『危機からの脱出 平和運動入門 合同新書』(池山重朗著、合同出版社、19621130)
内容
第1部 平和運動はどのように発展してきたか | |||
Ⅰ | 世界平和運動の歴史 10 | ||
1 ストックホルム・アピールと世界平和評議会 12 戦後平和運動の出発…運動を支える要因…運動を導く平和の理念……ストックホルム・アピールの運動…世界平和評議会の結成…平和運動と革命運動との分離…ベルリン・アピールとウィーン・アピール運動…朝鮮戦争の停止 |
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2 混乱と論争の時期 30 | |||
ハンガリー事件をめぐる混乱…平和運動と民族独立闘争との関係…世界平和評議会内での意見の対立…コルネチューク・スパーノ論争 | |||
3 核軍拡競争と新しい運動の発生 43 | |||
ヨーロッパの新しい平和運動…アメリカに生じた新しい波…多様化し重層化した運動…ストックホルムにおける意見の対立 | |||
4 全面軍縮めざす運動の統一 54 | |||
全般的軍縮と平和のための世界大会…アクラ会議とパグウォッシュ会議…キューバ事件と平和運動の高揚…中南米の抗議運動…死者をだしたイタリアの運動…世界平和運動の再編成 | |||
Ⅱ | 日本平和運動の歩み 68 | ||
1 運動の方向をさし示した知識人たち 68 | |||
平和運動の萠芽…運動出発期の諸困難…平和四原則のシンボル…しだいに組織されはじめた国民の力…先駆的役割を果した学生運動…運動内部の混乱と諸欠陥 | |||
2 さまざまな運動の簇生期 89 | |||
軍事基地反対運動のはじまり…日中友好・日ソ国交回復の運動…護憲気運の高まりと護憲連合の結成…日教組と平和教育の運動…平和運動の反省 | |||
3 原水爆禁止運動の発展 99 | |||
ビキニ事件と運動の爆発的発展…原水爆禁止署名運動の組織化…第一回原水禁世界大会の開催…運動の状況とそれの意味するもの | |||
4 国民意識を変えた原水禁運動 114 | |||
原水禁運動のもたらしたもの…共産党の自己批判…核実験への抗議と禁止協定締結の運動 | |||
5 強力な抵抗運動の展開 120 | |||
砂川基地反対闘争の発展…クリスマス島の水爆実験への抗議…第三回世界大会と実験禁止協定 | |||
6 成功した平和行進 128 | |||
変動する情勢と運動内部の混乱…運動形態を発展させた平和行進…核武装に反対する運動 | |||
7 原水協と安保共闘との癒着 136 | |||
諸運動の重層的な発展と原水禁運動…安保闘争と第五回世界大会…安保の大衆行動と原水禁運動の混乱 | |||
8 ソ連の実験再開による混乱 148 | |||
ソ連の核実験再開と原水協の機能麻痺…ソ連の実験に対する共産党の態度 | |||
9 新しい運動の出発 155 | |||
運動再建の努力と新しい運動の出発…運動の分裂・再編のはじまり | |||
第2部 平和運動の新しい課題と展望 | |||
Ⅲ | 冷戦から軍縮へ-転換の時代- 162 | ||
1 熱核戦争の意味するもの 162 | |||
平和運動の成立基盤…熱核兵器戦の諸特徴…人間の意志をはなれる戦争…政治的目的を果せない戦争…科学技術の発展と現代の戦争 | |||
2 新しい意味をもつ戦争と平和の矛盾 172 | |||
両体制の対立と軍拡競争…レーニンの時代との根本的相違…熱核戦争を生みだす諸条件 | |||
3 全面軍縮と冷戦構造の転換 179 | |||
冷戦構造のもたらす矛盾…冷戦構造と社会主義の矛盾…軍縮を促す要因とその条件の成熱 | |||
Ⅳ | 平和運動の性格とその可能性 188 | ||
1 平和運動の人類的性格 188 | |||
熱核戦争と人類的平和運動…平和運動の特殊な意義…運動の自立性と主体性…平和の価値と人類意識…全面軍縮と冷戦の構造転換…人類の論理と階級の論理…平和共存と人類の解放 | |||
2 平和運動のもつ論理性 211 | |||
運動論理の二重性…平和の要求による統一…キューバ事件と平和運動の問題点…ソ連の核実験と「平和の敵」論…平和運動の重層的発展 | |||
3 科学的政策を必要とする運動 230 | |||
頭脳戦の時代の平和運動…自然科学者の貢献…科学的な政策要求の必要性…政策要求の多様な発展…政策要求をつくりだす必要性 | |||
4 平和運動の政策構想とその展望 241 | |||
平和共存と社会主義への道…平和憲法と平和のための政策体系 | |||
5 平和運動の形態と組織的展望 245 | |||
国民の平和意欲の変遷…組織的な展望 | |||
あとがき 251 | |||
止