1999年2月のうごき

う ご き
01 広島工業大学付属中学校、入学試験を実施。社会科の試験問題に広島市の平和宣言の全文を分かりやすく書き換えて掲載。
01 秋葉忠利、広島市長選当選後の記者会見で、英語で平和宣言を読み上げる、世界の主要大学でヒロシマ・ナガサキ講座を開講する、外務省への働きかけを強める、などの抱負を語る。
01 広島市原爆資料館、企画展「銃後を支える力となって-女性と戦争」を開催。-4月30日。
01 米エネルギー省、2000会計年度(1999年10月-2000年9月)予算案に、ネバダ州地下核実験場での2回の臨界前核実験経費を盛り込んだことを明らかにする。
02 長崎大学医学部、ベラルーシのゴメリ州と衛星通信で結び診療データを送受信する「国際ヒバクシャ学術情報交換システム」を稼働させる。
02 「1999年度米国防報告」公表。テポドンの脅威、核兵器の拡散防止を強調。
02? 北朝鮮の「反核平和のための朝鮮被爆者協会」、帰国した原爆被害者とその子孫に人道的措置を直ちにとるよう求めた書簡を小渕首相宛に送る。
03 長崎県原水禁など、米が2000会計年度予算案に臨界前核実験2回分の経費を形状していることに対する抗議文を在日米大使館に送付。
03? 長崎市、修学旅行生の学習の場になっている被爆鳥居や浦上天主堂の石垣を永久保存するための調査を開始。[被爆遺跡]
03? 日本被団協の一員として作夏アメリカを遊説した山口県防府市の木原千成、米国の反核運動家に対する激励文を募集。
04 広島市、1月21日に提出された韓国人原爆犠牲者慰霊碑の公園内への移設許可申請を許可。
04 世界音楽祭「オーガスト・イン・ヒロシマ99」の一環で、セネガル・ユーゴスラビア・レバノン3カ国を訪れる小・中・高校生の親善使節団の10人、平岡広島市長に会い、団の結成を報告。
05 広島市の韓国人原爆犠牲者慰霊碑を平和公園内へ移設するための委員会、設立総会を碑前で開催。約50人が参加。移設費用約1500万円を募金でまかなうことを決める。
05 ペータル・アンドノフ・ブルガリア駐日大使、広島市を訪れ原爆資料館を見学。
06 広島市・那覇市など、「広島・沖縄-平和のキャンパス」を国際青年会館で開催。3回目。-8日。中国・台湾・韓国からの留学生を含む30人が参加。
07 ピース・ネットワーク南風原、「戦争体験を子供たちへ伝える夕べ」を開催。沖縄県原爆被爆者協議会顧問の金城文栄と南風原赤十字奉仕団の仲程シゲを招く。30人余が参加。(「琉球新報」hp)
07 「広島・沖縄-平和のキャンパス」(第2日)。小林よしのり「新ゴーマニズム宣言スペシャル戦争論」、山上たつひこ「光る風」、「がきデカ」の3作品を取り上げ討論。
07? 高橋昭博元広島原爆資料館長、昨年10月に修学旅行で広島を訪れ被爆証言を聞いた大阪府豊中市立東丘小学校6年生から寄せ書きや募金を受け取る。
08 広島市、原爆ドームの「健全度調査」(3回目)を実施。
08 広島大学原医研、早川式彦教授を所長に選出。
08 日本原水協が1月にインドに派遣した核兵器廃絶訪問交流団副団長・片山明吉の報告集会、長崎県勤労福祉会館で開催。
09 長崎県原水禁など、「反核9の日座り込み」を長崎市平和公園で実施。約70人が参加。
09 米の反核団体「シュンダハイ・ネットワーク」・「原爆復員兵士連盟」のメンバー、ネバダ核実験場門前で臨界前核実験中止を呼びかける集会を開催。
09 広島県生協連・生協ひろしま、核兵器廃絶条約の締結を求める請願を、地元選出の与野党代議士や衆参両院議長に提出。
09 郵政省、今年夏から発行する20世紀デザイン切手の題材アンケートの中間集計を発表。戦前では、広島・長崎原爆投下などが上位となる。
09 広島市在住の大崎恵実、米国の小学校の生徒が折った折り鶴約200羽を原爆の子の像に供える。
09 米エネルギー省、6回目の臨界前核実験をネバダ州の地下核実験場で実施。
10 原爆被害者相談所、被爆者健康手帳を取得するため証人を捜している4人を公表。
10 ロシアの慈善団体「ブラゴベスト」代表、公明党北海道女性局の党員らで作る「チェルノブイリの子を支援する会」に感謝状を贈呈。
10 日本原水協など、原水爆禁止世界大会実行委員会の総会を東京都内で開催。今夏の大会の基調を決定。
10 広島県被団協・県原水協など8団体の約90人、米の臨界前核実験に抗議する座り込みを広島市平和公園で実施。
10 広島県被団協・県原水禁・連合広島など13団体の約60人、米の臨界前核実験に抗議する座り込みを広島市平和公園で実施。
10 広島県の「三良坂平和を願う会」、米の臨界前核実験に抗議する座り込みを同町の平和公園で実施。81人が参加。
10 日本原水協、米の核実験に対する抗議集会を大使館前で開催。24人が参加。
10 原水禁国民会議・核禁会議・連合など、米の核実験に対する抗議集会を大使館前で開催。約100人が参加。
10 野中官房長官、米の臨界前核実験について不快感を表明。
10 連合長崎、地方委員会で米国の臨界前核実験に抗議する特別決議を採択。
10 自民党、明石康・広島平和研究所長を都知事選の候補として擁立することを決定。
10? 国際ネットワーク「アボリション(廃絶)2000」に参加するNGO、各国の核兵器廃絶に関する世論調査の結果をまとめる。ドイツでは「国際法に反する」が93%、アメリカでも87%が「賛成」。
11 広島県原水禁など、「紀元節復活反対!平和・民主・人権を守る2・11ヒロシマ集会」を広島市内で開催。約140人が参加。
11? 平和国際教育研究会、「広島修学旅行ハンドブック」を発行。
11? 長崎県南高来郡布津町、「非核・平和の町」を宣言。
12 池田行彦自民党政調会長、「非核証明は国権侵害」との書面を同党高知県連会長に手渡す。
13 早坂暁、原爆映画「夏少女」の上映と講演を広島県川尻町で開催。
13 日本原水協、池田行彦自民党政調会長が同党県連に「非核条例」を阻止するよう求めたもとに対する抗議文を小渕首相宛に送付。
13 「非核の政府を求める高知県の会」と高知県原水爆対策協議会(高知県原水協)、全国シンポジウム「非核港湾条例制定を考える高知県の成果と課題」を高知市内で開催。約120人が参加。
14 核実験に抗議する長崎市民の会、米の臨界前核実験に抗議する座り込みを長崎市の平和公園で実施。46人が参加。
15 沖縄平和運動センター、中部地区労、県原爆被爆者協議会は十五日、北中城村の米軍司令部ゲート前で「米国の臨界前核実験強行に抗議する緊急集会」を開く。75人が参加(「琉球新報」hp)
15 高知県、県港湾施設管理条例改正案を2月定例県議会に提案することを決める。「非核神戸方式」は見送り、「非核三原則」の尊重という理念を盛り込む。
15 自民党高知県議団、県が検討している非核港湾条例案に反対することを、議員総会の全会一致で決定。
15 小渕首相、高知県が検討している「非核神戸方式」の条例化について、好ましくないとの見解を衆議院予算委員会で表明。
16 九州電力長崎営業所、長崎原爆病院などにスズラン65鉢を寄贈。
16 放影研、広島県被爆二世団体連絡協議会・県原水禁・県被団協の代表と話し合い。40か所以上を修正した新しい冊子を8月を目途に作成することを確認。
16 非核の政府を求める長崎県民の会、「一日も早い核兵器廃絶・非核宣言を」との要望書を北松大島村と同村議会あてに提出。
16? 路上や石の表面の凹凸を鉛筆などで紙にこすり取るフロッタージュアーティストの岡部昌生、個展「被爆した広島旧宇品駅プラットフォーム」を札幌市内で開催。
17 広島市、新年度一般会計予算案を発表。7-9月に広島平和記念都市建設法の施行50周年を記念し、子どもや市民を対象にしたシンポジウムやパネル展などを計画。
17? 米科学者、機密指定が解かれた1960-72年に米国がスパイ衛星で撮影したソ連の核兵器関連施設33か所の写真数百枚を公表。
18 チェルノブイリ原発事故による健康被害をテーマとした公開シンポジウム、広島市の放射線影響研究所で開催。ロシア・ベラルーシ・ウクライナと日本の研究者が地元住民の被災実態を報告。-19日。
18 明石康広島平和研究所長、小渕首相と会談し、都知事選への出馬要請を受諾する意向を伝える。
19 原爆遺跡保存運動懇談会、第9回総会を広島市内で開催。
19 明石康広島平和研究所長、都知事選出馬のため所長職を辞任。
20 村井志摩子、「原爆ドーム、ヤン・レツル三部作」の第3部「瑠璃硝子・慟哭」をレツルが設計した建物があった東京都千代田区の雙葉学園で上演。
20 バジパイ・インド首相、パキスタンを訪問。同国の首相のパキスタン訪問は10年ぶり。
20 日本修学旅行協会調べによる高校の1997年修学旅行先ベストテン。1.東京ディスニーランド、2.清水寺、3.長崎ハウステンボス、4.法隆寺、4.奈良公園、6.薬師寺、7.ひめゆりの塔、8.太宰府天満宮、9.首里城、10.長崎平和公
20? [14-20日の週]第14回広島・長崎宗教者平和会議、広島市内で開催。
21 仏放射能研究情報委員会の報告で、仏が南太平洋で実施した核実験の残存放射能が依然として高い水準にあることが判明。
21 広島高陽学園「広島幼稚園」、広島市内で「未来へとどけ!子どもフェスティバル」を開催。園児たちが朗読劇「原爆の子の像の物語」を披露。
21 バジパイ・インド首相とシャリフ・パキスタン首相、パキスタンのラホールで会談。偶発的な核戦争の防止を核政策の調整を共同で進めることなどで合意。
22 自治労・日教組など旧総評系労働組合、「原水禁」や「憲法擁護・平和・人権フォーラム」などの大衆運動団体を一元化した「平和運動フォーラム」(仮称)の設立準備会を結成。
22 平岡敬広島市長、退任。
22? 四国五郎、約50年間の創作活動をまとめた画集「四国五郎平和美術館」を発行。
22? 草野信男元日本原水協理事長の卒寿祝う会、東京都内で開催。
22? 米テネシー州オークリッジの核兵器工場で、広島に投下した原爆製造に使われた同位元素分離器の閉鎖作業が進行中。
23 長崎市、被爆地域是正を求めるため未指定区域の住民を対象に被爆証言の収集などの調査を4月から始めると発表。
23 「新ガイドラインとその立法化に反対する広島県連絡会」(広島県被団協・原水協など)、同法案の撤回を求める座り込みを広島市平和公園で実施。
23 橋本大二郎高知県知事、非核港湾条例案と、外国艦船の寄港の際は非核証明書を外務省に求めるとする事務処理要綱案を県議会に提示。
23 秋葉忠利広島市長、平和公園の原爆慰霊碑に参拝後、初登庁。記者会見で米国にある被爆関連資料の収集に乗り出す方針を明らかにする。
23 米ワシントン郊外のメディアの博物館「ニュージアム」、20世紀の100大ニュースを選ぶ投票の結果を公表。第1位「米国の広島・長崎への原爆投下による第二次世界大戦終結」、第2位「アポロ11号の月面着陸」、第3位「日本軍の真珠湾攻撃」
23 電気事業連合会、フランスから日本に返還される高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船が現地時間の25日に青森県六ケ所村に向けシェルブールを出港する発表。返還は今回が4回目。
23? 馬興国・中国・遼寧大学教授、被爆写真を掲載した中学2年用世界史の教科書を広島市の原爆資料館に寄贈。
24 社民党呉市部協議会、呉市非核港湾条例の制定などを市長に申し入れ。
24 藤田雄山広島県知事、記者会見で高知県が提案した非核条例案を批判。25日、社民党県連などが抗議。
25 長崎市城山小学校の「被爆校舎」、同小平和祈念館として開館。
25 生協ひろしま、日本被団協制作の写真集「原爆と人間展」のスリランカ・マレーシア・フィリピン・シンガポール4カ国への発送式を広島市の本部で開催。26日、郵送。
25 社民党広島県連合と同党県議団、非核港湾条例の制定を藤田広島県知事に申し入れ。
25 函館市議会議員14人、「非核・平和行政の推進に関する条例案」を市議会議長に提出。
25 「ピースリンク広島・呉・岩国」、結成10周年を迎える。これまで発行した「ピースリンク叢書」の合本を製作中。
25 米の科学者グレン・シーボーグ死去。86歳。1940年にプルトニウムを発見し、マンハッタン計画に参加。
25 フランスから日本に返還される高レベル放射性廃棄物を積んだ輸送船が青森県六ケ所村に向けシェルブールを出港。返還は今回が4回目。
26 共産党広島県委員会、高知県の非核港湾条例案に否定的発言をした藤田県知事に撤回を要請。
26 広島県被団協・県原水禁など3団体、高知県の非核港湾条例案に否定的発言をした藤田県知事に撤回を要請。
26 ロベルト・ロバイナ・キューバ外相、広島市の原爆資料館を見学。
26 「日独青少年リーダー交流事業」(文部省委託事業)で来日中のドイツ・ボン市の大学生ら20人、広島市の原爆資料館を見学。
27 長崎原爆松谷訴訟を支援する会、定期総会を長崎被災協講堂で開催。約50人が出席。
27 長崎市「山王神社大楠を守る会」、「被爆クスノキ」の樹勢回復工事が完了し、境内で報告祭を挙行。約70人が参加。
27 日本原水協、3・1ビキニデー国際交流会議を静岡市内で開催。約80人が参加。
27 長崎YMCA、今年3月27日-4月5日、オーストラリア・ブリスベーンに派遣する児童・生徒35人を対象とした事前学習会を長崎原爆資料館などで実施。
28 日本原水協、3・1ビキニデー日本原水協全国集会を静岡市内で開催。約1300人が参加。高知県の「非核港湾条例」実施に向け支援することを決議。
28 長崎県被爆二世教職員の会など、「もう一つの「3・1」を考える集い」を長崎市内で開催。
28 日本宗教者平和協議会、シンポジウムを静岡市内で開催。ビキニで被災した第5福竜丸元乗組員・大石又七が出席。
28 ビキニ被災事件調査静岡県研究会と3・1ビキニデー静岡県実行委員会、「第3回ビキニ被災の全容解明をめざす研究交流集会」を静岡市内で開催。