「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1997年

「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1997年

 

M D NEWS1
01 12 奈良県原爆被害者の会会長を努めた田中義治、死去。76歳。
01 12 鎌田定夫ら、長崎平和研究所の第3回設立準備会を開催。約20人が参加し、同研究所を発足させる。
01 21 広島県被団協(伊藤サカエ理事長)、代表者会議を開催。
01 26 長崎平和研究所、設立記念シンポジウム「長崎で平和を考える」を開催。約90人が参加。
01 26 日本被団協中央相談所、四国ブロック講習会を高松市で開催。-27日。60人が参加。
02 05 日本被団協中央相談所、佐賀県加盟団体役員研修会を佐賀県で開催。75人が参加。斉藤紀福島生協病院院長が講演。
02 08 日本被団協、第260回代表理事会を開催。-9日。
02 13 厚生省、原爆死没者平和祈念館の開設準備検討会(第8回)を開催。
02 15 長崎原爆松谷訴訟を支援する会、定期総会を開催。20日が予定されていた福岡高裁での控訴審が延期となったことが報告される。
02 15 長崎市、原爆展をドイツ・ビュルツブルグ市のシーボルト博物館で開催。-3月31日。
02 16 岐阜県被団協、被爆者相談会を下呂温泉で開催。40人が参加。斉藤紀福島生協病院院長が講演。
02 20 日本被団協、インターネットにホームページを開設。アドレスは、http://www.asahi-net.or.jp/~kj3t-tnk/hidankyo.html
02 20 日本被団協、SSDⅣを開催するよう求める要請書を米・クリントン大統領と国連第一委員会委員長あてに送付。
02 22 東京都被団協・東友会、「被爆者と都民のつどい」を開催。157人が参加。
03 01 「わかやま市民生協」など、第五福竜丸のエンジンの展示などを通じて核廃絶の運動の発足式を和歌山城公園で開催。
03 01 日本原水協、ビキニデー静岡県実行委員会と初の共催で被災43周年集会を焼津市内で開催。約1500人が参加。-2日。
03 01 広島・長崎両市が協力する「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」、イタリア・ペルージア市の地下要塞(展示場)とアッシジ市役所で同時開催。-31日。
03 02 日本被団協中央相談所、関東甲信越ブロック講習会を神奈川県熱海市で開催。-3日。70数人が参加。
03 11 茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団再処理工場内で火災事故。35人が放射線被曝。
03 14 島根県、被爆者相談員研修会を大田市で開催。30人が参加。
03 20 「元広島文理科大の保存を考える会」・「原爆遺跡保存運動懇談会」など、元文理大理学部1号館の保存を考えるパネル討論「原爆遺跡-過去から未来へ」を広島市内で開催。約2O0人が参加。
03 27 アメリカの核実験被害者など29団体、ネバダ核実験場周辺で「地球の傷をいやす1997年春のつどい」を開催。-4月4日。熊本県被団協の中山高光が参加。
04 08 厚生省、在韓被爆者沈載烈の健康管理手当支給停止を不服とする再審査請求を、「援護法は在外被爆者に適用されるものではない」と却下。
04 08 日本被団協、首相・衆参全国会議員・厚生省に要請活動。-9日。全国から約180人が参加。葬祭給付金請求期間の延長などを要請。
04 17 日本被団協初代事務局長・藤居平一の追想集「人間銘木」が発刊される。
05 28 広島県被団協(伊藤サカエ理事長)、総会を広島市内で開催。約110人の代議員が参加。金子県被団協理事長が初めて招かれる。
06 01 兵庫県被団協、平成9年度総会と結成40周年記念祝典を神戸市内で開催。
06 02 厚生省、原爆症認定申請を却下され厚生大臣に異議を申し立てていた4人の口頭審査を実施。
06 08 日本被団協、第42回定期総会を東京都内で開催。-9日。60人が参加。
06 08 日本被団協被爆者中央相談所、第20回定期総会を東京で開催。
06 10 広島県被団協(伊藤栄理事長)、重松放影研理事長の5月14日の「被爆者治療をしなかったのは、医師会の反対のため」との発言に対する公開質問状を放影研に提出。
06 16 著名69氏連名によるよびかけ「つたえようヒロシマ・ナガサキ」、日本青年館で発表。
06 23 女優・吉永小百合の原爆詩を朗読したCD「第二楽章」の発売を記念する朗読会が、東京・銀座の楽器店で開かれる。
06 26 長崎原爆松谷訴訟を支援する会、結審前夜集会を長崎市内で開催。
06 27 長崎原爆松谷訴訟の原告松谷英子ら170人、福岡高裁の控訴審の結審を終え、報告集会を福岡県弁護士会館で開催。
06 27 重松放影研理事長、広島県被団協(伊藤サカエ理事長)などから出されていた2通の質問状に文書で回答。内容は、「原発肯定」は真意ではない、など。
06 27 長崎原爆松谷訴訟控訴審、結審。
06 30 厚生省の原爆死没者追悼平和祈念館の開設準備検討会、中間報告書をまとめる。
07 02 (日本時間3日午前2時)米政府、臨界前核実験をネバダ州の核実験場で実施。
07 03 鄭相石韓国原爆被害者協会会長・倉本寛司米国原爆被爆者協会名誉会長・日本被団協のメンバーら15人、在外被爆者にも健康管理手当を支給することなどを、厚生省を訪れ要請。
07 04 日本被団協、臨界前核実験に対する抗議文を米国大使館に提出。
07 07 韓国の原爆被害者を救援する市民の会広島支部と被爆者援護法研究会、「在外被爆者にも被爆者援護法を求める集い」を広島市内で開催。倉本寛司と鄭相石が出席。約50人が参加。
07 18 日本被団協中央相談所、大分県の研修会を開催。14人が参加。
07 19 日本被団協中央相談所と長崎被災協、研修会を開催。40人が参加。
07 24 埼玉県被団協など、「97平和のための戦争展」を浦和市で開催。-28日。2万2000人が参観。
07 26 京都府被団協、「原爆と人間展」を原爆慰霊碑のある霊山観音で開催。-27日。
07 27 東友会、東京都原爆犠牲者慰霊祭・追悼のつどいを品川区の東海寺で挙行。33回目。約230人が参列。
07 27 石川県被団協、平成9年度原爆死没者追悼法要を金沢市・別院で挙行。
07 28 第14回世界青年学生祭典、キューバで開催。-8月5日。日本代表団、会場で「原爆と人間展」を開催。
07 29 島根県被団協、「原爆と人間展」を松江市内で開催。-31日。8月5日-7日。合計で2000人が参観。
07 30 米国立がん研究所、米が1950年代から60年代初めにネバダ核実験場で実施した大気圏核実験の影響で、放射能汚染された牛乳を飲んだ多数の子供が1グレイ(100ラド)以上被曝した可能性が高いとの報告書案をまとめる。
07 31 福岡県被団協など、97平和のための福岡の戦争展を福岡市内で開催。-8月3日。2700人が参観。
08 01 日本被団協訪米遊説団の3人、12日までテネシー州、ワシントンDC、メリーランド州ボルチモア、ペンシルバニア州ハリスバーグで被爆の実相の普及活動を実施。
08 01 三重県浜島町福祉課・教育委員会、原爆展を開催。-31日。
08 01 第47回パグウォッシュ会議、ノルウェーのリレハンメルで開催。-7日。
08 01 第4回平和のための戦争展in大分、大分市内で開催。-3日。
08 01 京都府被団協、「原爆と人間展」を地下鉄御池駅ギャラリーで開催。-7日。
08 02 東京都・墨田区折鶴会、「原爆と人間展」を区役所ホールで開催。4日間。850人が参観。
08 03 愛知県被団協、被爆52周年原爆犠牲者を偲ぶつどいを名古屋市内で挙行。250人が参列。
08 03 秋田県被団協、第4回原爆死没者追悼の集いを秋田市内で挙行。
08 03 埼玉県被団協、第12回原爆死没者慰霊祭を浦和市別所沼公園慰霊碑前で挙行。
08 06 鳥取県原爆被害者協議会、第30回鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式を鳥取市内で挙行。200人が参列。
08 06 香川県原爆被害者の会、原爆死没者慰霊平和祈年祭を高松市峰山公園・原爆慰霊碑前で挙行。70人が参列。
08 06 広島県被団協、被爆52周年原爆死没者追悼慰霊式をメルパルク広島で挙行。300人が参列。
08 06 福岡県八女郡星野村で平和式典。県被団協から20人が参加。
08 06 21時30分、NHK総合テレビ、「NHKスペシャル-姿なき核開発-核兵器最前線で何が起きているのか」を放映。
08 06 被爆52周年原爆犠牲者北海道追悼会、札幌市社会福祉センターで開催。
08 08 日本被団協、「つたえようヒロシマ・ナガサキ国民のつどい」を長崎市民会館で開催。約500人が参加。
08 08 佐賀県唐津市原爆被害者の会、原爆殉難者慰霊式典と第39回総会を開催。100人が参列。
08 09 静岡県被団協、平和祈念原爆死没者慰霊の集いを清水市鉄舟寺で挙行。
08 09 韓国原爆被害者協会、韓国原爆犠牲者追悼式をソウルの韓国キリスト教会で挙行。約400人が参列。中谷亘日本被団協代表理事が出席。
08 13 京都府被団協、「原爆と人間展」を宮津市役所玄関ロビーで開催。-15日。
08 14 愛知県被団協など、「原爆と人間展」を名古屋市内で開催。5日間で5000人が参観。
08 22 京都府被団協、「原爆と人間展」を「向日市平和のつどい」に合わせて開催。
09 04 大牟田原爆被爆者の会事務局長を務めた山本守、死去。70歳。
09 06 山口県原爆被害者団体協議会、第23回「ヤマグチ原爆死没者追悼・平和式典」を山口市宮野で挙行。約300人が参列。
09 18 (日本時間19日午前5時20分)米エネルギー省、2回目の臨界前核実験をネバダ核実験場で実施。
09 19 核実験に抗議する長崎市民の会、米の臨界前核実験に抗議し、長崎市平和公園で座り込み。約40人が参加。
09 19 群馬県高崎市、「長崎原爆被災展と平和美術展」を開催。
09 20 連合広島・広島県被団協(伊藤サカエ理事長)などによる「核兵器廃絶広島平和連絡会議」、米の2回目の核実験に抗議の座り込みを広島市平和公園の原爆慰霊碑前で実施。約140人が参加。
09 20 広島県被団協(金子一士理事長)・広島県原水協など、米の2回目の核実験に抗議の座り込みを広島市平和公園の原爆慰霊碑前で実施。約120人が参加。
09 20 島根県被団協、原爆慰霊祭を松江市北公園で挙行。
09 22 日本被団協中央相談所、四国ブロック相談講習会を松山市で開催。-23日。40人が参加。
10 03 「第5福龍丸エンジンを東京・夢の島へ都民運動」、結成集会を第五福龍丸展示館で開催。170人が参加。
10 03 日本被団協中央相談所、北海道ブロック相談講習会を函館市で開催。40人が参加。
10 04 東京都中野区で「中野まつり」。-5日。被爆者の会など、「原爆と人間展」を開催。
10 05 千葉県被団協、原爆死没者慰霊祭を千葉市亥ノ鼻公園慰霊碑前で挙行。
10 13 三重県議会、非核平和県宣言を全会一致で可決。三重県原爆被災者の会の請願を採択した上で宣言決議に至る。
10 15 アメリカ航空宇宙局、プルトニウム238を33キログラム積んだ土星探査機カッシーニを打ち上げる。
10 21 日本被団協中央相談所、中国ブロック相談講習会を岡山県美作で開催。-22日。167人が参加。
10 22 日本被団協、2200の非核自治体に「原爆と人間展」パネルをつかい原爆展を開くよう依頼文書を送付。
10 22 広島市、国が建設する原爆死没者追悼平和祈念館に収める被爆体験記や手記のデータベース化作業を開始。
10 23 日本被団協中央相談所、東海・北陸ブロック相談講習会を福井県芦原温泉で開催。68人が参加。
10 23 石川県被団協、「原爆と人間展」を金沢市で開催。6日間。
10 26 福岡市原爆被害者の会、「語り部後継者問題を考える会」を同市内で開催。約80人が参加。(社会新報)
11 03 第23回生協まつり、大阪府立大学で開催。平和コーナーで「原爆と人間展」。
11 04 日本被団協中央相談所、第3回全国相談員研修会を東京で開催。
11 05 日本被団協、全国都道府県代表者会議を東京都内で開催。110人が参加。
11 06 日本被団協中央相談所、関東甲信越ブロック相談講習会を千葉市で開催。-7日。40人が参加。
11 06 斉藤義雄日本被団協顧問、死去。69歳。
11 07 福岡高裁、「長崎原爆松谷訴訟」の控訴審で、国側の控訴を棄却、原告松谷英子勝訴の判決。
11 07 富山県大島町の中央公民館で「原爆と人間展」。-15日。約500人が参観。
11 08 大分県日田の昭和女子高校、学園祭を開催。-9日。県被団協提供の「原爆と人間展」パネルを展示。
11 10 吹田市原爆被害者の会(吹閃会)、「原爆と人間展」を市役所ロビーで開催。-14日。1000人以上が参観。
11 16 日本被団協中央相談所、九州ブロック相談講習会を鹿児島県指宿市で開催。-17日。619人が参加。
11 27 長崎原爆松谷訴訟を支援する会、厚生省の最高裁への上告に講義する集会を長崎市内で開催。約100人が参加。
11 27 生協ひろしま、ロシアのボルゴグラード州消費組合へ日本被団協が作製した原爆展パネル「原爆と人間展」1セット(約40枚)を独自にロシア訳して発送。
11 30 和歌山県那賀町の紀ノ川農協、紀ノ川収穫祭を開催。その中で「原爆と人間展」を開催。約1000人が参観。
12 09 第52回国連総会、非同盟諸国など44か国が提案した「核軍縮」決議を採択。賛成109、米英仏など反対39、日本など棄権18。
12 10 元神奈川県原爆被災者の会会長・土田康、死去。81歳。
12 11 東京都被団協・東友会、「原爆と人間展」を都政ギャラリーで開催。-13日。712人が参観。
12 15 埼玉県被団協名誉会長・小笹壽、死去。86歳。
12 21 グラフィック・デザイナー片岡修、死去。65歳。旧制広島一中1年生の時、原爆に被爆。
12 25 女優・吉永小百合、広島の原爆詩を朗読したCDの印税100万円を日本被団協に寄贈。