『かくされた空襲と原爆』(小林啓治・鈴木哲也著、高橋伸一監修、機関紙共同出版刊、19930815)
内容
部 | |||
はじめに-「かくされた空襲と原爆」とは何か・1 | |||
1 | かくされた空襲-鈴木哲也 | ||
一、「高揚」と「不安」の日々・12 | |||
「そら敵機だ、爆弾だ!」・12 「防空」は国民の義務-中国東北戦争(「満州事変」)から日中戦争・14 戦勝気分と不安と-アジア・太平洋戦争(「太平洋戦争」)の勃発・22 日本初空襲と京都市民・25 「逃げずに消せ」28 初めて見るB29・31 |
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二、血にまみれた京都・37 | |||
深夜、突然に・37 「京都も戦場なり」・46 原爆目標第一号・50 血にまみれた西陣・53 日本軍の京都空襲対策・57 |
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三、「軍都」舞鶴ヘの攻撃・59 | |||
相次ぐ空襲予告・59 軍港舞鶴・海軍工廠と学徒動員・62 皮膚のついた黒髪が…66 原爆投下の演習だった、七・二九空襲・72 艦載機二百四十機が襲った七月三十日の空襲-軍港とその周辺への空襲(一)・74 伊根空襲と潜水母艦長鯨の被爆-軍港とその周辺への空襲(二)・74 峰山・宮津・丹後沖・加悦谷への攻撃-軍港とその周辺への空襲(三)・85 |
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四、府南部の軍事・軍需地帯の空襲、その他・93 | |||
京都飛行場・日本国際航空工場と空襲・93 神足の工場群と空襲・97 鉄道関連施設を狙った空襲・99 そのほかの府下南部の空襲・101 |
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五、家と団らんを奪った「疎開」・105 | |||
建物強制疎開と市民の悲しみ・105 親元を離れ、おなかをすかした子どもたち。-学童疎開・111 人命保護ではなく、「資源」の確保として・11 |
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六、「無空襲伝説」の陰で・118 | |||
被害者たちの戦後・118 なぜ空襲は「かくされた」のか・121 悲しみを繰り返さないためにも、掘り起こしと語り継ぎを・123 |
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2 | 京都空襲と原爆、現代の空襲-小林啓治 | ||
一、つくられた伝説・126 | |||
空襲被害は軍事機密・127 京都は「文化都市」だから空襲をうけなかった?・130 「ウォーナー伝説」・132 伝説の真相・134 米軍によってつくりだされたうわさ・136 |
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二、日本空襲の中の京都空襲・139 | |||
「超・空の要塞」・139 B29の出現・141 第二十爆撃機集団-近づく日本本土空襲・144 成都からマリアナヘ・146 高高度精密爆撃―空襲第一期・148 無差別爆撃への転換-空襲第二期・150 中小都市への爆撃-第三期・153 京都空襲の特徴・154 |
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三、原爆投下目標-京都・157 | |||
アメリカの原爆開発・158 なぜ「無傷の都市が必要か」・161 第一目標としての京都・165 目標からはずされた京都・170 目標からはずされたのはいつか・173 「大空襲の前触れ」だったかもしれない西陣空襲・176 原爆投下目標にこだわったグローブズと京都・178 なぜ、スティムソンは京都案に反対したのか?・180 対日支配を有利に通ぼうとしたスティムソン・182 |
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四、戦略爆撃から核の時代へ―その結びめとしての京都空襲・186 | |||
新しい兵器、航空機の誕生・187 受け入れられなかった航空機万能論・189 日本、第一次大戦後初の都市爆撃を敢行・193 ゲルニカ、そしてまたも日本の中国爆撃・195 重慶爆撃・197 日本の侵略戦争と無差別爆撃・199 ヨーロッパでの戦略爆撃・201 ドレスデン・204 戦略爆撃の帰結と新たな起点…ヒロシマ・ナガサキ・206 |
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五、空襲は過去のことか・209 | |||
日本空襲の五倍の爆弾が使われた、朝鮮戦争での空襲・209 ベトナム戦争での大空襲・210 現代の空襲と核戦争の危機・212 |
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監修者あとがき-高橋伸一 | |||
資料1 京都府下空襲一覧・219 資料2 『戰災による銃後人口の減耗調査について』(一九四八年九月 抜粋)・221 |
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参考資料・文献・223 |
止