医学的根拠とは何か

『医学的根拠とは何か』(津田敏秀、岩波新書、20131120)

内容

 まえがき
 序  問われる医学的根拠―福島・水俣・PM2.5
 1  医学の三つの根拠―直感派・メカニズム派・数量化派
 1 繰り返される三つ巴の論争
2 現代医学の柱は数量化、対象は人
 2  数量化が人類を病気から救った―疫学の歩み
1 数量化を始めた人々
2 疫学の現代化
3 病気の原因とは何か
 3  データを読めないエリート医師
1 数量化の知識なき専門家
(1)なぜ100ミリシーベルトか―「有意差がない」と「影響がない」との混同
  広島と長崎の被ばく者数
  診断X線の影響
  「有意差がない」≠「影響がない」
  解消されない混同
  福島の直観派とメカニズム派
(2)O157による大規模食中毒事件
2 水俣病事件
3 赤ちゃん突然死への対応を逸した研究班
 4  専門家とは誰か
1 進まない臨床研究
2 日本の医学部の一〇〇年問題
3 診察室でデータを作る時代
 終  医学部の”開国を”

津田敏秀[ツダ・トシヒデ]