ヒバクシャの心の傷を追って

『ヒバクシャの心の傷を追って 岩波現代文庫/社会355』(中沢正夫、岩波書店、20250715)

内容

はじめに
1 ヒロシマへの旅…1
2 見ても見えない-記憶の障害から「心の傷」を探る…9
3 「見捨て体験」とその記憶の再現-自責感の発生…48
コラム 「水、水…」 80
4 見ても感じない-広範に起きた感情麻痺の自己査定…82
コラム 五感と障害 95
5 いまなお続 く、引き戻らされ体験…96
コラム PTSD 117
6 「心の被害」もあの日がスタート-さらに加わる心の傷…118
コラム 日本被団協 136
7 被爆二世-体験伝達をめぐる微妙な親子関係…138
コラム 遺伝子の問題 161
8 生き残ったことの意味を求めて-被爆者たちの老い…163
9 改めて心の被害とは…181
10 旅のおわりは、旅のはじまり?…192
おわりに 197
岩波現代文庫版のためのあとがき 207
解説「ヒバクシャの心の傷」をめぐって 栗原淑江 …211
被爆者の「心の被害研究」歴史と解説