ひろしま復興・平和構築研究事業成果発表会
【日時】2014年10月11日(土)13:30~16:40
【会場】広島県情報プラザ 地下2階 多目的ホール
【主催】国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会
プログラム
1 開会あいさつ
2 発表
≪第1部≫ 13:35~15:00 |
講師 |
内 容 |
安藤福平(元広島県立文書館副館長) |
第1章「近代化の中の広島」
第2章「戦争と広島,原爆投下の衝撃」~新史料紹介:高野源進書簡と船舶司令部作命綴~ |
石丸紀興(㈱広島諸事・地域再生研究所代表 ) |
第3章「復興計画」
第4章「広島平和記念都市建設法」
第5章「再開発をめぐる諸問題」~広島の都市復興は何を語るか~ |
伊藤敏安(広島大学地域経済システム研究センター長[教授]) |
第6章「産業経済の再建」~なぜ予想より順調であつたか~ |
千田武志(元広島国際大学教授,呉市参与(呉市史編さん担当)) |
第7章「保健・医療の充実と被爆者支援」 |
≪第2部≫ 15:10~16:40 |
講師 |
内容 |
宇吹暁(元広島女学院大学教授) |
第9章I「平和行政」,Ⅱ「平和運動」~平和記念式典の歩みを中心に~ |
卜部匡司(広島市立大学国際学部准教授) |
第9章Ⅲ「平和教育」~ヒロシマの復興と戦後の教育~ |
川野徳幸(広島大学平和科学研究センター教授) |
第9章Ⅳ「原爆体験と原爆被爆者の平和観」~原爆体験と被爆者のメッセージ~ |
水本和実(広島市立大学広島平和研究所副所長[教授1) |
まとめ 「広島の復興が持つ意味,広島の復興経験をどう生かすか」 |
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質疑応答
≪休 憩≫ 15:00~15:10
≪第2部≫ 15:10~16:40
講師 内 容
宇吹暁氏 元広島女学院大学教授 第9章I「平和行政」,Ⅱ「平和運動」 ~平和記念式典の歩みを中心に~
卜部 匡司氏 広島市立大学国際学部准教授 第9章Ⅲ「平和教育」 ~ヒロシマの復興と戦後の教育~
川野 徳幸氏 広島大学平和科学研究センター教授 第9章Ⅳ「原爆体験と原爆被爆者の平和観」 ~原爆体験と被爆者のメッセージ~
水本 和実氏 広島市立大学広島平和研究所副所長[教授1 まとめ 「広島の復興が持つ意味, 広島の復興経験をどう生かすか」
質疑応答
3 閉
『広島の復興経験を生かすために―廃墟からの再生- ひろしま復興・平和構築研究事業報告書 』(国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会(広島県・広島市)、20140331 )
目次
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タイトル |
著者 |
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発刊にあたって |
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湯崎英彦(広島県知事)・松井一実 (広島市長) |
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執筆者等一覧 |
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プロローグ:「広島の復興」が持つ意味 |
水本和実 |
Ⅰ |
なぜいま広島の復興が注目されるのか |
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Ⅱ |
広島の復興とは |
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Ⅲ |
本書の構成 |
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Ⅳ |
おわりに |
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Ⅰ部 |
戦争と破壊 |
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第1章 |
近代化の中の広島 |
安藤福平 |
Ⅰ |
城下町から近代都市へ |
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Ⅱ |
地方拠点都市へ |
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コラム |
広島のシンボル、原爆ドーム |
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菊楽忍・永井均 |
第2章 |
戦争と広島、原爆投下の衝撃 |
安藤福平 |
Ⅰ |
軍都広島の歩み |
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Ⅱ |
原爆投下 |
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コラム |
高野源信書簡 原爆投下前後の広島県知事の思い |
安藤福平 |
Ⅱ部 |
都市の復興 |
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第3章 |
復興計画 |
石丸紀興 |
Ⅰ |
政府の戦災復興計画 |
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Ⅱ |
広島復興建設計画 |
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Ⅲ |
まとめにかえて |
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コラム |
差し伸べられた手―海外からの復興支援 |
永井均 |
第4章 |
広島平和記念都市建設法 |
石丸紀興 |
Ⅰ |
広島平和記念都市建設法の制定過程とその内容 |
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Ⅱ |
広島平和記念都市建設法制定による平和記念都市建設計画への展開 |
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Ⅲ |
平和記念都市建設計画の事業化と効果 |
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Ⅳ |
まとめにかえて |
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コラム |
広島平和記念資料館の使命 |
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大瀬戸正司・永井均 |
第5章 |
再開発をめぐる諸問題 |
石丸紀興 |
Ⅰ |
不法建築の系譜 |
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Ⅱ |
河岸での不法建築の発生と河岸緑地の形成 |
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Ⅲ |
基町と住宅建設 |
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Ⅳ |
基町再開発への道 |
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コラム |
基町、激変の都市空間を探訪する |
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高野和彦・永井均 |
Ⅲ部 |
復興する広島と市民の暮らし |
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第6章 |
産業経済の再建 |
伊藤敏安 |
Ⅰ |
戦時中から終戦直後 |
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Ⅱ |
高度経済成長期 |
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コラム |
爆心地で路面電車が動き出す |
加藤一孝 |
第7章 |
保健・医療の充実と被爆者支援 |
千田武志 |
Ⅰ |
昭和20年代の保健・医療の状況 |
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Ⅱ |
戦後広島の保健・医療の推移 |
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Ⅲ |
公的医療機関の動向 |
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Ⅳ |
被爆者医療の実態と展開 |
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コラム |
医師たちの奮闘―未曾有の惨劇に立ち向かう |
永井均 |
第8章 |
メディアと復興 |
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Ⅰ |
『中国新聞』の戦前と原爆被災 |
小池聖一 |
Ⅱ |
原爆報道 |
西本雅実 |
Ⅲ |
市民生活の再建と変遷 |
西本雅実 |
コラム |
広島カープ―市民の球団、復興の道標 |
永井均 |
Ⅳ部 |
新しいアイデンティティーを求めて |
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第9章 |
平和を模索する都市 |
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Ⅰ |
平和行政 |
宇吹暁 |
Ⅱ |
平和運動 |
宇吹暁 |
Ⅲ |
平和教育 |
卜部匡司 |
Ⅳ |
原爆体験と原爆被爆者の平和観 |
川野徳幸 |
コラム |
広島市長の平和宣言 |
水本和実 |
エピローグ 広島の復興経験をどう生かすか~未完の試みからのささやかな提言~ |
水本和実 |
Ⅰ |
広島の復興をたどってみて |
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Ⅱ |
おわりに 広島の復興をどう生かすか |
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執筆者等プロフィール |
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『広島の復興経験を生かすために―廃墟からの再生- 第2巻 ひろしま復興・平和構築研究事業報告書 』(国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会(広島県・広島市)、20160331 )
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育現場の復興と、学校が地域の復興に果たした役割 ある爆心地の学校を中心に |
卜部匡司 |
原爆による医療の崩壊と戦後の再生 |
千田武志 |
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『広島の復興経験を生かすために―廃墟からの再生- 第3巻 ひろしま復興・平和構築研究事業報告書 』(国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会(広島県・広島市)、20170331 )
原爆被災と行政 |
安藤福平 |
「原爆孤児」―語られざる軌跡 |
西本雅実 |
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『広島の復興経験を生かすために―廃墟からの再生- 第4巻 ひろしま復興・平和構築研究事業報告書 』(国際平和拠点ひろしま構想推進連携事業実行委員会(広島県・広島市)、20180331 )
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被爆体験継承の課題:何を継承するのか |
川野徳幸 |
「広島の家」―国や人権を超えて寄せられた支援 |
落葉裕信 |
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核兵器の全面的廃絶のための国際デー
(核兵器全面廃絶国際デー)
(9月26日)
年(回) |
メモ(記念行事など) |
2014 |
制定日 |
2015(1) |
(9月23日) |
2016(2) |
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2017(3) |
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2018(4) |
「9月26日は、国連が定めた「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」です。これに合わせて核兵器廃絶日本NGO連絡会では、9月24日に東京・お茶の水の明治大学で記念イベント「核なき世界に向けて 被爆国の役割を考える」を開催します。このほか、国内のさまざまなNGOが関連行事を行います。ニューヨーク国連本部では、国際デーを記念するイベントと、核兵器禁止条約の署名・批准式がそれぞれ行われます。」
https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/2018/09/01/intlday/ |
2019(5) |
(9月26日)ハイレベル会合(開催場所:米ニューヨーク・国連本部)
(9月23 日)記念イベント 「核なき世界へ向けて -それって他人事? 自分事?」-(核兵器廃絶日本NGO連絡会(主催)・国連広報センター(共催)https://www.unic.or.jp/news_press/info/34664/
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【関連資料】
・報道資料[PDF]
https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/11357/
2014年9月26日、国連は初の「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」を迎えます。
この国際デーを定めた総会決議68/32は、加盟国、国際システム、NGO、学術界、国会議員、マスメディア、個人を含む市民社会に対し、「核兵器が人類に及ぼす脅威と、核兵器の全面的廃絶の必要性に関する社会の認識を高め、教育を充実させることにより、この国際デーを記念し、普及させる」ことを求めています。
https://www.unic.or.jp/files/66e91069625f43abb2d8f87acd82c5da.pdf
・これまでの主な流れ[PDF]
・背景[PDF]
・国連事務総長による5項目の核軍縮提案[PDF]
・非核兵器地帯[PDF]
・「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」に寄せる事務総長メッセージ
プレスリリース 14-060-J 2014年09月26日
世界は長い間、核兵器の不使用を絶対的に保証できるものは核軍縮以外にないこと、そして、核兵器が使用されれば人道面で壊滅的な影響が生じることを認識してきました。
よって、核軍縮は理想主義者の夢ではなく、全人類の安全を真に守るために緊急に実現が必要な課題といえます。
国連総会が初めて、核兵器その他の大量破壊兵器の廃絶という目標を掲げてから、68年が経ちました。
そして、核兵器不拡散条約の発効により、その締約国が誠実な核軍縮交渉の開始を約束してから、44年が経過しています。
この交渉を始めるべき時期は来ています。核軍縮交渉が行われていないことで、国際的なコミットメントにおける軍縮と不拡散の間の微妙なバランスが崩れてきているからです。
私は6年前、核軍縮に関する5項目の提案を出しました。その中には、この目標を達成するために可能な2つの道として、相互補強的な個別協定の枠組みに関する合意と、確固たる検証システムに裏打ちされた核兵器禁止条約が掲げられていました。
最も重要なのは、どちらの道を選ぶかではなく、選んだ道が、核兵器の全面的廃絶という国際的に合意された目標の達成に向かうようにすることです。
今年の国際デーは、単に私たちが核兵器を制限したり、その射程距離を狭めたり、その配備を制約したり、安全保障政策におけるその役割を低下させたりすることを求める日にとどまりません。
それは、国際社会が安全の強化から資金と科学的資源の保全に至るまで、核軍縮によって生まれるはずの多くの恩恵についてしっかりと考える日でもあります。
それはまた、核の抑止力という危険で脆弱なドクトリンが崩れたとしたら、どのような影響が生じることになるのかを想像するための日でもあるのです。
すべての人々、そして将来の世代の平和と安全を守るため、核軍縮を再び国際的な最優先課題としようではありませんか。
書誌2014
本・パンフレット
書名 |
著者 |
発行所 |
発行年月日 |
焼跡からのデモクラシー~草の根の占領期体験(上)(下) |
吉見義明 |
岩波書店 |
20140318 |
軍縮と武器移転の世界史 「軍縮下の軍拡」はなぜ起きたのか |
横井勝彦(編) |
日本経済評論社 |
20140318 |
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千田武志「第9章 ワシントン軍縮が日本海軍の兵器生産におよぼした影響」 |
暴力と差別としての米軍基地 沖縄と植民地―基地形成史の共通性 |
林博史 |
かもがわ出版 |
20141025 |
雑誌論文
平成26年8月6日広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式
原爆死没者慰霊碑の奉安箱の原爆死没者名簿の概要
名簿に記帳された氏名 |
5507人 |
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名簿登録者総数 |
292325人 |
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名簿総数 |
107冊 |
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参列者の概要
被爆者や遺族など |
約4万5000人 |
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安倍晋三 |
内閣総理大臣 |
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アンゲラ・ケイン |
国連軍縮担当上級代表 |
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遺族代表 |
41都道府県 |
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各国大使や代表 |
68か国と欧州連合(EU)。核兵器国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシアを含む。 |
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出典:『平和文化 No.187 2014年12月号』(広島平和文化センター)
広島市長平和宣言(下記参照)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/
内閣総理大臣挨拶
広島市原爆死没者慰霊式、平和祈念式に臨み、原子爆弾の犠牲となった方々の御霊に対し、謹んで、哀悼の誠を捧げます。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる皆様に、心から、お見舞いを申し上げます。
69年前の朝、一発の爆弾が、十数万になんなんとする、貴い命を奪いました。7万戸の建物を壊し、一面を、業火と爆風にさらわせ、廃墟と化しました。生き長らえた人々に、病と障害の、また生活上の、言い知れぬ苦難を強いました。
犠牲と言うべくして、あまりに夥しい犠牲でありました。しかし、戦後の日本を築いた先人たちは、広島に斃れた人々を忘れてはならじと、心に深く刻めばこそ、我々に、平和と、繁栄の、祖国を作り、与えてくれたのです。緑豊かな広島の街路に、私たちは、その最も美しい達成を見出さずにはいられません。
人類史上唯一の戦争被爆国として、核兵器の惨禍を体験した我が国には、確実に、「核兵器のない世界」を実現していく責務があります。その非道を、後の世に、また世界に、伝え続ける務めがあります。
私は、昨年、国連総会の「核軍縮ハイレベル会合」において、「核兵器のない世界」に向けての決意を表明しました。我が国が提出した核軍縮決議は、初めて100を超える共同提案国を得て、圧倒的な賛成多数で採択されました。包括的核実験禁止条約の早期発効に向け、関係国の首脳に直接、条約の批准を働きかけるなど、現実的、実践的な核軍縮を進めています。
本年4月には、「軍縮・不拡散イニシアティブ」の外相会合を、ここ広島で開催し、被爆地から我々の思いを力強く発信いたしました。来年は、被爆から70年目という節目の年であり、5年に一度の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議が開催されます。「核兵器のない世界」を実現するための取組をさらに前へ進めてまいります。
今なお被爆による苦痛に耐え、原爆症の認定を待つ方々がおられます。昨年末には、3年に及ぶ関係者の方々のご議論を踏まえ、認定基準の見直しを行いました。多くの方々に一日でも早く認定が下りるよう、今後とも誠心誠意努力してまいります。
広島の御霊を悼む朝、私は、これら責務に、倍旧の努力を傾けていくことをお誓いいたします。結びに、いま一度、犠牲になった方々のご冥福を、心よりお祈りします。ご遺族と、ご存命の被爆者の皆様には、幸多からんことを祈念します。核兵器の惨禍が再現されることのないよう、非核三原則を堅持しつつ、核兵器廃絶に、また、世界恒久平和の実現に、力を惜しまぬことをお誓いし、私のご挨拶といたします。
平成二十六年八月六日
内閣総理大臣・安倍晋三
出典http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2014/0806hiroshima_aisatsu.html
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