ドキュメント:1990年8月6日

ドキュメント:1990年8月6日<作業中

できごと 備考
長崎県の山口彊(広島・長崎の二重被爆者)、45年ぶりに広島市を訪問。
長崎県被爆二世教職員の会会長平野伸人に、ソウルでの韓国人原爆犠牲者追悼式で、韓国原爆被害者協会から感謝の盾が贈られる。
日本弁護士連合会の在韓被爆者問題委委員長、訪韓し、強制連行され被爆した韓国人らが三菱重工業に補償を求めている問題について現地調査。
広島県甲奴郡の元陸軍上等兵、被爆直後に救援トラックに乗せた女学生の消息捜しを呼びかけ。
広島電鉄、「広島電鉄家政女学校および女子挺身隊員のつどい」を広島市で開催(106人参加)。
広島市の広島信用金庫横川支店(原爆遺跡)で救護活動をした元医療学生ら、同支店を再訪。
広島市の路面電車の中で被爆した被爆者ら、被爆電車に乗り込み、「電車内被爆者のつどい」を開催(34人参加)。
「被爆者代表から要望を聞く会」、広島市で開催(広島県両被団協代表ら7人が参加)。在日居留民団代表、北朝鮮在住被爆者への支援を要請。
海部首相、原爆死没者への弔意の表し方について、年末をめどに結論を出したいとの意向を表明。被爆者援護法についは消極的見解。
「原爆被爆者援護法制定を求めるヒロシマ集会」(連合・原水禁・核禁会議共催) 、広島市で開催。
海部首相、広島原爆養護ホーム舟入りむつみ園を慰問。
小山参院副議長、広島市の原爆養護ホーム神田山やすらぎ園を慰問。
広島赤十字・原爆病院で、入院患者ら、原爆投下時刻に黙とう。
広島県警、平和祈念式などに伴い、平和記念公園一帯で交通規制を実施。
夏の全国高校野球大会に参加する広島代表の山陽高校の選手ら、原爆投下時刻に、大阪市で黙とう。
広島県・市の在外被爆者招待事業で、米在住の韓国人被爆者、来広し、平和祈念式に参列。
呉原爆被爆者友の会、広島市での平和祈念式へ参加するための大型バス3台を運行。うち1台を市内在住被爆者に無料開放。
長崎市、広島市の原爆投下時刻に、サイレンを吹鳴。
「’90女性国際シンポジウム・イン・ヒロシマ」に出席する米・ソ連などの代表、平和祈念式に参列。
広島市原爆死没者慰霊・平和祈念式典、広島市平和公園で開催(約5万5千人参列)。海部首相、参列し、あいさつの中で原爆死没者調査に言及。広島市長、「平和宣言」で、「海外のヒバクシャ」の救援を訴え。
海部首相、平和祈念式参列後、原爆資料館仮展示場を見学。
広島市の元安川などで、とうろう流しを実施。
広島市の原爆供養塔の遺骨名簿(960人分)、韓国で初めて公開。歌人深川宗俊が名簿を携え訪韓。
長崎市の原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念旬間、開始(15日まで)。
世界平和祈念ポスター・標語展、長崎市で開催(15日まで)。
滋賀県被団協、追悼慰霊祭を大津市・円城寺、堅田教会で挙行。各生協などと共催。
大竹市の原爆慰霊碑「叫魂」前で、追悼・平和祈念式(約500人参列)。
新潟県被団協、追悼慰霊祭を新潟市役所前広場で挙行。
福井県被団協、追悼慰霊祭を福井市・西山光照寺で挙行。終了後体験発表と懇談。
北海道被団協、追悼慰霊祭を札幌市・新善光寺で挙行。15時、語り継ぐ会、18時とうろう行列。
原爆殉難者慰霊祭、広島市の原爆ドーム横で挙行。
広島県高田郡の敬覚寺で、被爆者ら、平和祈念の集いを開催(約150人参加)。
米ミシガン州の郵便局員の作った千羽づる、静岡県の姉妹郵便局を通じて、広島市の「原爆の子の像」に供えられる。
広島市の原爆供養塔前で、各宗派合同慰霊祭(約100人参列)。
キリスト教慰霊集会、広島市の原爆供養塔前で挙行。
広島県安芸郡府中町の原爆の碑前で、府中町原爆慰霊式(約100人参列)。
仏教慰霊法要、広島市の原爆供養塔前で挙行。
広島市の平和記念公園前で、献燈式。
原爆慰霊祭、広島市の護国神社で挙行。[天皇]
「第23回韓国人原爆犠牲者追悼式」、韓国・ソウルで挙行(約300人参列)。日本政府による40億円の一括・即時支払いなどを要求。長崎市長の謝罪メッセージを発表。
第18回国鉄原爆死没者慰霊式典、広島市の同慰霊碑前で挙行。
広島郵便局原爆殉職職員慰霊祭、広島市の多聞院で挙行(約200人参列)。
広島県職員原爆犠牲者追悼式、広島市中区で挙行。
郵政関係職員原爆死没者慰霊式、広島市の中国郵政局で挙行。
原爆殉職会員並びに医療従事者の追悼法要、広島市の平和大通りで挙行。
広島市平和記念公園内の慰霊碑前で、損保従業員慰霊祭(約200人参列)。
中・四国土木原爆殉職者慰霊祭、広島市の原爆ドーム横で挙行(約90人参列)。
新聞労働者慰霊祭、広島市の「不戦の碑」前で挙行(約100人参列)。
電気通信関係原爆死没者慰霊式、広島市のNTT基町ビル前で挙行(約200人参列)。
広島第一県女原爆犠牲者追悼式、広島市の平和大通りで挙行(約120人参列)。
第34回原爆追悼式、広島市の動員学徒慰霊碑前で挙行(約200人参列)。
広島市の平和記念公園内「平和観音像」前で、中島本町追悼法要(約120人参列)。
広島市の旧天神町北組の遺族ら、平和記念公園の慰霊碑前で慰霊祭。
広島県比婆郡の禅仏寺で、東城平和祈念式(東城町原爆被害者の会会員ら120人参列)。
第45回広島県被団協慰霊祭、広島市の浄園寺で挙行。
鳥取県原爆被害者協議会主催被爆45周年鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典、鳥取市で開催(約180人参列)。
嵐の中の母子像の供養式(広島市地域婦人団体連絡協議会主催)、広島市の平和記念公園で挙行(約100人参列)。
平和祈念茶会、広島市平和記念公園で開催(裏千家淡交会広島県支部青年部主催、約600人にお茶)。
「非核の政府を求める徳島の会」、「原爆の火」を保存する灯ろうを建設し、完成式開催。(福岡県八女郡星野村、「原爆の火」の分火の申し入れに対して、政治的利用の恐れを理由に分火を拒否。)
「ヒロシマを語る会」、在韓被爆者の証言集「海峡を越えて-訪韓・在韓被爆者の訴えを聞いて」(B5、102ページ)を出版。
原爆詩集「原子雲の下より」(1952年刊行)に収録されなかった原爆詩を集めた「行李から出てきた原爆の詩」(B6、227ページ、広島文学資料保全の会発行)、刊行。
広島県神石郡の原爆被害者協議会、「被爆45周年記念誌 ピカドン第2集-終わりなき闘い」を発行。
原爆被害者相談員の会、広島市で、「原爆被害者証言の集い」を開催(約350人参加)。被爆者援護法制定を訴える寸劇などを上演。
「第1回広島原爆俳句展」(中国地区現代俳句協会広島県支部主催)、広島市で開催(10日まで)。作品42点を展示。
原爆記録映画会、長崎市の各公民館で開催(8日まで)。
「第2回ヒロシマ平和映画祭in府中」、広島県府中市で開催(9日まで)。ポーランドの映画監督の講演「ヒロシマへの私の思い」、など。
ポーランドのアンジェイ・ブジォゾフスキ監督、来広し、被爆45周年を迎えた広島・長崎両市を描いたドキュメンタリー映画の製作を開始。
コンサート「8月の祈り」、大阪市で開催。原爆をテーマにしたオラトリオ「鳥の歌」を演奏。
歌手さだまさしによるコンサート「長崎から・1990・夏・さだまさし」、長崎市で開催。
「ノー・ニュークス・コンサート’90」(広島高校生平和ゼミナール主催)、広島市で開催。女優吉永小百合、友情出演し、原爆詩を朗読。
「HIROSHIMA’90コンサート」、広島市で開催(聴衆約1200人)。収益金は原爆養護ホーム建設資金として活用。
「’90平和コンサートの夕べ」(広島平和文化センターなど共催)、広島市で開催。「広島レクイエム」(糀場富美子作曲)などを演奏。
テレビ番組「ヒロシマから世界へ、世界からヒロシマヘ」(衛星第一テレビ)、放送(午前6時から終日)。
中国新聞社、6日付夕刊で、英語版「ヒロシマ45周年」を特集し、発行。
テレビ番組「特集フレッシュモーニング」(原爆特集、広島ホームテレビ)、放送。
テレビ番組「いま過ちをくり返していないか~ソ連反核運動からの教訓」(新広島テレビ)、放送。
テレビ番組「45年目の朝ヒロシマから」(広島テレビ)、放送。
米NBCテレビ制作のドキュメンタリードラマ「ヒロシマ、灰の中から」、全米に放送(夜のゴールデンアワーに、2時間放送)。
テレビ番組「ニュースプラス1特集 被爆45年ヒロシマ・フォーク歌手小室等が見たヒロシマ・平和記念式典・海部首相と被爆者など」(広島テレビ)、放送。
テレビ番組「マミーの顔がぼくは好きだ~母と子のヒロシマ」(NHK)、放送。在米被爆者の半生をドキュメンタリー部分を交えて構成。
テレビ番組「RCCスコープスペシャル いまヒロシマを問う・韓国の8・6ほか」(中国放送)、放送。
テレビ番組「衛星ブリッジ~ヒロシマ・ナガサキ・セミパラチンスクとの対話」(中国放送)、放送。
NHK・民放各局、広島市の平和祈念式典の模様を中継放送。
テレビ番組「墓標からの伝言~原爆ドームとヤン・レツル」(広島テレビ)、放送。
テレビ番組「現代ジャーナル『作家が語る・自作への旅①堀田善衛“審判”』」(NHK教育)、放送。
テレビ番組「徹子の部屋『夫妻で原爆を描く 丸木位里・俊』」(広島ホームテレビ)、放送。
テレビ番組「核・平和・女性~女性国際平和シンポジウム・イン・ヒロシマ」(NHK)、放送。
テレビ番組「世界に広がる核被害、いまヒロシマの役割」(広島テレビ)、放送。
テレビ番組「特集ズームイン! 朝 ヒロシマ被爆45年・チェルノブイリは今」(広島テレビ)、放送。
長崎で被爆した大串正喜ら、広島-長崎450キロを歩き通す「平和アピール・ウォーク」を開始(15日、長崎着)。
日本被団協、「被爆者の森」植樹と記念碑完成式を広島市内で挙行。約130人が参加。
「被爆者援護法を求めるヒロシマ集会」(連合・原水禁・核禁会議主催)、広島市で開催(約1000人参加)。援護法の早期制定を求めるアピール採択。
原水爆禁止1990年世界大会「平和の波」行動、広島市で実施。
日本原水協主催の原爆ドームを取り囲む「折鶴・人間の鎖行動」、実施(約2500人参加)。
三原市の社会奉仕団体、市民に折りヅル作りを呼びかける「おりづるの会」を同市内で開催。
広島市の福島生協病院前で、平和風船飛ばし。
核兵器廃絶第4回8・6ヒロシマ平和マラソン大会、広島城周辺で実施(4回目、56人参加)。
平和集会、広島市の西隣保会館で開催 。講演「被爆者医療の歩みと現状」など。
広島市の原爆ドーム周辺で、原爆投下時刻に「ダイ・イン」実施(約1000人参加)。
「セイクレッド・ラン・ヨーロッパ1990」、ロンドンを出発。モスクワまで約8000キロを走破し、核廃絶などを訴え。
「アジア・太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む広島集会」、広島市で開催(同集会実行委主催、約800人参加)。韓国人被爆者らを招待。
ソ連の「サマンサ・スミス少年少女合唱団」・広島女学院高校生・米ワシントンの高校生ら、広島市の元安川で灯ろう流し(約100人参加)。
「ヒロシマ・デー国際電話プロジェクト」、広島市の平和祈念式の様子などを、国際電話でカナダなど十数カ国に生中継。
「非核の呉港を求める会」、呉入港の外国艦船に非核証明の提出を義務づける市条例改正の直接請求署名簿(約3万4千人分)を、呉市選管に提出。
米コネティカット州の高校生と広島女学院高校生徒が折った千羽づる、広島市の「原爆の子の像」に供えられる。
北海道の占冠中学校生徒ら、来広し、平和学習。山県郡安野中学校生徒らと交流。
広島市の舟入高校演劇部、第36回高校演劇コンクールで、原爆劇「ともこのオルゴール」を上演。
原爆フィールドワーク、広島市平和記念公園で実施(広島県高校生平和ゼミナール主催、約400人参加)。
カトリック広島司教区、広島市で、韓国の戦争犠牲者から証言を聞く集いを開催。
広島国際少年協会、西独ハノーバー市を訪問。同市主催「ヒロシマ被爆45周年平和記念式典」に参列。
広島市、庁内関係部局による「被爆建物等継承方策検討会議」を設置。(広島市資料)[原爆遺跡]
「’90女性国際平和シンポジウム・イン・ヒロシマ」(広島市・広島平和文化センター主催)、広島市で開催(聴衆約1000人)。日・米・ソ連・中国などのパネリストらが討論。テーマ「世界平和を考える 国際平和と核軍縮のために」。
「国会議員・ヒロシマプロジェクト」に参加する議員ら、放影研などを見学。
長崎市の国際文化会館、長崎市民に限り無料開放(15日まで)。
日本被団協、広島市の平和大通りに「被爆者の森」を建設、完成式を開催(約100人参加)。
1958年に、原爆資料館の展示品の説明文を英訳したアンドルー・ヒューズ、今秋の帰国を前に来広し、平和記念館などを見学。
韓国のキリスト教アジア研究院生徒ら(15人)、来広。
「原爆の図・丸木美術館」、原発分の電気料金支払い拒否で送電をストップされているため、太陽光発電装置を設置し、初点灯。