戦後日本と戦争死者慰霊―シズメとフルイのダイナミズム

『戦後日本と戦争死者慰霊―シズメとフルイのダイナミズム』(西村明、有志舎、20061225)

内容

戦争死者へ向き合うこと
1 戦争死者の慰霊を問い直す
1 戦争死者とは何か?
2
2 戦争死者へ向き合うことウチの死者とヨソの死者と―戦死者表象の集合化と戦死者儀礼の集団化
3 慰霊と暴力連関―戦争死者儀礼の系譜的理解
戦後慰霊と戦争死者―長崎原爆慰霊をめぐって
4 戦後慰霊の展開とその二源泉―長崎における全市的原爆慰霊の公共性を軸に
5 岡正治における慰霊と追悼―「二様の死者」のはざまで
6 死してなお動員中の学徒たち―被爆長崎医科大生の慰霊と靖国合祀
7 国の弔意?―広島と長崎の国立原爆死没者追悼平和祈念館をめぐって
まとめと展望 戦争死者慰霊とは何だったのか、そして何でありうるのか?
1 「シズメ」と「フルイ」の慰霊論
2 戦争死者慰霊と無縁空間の可能性