広島県労働運動史 第1巻

『広島県労働運動史 第1巻』(広島県労働運動史編集委員会編、広島県労働組合会議、19800111)

内容<作業中

部章節 項目 備考
刊行にあたって(今田正義)
本書を読まれるみなさんへ(渡辺悦次)
第1部 戦前の広島県労働運動
第1章 日本労働運動の開幕と県下の労働運動
第1節 県下労働運動の開幕と呉海軍工廠の大争議
1.鉄工組合呉支部の結成
2.呉海軍工廠の大争議
呉工廠の拡張/1902年の争議/1906年の大争議/1912年の大争議
第2節 その他の諸争議
第3節 明治の県下社会主義運動
1.村松民太郎と片山潜・西川光二郎の来広
2.平民杜の運動と県下への波及
3.県下の社会主義者と“大逆事件”
第2章 第一次世界大戦と県下労働運動
第1節 友愛会県下組織の設立と活動
1.友愛会県下組織の設立 58
2.友愛会呉支部 63
呉支部の設立/呉支部の発展/呉支部の衰退・消滅
3.友愛会西条分会の設立・消滅 73
4.友愛会広島支部 74
広島支部の設立/広島支部の活動とその衰滅
第2節 1918年の県下の米騒動
広島市/呉市/尾道市/福山市/双三郡三次町・十日町/その他の地方
第3節 運動の昂揚と労働組合組織の簇出
1.呉労働組合の結成 95
2.広島活版親友会の結成 97
3.広島製針朋友会の結成 98
4.広島洋服工親会の結成 99
5.丹悦太と新人会広島支部
第4節 ワシントン軍縮条約と呉工廠の整理
第5節 総同盟因島労働組合の結成と県下第1回メーデー
1.総同盟因島支部の結成 109
2.県下第1回メーデー挙行 111
3.退職手当制度要求と600名解雇
第6節 日本製鋼所広島工場争議
1.労正会の結成と1922年争議 118
2.創立1周年大会と要求提出119
3.争議突入 120
4.安芸郡協調会の設立 122
5.争議解決-労正会壊滅
第7節 広島市第1回メーデー
1.メーデー準備 125
2.広島市第1回メーデー
第3章 県下労農無産政党組織の確立
第1節 広島県下の無産政党結成運動 132
1.政治研究会広島支部の結成 133
2.労農党広島支部の結成 134
3.社民党広島支部の結成 135
4.独立民衆党の結党
第2節 県下労働組合組織の発展と争議 138
1.広島労働者同盟の結成と活動 139
広島青年革進会の結成/広島労働者同盟の結成
2.松永木履争議と松永労働組合の結成 145
組合結成の動き/木履争議/松永労働組合の結成
3.1924年大阪鉄工所因島工場争議 149
争議突入/争議激化・児童同盟休校/争議解決/裁判
4.呉海工会、広工僚会の結成 157
呉海工会の結成/広工僚会の結成
第3節 総同盟第1次分裂と県下労働組合組織の分立 160
1.総同盟第1次分裂と因島労組 161
2.広島合同労組などの評議会加盟 163
広島鉄工組合の結成/広島合同労組紡績支部の結成/中国地方評議会創立大会
3.評議会県下組織の活動 165
レプセ一行の歓迎/日本紙業争議と広島合同大竹支部結成/広島一般労働組合の結成
4.総同盟中四連合会の結成169
田中四連合会創立大会/中国製紙争議
5.因島労組の労働組合主義路線の確立
第4節 広島自由労働組合などアナ系労働組合の結成と運動 175
1.広島自由労働組合、広島印刷工組合の結成 176
広島畠労働組合の結成/広島印刷工組合の結成と佐伯便利舎争議
2.八田舟三と労働講習会開設 180
3.広島純労働者組合の結成 182
4.呉自由労働組合の結成と呉メーデー事件 186
5.広島労働組合連合会の結成と県下アナーキズム運動の衰退
第4章 恐慌と県下の労働運動
第1節 三・一五事件と中国無産党の結党 198
県下の三・一五事件/中国無産党の結党/佐竹新市の広島市議当選/中国無産党第2回大会
第2節 総同盟福山労働組合の結成と総同盟第3次分裂 203
1.総同盟福山労働組合の結成 204
福山労働組合の結成/総同肇国薙労働組合の結成/福山労働組合三支部合同発会式
2.総同盟福山労働組合の分裂 208
全国同嬰持派の動き/総同盟支持派の動き/福山裏労働者組合の結成
3.分裂後の総同盟県下組織の再建 212
三原合同労働組合の結成/逓友同志会土生支部結成/逓同三原、石油労働糸崎支部の結成/因島労働会館の建設
第3節 全労中国連合会の結成と活動 217
1.広島自由・広島合同の結成 218
広島自由労働者組合の結成/広島自由昭和5年度大会/広島合同労働組合の結成
2.全労中国連合会の結成 223
3.福山労働組合、広島自由等の活動 227
第4節 全国大衆党県連の結成と活動 231
1.三派合同の経過 231
日大党広島支部準備会の結成/全民党福山支部準備会の結成 /三派合同の経過
2.全国大衆党県連の結成 239
合同協議会の開催/全国大衆党広島県支部連合会創立大会
第5節 社民党広島県連の結成 247
社民党因島分会等の結成活動/社民党広島県連創立大会
第6節 恐慌下の諸争議 250
1.恐慌下の県下労働争議一覧 252
1928(昭和3)年/1929(昭和4)年/1930(昭和5)年/1931(昭和6)年
2.合同運送等の争議 256
段原印刷争議/広島合同運送会社争議
3.広島電鉄争議 261
広島交通労働組合の結成/ストライキの決行/乱闘事件起こる/裁判、左派・中間派の対立
第7節 軍縮と呉海工会・広工僚会
第5章 戦争と県下の労働運動
第1節 満州事変と県下の労働運動 273
1.帝国主義戦争反対を掲げた全労運動 274
広島自由昭和6年度大会/広島合同の再建、広島一般産業労組と改称/広島映画館ゼネスト/福山労組の活動/広島統一労働組合の結成
2.総同盟の産業協力と10万人突破運動 288
10万人突破運動/呉映従等の総同盟加盟/産業協力運動の展開/因島郵便局スト
第2節 労大党系「社会大衆党県連」の結成 291
1.労大党県連昭和6年度大会 292
2.労大党系「社大党県連」の結成 295
地方選挙闘争/社大党県連第1回大会
第3節 戦時体制の進行と県下の労働運動 298
1.全総の結成と県下労働戦線 299
田村ゴム争議と広島地方労組同盟の結成/福山労組の現勢/全総結成後の活動/広島労働組合の結成/東洋工業争議/金光平のILO出席/奥海工会の変質
2.人民戦線事件と社大党県連 311
社大党県連の結成/人民戦線事件、佐竹・村井の検挙/社大党県連の解体
3.県下労働組合組織の解体珊 318
第4節 太平洋戦争下の県下労働運動 321
1.産報体制の確立 321
2.太平洋戦争下の諸争議 333
別章 戦前における県下の共産主義運動 339
第1節 県下の三・一五事件と全協組織の確立 341
1.県下の三・一五事件 341
2.全協広島地方協議会の確立 342
全協組織確立への動き/全協広島地方協議会の確立
3.五.四事件-最初の大弾圧 368
五.四事件までの組織/五・四事件-全協一斉検挙
第2節 共産党宙地方委員会の結成と三・五事件 372
1.共産党中国地方委員会の結成 372
共産党中国地方委員会の結成/共産党員地区委員会の結成
2.呉海軍水兵の組織化-党軍事部設置まで 374
『聳ゆるマスト』/共青広島地区委員会の活動
3.全協組織の再建 378
全協広島地方協議会の再建/呉における全協組織の再建/全協福山地区協議会の確立
4.反戦闘争奪の展開 384
5.三・五事件 384 第3節 共産党呉軍事部の設置と一〇・三〇事件 384
1.三・五事件後の再建活動 387
再建に着手/赤救、国鉄細胞等の活動
2.共産党呉軍事部の設置 388
3.一〇・三〇事件 394
第4節 四.二六事件と組織の壊滅 395
1.一〇・三〇事件後の再建活動 396
再建活動に着手/共産党広島県オルグ会議の結成/組織拡大=社会主義競争/全協広島地区協議会準備会の結成/日本プロレタリア文化連盟(コップ)広島地方協議会等の結成/赤救広島地方委員会の再建
2.四・二六事件とその後の動き 405
第2部 占領下の広島県労働運動
第1章 廃櫨からの立ちあがり-県下労働運動の再生 415
第1節 原爆と広島 418
第2節 澎湃として起こる組合結成 427
1.日立因島の労働組合の再建 427
金正米吉の来島と再建の動き/因島労組創立大会/賠償問題陳情団のGHQ派遣
2.三原地方における労働組合結成 433
三車従業員組合の結成/帝人三原従組等の結成/中国労働組合協議会の結成/三原車輌争議と県下初の地労委提訴/三原地方労働組合連盟の結成
3.広島地区の労働組合結成捌すすむ組合結成/東洋工業争議
4.呉地区の労働運動の開始 456
5.福山地方における労働組合再建 459
第3節 戦後第1回メーデーと県下労働運動の前進 460
1.労組法の施行と組合結成の進展 460
1946年2月末の組合結成状況/広島地区労協準備会の発足
2.戦後第1回・第17回県下メーデー 462
戦後第1回メーデー準備活動/戦後第1回メーデー
3.食糧メーデーと広島県民主人民連盟の結成 474
広島県民主人民連盟の結成をめぐる情勢/広島食糧メーデー・県民主人民連盟結成式
第4節 労働者政党の結成 478
1.社会党県連の結成 478
県連の結成/4月総選挙による社会党の躍進と救国民主連盟の結成
2.共産党広島地方委員会の確立 484
三原・広島地方における党再建運動の開始/共産党広島地方委員会の結成
第5節 県連組織の確立 498
1.総同盟広島県連合会の結成 499
2.広島県労会議の結成 501
廣島地区労協の結成/県労会議の結成
第2章 占領政策の転換と県下の労働運動
第1節 10月闘争から二・一ストヘ 509
1.10月闘争と電産型賃金 509
広島地区全官公結成と9月闘争/県下の10月闘争
2.二・一スト 516
3.総選挙と片山内閣の成立 527
1947年4月総選挙/戦後第2回・18回メーデー
第2節 1948年3月攻勢と政令201号 530
1.ペース賃金と3月攻勢 530
3月攻勢まえの動き/3月攻勢/戦後第3回・第19回メーデー
2.広島県労働組合協議会の発足 539
県労協の発足/地域カンパニア闘争の展開
3.政令201号反対闘争 547
4.国鉄宇品事件と尾道駅職場離脱 550
国鉄宇品事件/尾道駅職場離脱
第3節 ドッジ・プランと日鋼争議 559
1.ドッジ・プランと企業整備 559
県下の企業整備/1949年1月総選挙/第20回メーデー
2.日鋼争議 565
第3章 朝鮮戦争と県下労働運動の再編-広島県労働組合連絡協議会の結成
 第1節 広島県労働組合連絡協議会の結成 584
1.県産業防衛会議の結成と左右対立の激化 585
産防会議準備会/民同グループの結集/県産業防衛会議結成大会
2.県連協結成準備大会の開催 589
3.県連協結成大会 599
第2節 朝鮮戦争と県連協等の動き 615
1.朝鮮戦争勃発前後の県連協の活動 615
越年・3月闘争/1950年メーデー/参議院選挙/朝鮮戦争勃発と総評の結成/1950年八・六大会
2.県連協第2回定時総会 622
3.レッド・パージ 627
4.失業者組織と就労闘争 633
第3節 広島県労働組合会議の発足 641
1.地方選挙・メーデー闘争 641
地方選挙闘争/1951年分裂メーデー
2.初の労働者平和大会の開催 646
全国労働者平和大会/県労協・共産党系の平和大会
3.広島県労働組合会議の発足 651
第3部 戦前・占領下の広島県婦人運動
第1章 解放への胎動-広島県の生んだ最初の女性社会主義者・神川松子
  659
第1節 社会主義運動への開眼-平民社社会主義婦人講演 660
第2節 その生いたちと女性解放思想 666
第3節 赤旗事件とその後 674
第2章 婦人運動の開始とともに-平田のぶと高津多代子 685
第1節 ひたむきに活動-高津多代子の生涯 686
暁民会の世話やき/赤瀾会への参加と暁民共産党事件
第2節 女教師たちの覚醒-新婦人協会広島支部の結成と平田のぶらの軌 跡 692
女教師団結へのきざし/新婦人協会広島支部の結成と広島事件/篠木のぶの軌跡
第3章 立ちあがる女工 715
第1節 社会運動の昂揚と女性労働者の組織化 717
1.塩田女性労働者の組合-労友会・塩田寄子労働組合 718
労友会の結成/塩田寄子労働組合の結成
2.運動のなかでめざめる-松原カメ子の場合 721
第2節1928年の福紡争議 724
1.女工と労働争議 724
2.県下女工争議一覧 726
3.1928年福紡福山工場争議 272
福山市第1回メーデーへの参加/争議への序曲/1928年福紡争議
第4章 婦人運動の発展 743
第1節 恐慌下でたたかう無産婦人 744
1.娼妓・女給もともに 746
籠の鳥からの脱出-娼妓の自由廃業/廃娼への叫び/娼妓のスト/女給の団結-広島女給同盟の結成
2.恐慌下の労働争議のなかで 753
大清商会撚糸工場争議/山陽紡績争議
第2節 婦人運動の発展と組織化 763
1.女人芸術連盟広島支部の結成 764
2.婦選獲得同盟広島支部の結成 769
第3節 無産婦人の組織化と無産婦人団体の結成 77
1.労働組合婦人部・農民組合婦人部の結成 773
女性労働者と労働組合/呉海工会婦人部設置その他の動き/全労広島合同労働組合婦人部確立/広島合同労組婦人部以後/縁の下の力持ちとして/農民組合婦人部-全農県連婦人部確立の動き
2.無産婦人団体の結成 780
無産婦人同盟広島支部準備会の結成/社会民衆婦人同盟広島支部準備会の結成 第4節 階級解放のために-共産主義の旗を掲げて 790
1.“女工”から“女闘士”へ-花野フジエと天津セイ 791
花野フジエの場合/天津セイの場合
2.ある女教師の歩み-山本タキエ 800
第5章 戦後の民主化と県下の女性労働者 805
はじめに-敗戦から占領へ踊
第1節 民主改革と女性 810
1.広島県における戦後婦人運動の出発 810
2.初の婦人参政権行使-46年4月総選挙 812
3.労働組合婦人部への結集 813
4.最初の勝利-46年国鉄馘首反対闘争 815
第2節 盛りあがる労組婦人部活動 817
1.産別10月闘争、二・一ゼネストのなかで 817
2.拡大する婦人部活動 818
3.1948年・国際婦人デー広島大会-広島最初の国際婦人デー 820
4.労働基準法の実施と婦人少年局広島職員室の発足
第3節 労働組合運動の転換のなかで
1.反動のなかでの49年国際婦人デーと八・六平和婦人大会
2.占領政策の転換と労組婦人部活動-定員法・定数条例、レッド・・パージの影響
3.日雇い女性労働者の“職よこせ”闘争
おわりに