「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1992年

「被団協」新聞に見る 被爆者運動の動向1992年

 

M D NEWS1
01 06 長崎原爆被災者協議会、ブッシュ米大統領と宮沢首相にブッシュ大統領の原爆投下正当化発言に抗議する書簡を送る。
01 07 広島県被団協(市岡正憲理事長代行)など、ブッシュ米大統領の来日にあわせ、平和公園の原爆慰霊碑前で原爆投下正当化発言への抗議の座り込みを実施。約180人が参加。
01 08 日本原水爆被害者団体協議会、ブッシュ米大統領の原爆正当化発言に抗議して「ノーモア・ヒバクシャ新春決起集会」を東京・山手教会で開催。100人が参加。
01 08 日本被団協の代表4人、原爆投下正当化発言への大統領の謝罪を求め、東京の米国大使館へ要請書を持参。大使館は対応せず、要請書を警備員に預ける。
01 15 北海道被団協、「ノーモア・ヒバクシャ会館」の落成式・祝賀会を挙行。100名以上が参加。
02 01 日弁連被爆者援護法調査研究委員会・長崎弁護士会、被爆者援護法第2回公開研究会を長崎市内で開催。50人が参加。
02 08 日本被団協中央相談所、四国ブロック会議を松山市で開催。-9日。60人が参加。
02 09 福岡県原爆被害者相談所、第12回相談員研修会を福岡市内で開催。104人が参加。
02 12 原爆遺跡保存運動懇談会、広島市に原爆遺跡保存事業基金の設置などを求める要請書を提出。
02 16 千葉県原爆被爆者友愛会、研修会を勝浦市で開催。-17日。114人が参加。
02 20 日本被団協、中央行動を実施。90人以上が参加。
02 20 広島市長、「被爆体験証言者交流の集い」の代表16人と平和行政をめぐり初めて意見交換。
02 23 日本被団協中央相談所、近畿ブロック会議を滋賀県草津市で開催。40人が参加。
02 25 長野県被団協副会長・矢崎坂治、死去。69歳。
02 29 久留米被爆者の会の会長を務めた川口*、死去。
03 01 日本原水協、焼津市で3・1ビキニデー集会を開催。2,000人が参加。
03 02 三重県原水爆被災者の会・県生協連、「核戦争起こすな!核兵器なくせ!被爆者援護法即時制定!三重県原爆被爆者決起集会」を津市で開催。120人が参加。
03 10 広島平和会館の改装工事、終了。
03 10 久保仲子愛媛県原爆被害者の会会長、死去。64歳。13日の葬儀には約500人が参列。
03 17 日本被団協など、「核兵器廃絶・被爆者援護法の実現をめざす広島総決起集会」を広島市内で開催。中四国・近畿地方の被爆者ら約1,000人が参加。
03 24 長崎県島原市議会、被爆者援護法制定促進の請願を採択。これで、県内79の全自治体で同法促進請願が採択される。
04 01 東京都中野区、「被爆者援護条例」を施行。
04 03 大分県被団協の会長を務めた佐々木憲夫、死去。88歳。
04 04 日本被団協、都内で第3回被爆者問題研究会を開催。約50人が参加。
04 09 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、都内で会合を開き、5月14日に日本被団協中央行動にあわせた国会デモなどを実施することを決定。
04 09 長野県被団協、草の根全国行脚長野県集会を長野市内で開催。約40人が参加。
04 12 静岡県被団協、草の根全国行脚静岡県決起集会を開催。
04 16 宮崎県被団協元事務局長・藤川昭信、死去。65歳。
04 17 東京都被団協・東友会、東京行脚集結集会を開催。170人が参加。
04 19 日本被団協・長崎被災協など、長崎市平和会館で「核兵器廃絶・被爆者援護法制定をめざす長崎総決起集会」を開催。約700人が参加。
04 21 原爆被爆者等援護法案(野党6会派共同提案)、参議院厚生委員会で可決。日本被団協、衆院可決を要請する声明を発表。
04 24 原爆被爆者等援護法案(野党共同提案)、参議院本会議で可決。日本被団協・日本原水協・広島市長・長崎市長・長崎被災協、それぞれ早期成立を求める声明を発表。
05 12 日本被団協、原爆被爆者等援護法案の制定をめざす中央行動を開始。厚生省前に座り込み。
05 14 国際平和ビューロー・反核国際法律家協会・核兵器防止国際医師の会共催「世界法廷プロジェクト発足記念セミナー、ジュネーブで開催。15日。
05 19 立命館大学の国際平和ミュージアム、オープン。
05 21 鹿児島県原爆被爆者福祉協議会、慰霊祭と第10回定期総会を開催。
06 06 日本被団協、第37回定期総会を開催。-7日。被爆50周年に「被爆問題国際シンポジウム」を開催すること、米国の原爆投下責任を追求するための特別委員会を設置することなどを決定。
06 06 日本被団協中央相談所、第15回定期総会を開催。
06 07 第33回原子爆弾後障害研究会、長崎市医師会館で開催。シンポジウム「被爆二世における後障害」。広島原対協、大腸癌検診の結果を発表。それによると被爆者の発見率は非被爆者に比べ、男性は低く、女性は高率。
06 15 国連軍縮広島会議開幕。19か国56人が出席。-18日。
06 16 フィリップ・ゼリコー米ハーバード大学教授、国連軍縮広島会議で「原爆投下は正当」と発言。
06 16 米ロ、ワシントンで戦略核大幅削減に合意。平岡広島市長や被爆者ら歓迎の意向を表明。
06 17 広島県原水爆被害者団体協議会と広島県原水禁のメンバー約30人、国連軍縮広島会議での米教授の原爆投下容認発言に抗議して原爆慰霊碑前で座り込み。
06 19 衆議院本会議、原爆被爆者等援護法案の継続審議を決定。
06 24 朝日新聞「論壇:おあずけくった被爆者援護法案」(山田拓民)
07 11 熊本県・市の被団協共催、被爆47周年熊本県原爆死没者慰霊式典、熊本市内で挙行。100人が参列。
07 24 静岡県被団協、慰霊祭を清水市鉄舟寺で挙行。
07 26 東京都被団協・東友会、第28回慰霊祭を挙行。
07 27 愛知県被団協・愛友会、「原爆犠牲者を偲ぶつどい」を名古屋市役所で開催。300人以上が参加。
07 30 東京都美術館、第40回平和美術展を開催。-8月11日。
08 01 愛知県被団協、被爆48周年原爆犠牲者を偲ぶつどいを名古屋中区役所で挙行。
08 01 申楽乃座、「反核と平和のための能と狂言の会」東京公演。
08 01 東京都被団協・東友会、第29回原爆犠牲者合同慰霊祭を東海寺境内慰霊碑前で挙行。
08 02 群馬県被団協、慰霊式を前橋市嶺公園「原爆碑」前で挙行。
08 03 茨城県被団協下館支部など、原爆写真展を下館市内で開催。-7日。
08 04 新潟県被団協など、写真展・絵画展などを新潟市役所前で開催。-7日。
08 05 「ノーモア・ヒロシマコンサート」、広島市の県民文化センタ-で開催。第2部で一人オペラ「残した影」を上演。
08 05 新潟県被団協など、平和祈念行事を新潟市役所前で開催。
08 05 日本被団協、代表理事会を広島市内で開催。核実験場周辺の放射線被害者との連帯を深める趣旨を盛り込んだ1995年までの国際活動の中期計画を確認。
08 05 日本被団協、「ノーモア・ヒバクシャ国民のつどい」を広島厚生年金会館で開催。約500人が参加。
08 06 愛媛県被団協、追悼慰霊祭を原爆慰霊碑前で挙行。
08 06 滋賀県被団協、追悼慰霊祭を大津市・円城寺、堅田教会で挙行。
08 06 「被団協」新聞特集「核兵器実験場周辺の住民はいま・・・」
08 06 広島県被団協、「被爆47周年原爆死没者追悼慰霊式」をメルパルク広島で開催。約300人が参列。厚生省の慰霊行事への助成を得るため初めて「無宗教」の形式に変更。
08 06 鳥取県原爆被害者協議会、原爆死没者追悼・平和祈念式典を、鳥取市丸山墓苑・慰霊碑前で挙行。
08 08 山梨県被団協・YWCA、「被爆者の描いた絵展」を甲府市内で開催。
08 08 「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真展と被爆体験を語る集い」、滋賀県津市で開催。
08 08 北海道被団協、追悼慰霊祭を札幌市内で挙行。
08 09 香川県被団協、追悼慰霊祭を高松市・峰山公園で挙行。
08 09 日本被団協・長崎被災協、「ノーモアヒバクシャ国民のつどい・長崎」を長崎市の県勤労福祉会館で開催。約300人が参加。
08 11 旧ソ連核実験場セミパラチンスク周辺の被害者、日本被団協事務所を訪問。
08 11 「平和のための戦争展」、東京・山手教会で開催。-15日。
08 20 栃木被団協、追悼慰霊祭を宇都宮市・県総合運動公園内憩の森・慰霊碑前で挙行。
08 22 千葉県松戸市で第6回反核フェスティバル。
08 23 三重県被団協、追悼慰霊祭を津市で挙行。
08 25 厚生省、原爆死没者慰霊施設基本構想懇談会」を開催。基本構想がまとまらず、10月に最終会合を開催の予定。
08 29 「戦争と原爆を裁く市民法廷」、静岡県浜北市民会館で開催。(国民法廷)
08 29 東京都被団協・東友会、1992年連続学習講座を開催。来年2月まで全6回開催予定。
08 30 宮城県被団協、第6回宮城県原爆死没者追悼の集いを仙台市戦災復興記念館で挙行。
09 11 本島長崎市長、市議会で国際文化会館建て替えの基本構想を公表。
09 16 原爆遺跡保存運動懇談会、中本弘広島市議会議長に被爆建物保存を求める請願書11,800人分を追加提出。署名総計は54,844人分となる。
09 20 埼玉県被団協、追悼慰霊祭を浦和市別所沼公園慰霊碑前で挙行。
09 21 新潟県被団協、追悼慰霊祭を新潟市内で挙行。
09 21 東京品川被爆者の会会長・楫敏雄、死去。77歳。
09 24 郭貴勲韓国原爆被害者協会会長、日本被団協事務所を訪れ新任の挨拶。
09 26 日本被団協中央相談所、東北ブロック講習会を青森市内で開催。-27日。
09 27 神奈川県被団協、追悼慰霊祭を鎌倉市大船観音・慰霊碑前で挙行。
09 30 広島県、原爆ドームの世界遺産登録の運動を支援する意向を表明。
10 谷修一、厚生省保健医療局長に就任。
10 07 「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」、呼びかけ人会議を開催。
10 10 日本被団協、九州ブロック会議を福岡市で開催。
10 12 日本被団協中央相談所、中国ブロック講習会を岡山市内で開催。-13日。
10 17 日本被団協、東海・北陸ブロック会議を名古屋市で開催。
10 18 日本被団協、代表理事会と「被爆50周年」・「被爆投下責任追及問題」の両特別委員会を開催。
10 21 富重守広島赤十字・原爆病院院長、「被爆窓枠」を残す意向を、市議会総務委員会の視察団に対し表明。[原爆遺跡]
10 26 三重県原爆被災者の会(三友会)、原爆死没者追悼三重の集いを津市で挙行。97名が参列。
10 31 新村猛、死亡。87才。原水禁運動を中心に平和運動に尽力。
11 04 第6回国際非核自治体会議、「核兵器の廃絶と恒久平和の実現をめざして」をテーマに横浜市で開催。海外18か国の22自治体と国内108自治体、計130自治体の首長や議員など約800人が参加。平山郁夫が基調講演。-7日。
11 11 日本被団協、全国代表者会議を都内で開催。被爆50周年に原爆投下の責任を裁く国際的な民衆法廷を開催することなどを決定。(国民法廷)
11 14 愛知県豊橋市の豊橋工業高校、文化祭を開催。-15日。1年建設土木科生徒、被爆者40人の被爆体験を聞き、「私の町にもヒロシマ・ナガサキがあった」として発表。
11 15 日本被団協中央相談所、近畿ブロック講習会を京都市内で開催。110名が参加。
11 18 厚生省、第9回原爆死没者慰霊等施設基本構想懇談会を開催。
11 28 愛知県豊橋市の私立桜丘高校、「平和の塔建立3周年記念・合唱構成「遠ざかるまい この火から」演奏会」を校内で開催(「被団協」1993.1.6)
11 29 日本被団協中央相談所、九州ブロック講習会を沖縄県那覇市で開催。430人が参加。-30日。
12 05 日本被団協中央相談所、関東・甲信越ブロック講習会を群馬県伊香保で開催。84人が参加。-6日。
12 10 衆議院議院運営委員会、被爆者援護法案を継続審査とすることを決定。
12 12 「ピース・アニメの会」、「ピース・アニメの集い」を東京・山手教会で開催。26人が参加。
12 18 原爆死没者慰霊等施設基本構想懇談会、中間報告をまとめ、谷修一厚生省保健医療局長に提出。被爆者団体から援護法が置き去りになるのではと懸念の声。