1999年7月のうごき

う ご き
01 長崎市、原爆の爆心地から半径12キロ以内に住みながら被爆地域に指定されず被爆者と認められない市民約7000人を対象に、証言調査票を郵送。
01 広島市教委、袋町小学校に残る被爆の伝言板の全面調査を実施する意向を明らかにする。
01 東広島市の郷田小学校全校児童299人、被爆者など第二次世界大戦を経験した住民33人を講師に招き平和学習。
01 世界音楽祭「オーガスト・イン・ヒロシマ99」の懸垂幕、広島市内の商店街に取り付けられる。
01 米ワシントンのジョンズホプキンス大学の大学院生ニコラス・セチューニ、岩手日報社の夏季研修生として来日し、長崎市を訪問。被爆の実相を取材。
01 パラオのクニオ・ナカムラ大統領、広島市を訪れ原爆資料館を見学。
02 高松市、「平和を語るつどい」を市民文化センタ-で開催。佐々木久子が「ねがいは唯ひとつ-私の平和論」と題し、自らの被爆体験を交え講演。200人が参加。
02? 病院ボランティア「アソシエイツ」の広島赤十字・原爆病院での奉仕活動が1周年を迎える。
03 広島市立亀崎中学校の生徒38人、広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園で奉仕活動。
03 長崎市・山王神社の被爆クスノキの二世を育てる運動を進める「プロジェクトくすの木」委員会、交流会を長崎原爆資料館で開催。約100人が出席。
03 広島県被団協・原爆遺跡保存運動懇談会、連続講座「ヒロシマの街づくり」(最終回)を開催。舟橋喜恵広島大学名誉教授「ヒロシマの意味を考える」。
03 広島・長崎両県の原水禁や在日本朝鮮人被爆者連絡協議会など5団体、平壌(ピョンヤン)原爆写真展協力団体代表団の結団式を広島市内で開催。
04 討論会「伝えようヒロシマの心」、広島市婦人教育会館で開催。
04? 横浜市原爆被災者の会、絵画集「わたしの見たあの日-広島・長崎の被爆者の記録」を発刊。
05 エルラン・イドリソフ・カザフスタンの第一外務次官、長崎市を訪れ、伊藤市長らに被ばく地として連携強化を求める。
05 第27回広島県青年女性平和友好実行委員会の「第18回反核平和の火リレー」、福山市入りし次の目的地に向け出発式。約70人が参加。
05 「原水爆禁止国民平和大行進」の「広島-長崎コース」、広島市の平和公園を出発。
05 世界音楽祭「オーガスト・イン・ヒロシマ99」のイベント内容を同実行委員会が発表。
05 エルラン・イドリソフ・カザフスタン第一外務次官、長崎市を訪問。伊藤市長らに被爆地としての連携強化を求める。
06 政府筋、小渕首相が広島市の平和式典に参加する予定を明らかにする。
06 広島交響楽団、定期演奏会を広島厚生年金会館で開催。約1400人が参加。プログラムの前に故原田東岷に捧げるため「G線上のアリア」を演奏。
06 広島県被団協(金子一士理事長)、総会を広島市内で開催。約60人が参加。被爆地域の拡大を求めることなどを盛り込んだ今年度の運動方針を承認。
06 香川県の善通寺(75番札所)で原爆死没者慰霊・平和祈願法要を挙行。高橋昭博元広島平和記念資料館長の被爆者証言会も開催。「平和の灯」巡礼の一環。
06 広島県府中町在住の大川輝子(78歳)、新聞のチラシで作った千羽チョウを広島市平和公園にある動員学徒慰霊塔に供える。
06 長崎市立桜町小学校5年生、長崎と広島の原爆の日に平和への思いを伝える「ピースキャンドル」作りに取り組む。
06 広島市。可部南小学校、平和学習会を開催。明賀旭真・市原爆被爆者協議会可部支部長が体験談を全校児童に話す。
06 広島県廿日市市中央公民館、「21世紀に伝えたい平和メッセージ展」を開催。
06? 外務省軍備管理軍縮課、長崎大学医学部とカザフスタン・セミパラチンスク医科大学を結ぶ情報交換システムの導入を計画。
07 高頭進全逓信労働組合中央執行委員長、旧総評系労組が設立準備を進める「平和運動フォーラム(仮称)」に不参加の意向を大津市内で開催された定期大会の中で明らかにする。
07 広島原爆資料館、平和記念都市建設法の制定50周年を記念する企画展「焼け跡に響く子どもたちの声―焦土から平和記念都市へ」を開催。-9月30日。
08 広島市、原爆供養塔名簿の全国の自治体への発送を開始。
08 広島市の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」の入園者35人、生協ひろしまのボランティア15人に支えられて広島市平和公園の原爆慰霊碑に参拝。
08 岡山県原爆被害者会、県原爆死没者慰霊祭を岡山市古京町一丁目 の三光荘で開催。約120人が参列。
08 放影研、被爆二世の健康影響調査に向けた第三者機関の諮問委員会の人選などについて全国被爆二世団体連絡協議会と長崎の放影研で協議。
08 広島県原水協と県被団協、11日から呉湾と四国沖で実施する日米共同訓練に対する抗議文を在日米軍横須賀基地と海上自衛隊呉地方総幹部に送付。
08 日本原水協系の世界大会実行委員会、今年の大会への海外代表を発表。68人で中国人民平和軍縮協会が12年ぶりに4人を派遣、インド・パキスタンを含む核保有7か国から代表が参加。
08 原水爆禁止日本協議会(原水協)、原水禁運動の国民的な発展と統一への道を探るため、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)など他の団体に対話と交流促進などを呼び掛けるアピールを発表。
08 原水禁系の被爆54周年原水爆禁止世界大会起草委員会、東京で開催。
08 江津市有福温泉小学校全校児童38人、同町の原爆被爆者有福温泉療養研究所有福温泉荘を訪れ、被爆体験を聴取。
08 伊藤長崎市長、広島市と呉市を訪れ豪雨災害への見舞金を贈る。
08 都市整備技術などを学ぶため広島市を訪れているインドとパキスタンの研修生2人、本川小学校を訪れ児童と交流。
09 広島・長崎原爆被爆者援護対策促進協議会、来年4月の介護保険制度導入で被爆者に新たな負担を生じさせない措置を取ることなど、国の来年度予算の概算要求に向けた要望項目をまとめる。
09 長崎市など、原爆の日前夜の8月8日夜に、平和を願って市内全域で明かりをともすよう呼び掛けてきた
09 長崎市、第3回平和宣言文起草委員会(委員長・伊藤市長)を長崎原爆資料館で開催。平和宣言文の事務局案を提示。
09 長崎県原水禁と県平和・労働センター、「反核9の日座り込み」を長崎市平和公園で実施。約80人が参加。
09? 広島市、インド駐日大使から8月6日の平和式典に欠席するとの返事が届く。
09? 「核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」(広島平和研究所・日本国際問題研究所主催)の最終報告書案がまとまる。
09? 長崎市内の小中学校で、被爆体験の語り部講話活動を本人の了解を得ずにビデオ撮影していたことが判明。
10 広島市医師会・広島ライオンズクラブ、原田東岷の合同葬を広島医師会館で挙行。約500人が参列。
10 日韓両国政府が拠出した「原爆被害者福祉基金」の残高が約14億円となり、5年後には枯渇する見込みであることが判明。
10 連合長崎、「99ウオークラリー・原爆遺跡をたずねて」を長崎市平和公園一帯で実施。約80人が参加。
10 長崎平和推進協会、「ながさき平和講座」(主催)を市立城山小学校(村上光子校長)で開催。約35人が参加。同校の被爆校舎を改修し今年2月オープンした「平和祈念館」を見学。
10? 韓国・陜川原爆被害者福祉会館、介護職員の広島市での研修を計画。10月から12にちにかけ看護士・物理治療師などを派遣の予定。
11 (日本時間12日)吉永小百合(女優)、米ワシントン州・ポートタウンゼントで原爆被爆者の体験をつづった詩の朗読会を開催。
11 「核兵器廃絶を求める広島・長崎市民の集会」実行委、「今こそ核兵器廃絶を!市民の集会」(20日東京で開催)の開催先立ち、「7.20長崎プレ集会」を長崎市内で開催。約20人が出席。
11 岡山市原爆被害者会など、「ビキニ水爆実験から45年・あらためて核兵器廃絶を訴える-岡山県民平和のつどい」を岡山市内で開催。400人が参加。
12 「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」広島支部、在韓被爆者の支援策を要請。
12 山口県・下関原爆被害者の会、JR下関駅構内で開催を計画していた原爆展を、JR側が使用を断ったため断念。
12 広島市、宇都宮市役所で原爆展を開催。-18日。
12 長崎県被爆教職員の会・県被爆二世教職員の会、県教委と長崎市教委に平和教育の充実を求める要望書をそれぞれ提出。
12 宋健・中日友好協会会長ら一行10人、広島市を訪れ平和公園の原爆慰霊碑を参拝。
12 日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)で放射能を含む大量の1次冷却水が漏れる事故。
13 長崎地裁,、韓国に帰国したことを理由に、被爆者援護法に基づく健康管理手当が打ち切られたのは違法として国や長崎市を相手取り起こした李康寧(韓国人の元徴用工)訴訟の第1回口頭弁論を開廷。
13 広島市原水協・広島地域労働組合総連合、原水爆禁止1999年世界大会の成功をめざす学習交流会を広島市内で開催。約50人が参加。
13 平和・安全保障研究所と米国大西洋評議会の日米2ふたつのシンクタンク、東京で開催したシンポジウムで政策提言「核兵器の役割の再検討」を発表。
13 ロビン・スタッフィン米エネルギー省上席科学・技術政策顧問、米が10月以降に7回目の臨界前核実験を実施する見通しを明らかにする。
13 オーストリア下院議会、同国での原発建設や核兵器の持ち込みなどを禁止する非核化を憲法に明記することを全会一致で可決。
13? 「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」、被爆者援護法の韓国内での適用について日本政府と協議することを求める要請書を金大中大統領あてに送付。
13? 広島市と近郊の小・中学生でつくる広島少年合唱隊、来年10月米テネシー州のナッシュビルで開かれる国際会議「シンポジウム2000」に参加することを計画。歌を通じてヒロシマの願いを訴える予定。
14 「ひろしま・祈りの石の会」代表団、コロンビアの首都サンタフェデボゴダでパストラーナ同国大統領に「祈りの石」を贈呈。。
14 高橋昭博元広島原爆資料館長ら広島と長崎の被爆者10人、米国の「核の傘」からの脱却と日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)に基づく周辺事態法の撤回を求める要請書を小渕首相宛に送付。
14 長崎県被爆者手帳友の会、被爆地域是正などを厚生省や長崎県選出国会議員に陳情。-15日。
14 伊藤長崎市長、米国が10月以降に10回目の臨界前核実験を予定していることに対する抗議文を大統領と大使館宛に送付。
14 松原美代子「ヒロシマの心を伝える会」代表、三重県四日市市の暁中学校の生徒にテレビ電話を通じ、被爆体験を話す。
14 広島市で行政研修を受けているインド・ムンバイ市とパキスタン・ファイサラバード市の職員、原爆資料館などを訪れ市の平和行政の現状を学ぶ。
15 全国の都道府県や広島県内の市町村で、広島市平和公園にある原爆供養塔の849柱の納骨名簿の公開が始まる。
15 米政府、冷戦時代に核兵器製造に携わったことが原因で労働者数千人ががんなどの疾患にかかったことを初めて認め、このうちベリリウムに起因する疾病を補償する法案を議会に提出。
15 長崎県、長崎市を除く県内在住の被爆者2万5565人に新しい被爆者手帳を郵送。被爆者援護法の改正で更新が不要になることから今回が最後。
15 広島・長崎両市と各議会でつくる広島・長崎原爆被爆者援護対策促進協議会(8者協)、国の来年度予算編成に向けて、被爆者援護措置の充実を求める陳情書を厚生省などに提出。
15 広島市、フランス大使館から平和式典に欠席するとの返事を受け取る。
15 長崎市仏教連合会、戦争犠牲者と原爆殉難者の追悼慰霊法要を大光寺で挙行。約100人が参列。
15 被爆者で七宝作家の田中稔子、広島市内・福屋で初の個展を開催。-21日。
15 広島市観光協会、国際平和文化都市の広島をPRする「99ミス広島」の最終審査を実施。3人を選出。
15 中国政府、中国が既に独自に中性子爆弾の製造設計技術を保有していると初めて発表。
15 日本原子力発電(原電)、敦賀原発2号機の1次冷却水漏れ事故で、放射能汚染の最高濃度が通常管理している上限値の約1万1500倍だったと発表。
16 長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)の受け入れでロシア・ベラルーシ・カザフスタン・アメリカの医師ら7人、研修を開始。-8月11日。
16 広島市、原爆ドーム横に旧「猿楽町」の説明板を設置。
16 「アニメ版・はとよひろしまの空を」(大川悦生原作、大川弘子・大川富美文)、ポプラ社より発行。
16 広島の被爆者7団体、8月6日の首相の「被爆者代表から要望を聞く会」に関する打合会を広島市役所で開催。被爆者援護法改正による国家補償の明記などを国に要請することを申し合わせる。
16 広島市立安佐北高校2年生約300人、広島市平和公園で平和学習。
16 私立安田女子高校、「第24回平和デー」を広島市内で開催。本島等・元長崎市長が講演し「ドームの世界遺産はアジアの屈辱」と述べる。
16 外務省、外交問題についての討論会を高知市で開催。橋本知事が非核港湾条例問題で外務省を批判。
16? 広島市・馬木公民館と住民グループ「ゆずりは会」、1984年に住民から聞き取りした戦争・被爆体験記録を再整理し、「あのとき福木村では-戦争・原爆と暮らし」を発行予定。
17 長崎市、平和宣言文の起草委員会を開催。日本政府に核の傘からの脱却を求めることなどを柱とする最終案が固まる。
17 「おおさかパルコープ」、広島・長崎の原爆犠牲者の慰霊と恒久平和への願いを込めた「灯ろう流し」を大阪市内で実施。大阪市原爆被害者の会から同生協が引き継いで5回目。
17 「核兵器廃絶をめざしすべての核実験に反対する長崎ネットワーク」など、ながさき平和大集会を開催。約250人が参加。
17 広島市立長束小学校、平和集会を開催。
17 伊藤長崎市長、「『原爆を原点とする』ものではない」とする同市教委の平和教育原則について「個人的には、継承しなくてはならないと思わない。」と述べ、現在の原則に固執せず関係機関と協議する考えを、長崎平和宣言文の起草委員会で示す。
17 長崎県西彼大瀬戸町・瀬戸小学校、「親子で平和を考える会」を町内で開催。4・5・6年生が山道テル子の被爆体験を聞く。
17 科学技術庁、「放射線廃棄物シンポジウム」を広島県情報プラザで開催。137人が参加。
18 原爆殉難者慰霊奉賛会(下平作江会長代行)など、長崎市城山町の同市立城山小体育館で、8月9日の万灯流しに使用する灯ろう作りを実施。同校児童ら約170人が参加。
18 「長崎県の中国人強制連行の真相を調査する会」発足。同会の共同代表には長崎在日朝鮮人の人権を守る会の高實康稔代表、県被爆二世教職員の会の平野伸人会長、長崎平和研究所の鎌田定夫所長ら5人。
18 グリーンコープ(長崎)県北地域委員会、広島原爆をテーマにしたアニメ映画「よっちゃんのビー玉」を佐世保市内で上映。
18 広島市内の中島・本川・広瀬・幟町小学校の2-6年生計40人、「国際こども平和壁画(キッズゲルニカ)」の制作に取り組む。-25日。広島平和文化デザイン会議などの企画。8月6日に平和公園の原爆慰霊碑前に掲げる予定。
18 香川県原爆被害者の会・県原水協など、日曜日に病院を開放する被爆者検診を高松平和病院で実施。今年で31回目。
18 広島市安佐南・北区身体障害者連合会のメンバー81人、広島市平和公園で清掃ボランティア。
19 この日までに32カ国の大使から広島市に平和のメッセージが届く。
19 広島市、第1回「2000年における平和の取り組みについて市民の意見を聞く会」を開催。10人が参加。
19 米国の民間機関が情報公開法により入手した米軍の内部資料で、横田・嘉手納両基地が少なくとも数年前まで、核戦争指揮の一翼を担う軍用機の待機基地に指定されていたことなどが明らかになる。
19? 米ワシントン州在住の音楽家・美智子・パンピアン、「世界最大の折りづるで平和を訴えよう」と両翼の長さ60メートル、高さ30メートルの巨大な折りづるの制作を呼びかける。11月完成を目指す。
20 広島原爆資料館、ヒロシマ原爆展を広島県本郷町の広島空港内で開催。-8月19日。
20 「とおておきの芸術祭inヒロシマ実行委員会」の有志、手話の平和劇「トクちゃんとシロ」を広島国際会議場で開催の「第6回将来世代フォーラム」で上演。1500人が観劇。
20 クリントン米大統領、米上院に包括的核実験禁止条約(CTBT)への早期批准を求める。
20 平和市民団体「ひろしま将来世代フォーラム」、劇や音楽で平和を伝える「『ヒロシマの8時15分』原爆投下の直前直後、子どもたちは・・・」を広島国際会議場で開催。
20 「今こそ核兵器廃絶を!市民の集会」、東京で開催。「第4回核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」共同議長の明石康らをパネリストに招き、約200人が参加。
20 長崎市松原町と玉園町の子ども会、山王神社の被爆クスノキ2世の苗木を松原町上床公園に植える。
20 広島県・五日市高校生徒会、先月の文化祭で世界地図を再現した折り鶴のうち千羽を米ニューヨーク州サンタフェ市の反核団体「ロスアラモス平和プロジェクト」へ送付。
20 広島市内の小学校11校と市立養護学校・県立ろう学校の児童生徒が6月上旬から制作に取り組んだ「平和のでっかい絵」、平和公園で完成。
20 スペインの民族舞踊団「ビルヘン・デ・ラ・ベガ」の30人、広島市平和公園を訪れ、伝統の歌と踊りを披露。
21 恵の丘長崎原爆ホームの入所者と川平小学校の児童約70人、長崎市平和公園で平和祈願巡礼を実施。
21 広島原爆養護ホーム神田山やすらぎ園の被爆者26人、市立広島商業高校の学生ボランティア17人に付き添われて平和公園の原爆慰霊碑を参拝。
21 広島市内の美容室「ニュー双葉」、広島赤十字原爆病院で美容奉仕。
21 広島ペンクラブ、故原田東岷の追悼会を広島市内で開催。約70人が出席。
21 韓国人原爆犠牲者慰霊碑の移設完工式、広島市平和公園で開催。約300人が参列。
21 国際軍縮促進議員連盟、健康上の理由で辞意を表明していた鯨岡兵輔会長の後任に村山富市元首相を選出。
21 ハーバード大学4年ダニエル・スレイマンら米国人学生4人、「カワムラ・ビジティング・フェロウシップ・プログラム」で来日し、広島市を訪問。
21 核搭載米艦が日本の非核3原則を無視して1960-70年代に定期寄港していたことを示す米機密文書が公開される。
21? 広島市青少年センター、8月6日の平和式典で参列者に冷茶やおしぼりの配布などをするボランティアを募集。
22 広島市、今年の平和式典の概要を発表。今年始めて400席分のテントを設営。
22 広島市安佐南区の東野公民館、地区住民の被爆者や家族ら20人の証言を集めた「ロビー平和展」を開催。-8月5日。
22 長崎県被爆者手帳友の会、「空白の20時間-原爆被爆惨状絵図」展を福岡市内で開催。-26日。
22 民主音楽協会・中国放送・中国新聞社、ミュージカル「はだしのゲン」を広島郵便貯金ホールで上演。約1300人が観劇。-23日。
22 長崎県教組島南総支部など、「島原・南高平和の旅」として被爆遺構巡りを実施。約210人が参加。今年で4回目。
22? 広島市「佐伯区平和を語る実行委員会」、原爆パネル展「原爆と人間展」を楽々園公民館で開催。-25日。
23 広島県原爆被害者対策課、新しい被爆者手帳4万7173人分の発送作業を終える。被爆者援護法の改正で更新手続きが不要となったため、今回が最後の発送。
23 長崎市の「国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館」建設問題検討委員会、長崎原爆資料館で開催。国の基本設計案を了承。計画では来年度着工、2003年完成の予定。
23 木山事務所、ミュージカル「はだしのゲン」を広島市内で上演。
23 「被爆体験証言者交流の集い」、広島原爆資料館で開催。坪井直広島県被団協事務局長と石川俊義自治労連委員長がハーグ会議への出席報告。約20人が参加。
23 広島市南区原水協、結成大会を南区民文化センターで開催。
23 市民団体「プルトニウム・アクション・ヒロシマ」、日本のプルトニウム利用政策への反対行動を県内の非核自治体の首長に要請するキャラバンを終了。
23 「第4回核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」(広島平和研究所・日本国際問題研究所主催)、最終会合を東京で開催。17か国21人が参加。シン・インド防衛研究所長は3回目の会合に続き欠席。-25日。
23 広島原爆資料館、講演会「ハーグ平和アピール1999に参加して」を同館で開催。講師:金子一士、坪井直。(「ひろしま市民と市政」)
23? 平和のためのヒロシマ通訳者グループ、「平和公園案内テキスト(日・英)」を発行。
23? 「ドクター・ジュノー研究会」など、「マルセル・ジュノーの足跡展」を広島市内で開催。-8月22日。
24 「99長崎平和音楽祭」、長崎原爆資料館で開催。約200人が参加。
24 原水爆禁止水島協議会、倉敷市水島港の軍事利用反対をアピールする海上デモを実施。約20人が参加。
24 「第4回核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」、第2日目。非公開の全体会議や作業部会で中国の核をめぐり論戦。
24 空襲・戦災を記録する会第29回全国連絡会議岡山大会、岡山市内で開催。約50団体計120人が参加。
24 市民運動ネットワーク長崎などが10年ほど前から実施していた原爆落下中心地碑を取り囲む「人間の鎖」が、遺族などの「静かに祈りたい」との要望から今年から中止される。
24 広島平和教育研究所、平和公園周辺で被爆建造物写生大会を開催。
24 第4回ヒロシマ賞(広島市など主催)授賞式、広島市内で開催。ポーランド出身のクシュシトフ・ウディチコが受賞。
24 長崎平和推進協会継承部会、次世代への継承活動の在り方を市民と論議する初めてのシンポジウム「長崎をどう継承するか 核兵器のない21世紀へ―ナガサキを語り継ぐ」を、長崎原爆資料館で開催。約80人が参加。
24 「平和の灯奉賛会」、広島市平和公園の平和の池を制そう。約60人が参加。
24 韓国ソウル市の惟石(ユソク)初等学校の子どもたち55人、広島市西区の古田地区住民が進める日韓交流事業の一環で広島を訪れ、平和公園の韓国人慰霊碑に参拝。
25 石川県被団協、原爆死没者追悼法要を金沢市の東別院本堂で挙行。
25 旧広島一中の遺族会、広島国泰寺高校で慰霊祭を挙行。
25 東友会(東京都被団協)、第35回東京都原爆犠牲者慰霊祭と1999年度追悼のつどいを東海寺境内で挙行。約250人が参列。(「東友」)
25 広島市立袋町小学校の昭和30年春の卒業生、同期会を開き同校の被爆直後の伝言板などを見学。
25 広島市現代美術館など、第4回ヒロシマ賞受賞記念「クシュトフ・ウディチコ展」を開催。-9月19日。
25 「ピースウエーブコンサート99-核兵器のない21世紀へ」、広島県民文化センターで開催。約600人が参加。
25 ミュージカル「はだしのゲン」、長崎県内で初上演。-27日。
25 核実験に抗議する市民団体交流会、長崎県佐世保市で開催。6団体から約30人が参加。
25 金光教、平和フォーラムを広島国際会議場で開催。高橋昭博元原爆資料館長が「私の被爆体験とヒロシマの心」と題して講演。約400人が参加。
25 「第4回核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」、最終日。米ロ戦略核の各1000発以下への削減、朝鮮半島の非核化、印・パの核拡散防止条約(NPT)加盟など17項目の勧告を盛り込んだ報告書をまとめる。
25 広島県手話通訳問題研究会西部ブロックなど、「平和と手話を考える集い」を広島市平和公園で開催。約120人が参加。
25 長崎平和推進協会継承部会、原爆慰霊碑巡りを長崎市の原爆落下中心地周辺で実施。約80人が参加。
25? 田中公夫広島大学原医研助手、旧ソ連・セミパラチンスク核実験場周辺住民のリンパ球の細胞異常の発生頻度が高いとの研究結果を「中国地区放射線影響研究会」で報告。
26 沖電気工業労働組合の委員長ら、広島市役所を訪れ、全国の組合員に呼びかけて集めた被爆者支援金100万円を秋葉市長に手渡す。
26 企画展「平和都市法50年の歩み―理念を未来へ」、広島市役所一階の市民ロビーで開催。-8月15日。
26 山口県・下関原爆被害者の会、原爆展を下関市内で開催。-8月1日。
26 「ピースラン99」、広島市平和公園に到着。今月9日に札幌市をスタート。30日に長崎に到着予定。
26 原水禁国民会議、インドで実施される平和行進に、被爆二世で東京・調布原水禁事務局長の藤川泰志を派遣すると発表。
26 広島県生協連などの「99市民平和行進」、福山市入り。約250人が参加。
26 日本原水協系の「99国民平和大行進」、笠岡市から福山市入り。大門町での引き継ぎ式に約200人が参加。
26 日本外務省の招きで来日中のドゥベイ元インド外務次官、核軍縮について、インド・日本などが協力して、核保有5か国が軍縮に取り組むよう圧力をかけるべきとの考えを日本政府関係者に伝える。
26 明石康「第4回核不拡散・核軍縮に関する東京フォーラム」共同議長ら、フォーラムの報告書を小渕首相へ提出。
26 広島県・三原YMCAの子どもたちと米国人教師ら、2400羽の千羽鶴を広島市平和公園の「原爆の子の像」に供える。
26? 広島平和文化センターなど、第17回ヒロシマ平和書道展」への応募作品を募集。
26? 広島原爆資料館、「第14回平和の絵コンクール」の応募作品を募集。
27 広島市佐伯区新宮苑のボランティアと地域のお年寄りたちでつく る「きずなの会」、五日市町原爆死没者慰霊碑に千羽づ るを供える。
27 原爆遺跡保存運動懇談会と広島県被団協(金子一士理事長)、広島市の第4次基本計画について、市民の声を聞くことや原爆遺跡の保存を街づくりに組み込むことなどを求める要望書を秋葉市長宛に提出。
27 原水禁などの「99非核平和行進」、広島県福山市に到着。
27 長崎県原水禁と長崎地区労、被爆55周年の来年、平和市民会議を長崎市で開催することなど11項目を市に要請。
27 広島市よい本をすすめる母の会、初の「こども平和劇場-光と音の絵本」を広島原爆資料館で開催。親子約100人が参加。
27 明石康・前広島平和研究所長、国連軍縮京都会議で基調講演。東京フォーラムの内容を紹介。
27 国連軍縮局・国連アジア太平洋平和センター、国連軍縮京都会議を国立京都国際会館で開催。24か国60人の政府高官・軍縮専門家らが参加し、「今後10年間の安全保障上の懸念と軍事戦略」をメーンテーマに意見交換。-30日。
27 武見敬三外務省政務次官、カザフスタンなど5か国による中央アジア非核地帯設置に向けた取り組みを財政支援することを、国連軍縮京都会議の開会式で明らかにする。
27 カンボジアの子どもたちの影絵芝居「スバエク・トーイ」の劇団員10人、呉公演を前に広島市平和公園を訪れ原爆慰霊碑に参拝。
27 父が撮影した被爆2ヶ月後の広島市街地のパノラマ写真を昨年寄贈した米カリフォルニア州在住のブレット・オースチン、広島原爆資料館を訪れ写真と対面。
27 ステパシン・ロシア首相、米国ホワイトハウスでクリントン大統領などと対談。START3の交渉を8月にモスクワで始めることで合意。
27 唐家[王+旋]外相、シンガポールで開催された東南アジア諸国連合拡大外相会議で、核保有国として初めて東南アジア非核兵器地帯条約の附属議定書に調印すると表明。
27? 広島市国際平和推進課、平和公園の「原爆の子の像」に供えられる折り鶴を、これまでの焼却を改め保存する方針を検討。
27? 皆田正明(広島市元職員)、原爆で姉を失った悲しみを基に歌曲「折鶴の歌」を作詞・作曲。
28 戦時中、福岡俘虜収容所第14分所でオランダ人捕虜らと被爆した田島治太夫(79歳)、死去。30日、長崎市内で告別式。
28 湾岸戦争などで米軍の爆撃を受けたイラク住民の実情を伝える写真展「もうこれ以上殺さないで イラクの子どもたちは今」、広島市青少年センターで開催。-8月4日。
28 全国被爆二世団体連絡協議会、韓国の被爆二世4人を招き、「日韓の被爆二世シンポジウム-共に拓こう平和な未来を」を長崎市内で開催。約70人が参加。
28 秋葉忠利広島市長、東京の日本外国特派員協会で講演。今年の平和宣言で「21世紀に向けた若い世代の被爆体験の継承」を主要テーマの一つに打ち出す意向を明らかにする。
28 笠岡市非核平和都市宣言啓発実行委員会、原爆写真展を市内で開催。昨年に続き2回目。
28 広島平和研究所など、マイケル・クレポン・米ヘンリー・スチムソン・センター所長の講演会「核削減への次なる課題-東京フォーラムを終えて」を広島国際会議場で開催。約150人が参加。
28 平和友好祭長崎県実行委員会主催「第15回反核平和の火リレー」、長崎市平和公園を出発。
28 広島県青年女性平和友好祭実行委員会の「反核平和の火リレー」最終ランナー、広島市の平和公園に到着。
28 女優の吉永小百合、長崎の被爆者が作った原爆詩の朗読会「第二楽章 長崎から」を、長崎市内で開催。長崎での朗読会は1997年に次ぎ2回目。はがきで応募した親子1000人を招待。
28 広島市立中央図書館、被爆7年後に当時の子どもたちが書いた原爆詩の原稿を集めた「心に響く、原爆の子の詩(うた)」展を開催。-8月15日。
28 東広島市被爆資料保存推進協議会、市内の全小・中学校の代表56人を乗せた平和学習バスを広島市に向け走らせる。今年で15回目。
28 広島市、1996年に始めた「平和記念公園21世紀へのメッセージ運動」の一環として、平和公園に広島東洋カープの選手などの寄付によるベンチ10基を設置。
28 国連軍縮京都会議(第2日目)。東京フォーラムの報告書について意見交換。「北東アジアにおける安定と協力」について集中討議。
28 広島平和文化センター、ピース・サマースクールを開催。-30日。
28 長崎平和推進協会など、女優・吉永小百合による長崎原爆の詩の朗読会を長崎市内で開催。1200人が参加。
28 シン・インド外相、シンガポールで開催された東南アジア諸国連合拡大外相会議で、東南アジア非核兵器地帯条約の附属議定書に調印する用意があることを明きらかにする。
28? 厚生省、2000年4月から実施される介護保険で、訪問看護などの医療にについて、新たに生じる1割の自己負担分を公費で負担する方針を固める。
28? 宇吹暁広島大学助教授、「原爆手記掲載図書・雑誌総目録1945-1995」(日外アソシエーツ刊、紀伊国屋書店発売)を発行。
29 秋葉広島市長、広島赤十字・原爆病院と3つの原爆養護ホームを訪れ、被爆者を慰問。
29 愛知県被団協、原爆犠牲者を偲ぶつどいを名古屋市内で挙行。
29 広島市、原爆ドームの「保存整備計画」をまとめる。
29 埼玉県被団協など、平和のための埼玉戦争展を浦和市内で開催。-8月2日。
29 広島平和祈念ハンドベルコンサート、広島市内で開催。昨年に続き2回目。9団体計210人が参加。
29 広島市・井口公民館、小学生たちがたばこの箱1000個で制作した原爆ドームの完成発表会を開催。
29 広島市井口公民館、明神児童館で制作した被爆前の県産業奨励館と井口児童館で制作した被爆後の同館=原爆ドームを並べて展示。
29 国連軍縮京都会議(第3日目)。「核兵器とミサイル」・「通常兵器軍縮の再検討」の二つの全体会議を開催。
29? 広島市、第4の原爆養護ホームを建設する方針を決める。
29? 広島市中央部商店街振興組合、灯ろう流しの趣旨を、今年から「原爆犠牲者の供養」から「平和メッセージの発信」へ重点を移すことを決める。
30 全国被爆二世団体連絡協議会など、日韓被爆二世シンポジウムを広島市で開催。
30 伊藤長崎市長、今年の平和宣言の骨子を発表。世界各国の指導者に、今世紀中に「核兵器廃絶」を宣言するよう初めて求める。
30 長崎市、「被爆54周年原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」の実施要綱を発表。
30 今月9日に北海道札幌市を出発した「ワンネスホーム・ピースラン99」の参加ランナー、長崎市平和公園に到着。
30 劇団はぐるま座、音楽詩劇「夏の約束」を広島市内で上演。
30 広島県廿日市市など、「ヒロシマ・ナガサキ画家-被爆証言展」をはつかいち美術ギャラリーで開催。会場ロビーに宮島工業高校の生徒が制作した「平和祈念市民の塔」を展示。-8月15日。
30 「非核の政府を求める長崎県民の会」、県と79市町村を対象に実施したアンケート調査の結果をまとめる。具体策のない自治体が目立つ。
30 国連軍縮京都会議(第4日目)。閉会式。5つの全体会のごとに討議内容を報告。
30 英国の私立学校で教育実習として日本文化を教え、今月中旬に帰国した広島市の鹿野圭子、教え子から託された千羽づるを「原爆の子の像」に供える。
30 日米学生会議(国際教育振興会主催で今月20日から日本で開催)の参加者62人、広島市を訪れ原爆資料館を見学。
30? 七宝焼作家・田中稔子、個展の売上金の一部10万円を、「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」に寄付。
30? 新日本婦人の会広島県本部、被爆体験記集「木の葉のように焼かれて第33集」を発行。
30? 「核実験に抗議する長崎県内市民団体交流会」、25年間の座り込みの歴史や各地での活動を「核兵器のない21世紀を」と題した本を出版。
30? 広島市復興の礎となった広島平和記念都市建設法が制定される約1カ月前に発行された広島市内地図が広島市公文書館に保存されていることが判明。
30? 「核実験に抗議する長崎県内市民団体交流会」、25年間の座り込みの歴史や活動などを「核兵器のない21世紀を」と題する本にまとめる。
31 広島原爆の爆心直下の「猿楽町」の元住民らでつくる「矢倉会」のメンバー約100人、原爆慰霊式を広島市内で挙行。
31 長崎市、「原爆死没者名簿」の原本を平和公園で虫干し。
31 広島市、水戸市で原爆展を開催。-8月8日。
31 核兵器廃絶と平和を願うコンサート「8月の祈り99」、大阪・いずみホールで開催。オラトリオ「鳥の歌」(尾上和彦作曲)の演奏など。
31 NICE(ナイス、本部東京)、「国際ワークキャンプ広島99」を開催。-8月14日。8か国の学生など14人が参加。
31 連合長崎、平和公園一帯を清掃。昨年まで核禁会議が実施していた「平和の泉」の清掃作業も引き継ぐ。
31 大平正芳外相とライシャワー米駐日大使の1963年4月の会談で、核搭載米艦の寄港・通過が事前協議の対象外と確認したことを明記した文書が米国立公文書館で見つかる。
33 長崎への原爆投下機「ボックス・カー」の投下指揮官アシュワースと副操縦士のオリビ、燃料浪費で原爆を持ち帰れず、禁じられていたレーダー使用で長崎に投下したことを、朝日新聞との単独会見で認める。

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