「06 書誌」カテゴリーアーカイブ

教科書の社会史―明治維新から敗戦まで

『教科書の社会史―明治維新から敗戦まで』(中村紀久二〈きくじ〉、岩波新書、19920619)

内容

まえがき
プロローグ 江戸時代の初等教育
1 近代教育の揺籃期
1 明治初年の初等教科書と教材
2 教科書政策の転換点
3 教科書はいくらだったか
2 教育勅語体制下の教科書
1 明治の教科書検定方針
2 天皇教材はどう扱われたかー歴史教科書から
3 国定教科書の時代
1 教科書疑獄事件
2 国定教科書と「お古」の使用
4 教科書教材の時代相(1)
1 メートル法か、尺貫法か―算術/読本/地理/理科
2 「お母さん」という表現―読本
3 「数え歌」の拒否と採用―唱歌
4 何桁でくぎるか―算数
5 教科書教材の時代相(2)
1 教科書伝記教材の操作
2 二宮金次郎教材の非政治性
3 ジェンダー教材の歪曲
エピローグ 敗戦と「墨ぬり」教科書

技術開発の昭和史

『技術開発の昭和史』(森谷正規、朝日文庫〈朝日新聞社〉、19901120)

内容<作業中>

はしがき
1 軍事化の中で電子・高分子の萌芽
―戦前(昭和元~20年)の技術
1 写真電送
2 無装荷ケーブル
3 フェライト
4 零戦
5 石炭液化
証言 テレビジョンの開発
高柳健次郎 前・日本ビクター顧問
2 大型革新技術の導入
―復興期(昭和20年代)の技術
3 生産・改良向上技術で国際水準
―産業躍進期(昭和30年代)の技術
4 応用型新製品技術で国際水準
―高度成長期(昭和40年代)の技術
5 先端技術の開発で国際水準
―自立の時代(昭和40年代)への技術
昭和が終わり平成へ

 

ナチス追及

『ナチス追及』(望田幸男〈もちだゆきお〉、講談社現代新書1015、19900820)

内容

いまドイツのなにを問うべきか
いまドイツにを問う意味
アウシュヴィッツは終わらない
美少年ゆえの数奇な半生
問われる国民の戦争責任
二つのファッショ体制の相違
「ヴァイツゼッカー演説」を貫くもの
ナチス追及の広がりと深さ
本書の構成
1 追う者と追われる者
逃亡14年――アイヒマンとモサド
「他者」による追及と裁き
時効なき「みずから」による裁き
2 「ワルトハイム」たちの悩み
「過去」を捨てられなかったワルトハイム
「過去」を墓場に埋葬したカラヤン
「庶民のなかのワルトハイム」とその家族たち
3 西ドイツにおける極右=ネオナチの流れ
生きている「ナチスの残党」
旧ネオナチから新ネオナチへ
ヒトラーの孫たち
ナチス追及の未来
日本における「ナチス追及」論の二つの流れ
道徳的リゴリズム
道徳的な非政治の世界
道徳的な非政治の落とし穴
ナチス追及史における新たな問題状況
熱望と不安のなかの「ドイツ統一問題」
ドイツ統一問題と「過去の克服」
ナチスなきナチス追及
「ナチス追及」が日本に問いかけるもの
<沼田鈴子、日本の原水爆禁止運動、・・・>
あとがき

象徴天皇制への道-米国大使グルーとその周辺

『象徴天皇制への道-米国大使グルーとその周辺』(中村政則、岩波書店〈新書〉、19891020)

内容

『滞日十年』の成立事情…1
“Report from Tokyo” ―日本軍国主義批判―…11
和平のテーマ ―鍵としての天皇制―…25
シカゴ演説 ―集中砲火をあびる―…37
『滞日十年』の刊行…63
穏健派とは何か ―牧野伸顕・樺山愛輔・吉田茂―…75
対日戦後計画の形成 ―グルーの遠図―…109
ポツダム宣言 ―奮闘するグルー…127
グルーとマッカーサー…147
「象徴」の由来 ―三つの流れ―…161
おわりに―象徴天皇制の成立…201
参考文献…211
あとがき…215

ぼくたちの軍隊

『”ぼくたちの軍隊” 武装した日本を考える 岩波ジュニア新書』(前田哲男、岩波書店、19881220)

内容

プロローグ-3つの「事故」 1
日本を点検する-ぼくたちの今いるところ 25
1 海の核戦争 26
2 C3I〈シー・スリー・アイ〉とは何か 44
3 日本の中の外国 57
4 「神話」はつくられる 64
もうひとりでは歩けない-世界戦略の中の自衛隊 83
1 世界にひろがる共同演習 84
2 盾にされる日本 109
ぼくたちの軍隊  自衛隊の長く太い道のり 121
1 日本再武装 122
2 ぶっちぎりで高度成長  カネ・モノ・ヒト 133
3 そして「歯どめ」はなくなった 162
4 軍事化する日本 180
もうひとつの世界、もうひとつの日本 199
1 新しい潮も流れている 200
2 ”ぼくたちの、未来” 215
あとがき 227

現代社会主義を考える―ロシア革命から21世紀へ

『現代社会主義を考える―ロシア革命から21世紀へ』(渓内謙〈たにうち・ゆずる〉、岩波新書、19880120)

内容

1 ロシア革命70年
1 本書の意図
2 社会主義
3 思想・運動・体制
4 本書の構成
2 ナショナリズム
1 いまなぜナショナリズムか?
2 ロシア革命と民族問題
3 一国社会主義
4 ナショナリズムを超えて
3 国家
1 問題の所在
2 なぜ「党」を問題にするか?
3 一党支配
4 一枚岩としての党
5 党の「国際化」
6 社会から国家へ
4 現代社会主義
1 ロシア革命―「二重の性格」
2 スターリン主義
3 非スターリン化
5 展望
1 E・H・カーのロシア革命観
2 歴史的展望の中の社会主義

 

現代社会100面相 これだけは知ってほしい

『現代社会100面相 これだけは知ってほしい』(鎌田慧〈かまた・さとし〉、岩波ジュニア新書121)

内容

はじめに
002 国家秘密法
004 自衛隊
006 基地
008 沖縄
010 日の丸・君が代
012 靖国神社
014 教科書検定
016 金権政治
018 長期政権の退廃
020 首相と文相の暴言
022 教育改革
024 偏差値
026 「乱塾」
028 いじめ
030 「浮浪者」狩り
032 管理教育
034 夜間中学
036 障害児の就学
038 在日朝鮮人
040 指紋押捺
042 中国残留日本人
044  南京大虐殺
046  東南アジアの日本人
048  アジアへの経済侵略
050  パック旅行
052  ジャパゆきさん
<作業中>
174 健康産業
178 人材派遣あ安
180 パートタイマー
182 男女雇用機会均等法
184 労働組合
186 団結権
188 ストライキ
190 働きがい
192 労働時間
194 余暇
196 労働災害
198 航空機事故
200 FF現象
202 テレビの現在
205 タレント発掘
206 記者クラブの弊害

原爆文献から あの日あの時 「死の行進」を探る

『原爆文献から あの日あの時 「死の行進」を探る』(新居国夫編・刊、198612)

内容<作業中>

ひろしま
1 ひろしまの歩み 4
2 太田川(母なる川)5
3 あの日、あの時 7
4 広島三つの顔 8
広島平和記念公園
広島平和記念公園全景図 10
原爆慰霊碑等案内一覧図 11
1 広島平和記念公園の建設 13
2 広島平和記念資料館 14
人影の石 15
3 原爆慰霊碑 17
① 碑文論争 18
② 原爆慰霊碑説明板 19
③ 碑文は何でも知っている 20
4 平和の池 21
あの日、あの時 22
5 平和の灯 23
6 原爆供養塔 24
あの日、あの時 25
7 原爆ドーム 27
① 説明板(平和記念公園側)27
② 原爆ドーム存廃諭議 27
③ 原爆ドーム保存記念碑 28
④ 原爆ドームを国の持別史跡に 29
8 嵐の中の母子像 30
① 母は強し 30
② あの日、あの時 31
9 小女とバンビの像 32
10 教師と子どもの像 33
① 碑板 33
② あの日、あの時 34
③ 原爆詩人 正田篠枝 34
11 慰霊碑(広島市立商業学校)39
① 碑文 39
② 強制建物疎開と学徒動員 40
12 慰霊碑(広島二中)41
① 碑文 41
② あの日、あの時 41
③ 芸陽観音同窓会報より 41
13 義勇隊の碑(旧安佐郡川内村温井)42
① 碑文 42
② あの日、あの時 43
14 慰霊碑(旧天神町南組)44
15 慰霊碑(広島市立高女)44
① 碑文 44
② 建立由来 44
③ 説明板 45
④ あの日、あの時 45
16 マルセル・ジュノー博士を讃える碑 46
① 碑文 46
② 広島救援へGHQ「横車」 46
③ あの日、あの時 48
17 広島平和記念館 49
① ローマ法王「平和アピール」碑 50
② 平和のキャラバン「壁画」 51
18 峠三吉詩碑 54
① 詩文 54
② 詩人 峠三吉 54
③ あの日、あの時 55
19 材木町跡碑 56
20 旧天神町北組慰霊碑 56
21 原爆の子の像 57
① 千羽鶴 57
② 募金 57
③ 原爆の子の像 58
22 平和観音像(中島本町跡碑)59
① 碑文 59
② 中島地区(爆心から100~700m)の説明板 59
③ 中島地区五町 60
23 元安川 60
① 説明板 60
② あの日、あの時 61
③ 灯ろう流し 61
24 本川 61
① 説明板 61
② あの日、あの時 62
25 元安橋 62
26 平和大橋 63
27 西平和大橋 63
28 相生橋 64
① 概容 64
② 原爆投下目標は相生橋
エノラ・ゲイ機長初証言 65
③ 新相生橋完成 65
④ あの日、あの時 67
29 原爆犠牲 ヒロシマの碑 68
① 碑詩 68
② 碑文 68
30 原民喜詩碑 70
① 碑銘 70
② 碑文 70
③ 碑銘偶感 71
④ 原民喜の略歴 73
⑤ 夏の花 74
⑥ あの日、あの時 75
31 爆心地 76
① 説明板 76
② 島外科病院(爆心地)76
③ 爆心地の測定 77
32 韓国人原爆犠牲者慰霊碑 78
① 碑の所在地 79
② あの日、あの時 79
③ 在韓被爆者の渡日治療制度の期限切れ 80
④ 原爆供養塔に朝鮮人遺骨 80
33 本川国民学校(現本川小学校)81
① 説明板 81
② あの日、あの時 81
34 大田洋子文学碑 83
① 碑銘 83
② 碑文 83
③ 原爆スラムが消えた 84
④ 原爆乙女を尋ねて 85
⑤ あの日、あの時 87
35 原爆犠牲者追憶之碑(第一県女)88
① 碑銘 88
② 碑の所在地 88
③ あの日、あの時 88
36 移動演劇さくら隊殉難碑 89
① 碑文 89
② 所在地 90
③ 移動演劇さくら隊殉難記 90
④ あの日、あの時 91
原子爆弾爆発
1 原爆投下前のヒロシマ 92
2 原爆投下 93
① あの日の米軍側情報 95
② あの日の日本側情報 103
3 ヒロシマに原爆投下が決まるまで 112
① 原爆の対日使用決定 112
② 原爆使用都市の決定 113
4 ヒロシマへの原爆投下批判 115
① 原爆裁判「投下は違法」 115
② 原爆投下は国際法違反
中曽根首相、米TV番組で見解 116
③ 日本への原爆投下は正当
レーガン米大統領発言 116
④ 原爆投下は無差別攻撃 117
⑤ 世界の教科書と原爆投下記述 118
5 核爆発と気象現象 120
① 核の冬 121
② 黒い雨 123
原子爆弾の威力
1 熱線の威力 125
① 被害の状況 125
② あの日、あの時 125
2 爆風の威力 126
① 被害の状況 126
② あの日、あの時 127
3 放射線の脅威 128
① 障害の状況 128
② あの日、あの時 129
③ 七十年不毛説 133
原爆絵画「死の行進」の写真
原爆絵画「死の行進」
1 被爆と構想 136
2 核禁PRには「生きた画像」を 137
3 原爆披災体験記 神田周三記 138
4 神田周三画伯について 141
① 素描 141
② 志賀直哉氏を訪ねて 142
③ 川端康成氏と神田画伯 144
核兵器開発の歩み
1 概況 145
2 ダモクレスの剣 146
3 原水爆の種類 148
① 原子爆弾 148
② 水素爆弾 148
③ 中性子爆弾 148
4 核兵器について 150
① 射程距離による分類 150
② 核戦略体系よりの分類 151
③ 核兵器いろいろ 152
④ 米ソ軍拡競争の現状 154
核拡散への危機
1 核拡散と原子力発電 155
2 第三世界の核開発 156
① インド 156
② イスラエル 157
③ パキスタン 159
④ アルゼンチン 159
⑤ イラン 160
⑥ 北朝鮮 160
⑦ 南アフリカ 161
⑧ その他 161
 原爆余話
1 朝鮮戦争 163
2 台湾海峡危機 164
3 キューバ危機 166
4 中ソ国境紛争166
5 第四次中東戦争 167
 被害者と加害者の反省
 1 再び過ちをくり返さないため 168
2 軍都広島と反省 169
3 日中戦争と反省 170
あとがき 173
付録
春を待つ北方領土 177

メイド イン 東南アジア 現代の『女工哀史』

『メイド イン 東南アジア 現代の『女工哀史』』(塩沢美代子、岩波ジュニア新書、19830420)

内容

まえがき
思いがけない発見ーマリちゃんの宿題から
1 社会科の宿題
2 ヨッちゃんのブラウスができるまで
3 おばさんの話
『女工哀史』の時代―地獄のような工場
近代的な工場のなかで―仕事はらくになったか
1 太平洋戦争が終わって
2 紡績女子労働者の一日
3 女子労働者のたたかい
4 紡績工場に働きつづけて30年
5 超近代的なテレビ組立工場で
6 工場で働くお母さんたち
現代の『女工哀史』-日本の繁栄とアジアの苦しみ―
1 アジアと日本
2 小さな国際会議
3 失われた美しい浜辺(フィリピン)
4 夢の島から電子工業地帯(マレーシア)
5 出来高払いに苦しむ縫製労働者(香港)
6 「団結」を目指しての語らい(タイ)
7 たたかう繊維労働者(韓国)
やがて働くあなたへ

アカデミー賞 オスカーをめぐる26のエピソード

『アカデミー賞 オスカーをめぐる26のエピソード』(川本三郎、中央新書、19900325)

内容

003 フォンダ父娘のオスカー・オディッセイ
012 「もらって当然だと思うわ」
022 「欠席」ばかりのキャサリン・ヘプバーン
028 アカデミー賞の誕生
036 オスカー像
045 フランク・キャプラの屈辱と栄光
054 オスカーに引き裂かれた姉妹
063 オスカーをとれなかった人々
078 2つのミスジャッジ
087 ジョーン・クロフォードの復讐
095 ボス支配からの独立
104 アカデミー賞を拒否した2人の名優―ジョージ・C・スコットとマーロン・ブランド
112 欠席した大物たち
123 オスカー・ハンターたち
130 エリザベス・テーラーとオスカー
137 バーブラの敗北
145 オスカーの犠姓者たち
153 悪魔の声のたたり
160 アル中演技で受賞
166 コメディに冷たいアカデミー賞
173 オスカー効果
183 イギリスの侵略
191 外国人の受賞者たち
200 赤狩り時代のオスカー
211 授賞式はファッション・ショー
222 名スピーチ
233 あとがき
238 アカデミー賞主要6賞受賞者・受賞作品一覧