「原爆」と三十年

『「原爆」と三十年』(秋月辰一郎著、朝日新聞社、19750715)

内容

006 まえがき -三十年回顧- 6
017 体験
人間愛に彩られた戦いの終わりの一週間 -平和への道ここに開く- 18
原爆下の長崎の医師たち 34
049 証言
原爆被爆の実態を語ることこそ私たちの義務 50
消えてゆく人間資料 52
もう一度あの歴史の暗点の中へ 58
死の町、爆心地五百メートル 64
消滅した町と人を求めて -原爆復元・ナガサキ方式- 73
地図の上の墓標 -原爆投下から復元地図作成まで- 82
原爆は風化したか -実体は当初から不明- 110
人間の破壊 116
「長崎の証言」をなぜ続けるか(講演)118
ワシントン公文書館 -被爆資料をたずねて- 124
原爆資料の意義 -返還原爆資料写真集に寄せて- 128
原爆資料を求めて -資料保存の日米間の格差- 129
被爆三十年の思い 134
139 感想
被爆医師の二十二年 140
ふたたび統一を 144
浦上は原爆を知った 147
「炎の中から」(被爆衛生兵の証言)を読んで 154
「被爆二世」に思う -広島記者団「被爆二世」刊行委編に寄せて- 158
フランスの同業の友へ 163
受賞と私の仕事 -日本医師会最高優功賞- 172
吉川英治賞文化賞受賞に思う 175
原爆を想いつつ(わが家の夕めし)178
このごろ、ラロック証言に思う 179
181 追悼
高原憲先生を偲ぶ 182
われら長崎原爆者 -「田舎記者」を読んで- 191
阿修羅のごとく逝きし福田須磨子さん(弔詩)198
怨の女、福田須磨子さん -原爆詩人、被爆者、福田さんの死を悼みて- 201
205 祈り
私の発言 -人に許す206
『あれの』の耳鳴り209
生命の支えを知る -死について、学生の質問と医学者の私の考え- 211
長崎の二十七年 -一宗教者の証言-217
短歌 -祈りにふれて-221
 鎌田定夫 「秋月証言と長崎原爆三十年」225
1. 被爆直後の証言「血にまみれた1週間」
2. 原爆と天皇とカトリック
3. 原点の空白を埋める”証言”
4. 原爆復元の心—地図の上の墓標
5. ”反原爆”三十年のマニフェスト