『ヒロシマからの報告 平和・教育・被爆者問題を考える』(山田浩・関寛治・永井秀明・石田明・庄野直美編、労働教育センター、19760731)
目次
はしがき | 山田浩 | ||
1部 | 今日の平和問題とヒロシマ-報告 | 熊田重克 | |
ヒロシマの「心」と課題/診療白書」が明らかにしたこと/原爆後遺症と被爆二世問題/「ヒロシマ・ナガサキ」を理解しない政府/「ヒロシマの国際化」を抑止するもの/核軍拡競争と「核抑止論」 /核軍拡競争はなぜつづくか /ヒロシマに立って「平和」を論じる | |||
ヒロシマから平和を考える-討論 | |||
山田浩・関寛治・熊田重克 | |||
米ソの冷戦と核戦略の展開 /アメリカの“核戦略”の転換と後退/軍拡とデタントの理論問題/ヒロシマに平和をつくりあげる// | |||
2部 | ヒロシマの平和教育とその展望 | ||
永井秀明・大槻和夫・藤井敏彦・空辰男 | |||
はじめに | |||
平和教育の足どり | |||
ヒロシマの平和教育の歩みと学校教育の現状-報告 | 空辰男 | ||
戦後の原爆教育 /再起された原爆教育/文部省の「平和教育」/広島市の1つの教育実践 | |||
討論 | |||
教科書から原爆をハズしたい /平和教育は広島の子らをどう変えたか/子どもたちが主体になって | |||
平和教育の目的と内容-報告 | 永井秀明 | ||
平和教育の目的 /平和教育の内容 | |||
討論 | |||
平和教育の視点と焦点/平和教育実践ニつの側面 | |||
家庭や子どもの状況と平和教育-報告 | 大槻和夫 | ||
広島の子どもたちの原爆認識 /受験体制下の子どもと平和教育/子どもの文化と平和教育/家庭の現状と平和教育/家庭・地域における平和教育 | |||
討論 | |||
「家庭の場」がそこなわれていく /重視したい「地域のつながり」 | |||
地域課題の発掘視点と平和教育運動-報告 | 永井秀明 | ||
戦争体験の掘り起こしと教材化(原点教材)/郷土の歴史と自然の掘り起こし、教材化/安保体制の把握と教材化/ | |||
国際連帯と平和教育-報告 | 藤井敏彦 | ||
平和教育における国際連帯教育の位置 /真の国際連帯とは何か/国際連帯教育を前進させ深めるために/ヒロシマと国際連帯/ | |||
ヒロシマの平和教育-総合討論 | |||
永井秀明・大槻和夫・藤井敏彦・空辰男 | |||
戦争体験と郷土史の発掘 /沖縄・被爆体験・原水禁運動/ヒロシマの国際化と地域化の結合 | |||
3部 | 核時代の被爆者問題 | ||
庄野直美・石田明・伊東壮・高橋昭博 | |||
「ヒロシマ」の意味するもの-討論 | |||
片仮名のヒロシマにこめられて/ヒロシマがもつ原体験/原爆投下と真珠湾攻撃/ヒロシマの風化は何に原因するか/原水爆禁止運動が広がったこと/ヒロシマの国際化と被爆者の役割 | |||
原爆による物と体の被害-報告 | 庄野直美 | ||
原爆についての基礎知識 /広島・長崎原爆における死傷者数/熱線・爆風・放射線による被害の実相/原爆の医学的影響-原爆症について/ | |||
被害の実態-報告 | 伊東壮 | ||
原爆による生活と心の被害-報告 | |||
社会的側面のもつニつの意味/狭い意味の原爆被害/ 原爆被害の総合化/ | |||
被爆者援護の諸問題-報告 | 庄野直美 | ||
被爆者援護の歴史と救援運動 | |||
被爆者援護の諸問題-報告 | 伊東壮 | ||
政府の援護対策と援護法 | |||
被爆者問題と「ヒロシマの心」-討論 | |||
庄野直美・石田明・伊東壮・高橋昭博 | |||
古くして新しい被爆者観 /外国人被爆者問題の周辺/「石田原爆訴訟」の今日的意味 /被爆者援護法と原水禁運動/「ヒロシマの世界化」を推進するもの | |||
あとがき | 庄野直美 | ||