『広島県の歴史』( 岸田裕之編、山川出版社、19991125)
内容
章節 | 見出し | メモ(執筆者など) |
風土と人間 境目の協同性 | 岸田裕之 | |
うち「方言風土と広島県方言」(室山敏昭) | ||
1章 | 芸備の自然と地域の形成 | 西別府元日 |
1 | 環境変化のなかのハンターたち | |
海はるかの地に生きる 食の改革・器の創造 縄文の海きたる |
||
2 | 稲作の開始と地域社会の形成 | |
分立する地域文化圏 [コラム]原始社会からのタイムカプセル・帝釈峡遺跡群 広島県域のムラとクニ 矢谷四隅突出型墳丘墓の登場 |
||
3 | 芸備地方と大和政権 | |
古墳の登場と大和政権の浸透 国造制と部民制と塩やく民・鉄うつ民 |
||
2章 | 古代国家と芸備の民衆 | 西別府元日 |
1 | 律令国家の誕生と芸備の人びと | |
安芸国・備後国の誕生 [コラム]謎の古代山城、常城・茨城 山の槫・鉄、海の塩 山陽道と内海の道 水切り瓦と国分寺 [コラム]地下に眠る文字資料・墨書土器 |
||
2 | 芸備地方への回帰 | |
「国例」の時代へ 「海賊」問題と瀬戸の社会 古保利・青目寺の仏と芸備の神々 |
||
3章 | 土着の領主と東からきた領主 | 岸田裕之 |
1 | 三篠川と太田川 | |
高田郡三田郷の伝領と源頼信 山県郡凡氏と佐東倉敷 材木資源と河川流通 |
||
2 | 国衙と守護・地頭… | |
佐伯景弘と葉山頼宗 藤原親実と佐東の武田氏 [コラム]世界遺産 尾道と「悪党」 東からきた領主 |
||
4章 | 境目地域の領主連合 | 岸田裕之 |
1 | 動乱の世相 | |
地頭領主の成長と地域信仰 「中国」の成立 安芸国人一揆 分郡主武田氏 |
||
2 | 国人と大名 | |
国人領主の惣領権 守護山名氏の備後国支配 大内氏と東西条 [コラム]備後砂 [コラム]書違 |
||
3 | 境目の盟主 | |
高橋氏の領域と性格 国人領主連合の発展 堀立直正と能島村上氏 [コラム]能島村上氏の過所旗 |
||
5章 | 戦国時代の安芸・備後 | 秋山伸隆 |
1 | 毛利元就の登場 | |
天文十九年の毛利元就 戦国大名としての自立 [コラム]毛利元就の調略 織田政権との対決 戦国の合戦 |
||
2 | 毛利氏領国の構造 | |
家中と国家 戦国大名毛利氏の軍事力 [コラム]中世遺跡へのアプローチ 散使と目代 |
||
3 | 豊臣政権下の毛利氏領国 | |
「天下」と「国家」 広島築城 惣国検地と村請 [コラム]「八箇国御時代分限帳」を読む …155 |
||
4 | 中世の生活と文化 | |
信仰と交流 『身自鏡』の世界 [コラム]戦国武士と『源氏物語』 |
||
6章 | 幕藩制下の芸備地方 | 中山富広 |
1 | 大名権力と芸備の民衆 | |
福島氏の入国と改易 広島藩と福山藩の成立 「泰平」の実現と開発の時代 |
||
2 | 百姓の世界と村 | |
領主の理念と近世村落 村人の世界 [コラム]山内の生活 村の生活と年中行事 |
||
3 | 城下町の成立と芸備の都市 | |
城下の町割を読む 町と町人の形成 /門前・港町の繁栄 |
||
7章 | 幕藩体制の成熟と民衆 | 中山富広 |
1 | 進む経済社会化 | |
芸備特産地帯の形成 行き交う人びとと船舶 経済の発展と「民力」 |
||
2 | 豪農商=「資本」家の登場 | |
土地と金融 豪農商立ちの社会事業 [コラム]たくましい女性の姿 城下町の光と影 |
||
3 | 近代への試練 | |
開国とその影響 長州戦争と広島・福山藩 「御一新」と芸備地方 |
||
8章 | 教育・文化の展開と宗教 | 頼祺一 |
1 | 武士教育と民衆教育 | |
広島藩・福山藩の学者の登用 竹原町人の学問の受容 修道館と誠之館 菅茶山と廉塾 |
||
2 | 朝鮮通信使との文化交流 | |
朝鮮通信使の来日 広島藩における通信使との文化交流 [コラム]安芸門徒と講中 備後国における通信使との文化交流 |
||
9章 | 近代の広島 | 児玉正昭 |
1 | 広島県の成立 | |
明治四年の大一揆 広島県の成立 地租改正と太政菅官布告 啓蒙思想家窪田次郎 [コラム]青年団育成の母山本滝之助 |
||
2 | 軍事県広島の成立と発展 | |
第五師団と呉鎮守府 山陽鉄道と広島大本営 日露戦争と広島 |
||
3 | 移民県広島 | |
出稼ぎの風土 海外への移民 産業の発達 |
||
4 | 大正デモクラシーと広島 | |
共同苗代反対運動から憲政擁護運動 [コラム]銘醸地広島の基礎をきずいた三浦仙三郎 米騒動と民衆運動の高揚 教育の普及 軍事県と移民県 |
||
10章 | 戦争と平和の時代 | 宇吹暁 |
1 | 十五年戦争と広島県 | |
郷土部隊の行動 大久野島毒ガス工場 県内への空襲 原爆被爆 [コラム]スミソニアン原爆論争 |
||
2 | 廃墟からの出発 | |
復員・引揚げ・帰国 占領下の戦争被害者 原爆被害者と大久野島毒ガス障害者 |
||
3 | 核兵器廃絶をめざして | |
占領期の平和運動 原水爆禁止運動 国際平和都市をめざして [コラム]戦争遺跡 |
||
付録 | ||
索引/年表/沿革表/祭礼・行事/参考文献 |
叢書名 県史 , 34