「06 書誌」カテゴリーアーカイブ

現代史の課題

『現代史の課題』(亀井勝一郎、中央公論社、19590115)

内容<作業中>

005
010 現代歴史化への疑問
 歴史への欲求と二つの史観
歴史家の資格
現代史のむずかしさ
歴史教育について
付記
034 歴史家の主体性について
 交流のための提案
歴史を書く人と読む人
歴史における客観性とは何か
058 日本近代化の悲劇
 三つの現代
対中国関係と日本の矛盾
近代化と危機の意識
092 擬似宗教国家
 開国の中の鎖国
「かのように」
新しい型の天皇悲劇
無政府状態の独裁
天皇と国民のつながり
古典の歪曲と死の教育
127 革命の動きをめぐって
 祖国の中の異国
戦術について
革命と知識人
現代知識人の二つの特徴
166 戦後日本についての覚書
 敗戦の特徴
新しい歴史の創造と破壊の条件
198 付録 民族性をめぐる様々の感想
 後記

戦後文学を問う―その体験と理念

『戦後文学を問う―その体験と理念』(川村湊、岩波新書、19950120)

内容

「戦争」が終わった
帰還/死者たち/たどりつけない「日本」/廃都の獣/戦後文学の始まり
初めての海外旅行
1
中国へ―中野重治/「事実を見て書く」/反右派闘争をめぐって/政治に従属する文学/「片寄った眼」
2
1960年の「中国」―開高健/砕けちる幻想/「大躍進」を見る―野間宏/健全で幸福な旅-大江健三郎
放散するエネルギー―60年安保と文学
1
パルタイの時代―倉橋由美子/若い世代の信仰告白/青春の群像―舟橋聖一/連帯をうながすもの/衝動に走る若者たち/
2
学生運動の精神的風景―柴田翔/純粋を志向する青春/観念的風俗の小説群/エネルギーの追い風=野間宏/虚無に支えられたエネルギー―石川淳//
1960年の雛祭り
1
目に見えないタブー/説得力のない擁護/夢の物語/悪意あるイタズラ/三島由紀夫の配慮//
2
「聖婚」への反対者/作家の孤立/////
ベトナムを見る眼
1ベトナム青年の銃殺―開高健
〈見る〉ことの犯罪性/25年ののちに―日野啓三/〈聞く〉体験/インドシナ地域への関心/三角関係の構造―結城昌治/「ベトナム」の意味する者/ベトナム・朝鮮・日本
〈性〉の冒険者たち
方法としての〈性的なもの〉―大江健三郎/文学の新潮流/性的人間/原初的欲求の解放―宇能鴻一郎/現実に追いつかれる文学/〈性的なもの〉の変貌/”性の自叙伝”の系譜/観念化された〈性〉/野坂昭如の世界/
関係としての〈性〉
ジェンダーの文学/「内向きの世代」―古井由吉/日常生活のエロティシズム/徹底した性描写―中上健次/80年代の〈性〉―村上龍・山田詠美/孤独な男たち/母体回帰の物語/フェミニズム的視点
クルマの中の闇
1
移動する”個室”/小説空間としてのクルマ―義之淳之介/家庭崩壊とクルマー立松和平/浮遊する密室///
2
ガレージに住む少年―日野啓三/孤独で凶暴なクルマ/自画像としてのクルマ―村上春樹/魔法の箱
「家」が流れる
漂泊する「家」―宮本輝/宙吊りのコンクリート箱―後藤明生/「家」を脅かす”敵”/歪んだ「家」―干刈あがた/戦後民主主義の帰結―山田太一/
普遍化する〈アメリカ〉
1
作品空間のアメリカ化/”新世界”を目指す文学―村上春樹/〈アメリカ〉の変貌/〈アメリカ〉化する感性/私たち内部の〈アメリカ〉//
 2
〈アメリカ〉への変身願望/テーマとしての「亡命」/黒人と混血児/”ここがアメリカだ、ここで跳べ”
「在日する者」の文学
1
定着しない呼称/その誕生/三つの問題意識/第一世代とその前史/第ニ、第三世代/
 2
 新たな事態/「アイデンティティーの危機」の消失/立原正秋と金石範/否定される「民族」/在日朝鮮人文学から在日の文学へ
「戦後文学は」が終わった
新しい文学の予兆/みなし子の物語-吉本ばなな/家庭崩壊から孤児感覚へ/文学伝統からの孤立―笙野頼子/夢の世界のリアリティー/架空の「地図」と「地誌」/日本の新しい文学
作家一覧

 

体験ルポ 日本の高齢者福祉

『体験ルポ 日本の高齢者福祉』(山井和則・斉藤弥生、岩波新書、19940920)

内容

 家族介護の限界
 1  なぜ、家族だけで看られないのか?
 2  家族は理想的な介護者か?
3  女性と男性の意識のズレ
 在宅福祉の三本柱
 1  デイサービス
2  ショートステイ
 3  ホームヘルプサービス
 高齢者を支える施設と病院
 1  老人病院での「社会的入院」体験
 2  老人ホームでの「寝たきり体験」
 3  グループホーム
 さまざまなサービス
 1  シルバービジネス
 2  住民参加によるサービス
V  福祉は市町村の時代へ
 1  あなたの町はあなたの老後を守ってくれますか?
 2  ”むらおこし”から”福祉”の町へ ―山形県西川町
 3 保健と福祉の充実で寝たきり老人が減少 ―兵庫県加西市
 4  敬老金を廃止して24時間ケアを―大阪府枚方市
 市民の声をどう福祉に生かすか?
 1  「老人保健福祉計画」の責任はだれがとる?
 2  市民の福祉は市民が決める―東京都三鷹市
 3  福祉、女性、地方行政
高齢社会の取り組み―スウェーデン、ドイツ、そして日本
1  市町村主役の高齢化対策―スウェーデンと日本
 2  高齢化に公的介護保険で対応―ドイツと日本
 人間らしく老いるために
 あとがき

 

国連と日本

『国連と日本』(河辺一郎、岩波新書、19940120)

内容

はじめに
1 国連総会で揺れる米国の姿勢
 賛成率が10%だった米国
 米国をなぞる日本
 米国の国連利用はなぜ可能になったか
2 「国連中心主義」の本音と建前
 なぜ「連合国」が「国際連合」と訳されたのか
 冷戦の一コマとしての国連加盟
 加盟促進のためのアジア・グループ入り
 安保条約改定の便法として
 打ち捨てられる国連中心主義
 日本外交の本音と建前
3 「平和国家」日本の実像
 反核日本から反・反核日本へ
 なぜ日本は核軍縮に反対したか
 非核地帯への矛盾した対応
 対米関係の取引材料として
4 PKOの軍事化と日本
 妥協措置としてのPKOの限界
 経費負担を渋り、PKOを押さえつける日本
文民利用を妨害し軍事化を進める日本
PKO協力法の裏で行っていること
「平和への課題」が出される前に成立を
「平和への課題」はどこが問題か
5 人権問題、紛争解決と日本
 植民地独立ー日本は安保理で何をしているのか
国内紛争に対しては日本は何もしない
加発途上国の人権問題を抑え込む日本
 国内への姿勢も後向き
6 何のための国連改革か
国連改革とは何か
日本はなぜ「国連改革」を推進したか
これで財政貢献といえるか
苦戦続きの安保理選挙
日本はなぜ安保理に他薦できたのか
常任理事国になって何をするのか
おわりに

原爆が落とされた日

『原爆が落とされた日』(半藤一利・湯川豊、PHP研究所〈文庫〉、19940815)

内容<作業中>

1 競争
出発 1941年
前進 1942年
展開 1943年
目標 1944年
2 混乱
寒さと空腹 1945年1月
天皇と重臣 1945年2月
B29と焦土 1945年3月
大統領と分離筒 1945年4月
戦闘力と精神力 1945年5月
多数派と少数派 1945年6月
モスクワとポツダム 1945年7月
広島とエノラ・ゲイ 1945年8月
3 その日
午前八時 1945年8月6日
閃光と暗黒 1945年8月6日
爆心地 1945年8月6日
若い犠牲者 1945年8月6日
地獄絵 1945年8月6日
広島の軍隊 1985年8月6日
生と死のあいだ 1985年8月6日
夜の底で 1985年8月7日
屍の町 1985年8月7日
「これは原爆です」 1985年8月8日
エピローグ
死者の列
あとがき 半藤一利・湯川豊 1972年7月
文庫版のためのあとがき 半藤一利・湯川豊 1994年6月
 本書は1972年『原爆の落ちた日』として文芸春秋より出版。
参考文献

「反日感情」韓国・朝鮮人と日本人

『「反日感情」韓国・朝鮮人と日本人』(高橋宗司、講談社現代新書、19930810)

内容<作業中>

はじめに
1 韓国は「反日教育」をしているのか
2 未解決のままの補償問題
3 批判される日本の歴史教科書
4 指紋押捺は必要だったのか
5 天皇と朝鮮人
6 被徴用者と遺族の訴え
7 「従軍慰安婦」問題と「反韓感情」
8 日朝交渉の経過と問題点
9 日本の「誇れない歴史」
おわりに
  朝鮮人の自制
  温泉入浴「差別事件」
 植民地統治の清算を
索引を兼ねた近現代日朝関係史年表

 

キメラ―満州国の肖像

『キメラ―満州国の肖像』(山室信一、中公新書、19930725)

内容

はじめに
1 日本の活くる唯一の途
――関東軍・満蒙領有論の射程
2 在満蒙各民族の楽土たらしむ
――新国家建設工作と建国理念の模索
3 世界政治の模範となさんとす
――道義立国の大旆と満州国政治の形成
4 経邦の長策は常に日本帝国と協力同心
――王道楽土の蹉跌一体化の道程
おわりに
あとがき

 

ヒロシマ・ナガサキへの旅 原爆の碑と遺跡が語る

『ヒロシマ・ナガサキへの旅 原爆の碑と遺跡が語る』(水田九八二郎著、中央公論社〈中公文庫〉、19930710)

内容

15 はじめに--ヒロシマの碑の思想
広島平和記念公園周辺略図
長崎爆心地公園周辺略図
〈広島編〉
1 広島平和記念公園 25
2 原爆資料館 28
3 原爆慰霊碑 34
4 原爆ドーム 38
5 原爆の子の像 43
6 原爆供養塔 47
原爆死没諸霊位供養塔 50
7 嵐の中の母子像 51
8 原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑 54
9 原爆慰霊碑の周辺 58
祈りの泉  平和の池  平和の灯  平和の泉  平和の時計塔  平和の鐘
10 韓国人原爆犠牲者慰霊碑 64
11 峠三吉詩碑 71
12 原民喜詩碑 76
13 平和乃観音像 80
14 平和祈念像 84
15 平和の像「若葉」(湯川秀樹碑)86
16 天神町組町民慰霊碑 88
天神町北組町民慰霊碑 90
「材木町跡」の碑 91
17 県立広島第一中学校職員生徒追憶碑 92
18 県立広島第二中学校職員生徒慰霊碑 95
19 市立高等女学校教職員生徒慰霊碑 98
20 県立広島第二高等女学校職員生徒慰霊碑 102
広島女子高等師範学校・同附属山中高等女学校職員生徒  慰霊碑
21 安佐郡川内村温井義勇隊の碑 105
22 動員学徒慰霊塔 110
動員学徒慰霊慈母観音像 113
23 原爆犠牲 ヒロシマの碑 115
24 島病院爆心地の碑 120
25 世界平和記念聖堂 123
26 慈仙寺跡 126
被爆アオギリ 128
禿翁寺の六地蔵 130
27 大田洋子文学碑 131
28 エドマンド・ブランデン詩碑 135
マルセル・ジュノー博士像 138
29 移動演劇さくら隊殉難碑 140
30 「生ましめんかな」の詩碑 144
31 本川国民学校の被爆遺構 148
32 済美国民学校職員生徒慰霊碑 152
33 平和大橋・西平和大橋 155
34 平和大通り 158
35 三滝山無縁墓地 159
〈長崎編〉
1 平和祈念像 164
2 原爆殉難者名奉安(所)168
折鶴の塔 170
3 世界平和シンボルゾーン 170
平和の記念碑  人生の喜び  Aコール  諸国民友好の像  未来の世代を守る像  平和  乙女の像  生命と平和との花  人生への賛歌  太陽と鶴  平和の碑  無限
4 戦災復興記念(碑)182
5 動員学徒・女子挺身隊・徴用工・一般市民原爆殉難者碑、長崎の鐘 184
6 平和の泉 186
7 原爆殉難者無縁仏納骨堂 191
被爆者の店 193
8 被爆遺構 194
原子爆弾落下中心地(標柱) 火の見櫓  瓊浦中学校貯水タンクと三菱製鋼所の鉄骨  大橋橋塔  浦上天主堂遺壁
9 平和を祈る子(像)199
10 外国人戦争犠牲者追悼・核廃絶人類不戦(碑)201
11 追悼長崎原爆朝鮮人犠牲者(碑)203
12 福田須磨子詩碑 205
13 原爆句碑 210
14 長崎国際文化会館 212
長崎市平和会館 216
15 平和母子像 217
16 トーテムポール 219
17 原爆殉教教え子と教師の像 220
18 平和(碑)222
19 PEOPLE AT PEACE(碑)223
20 長崎医科大学関係の慰霊碑と遺構 224
長崎医科大学慰霊碑  長崎医科大学職員並に学生慰霊の碑  長崎医科大学・同附属薬学専門部正門門柱(遺構) 角尾晋 先生胸像
21 浦上天主堂 228
浦上五番崩れ 浦上天主堂鐘楼ドーム 232
平和の聖母像 232
22 如己堂@233
永井記念館 236
帳方屋敷跡 238
23 長崎市名誉市民・永井隆の墓 239
24 山里国民学校の慰霊碑と遺構 240
あの子らの碑  山里国民学校防空壕跡
25 城山国民学校原爆慰霊碑と遺構 245
少年平和像  原爆殉難者之碑  嘉代子桜  平和の鐘    城山小学校被爆校舎(遺構)
26 片足鳥居 253
原爆クス(楠)256
坂本町民原子爆弾殉難之碑 256
27 「樹影」文学碑 257
〈資料〉
広島平和記念都市建設法 261
国際文化都市建設法 263
原爆被爆者援護法 266
原爆慰霊碑碑文争 268
広島・長崎の原爆病院 270
広島・長崎の原爆養護ホーム 274
広島市の花・長崎市の花 278
被爆体験の語り部を紹介する団体一覧 281
平和のうたごえ 285
原爆を許すまじ  青い空は
おわりに--ヒロシマの普遍化 291

昭和天皇の終戦史

『昭和天皇の終戦史』(吉田裕、岩波新書、19921221)

内容

「天皇独白録」とは何か 1
I 太平洋戦争時の宮中グループ 9
1 開戦をめぐる宮中グループの動向 11
2 戦局の悪化と近衛グループの台頭 18
3 ポツダム宣言の受諾 23
近衛の戦後構想 39
 1 「自主裁判」構想とその挫折 41
2 保守勢力の敗戦への対応 47
3 占領期の近衛 55
III 宮中の対GHQ工作 65
1 宮中グループによる政治工作の開始 67
2 高松宮の政治活動 72
3 GHQの対天皇政策 78
IV  「天皇独白録」の成立事情 85
 1 東久迩宮発言の波紋 87
2 GHQの対応 92
3 宮中グループの動き 98
4 寺崎英成の虚像と実像 103
5 松平康昌の役割 109
V 天皇は何を語ったか 123
1 2つの参考資料 125
 2 「独白録」の論理構成1 13
 3 「独白録」のなかの天皇像 146
4 「独白録」・その後 156
5 「独白録」をめぐる人脈 163
VI 東京裁判尋問調書を読む 171
 1 ニュルンベルク裁判との相違 173
2 尋問への協力 181
3 公判廷における証言 196
VII 行動原理としての「国体護持」 209
1 陸軍との対立 211
2 英米との協調の重視 215
3 国体至上主義 219
4 宮中グループの人脈 224
 再び戦争責任を考える 231
あとがき 243

教科書の社会史―明治維新から敗戦まで

『教科書の社会史―明治維新から敗戦まで』(中村紀久二〈きくじ〉、岩波新書、19920619)

内容

まえがき
プロローグ 江戸時代の初等教育
1 近代教育の揺籃期
1 明治初年の初等教科書と教材
2 教科書政策の転換点
3 教科書はいくらだったか
2 教育勅語体制下の教科書
1 明治の教科書検定方針
2 天皇教材はどう扱われたかー歴史教科書から
3 国定教科書の時代
1 教科書疑獄事件
2 国定教科書と「お古」の使用
4 教科書教材の時代相(1)
1 メートル法か、尺貫法か―算術/読本/地理/理科
2 「お母さん」という表現―読本
3 「数え歌」の拒否と採用―唱歌
4 何桁でくぎるか―算数
5 教科書教材の時代相(2)
1 教科書伝記教材の操作
2 二宮金次郎教材の非政治性
3 ジェンダー教材の歪曲
エピローグ 敗戦と「墨ぬり」教科書