章節 |
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自然科学の部 |
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はじめに 竹山晴夫(広島大学長) |
第I章 |
理・工学関係 |
第1節 |
物理学及び化学分野(竹山晴夫、禰宜田久男) |
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1.広島文理科大学物理学教室員による残存放射能測定 5
2.広島文理科大学化学教室員による残存放射能測定 8
3.平原英治による残存放射能測定 8
4.庄野直美の諸研究 8
5.藤原武夫の爆心の位置推定 8 |
第2節 |
動物学分野-原子爆弾災害の動物学的調査 |
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1.情報収集から判断される被爆直後の動物相 9
2.第一次調査における動物相の状況 9
3.放射能による動物への影響を調べるための観察と実験 10
4.第二次調査の動物相の状況 11 |
第3節 |
植物学分野(藤田哲夫、安藤久次、田中隆荘) |
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1.原子爆弾の植物に対する影響調査のこと 12
2.被爆後爆心地附近に生じた雑草の調査と標本展示 16
3.被爆後広島市に残存または出現した蘚苔類の研究 16
4.原子爆弾による被害植物の解剖学的研究 17 |
第4節 |
地学分野-原子爆弾による岩石等の表面の剥離現象と溶解現象-(小島丈児) |
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まえがき 27
1.カコウ岩表面の剥離現象 27
2.岩石等の表面の溶融現象 28
3.熱線と爆風と剥離現象の前後関係 28
4.広島と長崎の比較 30 |
第5節 |
建築学分野(佐藤重夫、葛西重男) |
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1.広島原爆ドーム保存工事 31
2.原爆による広島市内建築物の破壊調査 37 |
第Ⅱ章 |
医学関係 |
第1節 |
原子爆弾被爆と医学研究-病理学を中心に-(飯島宗一)49 |
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1.被爆影響の医学研究史概観 49
2.広島大学と病理学的寄与 52
3.ABCCと放射線影響研究所 53
4.被爆による医学的障害 55 |
第2節 |
医学部における初期の研究と原爆放射能医学研究所の設立(渡辺漸) |
第3節 |
原爆放射能医学研究所の設立前後(志水清) |
第4節 |
原爆放射能医学研究所における将来計画と協同研究への歩み(岡本直正) |
第5節 |
ヒロシマと原爆(西丸和義) |
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1.私とその周辺 62
2.県立医専から医学部の周辺 63 |
第6節 |
原爆症の病理学的争点 体験からの考察-(杉原芳夫)65 |
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1.原爆ケロイド 66
2.慢性原爆症-原爆の遅発性影響 68
3.被爆二世 76
おわりに 78 |
第7節 |
原爆の放射線量測定(竹下健児) |
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1.広島原爆と物理的調査 79
2.瞬間放射線 81
3.残存放射能 83
4.考察 87 |
第8節 |
原子爆弾被爆直後の罹災者の白血球数について(西丸和義)89 |
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緒言 89
1.調査方法 89
2.調査成績 90
3.考察と総括 91
結語 95 |
第9節 |
原爆症ならびにその後遺症と神経精神医学的(小沼十寸穂)98 |
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はしがき
1.原爆症亜急性期に関するもの 97
2.原爆症後遺症と神経精神医学的知見 98
3.その他の関連的知見 101
まとめ 102 |
第10節 |
原爆白内障(百々次夫、調枝寛治)105 |
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1.原爆白内障の臨床的観察 105
2.原爆白内障の診断に関して 109
3.実験的研究の概要 110
4.まとめ 111 |
第11節 |
原爆被爆婦人の晩発障害と被爆後出産児の異常について
(田渕昭) |
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1.被爆婦人の晩発障害 112
2.被爆後出産児の異常 117
まとめ 121 |
第12節 |
広島における胎内原爆被爆児の障害-とくに発育障害について-
(藤原篤、平位剛)121 |
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はじめに 121
1.流早死産と出産後の早期死亡 122
2.胎内被爆児の発育障害 122
まとめ 126
おわりに 127 |
第13節 |
原爆被爆者の内科的障害(蔵本淳)128 |
第13節 |
原爆被爆者の内科的障害(蔵本淳)128
1.急性障害の概要と初期の対策活動 128
2.広大原医研内科の診療状況と研究活動 129 |
第14節 |
回想 (上村良一) |
第15節 |
原爆症と外科(江崎治夫) |
第16節 |
原爆放射能医学研究所臨床第二(外科)部門研究概況(岩森茂)143 |
第17節 |
被爆者における衛生学的研究(奥田久範)145 |
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第18節 悪性新生物の死亡統計(栗原登)147 |
第19節 |
広島の原爆被爆者白血病(大北威、高橋宏)151 |
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1.序にかえて:白血病とはどういう病気か 151
2.原爆被爆者の白血病についての研究 152
3.広島における被爆者白血病疫学の概要と近況 155 |
第20節 |
広島被爆児より発生せる悪性新生物(大谷敏夫)160 |
第21節 |
原爆被爆者の甲状腺疾患(江崎治夫)165 |
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1.はじめに 165
2.予備調査 167
3.研成績 167
付言 173 |
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第22節 被爆者の胃がん、乳がん(服部孝雄、大屋正章、山県司政、名草幸博)174 |
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はじめに 174
1.胃がんについて 175
2.乳がんについて 181 |
第23節 |
被爆者の肺癌(徳岡昭治)183 |
第24節 |
原爆と皮膚悪性腫瘍(矢村卓也)186
まえがき 186
まとめ 188 |
第25節 |
原爆被爆者と尿路性器疾患(石部知行、仁平寛巳、加藤篤二)189 |
第26節 |
原爆と唾液腺腫瘍(広瀬文男、武市宜雄)191 |
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1.原爆被曝者に発生した唾液腺腫瘍 194
2.X線照射による唾液腺腫瘍の誘発 196
3.原爆被曝者の剖検例における唾液腺の組織変化 198
4.考察並びに将来の研究方向 199 |
第27節 |
放射線発癌-胃、直腸および前立腺における実験癌の誘発-(広瀬文男) |
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1.実験胃癌の誘発 201
2.実験直腸癌の誘発 207
3.実験前立腺癌の誘発 209
4.結語 210 |
第28節 |
速中性子照射による生物学的効果の側面-特に心臓異常発生の実験
奇形学的立場から-(岡本直正、佐藤幸男、日高惟登、秋本向孝、宮原晋一)211 |
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はじめに
1.速中性子と、その生物学的効果について 212
2.心臓異常発生の催奇形源としての速中性子による実験 212
3.速中性子照射後の胚葉細胞の変化いわゆる急性期の症状について 213
4.染色体の変化について 214
5.照射後5日目以降の変化、特に心ループの変化について 214
6.心球部にみられる細胞死について
7.完全大血管の成り立ち方について 216
おわりに 218 |
第29節 |
中性子線の生物作用-原医研障害基礎研究師門-(安徳重敏)219 |
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第29節 中性子線の生物作用-原医研障害基礎研究師門-(安徳重敏)219
1.緒言ん 219
2.中性子線およびγ線の物理的性質 219
3.急性致死のRBE 220
4.器管の細胞に対するRBE 221
5.中性子線障害の修飾因子 221
6.原爆放射線の特異性 222
7.結語 224 |
第30節 |
放射線の生物学的影響について(澤田昭正)225 |
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1.中性子の影響 225
2.瞬間大線量照射の影響 232
3.DNAに対する放射線の影響 233 |
第31節 |
核酸と蛋白質にたいする電」放射線の影響-特にクロスリンクについて-(山本修)226 |
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1.序 236
2.放射線による蛋白質の変性 237
3.含イオウアミノ酸と芳香族アミノ酸の特異的反応性 237
4.蛋白質-蛋白質クロスリンクの機構 238
5.蛋白質-核酸クロスリンクの機構 240
6.核酸-核酸クロスリンクの機構 241
7.生体内で得られた結果 242
8.非共有結合によるクロスリンク 212
9.結語 243 |
第32節 |
被爆者をめぐる社会医学的研究の動向(務中昌己)245 |
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はじめに 245
1.研究部門開設の背景とその経過 245
2.研究対象とその学問的意義 245
3.研究の方法とその体制 245
4.研究の経過 246
5.被爆者をめぐる社会医学的研究の概要 217
6.被爆者をめぐる社会医学的研究上の問題点 218
7.被爆者をめぐる社会医学的研究の今後の方向と主たるテーマ 248
おわリに 249 |
第33節 |
原爆被災のシミュレーション(渡辺嶺男)249 |
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1.シミュレーション 219
2.構造モデルと過去モデル 250
3.原爆被災の過去モデル 251
4.原爆被災包括モデル 251 |
第34節 |
被爆者医療(志水清)252 |
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人文科学の部 |
第I章 |
人文科学関係(横田輝俊、磯貝英夫、松元寛)257 |
第Ⅱ章 |
社会科学関係(山田浩、北西允、横山英)260 |
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はしがき 260
1.被爆の実態および調査 260
2.平和運動をめぐって 263
3.ヒロシマの戦後と世界の中のヒロシマ 266 |
第Ⅲ章 |
平和教育関係(大槻和夫)269 |
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はじめに 269
1.長田新の平和教育論とその実践 269
2.教育学部附属中学校「原爆と平和」 271
3.教育学部社会科教室を中心とする調査研究 272
4.教育学部附属中・高校国語科の試み 273
5.教育学部附属小学校の『子どもと父母と教師が書いた、原爆の記憶』3部作 273
6. 平和教育の発展の中で 274
おわりに 276 |
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原爆被災資料の問題をめぐって-広島大学と「披災資料センター」-(湯崎稔)279 |
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1.はじめに 279
2.被災資料収集活動のはじまり 280
3.「原爆白書」運動の胎動 282
4.原爆被災白書運動と「資料センター」問題 281
5.学術会議と「資料センター」設置運動 291
6.「原爆被災学術資料セター」の発足 311
7.結びにかえて-今後の課題 312 |
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あとがき 横田輝俊 314 |
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