原爆神話の五〇年 すれ違う日本とアメリカ

『原爆神話の五〇年 すれ違う日本とアメリカ』(斉藤道雄、中公新書〈中央公論社〉、19951025)

内容

ロスアラモスの千羽鶴 3
11ドル50セントの始まり
サダコと千羽鶴
平和プロジエクトの波紋
スミソニアンの新風 13
よみがえるエノラ・ゲイ
新館長の就任
第一次大戦展
大統領決定への疑問
ボランティアの反乱
原爆神話ヘの挑戦 31
企画書第一版
復讐の戦争、防衛の戦争
人種偏見への言及
日本の和平工作
無条件降伏の呪縛
ソ連ファクター
なぜ警告しなかったか
日本本土への上陸作戦
推定死傷者数
被爆写真
企画書への評価
三万フィートの上と下
踏まれた虎の尾 60
広がる警鐘
口火を切った空軍協会
WAVAラジオの討論
マスコミによる袋叩き
歴史の書き換え
原爆神話の背景 83
何が原爆神話か
三〇対ゼロの採決
教科書の原爆消えない一〇〇万人神話
原爆は戦争を終わらせたか
たったひとりのための原爆?
変わらぬ世論調査の結果
戦争-退役軍人の記憶 113
「被害者意識」への疑念
五〇年前の世界
日本人への恐怖
五〇九航空部隊
引き継がれる記憶
原爆「論」許すまじ 137
アメリカン・リージョンの査問会
動ぎ出した議会
原爆投下の容認
危険な賭け
ロスアラモスの緊張 159
最初の公聴会
国に縛られた歴史
反核を許さない町
子どもたちの力
歴史学者の反論 180
原爆の悲惨から威力へ
歴史は誰が書くのか
記憶と歴史の混同
原爆チーム五分の魂 197
原爆展の中止
キノコ雲の上の五〇周年
スミソニアンさんに感謝
過去を見つめるべき時
半世紀の軌跡 210
戦争の文化
消えない原爆論争
戦争の忘却
五〇年目からの歩み
あとがき 229