『原水爆被害白書-かくされた真実』 原水爆禁止日本協議会専門委員会(編)、日本評論新社、19610731
目次
章 | |
序< 湯川秀樹> | |
序<安井郁> | |
Ⅰ | 1945年8月6日< 石井金一郎、田沼肇> |
Ⅱ | 原水爆被害の実態 その1<佐久間澄、庄野直美、杉原芳夫> |
1 | 原爆投下の瞬間 |
2 | 原爆による死亡者と傷害者 |
(1)広島原爆でどれだけの人が死んだか | |
(2)長崎原爆でどれだけの人が死んだか | |
(3)原爆による傷害者 | |
3 | 恐るべき放射線障害 |
(1)放射能とはなにか | |
(2)瞬間放射線による被害 | |
(3)残留放射線による被害 | |
(4)被爆放射線量についての総括 | |
Ⅲ | 原水爆被害の実態 その2<佐久間澄、庄野直美、杉原芳夫> |
1 | いつまでつづく放射能害 |
(1)急性期症状-急性原爆症 | |
(2)慢性原爆症-原爆症とはなにか | |
(3)原爆症問題の変遷と原爆症の拡大 | |
(4)慢性原爆症の現況 | |
(5)被爆者の体内に残されている変化 | |
2 | 放射線と遺伝 |
3 | もし原子戦争がおこったら |
(1)アメリカ議会公聴会の記録 | |
(2)すでに人類は原水爆の被害者になっている | |
Ⅳ | 被爆者の意識<山手茂> |
1 | 被爆者問題をどうとらえるか |
2 | 被爆者の社会意識 |
(1)被爆者の生活意識 | |
(2)原水爆禁止の意識と行動 | |
(3)被爆者の政治意識 | |
Ⅴ | 被爆者の生活<山手茂> |
1 | 被爆者の家庭生活 |
(1)破壊された被爆者の家庭 | |
(2)原爆孤児 | |
(3)被爆母子家庭 | |
(4)原爆孤老 | |
(5)被爆した主婦 | |
(6)結婚問題 | |
2 | 被爆者の職業生活 |
(1)職業生活の悪条件 | |
(2)被爆者の就職問題 | |
(3)被爆被保護世帯 | |
(4)失業対策事業に働らく被爆者 | |
(5)被爆労働者 | |
(6)被爆零細自営業者 | |
(7)被爆農民 | |
(8)未解放部落の被爆者 | |
写真ページ | |
写真/東松照明 | |
レイアウト/杉浦康平 | |
Ⅵ | 被爆者と社会保障< 伊東壮、大江志乃夫> |
1 | 政府の援護対策 |
(1)被爆者はなにを望んでいるか | |
(2)政府の援護対策とその特徴 | |
2 | 被爆者医療法の成立 |
(1)被爆者医療法案の国会提出 | |
(2)被爆者医療法案の国会審議 | |
(3)被爆者医療法の欠陥 | |
3 | 新被爆者医療法とその問題点 |
(1)被爆者医療法の「改正」 | |
(2)新被爆者医療法の内容 | |
(3)新被爆者医療法の問題点 | |
(4)「被爆者援護法」の要求と社会保障 | |
Ⅶ | 原水爆禁止と被爆者救援運動< 石井金一郎、吉田嘉清> |
1 | 被爆者の要求と原水爆禁止 |
2 | 被爆者と日本の社会 |
3 | 原水爆禁止と被爆者救援運動 |
附録< 杉原芳夫、佐久間澄> | |
原爆被爆者の放射線照射による遅発性影響についてABCCに反論し,あわせて原爆症対策の科学的基礎を考察する | |
1/被爆線量について | |
2/調査標本について | |
3/遺伝について | |
4/白内障について | |
5/白血病について | |
6/ガンについて | |
7/児童の成長と発育について | |
8/胎内被爆児童における小頭症について | |
9/加齢の促進について | |
10/成人における一般医学的見地からみた影響について | |
11/その他の影響について、 | |
むすび | |
資料 原水爆禁止世界大会の宣言・決議・勧告 | |
あとがき<要旨> | |
*出発点となったのは,第4回原水爆禁止世界大会―1958年―で被爆者救援問題をとりあげた分科会の満場一致の決議 | |
*決議にもとづき原水爆禁止日本協議会は,原水爆被害者調査をおこなうことを決定。 | |
*調査委員会のもとに調査団をつくり,物理的・医学的被害の調査,被爆者の意識調査,被爆者組織の調査の3分野にわたり実施。 | |
調査概要 *調査票による調査 ***広島・長崎両県下で,爆心からの距離別と地域区分別に,市内は町単位,町村では町村単位に典型地域を抽出し,約500例を被爆者健康手帳交付台帳から無差別抽出して,被爆放射線量と意識の調査を実施 *被爆者の生活史の個別調査 *被爆者組識の調査 |
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*調査の中間報告 * 原水爆禁止日本協議会“Atomic Bomb Damage in Hiroshima and Nagasaki” 1958年8月, *日本原水爆被害者団体協議会『原爆被害の実相と被害者の苦しみ』1958年8月, *石井金一郎「厂生きていてよかった」か』『中央公論』1958年8月号 |
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調査委員長 森滝市郎(日本原水協代表委員) 調査団長 石井金一郎(日本原水協専門委員) 調査団員 広島の研究者グループ:佐久間澄・杉原芳夫・庄野直美・北西允・大江志乃夫・山手茂, 長崎の研究者グループ:中西市郎.川崎文治・茂木六郎・林重太・前田豊昭・天野卓郎 第1稿の執筆者名 第1章 石井金一郎,田沼 肇 第2章・第3章 佐久間澄,庄野直美,杉原芳夫 第4章・第5章 山手茂 第6章 伊東壮,大江志乃夫 第7章 石井金一郎,吉田嘉清 附録論文 杉原芳夫,佐久間澄 |
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謝辞(個人)黒田秀俊,藤居平一,小佐々八郎,伊藤満,草野信男,石井森太郎,山村茂雄,市村志郎,板倉静夫,竹内武志,日本評論新社:林勝郎,飯岡邦輔 | |
謝辞(団体)日本原水協,日本被団協。「最後に,中国人民保衛世界平和委員会など中華人民共和国7団体による被爆者救援の国際的なあたたかい援助が,この事業を成功させるために,大きな力添えになったことを報告し,中国人民の厚い友情に改めて謝意を表します」 | |
編集責任者:石井金一郎(日本原水協専門委員),吉田嘉清(日本原水協事務局次長),田沼肇(日本原水協専門委員会幹事) | |
事項索引 | |
図表索引 | |