐世保市) 157
大惨事を招いた名橋(諌早市) 158
女性が守った大村三城(大村市)159
観光目玉になった平成新山(島原市) 161
国内一の火電に二号機(松浦市) 162
最も新しい築造の福江城(福江市) 163
哀切なジャガタラ文(平戸市) 165
一括古い時代の五輪塔群(長与町) 166
江戸時代からミカン産地(多良見町) 167
夏期はキャンプにどうぞ(時津町) i69
海と緑の都市づくり(琴海町) 170
十字架の花模様の墓標(西彼町) 171
世界の亜熱帯が集合(野母崎町) 173
俊寛は薩摩でなく彼杵郡に(伊王島町) 174
キリシタンを祭る神社(外海町) 176
乗員ゼロの軍艦島(高島町) 177
インドくじゃく四百羽(川棚町) 179
県下最大の草っ原(東彼杵町) 180
世界最大級の登り窯跡(波佐見町) 181
平安時代の区画整理跡(飯盛町) 183
土中から伝説のくり舟(森山町) 184
気が変わった杢どんの話(小長井町) 186
森やグラウンドで楽しく(瑞穂町) 187
暖地向き新ジャガイモ(愛野町) 189
人格者・画家・少年使節(千々石町) 190
温泉で湯治やレジャー(小浜町) 191
キリシタンの学校跡(加津佐町) 193
本能寺の変も報道(口之津町) 194
三万七千人全滅の遺跡(南有馬町) 196
残酷拷問の結果に処刑(有家町) 197
有馬、島津勢相手に籠城(深江町) 199
渡唐船の警護や大陸貿易(大島村) 199
日本一大きいこと二つ(生月町) 201
海士らに助けられた武将(宇久町) 202
鹿たちの島で自然学習(小値賀町) 203
花と果物のメルヘンの島(福島町) 204
七百年前に外敵の侵略(鷹島町) 206
最西端に立ってみよう(小佐々) 207
花の名所ツツジ十万本(鹿町町) 208
小中学生が農作業体験(佐々町) 210
人類が三万年前から利用(吉井町) 211
石造りのアーチ十七橋(世知原町) 213
世界的に珍しい地学資料(三井楽町) 214
比例のない大規模貝塚(岐宿町) 216
潮騒の故郷を忘れないで(奈留町) 217
七百年間の墓碑の群落(若松町) 219
世界初の鋼鉄製貯蔵船(上五島町) 220
水族館に地元でとれた魚(新魚目町) 222
西望作の聖観音像が建つ(奈良尾町) 225
縄文人は五十歳で老化(富江町) 226
ナンジャモンジャの花(上対馬町) 227
十万石の居城跡(厳原町) 228
十八世紀の古民家集合(勝本町) 230
国重文のミロクさま(郷の浦町) 231
魏志倭人伝ゆかりの地(芦辺町) 233