現代詩代表選集 2(1951年版)

『現代詩代表選集 2(1951年版)』(日本文芸家協会編、小山書店、19510330)

内容

8 池田克己 僕のひとりの海に ふたたび血を吸った海
綿體の太陽がのぼる朝に
僕は落葉松の鋭い枝の 幼き歌 赤い
岩 野上彰 14
暴力 25時 平木二六 20
ぼたんについて 化け物屋敷 櫻井勝美 24
地下鉄 冬の蠅 自由 阪本越郎 27
田園誌 岡崎清一郎 29
デラ颱風 壁の一部 山中散生 40
船幽霊 こだまのニンフ 冬の海から
わがたてるところより 小野十三郎 44
淵 長光太 51
2つの世代 岡本潤 56
豪雨 鳥の一瞥 北川冬彦 58
薄暮 おかあさんが死んだあとで 夜の
洗濯 山本沖子 63
花の店 シグナル 男 安西均 66
時間 疾走するもの 宇宙の嶺 高橋新吉 70
銃の音のさ中で 風 許南麒 77
加佐里だより 二重の眺望 三好達治 83
木の芽立ち時 水 歌 壺井繁治 88
極みの時 船出 想ひ出の夜明け 中村眞一郎 92
昏い圓座 もみくちゃの地図 殿内芳樹 97
黒い距離 死と蝙蝠傘の詩 黒い肖像 北園克衛 100
黒い歌 寫生について 村野四郎 109
蚯蚚の砦 河邨文一郎 112
119
119 原民喜 燃エガラ/ 原爆小景/ 魔のひととき
ネロ 博物館 20億光年の孤独 谷川俊太郎 124
追ひ立てられた疎開者の歌 堀口大学 132
思い出の木陰 江間章子 134
鬼 断片 祝算之介 136
ポジション ポジション ポジション 安藤一郎 138
PLANKTON 緩衝地帯 ビールと
花とうっとりとした風景 安東次男 144
淋しき二重 鮎川信夫 152
百日紅 夜の思料 安西冬衛 155
水族館 背中の眼 樹 関根弘 160
正午 田村隆一 168
少女がたき木を拾ふ ストリート ガール 王榕青 170
小詩集より15篇 近藤東 177
焼酎詩集 月と蛾 及川均 185
朱の印圖 未来 死のなかの現実 岡田刀水士 193
太陽 8月15日 金子光晴 200
天 天 火の山 草野心平 204
天馬行 佐藤春夫 208
典型 鈍牛の言葉 山荒れる 高村光太郎 212
東京 ノエル・ヌエット 220
山内義雄譯
馬三章 杉本直 223
雲海5人 鳥見迅彦 226
私のなかを 地圖 私の聖者 高見順 232
夜 枇杷 庭に菫が咲くのも 西脇順三郎 239
よいどれの歌 歩行者の祈りの唄 山本太郎 248
夜の樹 海の上 終曲 新藤千恵 260
夜の座 吉田一穂 268
幽界通信 草 雨夜 町田志津子 270
277 日本文芸家協会書記局 編纂経過について