「被団協」新聞に見る被爆者運動の動向1990年

「被団協」新聞に見る被爆者運動の動向1990年

M D NEWS1
01 14 臼井一二・岐阜県原爆被爆者福祉会会長、死去。76歳。
01 16 河口重光・鳥取県原爆被害者協議会会長、死去。71歳。
01 19 長崎地裁で、長崎市の被爆者松谷英子の原爆症認定申請却下処分の取り消し訴訟の第6回口頭弁論。
01 20 日本被団協、広島市での代表理事会で、長崎市長狙撃事件についての声明を発表。
01 20 日本被団協などによる「被爆45周年被爆者援護法実現総決起集会」、広島市で開催(約1200人参加)。1千万人国会請願署名などを盛り込んだ「ヒロシマからのアピール」採択。同集会では広島県両被団協が5年ぶりに共同行動。
01 21 三佐尾高行・京都被爆者懇談会事務局長、死去。
01 21 日本被団協中央相談所、中国ブロック被爆者相談事業講習会を広島市で開催.120人参加.
01 22 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」運動の第1回呼びかけ人会議、東京で開催(27人参加)。被爆者援護法実現のための全国署名運動を開始。原水禁・原水協・核禁会議代表ら参加。
01 27 日本被団協、関東甲信越ブロック会議(第50回)を群馬県伊香保温泉で開催。-28日。
01 27 非核の政府を求める愛知の会、第3回総会を名古屋市内で開催。石田忠日本被団協専門委員が講演。
01 28 日本被団協中央相談所、近畿ブロック被爆者相談事業講習会を奈良市で開催.100人参加.
02 02 東友会、被爆45周年連続学習会講座「ヒロシマ・ナガサキから何を学ぶか」(第1回)を開催。小西悟と山崎元が講演。
02 08 浜弘・札幌被団協会長、死去。昭和62年、北海道被団協理事として札幌被団協を結成。
02 15 新潟県被団協・新友会、理事会を開催。
02 24 日本被団協、第205回代表理事会を東京で開催。
02 25 千葉県被団協・友愛会、研修会を南房総勝浦市で開催。-26日。140人が参加。
03 01 「3・1ビキニデー集会」(原水協などの静岡県実行委員会主催)、焼津市で開催(約1800人参加)。首相に援護法制定要請電報を打つことを決定。
03 04 日本被団協中央相談所、「健康・生活相談会」を大分市で開催。初の試み。約100人が参加。
03 04 京都府原爆被災者の会、健康・生活相談会を京都市内で開催。約80名が参加。
03 05? ユニバーサルレスリング連盟、日本被団協に37万円を寄付。
03 11 佐賀県被団協、加盟団体幹部研修会を佐賀市で開催。50名以上が参加。山口仙二日本被団協代表委員が講演。
03 12 日本被団協、第206回代表理事会を開催。
03 13 日本被団協、3月中央行動を実施。-14日。衆院で被爆者援護法賛同署名集めを実施。署名者数は過半数の319人で改選前より5人増。
03 15 三重県被団協・三友会、支部長会議を開催。
03 16 日本弁護士連合会、理事会で原爆被爆者援護法に関する第3次の調査報告を採択。
03 17 広島県内の9団体、被爆者援護法実現広島県実行委員会を結成。広島県両被団協・生協連合会などが参加。
03 28 元京都府原爆被災者の会会長(昭和45-47年)・弥永寅之助、死去。
03 30 福島YMCAと婦人問題懇談会、原爆展を福島市内で開催。-4月2日。
04 山田拓民長崎原爆被災者協議会事務局長、36年間の教職に終止符を打ち、専従となる。
04 埼玉県被団協・しらさぎ会、県内被爆者に対する相談事業を埼玉県から委託(事業費100万円)される。
04 01 日本被団協中央相談所、四国ブロック被爆者相談事業講習会を高知市で開催.30人参加.
04 06 尾崎陞日本弁護士連合会人権擁護委員会委員長と根本孔衛同副委員長、理事会で採択された「原爆被爆者援護法に関する第3次報告書」をもって厚生省に申し入れ。
04 07 日本被団協の研究集会で、立命館大の安斉育郎教授は、非電離放射線が被害を与えた可能性もある、と指摘。
04 07 日本被団協、「被爆者問題研究会」を発足させ、東京で初会合を開催(約40人参加)。原爆被害・医療などの継続的研究を企図。
04 07 前社会党代議士大原亨(広島選出)、死去。党原爆対策特別委員会などを歴任し、被爆者対策の充実に尽力。(27日、社会党広島県本部葬。)
04 17 日本被団協、東京で4月中央行動を開始(19日まで、約170人参加)。(18日衆参両院へ被爆者援護法制定の要請書を提出。19日、厚生省へ陳情。)
04 19 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、第2回世話人会を開催。
04 20 山口仙二日本被団協代表委員、非核宣言自治体協議会会長の葉山峻藤沢市長に面会し、証言集の普及への協力を要請。
04 20 韓国原爆被害者協会の訪日団、東京の日本被団協を訪れ懇談。
04 22 福岡市原爆被害者の会、第35回定期総会を開催。500人が参加。
05 01 連合広島の県中央メーデー、広島市で開催(約2万3000人参加)。被爆者援護法の早期制定を決議。
05 09 被爆者援護法案、野党6会派共同提案で参議院に提出。(1959年以来、24回目。)
05 12 東友会、被爆45周年連続学習会講座「ヒロシマ・ナガサキから何を学ぶか」(第4)を開催。
05 15 厚生省、昭和60年度に実施した原爆死没者調査の結果を発表。それによると、新たに確認された死没者数は広島5551人・長崎6378人。生存者による「自由記載欄」の概要も発表。
05 15 日本被団協、厚生省による原爆死没者調査結果について、「原爆死の全体像に迫れなかった」と批判。
05 16 日本被団協、15日発表の原爆死没者調査結果は不十分として、衆参両院議員に調査の継続などを要請。
05 20 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、東京で、初の街頭署名を実施。作家大江健三郎ら、援護法実現を呼びかけ。
06 寺松尚、厚生省保健医療局長に就任。
06 02 日本被団協中央相談所、第13回定期総会を開催。
06 02 日本被団協、東京で第35回定期総会を開催。-3日。被爆者援護法年内実現に向けての取り組みを継続するなどの運動方針を決定。
06 06 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク・愛知」、第1回の呼びかけ人会を開催。
06 09 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク・石川」、発会式を開催。
06 09 大阪府・八尾中学3年生120人、修学旅行で広島市を訪れ、被爆者医療のためにと12万円を呉原爆被爆者友の会に寄託。
06 10 福井県被団協、追悼慰霊祭を和歌山市内で挙行。
06 20 「被爆者援護法みんなのネットワーク」、参院議員会館で、「援護法実現みんなの集い」を開催。浜本万三社会労働委員長、援護法案をめぐる状況について説明。
06 20 参院社労委の理事懇談会、東京で開催。日本被団協代表(10人)、被爆者援護法の実現を要望。
06 25 「日ソ放射線影響研究に関する講演会」(科学技術庁主催)、東京で開催(26日まで)。広島・長崎の被爆デ-タを基に、ソ連原発事故対策に役立てるため日ソの研究者が交流。
07 08 日本被団協中央相談所、「被爆者健康・生活相談会」を岐阜県で開催。700人以上が参加。
07 20 「千羽鶴を海外へ送る」福岡センター、1周年記念の集いを福岡市内で開催。
07 22 長野県原水爆被災者の会、「いまなぜ被爆者援護法かを考える全県学習会」を長野市内で開催。
07 24 日本被団協国民運動本部役員、自民党原爆被爆者対策小委員会に弔意表明は弔慰金で行うことなど緊急要請。
07 28 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク・三重」、第1回呼びかけ人会議を兼ねた各界代表者会議を開催。
07 28 熊本県被団協、追悼慰霊祭を熊本市内で挙行。
07 29 京都府被団協、追悼慰霊祭を京都市・高台寺霊前観音で挙行。終了後、健康相談。
07 29 東京都被団協、追悼慰霊祭を品川区・東海寺で挙行。終了後懇談会。
07 29 愛知県被団協、追悼慰霊祭を名古屋市・建中寺で挙行。13時半、援護法実現をめざすつどい。
07 29 神奈川県被団協、追悼慰霊祭を鎌倉市大船観音・慰霊碑前で挙行。
07 30 静岡県被団協、追悼慰霊祭を清水市村松・鉄舟禅寺で挙行。13時定期総会。
07 30 東京都立美術館、第38回平和美術展を開催。原爆犠牲者の肖像画を展示。
08 01 茨城県被団協水戸支部、追悼慰霊祭を市民会館で挙行。
08 02 宮崎県被団協など、「宮崎国民法廷」を宮崎市内で開催。
08 04 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク・にいがた」、スタートのつどいを開催。
08 05 「被爆者・遺族と国民の集い」(日本被団協主催)、広島市で開催(約500人参加)。弔慰金と被爆者年金の実現に重点を置き、被爆者援護法制定運動を盛り上げることを決定。
08 05 広島県被団協の元事務局長桧垣益人、死去(94歳)。被爆者援護法制定運動などに尽力。
08 06 日本被団協、「被爆者の森」植樹と記念碑完成式を広島市内で挙行。約130人が参加。
08 06 滋賀県被団協、追悼慰霊祭を大津市・円城寺、堅田教会で挙行。各生協などと共催。
08 06 新潟県被団協、追悼慰霊祭を新潟市役所前広場で挙行。
08 06 北海道被団協、追悼慰霊祭を札幌市・新善光寺で挙行。15時、語り継ぐ会、18時とうろう行列。
08 06 第45回広島県被団協慰霊祭、広島市の浄園寺で挙行。
08 06 鳥取県原爆被害者協議会主催被爆45周年鳥取県原爆死没者追悼・平和祈念式典、鳥取市で開催(約180人参列)。
08 06 福井県被団協、追悼慰霊祭を福井市・西山光照寺で挙行。終了後体験発表と懇談。
08 07 原水爆禁止1990年世界大会・科学者会議、広島市内で開催。133人が参加。
08 09 長崎被災協・日本被団協、長崎市で、「被爆者・遺族と国民の集い」を開催(約400人参加)。被爆者援護法を訴える「長崎からの呼びかけ」を採択。
08 09 埼玉県被団協、追悼慰霊祭を浦和市別所沼公園慰霊碑前で挙行。
08 12 群馬県被団協、追悼慰霊祭を前橋市・嶺公園原爆碑前で挙行。
08 17 韓国保健社会部の「原爆被害者健康福祉実態調査団」一行4人、日本被団協事務所を訪問し交流。
08 19 宮城県被団協、追悼・慰霊祭を仙台市・東漸寺で挙行。県原爆死没者追悼の塔を建立。
08 24 厚生省、1991年度予算の概算要求をまとめる。それによると、被爆者対策費として1312億8000万円を計上。健康管理手当などの所得制限を撤廃し、実質年金化を企図。原爆死没者弔意措置については「検討中」と、結論を持ち越し。
08 28 日本被団協の被爆者ら、ソ連の市民グループ「ネクスト・ストップ・キエフ」の招きで、訪ソ。キエフ市民と交流。
09 06 山口県被団協、追悼慰霊祭を山口市宮野江良・原爆死没者の碑前で挙行。
09 06 第16回山口県原爆死没者追悼式典、山口市の原爆死没者の碑前で挙行(県原爆被爆者福祉会館「ゆだ苑」主催)。
09 07 日本被団協、「エノラ・ゲイ」号の元乗員らが「原爆グッズ」を売り歩いていることに対する抗議文をチベッツ元機長に送付。
09 08 群馬県被団協(群友会)伊勢崎支部長・石関竹雄、死去。
09 17 「被爆者援護法の制定をめざす発起人会」(山口仙二・本島等・秋月辰一郎ら7人)、長崎市で初会合。50万人を目標に援護法制定を求める署名運動に取り組むことを決定。
09 17 日本被団協中央相談所、中国ブロック相談講習会を島根県鹿島町で開催。-18日。120人が参加。
09 19 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、東京で呼びかけ人会議を開催。被爆者援護法実現に向けての今後の行動予定などを決定。
09 21 秋田県議会、被爆者援護法を求める意見書を採択。これで同県内70自治体すべてが決議・意見書を採択。
09 25 日本被団協、第211回代表理事会を開催。
09 26 新潟県被団協、追悼慰霊祭を新潟市・真浄寺で挙行。
09 26 日本被団協、東京で、全国都道府県代表者会議を開催(約50人参加)。厚生省の被爆者対策の改善策について一定の評価をしつつも、被爆者援護法実現に向けて運動を推進することを決定。
09 27 日本被団協、政府・国会への要請行動を実施。約100人が参加。
10 02 歌手小室等によるコンサート「援護法実ためのピーストーク」、東京で開催(聴衆約150人)。被爆者の体験を基に作詞した曲などを披露。
10 10 福岡県原爆被害者相談所の30周年を祝う会、開催。30数人が参加。
10 16 元東京教育大学教授三宅泰雄、死去。「第五福竜丸事件」の調査にあたり、原水禁運動に貢献。
10 23 千葉県被団協、追悼慰霊祭を千葉市亥ノ鼻公園・原爆慰霊碑前で挙行。
10 23 日本被団協、10月中央行動として、東京の厚生省前で、被爆者援護法制定を訴え座り込み(25日まで、約100人参加)。
10 24 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、国会に援護法の制定を請願。239万人分の署名簿を添付。国会周辺のデモ行進には約1200人が参加。
10 24 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」の呼かけ人の日本被団協伊東壮ら、厚相らに、原爆死没者遺族への弔慰金支給を要請。
10 26 広島・長崎原爆被爆者援護対策促進協議会(八者協)、国の新年度予算編成に向けて、被爆者援護措置を政府・自民党に陳情。原爆死没者遺族への弔慰金支給などを要望。
10 28 京都府被団協、「婦人のつどい」を西本願寺で開催。約100名が参加。
10 28 群馬県被団協、第4回健康大学を伊香保温泉で開催。-29日。34名が参加。
10 30 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク・福岡」、第1回呼びかけ人会議を開催。
11 02 「反核国際法律家会議」(IALANA)、ベルリンで開催(4日まで)。長崎市の弁護士中村尚達(被爆者)ら、参加。
11 06 「被爆者援護法実現100万人署名大運動」、実行委員会(呼掛け人に広島市長ら60人)、広島市で、街頭署名を実施。
11 06 「被爆45周年に援護法制定の実現をめざす三重県集会」、開催。
11 07 90市民平和行進大阪府実行委員会、援護法の制定を求める府民集会を開催。150人が参加。
11 16 「安保・核・基地ノー・90日本平和大会」、神奈川で開催。のべ50名の被爆者が参加。
11 18 日本被団協中央相談所、九州ブロック相談講習会を宮崎県青島で開催。-19日。400人が参加。
11 25 福岡市原爆被爆者の会顧問・永田春野、死去。82歳。
11 26 日本被団協中央相談所、近畿ブロック相談講習会を和歌山市内で開催。60人が参加。
12 03 「被爆者援護法の実現をめざすネットワーク・長崎」(世話人、本島等・山口仙二ほか)、長崎市で、被爆者援護法実現県総決起集会を開催。
12 09 「被爆者援護法を求めるヒロシマの集い」、広島市で開催(約110人参加)。広島県両被団協協などでつくる被爆者援護法実現県百万人署名大運動実行委員会と原爆被害者相談員の会主催。
12 11 「基本懇意見十周年パネルディスカッション」(日本被団協主催)、東京で主催(約100人参加)。意見書の「受忍論」を厳しく批判。
12 21 「被爆者援護訪実現・みんなのネットワーク」主催の援護法実現中央集会、東京で開催(約1500人参加)。野党6会派代表、同法実現に努力することを表明。