『合掌-平和を祈る・小崎侃版画集』(小崎侃<こざき・かん>、春陽堂書店、19950731)
内容
(昭和20年) | ||
八月九日被爆、二児爆死、四才、一才、翌朝発見す | ||
こときれし子をそばに、木も家もなく明けてくる | ||
すべなし地に置けばこにむらがる蝿 | ||
<長男また死す、中学一年> | ||
炎天、子のいまわの水をさがしにゆく あつゆき | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
ほのお、兄をなかによりそうて火になる | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
なにもかもなくした手に四まいの爆死証明 | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
歩きならせてきょうは橋まで、あめんぼう | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
<長崎にて、墓参> | ||
つまよまたきたよおまえのすきなこでまりだよ | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
あらせってふせて虫なくひとりのちゃわん | ||
・・・小崎侃の版画 | ||
ひさしぶりゆみにきたつまにいいわすれたことこと | ||
<以下作業中> | ||
小崎侃「出会い」 | ||
・・・一冊の本と出会った。松尾あつゆき著『原爆句抄』である。ページをめくると僕はとめどもなく涙がこぼれて感動した。・・・ | ||
<以下作業中> | ||
止