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ヒロシマ・ナガサキの証言’84夏(第11号)

4『ヒロシマ・ナガサキの証言’84夏(第11号)』(秋月辰一郎、庄野直美編・刊、19840820)

内容

著者 タイトル 備考
目次 子供の詩 またか! 山本雅博 1 グラビア ヨーロッパの反核ポスター 4
会員・読者通信・トマホーク私の一言 6
反核・平和/海外からのたより 「南北ネットワーク」広島グループ 10 

特集1/反核トマホークとヒロシマ・ナガサキ
被爆者はトマホークを許さない 山口仙二 16
トマホークへの被爆者の恐れと怒り
-日本被団協「はがき三人署名」運動から 吉田一人 22
核も基地もないアジア・太平洋国際会議ヨコスカ 栗原貞子 27

特集2/核を拒否するヨーロッパのうねり
オランダ反核運動の勝利 丸山幹正 32
イギリス反核のイースター平和行脚 サーロー・節子 36
カナダ・ウラン採掘の現状と反対運動 デイビィド・ギャリック 39
写真構成 太平洋の被ばく者は今 島田興生 42

証言インタビュー・宇都宮徳馬氏に聞く
今こそ核軍縮・非核・援護法を-「核軍縮を求める二十二人委員会」をめぐって 64
「ザ・ディ・アフター」と在米被爆者-道は遠くとも 据石和 70

小さな町の非核宣言と住民運動
非核宣言-小さな町の町長は訴える 山田機平 74
町民の創意で反核・平和を
-広島県安芸郡「府中町平和のためのつどい」活動 長崎広次 78

証言 39年目のヒロシマ・ナガサキ
原爆で人生を狂わされて 金田郁子 50
一度は死を考えた私が語り部に-
青春をまきこんだ戦争・原爆 藤本益正 54
折鶴の小旗を遺して
-今は亡き久保津多江さんのこと- 高木静子 57
夫と息子を原爆に奪われて
語り・今田コト/聞き手・栗原貞子 61

反核・証言/ビデオと映画
「ヒロシマから子どもたちへ」-平和教育ビデオシリーズ全3巻の普及を 空辰男 104
「生きるための証言/いまヒロシマから」
-被爆者の四十年目の証言を映画化 田辺昭太郎 108

わたしたちの反核/母と子と
平和よりよき生活のために
-お母さんと子どもたちでヒロシマの心を訪ねる 坂 ちや子 84
創作童話
遺されたビー玉 三浦精子・作/小林久哉・絵 112

ひろば
平和キャラバン九州をまわる 萩原繁和 88
毒ガス棄民-広島写真展を終えて 木原省治 90
広島草の根ひろば-ヒロシマ市民のこよみ 山田順二 92
西成高校生と被爆者と-「ヒロシマを語る会」の結成 望月久 94
核トマホークくるな-大阪・大展示会 木村良夫 96
平和のためのボランティア講座開く 江崎須賀子 98
国際ペン大会を終えて 河村盛明 99
福田須磨子没後10周年の集い 鎌田信子 102
東京・広島で「証言」交流会 103
湯崎さんを悼む 庄野直美 128
表紙絵/新見三香(三次市塩町中学校)
目次カット/西尾禎郎

編集後記 132

 

ヒロシマ・ナガサキの証言’83夏(第7号)

『ヒロシマ・ナガサキの証言’83夏(第7号)』(秋月辰一郎、庄野直美編・刊、19830820)

内容

著者 タイトル 備考
目次 子供の詩●せんそうはいやなのに かみおけいこ 1

反核・平和/海外からのたより
ヒロシマの日-アメリカから 8
日米の軍事化-アメリカから 8
良心的兵役拒否者として-ドイツから 9

情報・手紙を下さい
ただいま失業中 9
CNDの一員です 10
私の町の若メのために 10
十七歳の女の子です 11
広島の人と文通を 11

海外の機関誌より
原子力未亡人会議 11
生命のための運動 12
英国海軍の宣伝活動 12
女と戦争 12

特集・反核・平和/世界のうごき
「美しい島の勇気ある人たち」-非核太平洋をめざすベウラ共和国 西尾禎郎 14
燃え上がるヨーロッパ・反核の炎-END大会に参加して 平野妙子 22
「ニュールンベルグ反核国際法廷」に参加して 小倉桂子 26
太平洋非核化への連帯を ヴェイン・ロビンソン 30
アメリカは今 メアリー・マクミラン 32
フランスの反核運動と平和教育 ジャン・J・レヒト 36

特集・反核・平和/国内のうごき
ヒロシマ・ナガサキ平和基金構想 槇 緊 40
アジア文学者ヒロシマ会議開催 栗原貞子 43
「アジア文学者ヒロシマ会議」趣意書 44/アジア文学者会議への提言・朴壽南 44
はじまった軍縮教育への提言 槇 繁 48
今日の状況に向けて 伊藤成彦 50
破滅のあとの魂の記録 中野孝次 50

反核・平和/文化のうごき
アニメーション映画『はだしのゲン』にかける 中沢啓治 52
語り伝えたい、怒りの心-人形アニメ映画『おこりじぞう』によせて 板谷紀之 53
人間への愛情にみちた「ヒロシマ平和美術展」 柿手春三 55
苦悩する表現の日々-やきものの面つくり 北一明 58
ノーモア・ヒロシマ・コンサート-広島原爆の音楽を演奏しつづけ 矢沢寛 64
反核船民衆号の出帆へむけて-一人芝居「海よ母よ子どもらよ」砂田明 68
広島の青春群像劇-峠三吉没後三十年記念『河』を上演 原洋子 70
わが家の反核/母と子とかけがえのない平和のために 本間美智子 110

証言
再び被爆者をつくらないために
般若面に怒りを託して 前寺シズエ 72
ああ劫火-八月六日とその前後 大野淳一 76
奈落の底からはい出て-長崎から東京へ、そして今 福島勝男
死の淵に噴きでる怒り-妻子四人を原爆に奪われた父の死 山田拓民 93
私とわが家の原爆受難 宗任復 101
死線をさま い続けて-在韓被爆者・李順玉さんのばあい 豊永恵三郎 106
図書紹介
被爆者援護法のはなし 116
天よりの声-ひろしま被爆二年目の手記 117
ひろば
一個の小包 松原美代子 118
リュックかついで 木原省治 119
ヒロシマ・ナガサキを「南」へ「南」の身近な声を「北」 佐藤元彦 120
今こそ急がれる証言 鈴川博志 121
花幻忌-原民喜を偲ぶ 文沢隆一 122
映画会と私たち 萩原 稔 123
私とヒロシマと「草の根」を結んで 田辺昭太郎 124
長崎からの通信 鎌田信子 125
会員・読者からの通信 6

編集後記 127

 

戦後社会運動史論3

『戦後社会運動史論3 軍事大国化と新自由主義の時代の社会運動』(広川禎秀、山田敬男編、大月書店、20181214)

内容

方法と課題
1 戦後日本の社会運動と新しい市民運動成立の意義-その方法的探究と課題-(広川禎秀)
はじめに
1 戦後社会運動史の時期区分
2 高度成長期の社会運動
(1) 60年安保闘争の歴史的意義 19
(2) 革新自治体運動の歴史的意義 23
(3) 「市民」の成長に関する探究 25
3 軍事大国化と新自由主義の時代の社会運動 28
(1) 1980~90年代の社会運動 28
(2) 今日の社会運動と今後の課題 33
おわりに 41
2 社会運動・労働運動再生の歴史過程と課題-労働運動と市民運動との関連から(山田敬男)
はじめに

1 社会運動をめぐる逆流と新しい可能性47
(1) この間の社会運動の時期区分    47
2 日本における「多数者革命」路線の探求とその進展 66
(1) 従来型の「マルクスーレーニン主義」からの根本的脱却 66
(2) 探求の過程 67
3 社会運動、労働運動の再生に向けて 77
(1) 社会運動の現在を考える 77
(2) 労働組合運動のイニシアチブが求められている 78

3 市民運動論再考―べ平連からSEALDsまで
はじめに (上野輝将)
1 「声なき声の会」からべ平連ヘーーー市民運動の流れ― 87
2 べ平連、その内在的矛盾をめぐって 91
1べ平連の結成 91
2べ平連の内在的矛盾 92
3 べ平連は市民運動をつらぬけたか
1べ平連の「変質」と「自己評価」について
2研究者のべ平連評価をめぐって
むすびにかえて―べ平連を超えて-九条の会、首都圏反原発連合、シールズ
諸分野の社会運動
4 1990年代労資抗争の一焦点-丸子警報器労組と臨時女子従業員差別撤廃訴訟の社会史的研究-(三輪泰史)
 はじめに
一 丸子警報器のワンマン経営と従業員組合 117
二 従業員組合から労働組合へ

1 変化の予兆 119
2 1972年春の役員改選 121
3 労組への脱皮と1974春闘 123
三 指導者たちの生い立ち 128
四 緊張と均衡の労資関係―1974~1989-
五 労資対抗の新段階
1 JMIU加盟と臨時女子従業員の組織化
2 長野県地労委・不当労働行為救済申し立て事件
六 職場と地域の人間関係 139
七 裁判闘争の経緯と意義 142
おわりに 147

5 「介護の社会化」と新たな市民社会をめざす女性市民運動の成長―1980~90年代の大阪の運動を事例として(大森実)
 はじめに
1 研究状況①―「近代家族」の転機と新自由主義的改革
2 研究状況②―市民運動と介護保険法   y
3 「高齢社会をよくする女性の会」の成り立ち

二 「介護の社会化」を求めた大阪の女性たち
I OFAから「あしたば」へ
2 「豊中市民の会」169
むすびにかえて 171

6  地域に根ざし世界と結ぶ女性運動―国際婦人年大阪の会を中心に―(石月静恵)
 はじめに 178
一 国際婦人年大阪の会の結成と活動 179
1 国際婦人年大阪の会の結成 179
2 国際婦人年大阪の会の活動 18!

二 国際婦人年大阪の会の出版活動
I 大阪の女性の状況を点検する―『草の根女性白書』
2 大阪の女性運動の歩みを描く―『聞き取り 大阪の今を築いた女性たち』
三 大阪の女性運動をつなぐ 194
1 均等法実践ネットワーク講座 194
2 「住友裁判」とワーキングーウィメンズーネットワーク(WWN)の結成 y
おわりに―世界と結ぶ女性運動 197

7 地域からの「脱原発」―三重県「芦浜原発」設置計画をめぐる
対抗から―  (西尾泰広)
はじめに
一 芦浜原発」計画の再起動と古和浦漁協をめぐる攻防(1)「芦浜原発」設置計画の再起動と反対運動の展開 206
(2) 古和浦漁協をめぐる攻防と逆転へ 214
二 町民運動・県民運動の展開と終結 218
(1) 佳民の主体的な運動の展開-「町民運動」へ 218
(2) 町政・町議会と住民自治の発展 219
(3) 「県民署名」1995~96年)と「芦浜原発」計画の終結(2000年) 222
三 まとめにかえて 223
8 沖縄・島ぐるみ運動の復活―「1995年」はどう準備されたか   (櫻澤誠)
はじめに 231
一 県民総決起大会への過程 233
1 事件発生から県議会決議まで(9月4日~19日)233
2 代理署名拒否表明まで(9月20日~28日)
3 大会実行委員会の発足まで(9月29日~10月12日) 239
4 県民総決起大会当日まで(10月13日~21日) 244
二 歴史的前提 247
1 冷戦終結後の「平和の配当」に対する期待と失望 247
2 沖縄における保革の融解 248
3 県民世論高揚と沖縄県民総決起大会実現への原動力
4 保守系政財界の動向 29
おわりに
9 地域におけるイラク反戦運動-和泉市民ピースウォークー  (森下徹)
 はじめに
和泉市民ピースウォークの結成と主な活動 260
和泉市民ピースウォークに見る市民的共同・連帯と超党派のとりくみ 266
むすびにかえて ピースウォークの経験をつなぐ 278
あとがき 282
あとがき(広川禎秀・山田敬男

戦後社会運動史論2 高度成長期を中心に

『戦後社会運動史論2 高度成長期を中心に』(広川禎秀、山田敬男編、広川禎秀、山田敬男編、大月書店、20120312)

内容

I 高度成長期の社会運動史の中心課題
1 高度成長期の社会運動史の方法と課題 広川禎秀…3
はじめに 12
一 戦後社会運動史の視点・方法 16
1.戦後社会運動史の前進―2つの研究について 16
2.戦後史の時期区分論の論点をめぐって 22
3.「生存」と「生存権」の視点について 24
4.社会の民主主義的熟成の把握の視点
―上原専祿の歴史認識の方法を中心に 28
5.部落問題研究と地域の民主主義的熟成の問題 34
二 高度成長期の社会運動史の具体的研究運動課題 37
1.安保・沖縄問題と社会運動 38
2.高度成長期の労働運動 39
3.革新自治体と地域変革の問題 42
4.社会運動の長期的「持久戦」への転換の問題 45
おわりに 47
2 60年安保闘争史研究の意義と課題―研究史を中心に 上野輝将…51
はじめに 51
一 「同時代史」としての安保闘争 53
1.主要文献 53
2.体験と記録 54
3.中央と地方(地域)、そして沖縄 55
4.安保体制と安保闘争 58
二 「歴史化」された安保闘争 61
1.主要文献 61
2.「同時代史」への批判 62
3.安保体制と安保闘争 65
4.安保闘争と沖縄の復帰運動 68
5.「地域」としての安保闘争 71
三 「歴史」としての安保闘争 73
1.主要文献 74
2.安保体制と安保闘争、そして沖縄問題 74
3.新しい研究動向 77
むすびにかえて 84
3 高度成長期の労働組合運動の社会的意味 山田敬男…87
はじめに―運動分析の視点 87
一 右翼的潮流の台頭とその矛盾 89
1.鉄鋼労連の変質 89
2.右翼的潮流の新しい段階 91
3.第1次労働戦線の右翼的再編の運動とその挫折 93
二 労働組合運動の新しい展開 95
1.医療の場合 96
2.自治体の場合 98
3.教育の場合 100
4.国労の場合 103
三 国民春闘の社会的意味 105
1.国民春闘の可能性 105
2.国民春闘への発展 107
四 国民春闘の変質とスト権ストの挫折 109
1.国民春闘の変質 109
2. スト権ストの挫折 111
3.国労の「民主的規制」方針の挫折 113
おわりに 114
4 「革新自治体」論の課題について 大森実…18
はじめに 118
一 革新自治体の定義から―「革新自治体の時代」論 120
二 運動における繋がり、または連続面のこと 125
三 地域構造に即して「住民自治」の諸相を考察する 132
II 高度成長期における社会運動の展開
1 1960年代前半における地域共闘の展開
―和泉市山手中「学テ闘争」を中心に 森下徹…142
はじめに―問題意識と課題 142
一 学テ闘争の背景 144
1.八坂町の社会構造と山手中学校 145
2.和泉市への合併と中学校問題 150
3.和泉における勤評闘争・安保闘争 153
二 学テ闘争と地域共闘の展開 158
三 あたらしい地域社会建設の模索 166
おわりに 170
2 石川・宮森小ジェット機墜落事故に対する賠償問題の展開
―戦後沖縄における人権擁護運動の転機として 櫻澤誠…175
はじめに 175
一 事件直後 178
1.米軍 178
2.琉球政府、石川市 179
3.立法院 180
4.民間団体・メディア 181
5.本土側の反応 182
二 長期化する補償問題 184
1.補償問題の初動 184
2.被災者の不満増大と組織化 185
3.硬化する米軍と消極的な行政 187
三 補償問題の転換 189
1.新たな運動と強まる圧力 189
2.支援体制の強化 191
3.米軍の攻勢と新運動方針 193
四 解決過程 196
1.琉米協調による「解決」 196
2.アイク請願デモ 198
3.デモ後の圧力 200
4.本土への訴えと最終的解決 202
おわりに 204
3 空襲・戦災を記録する運動のはじまりに在ったもの
―横浜の空襲を記録する会の初期の活動から 福島在行…209
はじめに 209
1.空襲・戦災を記録する運動と近年の研究 209
2.問題関心と検討対象 211
一 横浜の空襲を記録する会の組織と初期活動 212
1.結成と初期活動の概略 212
2.横浜の会組織的特徴 214
二 記録するということ 215
三 空襲展という場から見えるもの 219
1.「横浜の空襲展」と「戦争と横浜市民」展 219
2.モノ・展示による「追体験」 221
3.空襲展から見える認識①出発点としての横浜空襲 223
4.空襲展から見える認識②「みな殺し戦争」の時代 226
5.空襲展と〈すれ違い〉 228
おわりに 230
4 1960年代の保育問題研究活動 石月静恵…239
はじめに 239
一 関西保育問題研究会の設立と活動 241
1.大阪における保育所づくり 241
2.関西保育問題研究会の設立 242
3.関西保問研の活動 244
二 全国保育問題研究集会の開催と継続 251
1.地域保問研の連携 251
2.「第1回全国保育問題研究集会」の開催 252
3.全国研究集会の継続 254
三 保育問題研究の理論家と役割 256
1.乳児保育の理論化 256
2.保育者の要求と組織化 259
むすびにかえて 262
5 大阪府夜学生演劇集団(府夜演)小史
―高度成長期学生文化運動の一断面 三輪泰史…267
はじめに 267
一 大阪府夜学生演劇集団の結成 269
1.結成の前提と背景 269
2.結成を主導した人たち 272
二 「昼働き、夜学ぶ勤労学生」の生活に根ざした演劇 277
1.府夜演に結集した人たち―はじめて知る世界 277
2.争議中の工場における長期合宿の体験 281
三 府夜演の拡大から衰退へ 284
1.内部の葛藤と構成員の多様化 284
2.その後の府夜演―再定義・再建の働き 289
おわりに 294
あとがき 301

戦後社会運動史論―1950年代を中心に

『戦後社会運動史論―1950年代を中心に』(広川禎秀・山田敬男編、大月書店、20060120)

内容<作業中

1950年代の社会運動の歴史的位置
1 戦後社会運動史研究の方法と課題(広川禎秀)
 はじめに 12
一 全面講和運動と戦後日本の課題 14
二 戦後体験と歴史認識の問題 18
三 戦後社会運動史における一1950年代 22
四 人民闘争史と社会的政治史 27
2 戦後労働争議史研究の方法と課題―「戦後民主主義」と社会運動の視点から(上野輝将)
 はじめに 35
一 戦後労働争議史研究の方法と課題 37
1 争議主体の「社会的性格」論から争議全体の社会的性格論へ 37
2 「労資の対抗関係」論から日本資牛王義社会の全体像へ 40
二 「戦後民主主義」と労働運動・社会運動 43
1 「戦後民主主義」と労働運動 43
2 「戦後民主主義」と社会運動 47
三 「戦後民主主義」と「一九百〇年代」論 50
おわりに-課題と展望 54
3 総評の結成と左転換-戦後民主主義の担い手への道(山田敬男)59
I 1950年代前半の時代的意味と労働組合運動 59

1 1950年代前半の時代的意味
2 総評運動をみるうえでのいくつかの前提
3 労働組合運動史研究の方法に関わる問題

二 総評の結成と民同派の性格 64
1 「民主化運動」と総評結成 64
2 「民主化運動」の特徴と総評結成の要因 66
3 民同派の複合的な性格 68

三 講話問題と左転換の開始 69
1 総評第2回大会 69
2 国労の左転換
3 平和推進国民会議 72

四 破防法ストと左転換の推進 73
1 五回にわたる政治スト 73
2 戦後型国民運動の登場
3 労働者同志会と左転換の推進 76に
4 総評第三回大会 78
おわりに 79

一九五〇年代における社会運動の展開
1 全面講和の論理と運動―日本平和推進国民会議を中心に(森下 徹)
はじめに 84
一 全面講和愛国運動協議会の論理と運動 86
二 日本平和推進国民会議の結成 89
1 結成の経過 89
2 組織実態 92
3 平推会議と全愛協の関係 96
三 日本平和推進国民会議の運動 97
1 第一期=調印反対運動 97
2 第二期=批准反対運動 100
3 第三期=逆コース阻止の運動 101
四 平推会議の全面講和論 102
おわりに 107
 2 2 ストックホルムーアピール署名運動とその歴史的背景(吉田ふみお)
はじめに―Sアピールと原爆国際管理 114
一 [「人類の破滅」意識の登場-原子力をめぐる議論と国際管理問題 117
二 「人類の破滅」意識の広がりと朝鮮戦争 121
三 日本におけるSアピール署名運動の展開
四 前提としての原爆被害体験 126
おわりに 128
 3 「内灘闘争」と抵抗の〈声〉( 福島在行)
  はじめに 134
一 「内灘闘争」の経過 135
1 内灘問題の発生と砂丘地の一時使用
2 試射場再使用問題と政府の試射強行
3 中央諸団体の関与・支援
4 運動の長期化、そして終了へ
二 内灘村民の抵抗の《声》 141
1 「民主国家」「民主政治」 141
2 「生活権」 144
3 個人の経験と記憶が紡ぐもの 147
おわりに 150
 4 戦後平和運動の市民運動的形成―大阪の初期原水禁運動の担い手に着目して(大森実)
  はじめに
一 大阪の平和運動と「あけぼの会」
1 「あけぼの会」の結成 159
2 「あけぼの会」の活動 162
二 阿倍野区と「あけぼの会」 両
1 「小市民住宅地」の中の旧制大阪高等学枚-大阪大学南校 170
2 地域の中での「あけぼの会」主要メンバー 172
むすびにかえて 176
 5 1950年代のサークル運動と労働者意識( 三輪泰史)
 6  女性教員の要求と運動(石月静恵)
 7 初期『社会主義』と社会主義協会( 大野節子)
 終わりに
 あとがき

研究成果

戦後社会運動史論―1950年代を中心に 広川禎秀・山田敬男編 大月書店
<あとがき(抄)>「この研究会は、歴史科学協議会の1989年大会・犬丸義一報告の準備研究会をきっかけとして生まれ、1990年に名称を社会運動史研究会とし」
吉田ふみお「ストックホルム・アピール署名運動とその歴史的背景」
大森実「戦後平和運動の市民運動的形成」
戦後社会運動史論②―高度成長期を中心に 広川禎秀・山田敬男編 大月書店 201203
戦後社会運動史論③―軍事大国化と新自由主義の時代の社会運動 広川禎秀・山田敬男編 大月書店 20181214

 

アジアから考える

『アジアから考える―日本人が「アジアの世紀」を生きるために』(水羽信男編、有志社、20170330)

部章
はじめに(水羽信男)
総論 開かれたアジア論の深化のために―本書のねらいと構成(水羽信男)
1部 アジア認識の再構築のために―「外」からみる日本・アジア
1章 アフリカでビジネスと紛争にかかわる日本人たち-日本の現代小説にみるアフリカのイメ-ジ(大池貞知子)
2章 ラテンアメリカの植民地支配と独立の経験―植民地近代を考える(青木利夫)
3章 雑誌『島嶼邊縁』と一九九〇年代前半期台湾の文化論(三木直大)
4章 日本における「台湾」/台湾における「日本」(川口隆行)
5章 ライシャワ―のアジア認識と日本(布川弘)
6章 「放射能とともに生きる」―残留放射能問題と戦後の日米貝類貿易(西佳代)
2部 日本とアジアとの交流―「アジア」の実相・比較()
7章 中国の憲法制定事業と日本(金子肇)
8章 大正期東京の中国人留学生(水羽信男)
9章 竈神と毛沢東像―戦争・大衆動員・民間信仰(丸田孝志)
10章 和解への道―日中戦争の再検討(黄自進)
11章 アジアの中を移動する女性たち―結婚で日本に移住したフィリピンの女性たち(長坂格)
12章 近現代ベトナムへの日本人の関与(八尾隆生)
あとがき(水羽信男)

ヒロシマ・ナガサキの証言’83冬(第5号)

『ヒロシマ・ナガサキの証言』(広島・長崎の証言の会編)

’83冬(第5号) 1983/02/10

内容

著者 タイトル 備考
巻頭言●一つの視点 河村盛明 1
特集 1 「戦争受忍」を問う-被爆者援護法を求めて
国の「原爆無責任論」に抗し援護法を求めて 伊東壮 6
光を求めて-認定を却下された○さん 塚本弥生 10
もどらない青春と傷跡-意見書をふりかえって 若林節美 14
被爆者は待てない-「基本懇」以後の医療現場から 山下兼彦 17
朝鮮人被爆者と救援法 豊永恵三郎 20
歩み出すための素材-胎動するヒロシマ第二世代 中村義明 26
なの補償もない戦災障害者 杉山千佐子 30
特集 2 軍縮教育国際シンポジウム・レポート
反核・軍縮教育への新たな出発 鎌田定夫 60
こどもの未来と生存をいかにしてまもるか 栗原貞子 66
急がれる平和教材の開発-各国代表に聞く 編集部 72
ヴァラット・モニク 72
ウィラード・マックガイヤー 74
シュー・チャラン 75
ファラディー・ガブリエル 76
資料・広島アピール 125
「南北ネットワーク」運動趣意書 126
世界の反核運動と日本 丸山幹正 78
10フィート映画の波紋 永井秀明 84
ハーバード大学医学生の反核活動 ダニエル・ロウエンシュタイン マイロウ・ロウエンシュタイン 82
「原爆と発禁図書」に一言 服部学 89
“原爆被害者証言のつどい”のまとめを終えて 河合幸尾 92
証言 こどもたちに伝える被爆の証言
安らかには眠れない-三輪笑子さんの場合 江崎須賀子 34
焼かれた弟 久保美津子 38
命あるかぎり 増本きみ子 40
国が起こした戦争で 荒尾千恵子 44
二度と戦争を起こしてはいけない 中尾力男 47
生あるかぎり核廃絶を 多久春子 50
重き日々を生きて-富永さんの死に寄せる 黒崎晴生 55
核地獄を生きのびたカナダ人-その1 ジョン・ピクトン 57
文芸
書評●英文『ナガサキ一九四五』を読む 110
書評●「アトミック・ソルジャー」 113
「反核・反戦・平和」のヒロシマ 大原三八雄 116
『原爆に生きて』 文沢隆一 118
「広島・長崎修学旅行案内」を書いて 松元寛 121
「まだ遅くはない」を観て 佐原進 123
ひろば
在米被爆者映画完成 藤原茂 98
被爆者と戦災者の集い 近藤幸四郎 99
手作り反核コンサート 福本啓孝
“反核と反戦” 伊藤真理子 101
南北ネットワーク運動 児玉克哉 104
生存への道-援護法制定運動 槇 繁 105
原爆と交通禍の中から 神崎きよし 106
足立和夫個展「原爆断章」 102
10・24反核大阪集会 102
反核東京10月行動 103
長崎からの通信 108
会員・読者からの通信 2
広島証言の会ご案内 25
長崎証言の会ご案内 91
トビラ・本文さしかえ 四国五郎

編集後記 128

 

ヒロシマ・ナガサキの証言’82夏(第3号)

『ヒロシマ・ナガサキの証言』(広島・長崎の証言の会編)

’82夏(第3号 1982/08/20)

内容

著者 タイトル 備考
001 志水清 核戦略(防衛)の虚像
特集 SSDII-民衆のうねり
SSDIIと今後の課題 伊東壮 2
反核の国際共同行動を見る 岩垂弘 8
ナガサキからニューヨークへ 高橋真司 16
ニューヨーク市民のみた日本の反核運動 松浦亮 20
被爆者運動の課題-ニューヨークでの交流から 石田明 25
草の根が燃えたニューヨーク 田中辰夫 28
特集 ヒロシマ・ナガサキ証言の旅
10フィート運動平和使節のみたアメリカの反核運動 宗藤尚三 33
ヨーロッパの反核運動に接して 山本雅人 38
闇のなかから光を見い出そう 飢と核に苦しむ第三世界 栗原貞子 42
ケルン会議と原爆文学 伊藤成彦 49
座談会 核をめぐるアメリカ市民の素顔 秋葉利忠・倉本寛司・据石カズ・石田明 92
資料
SSDIIでの日本NGO演説/発言 荒木武 120 本島等 121
庭野日敬 122 山口仙二 124 栗野鳳 126
証言-あの日から37年
わたしと広島 木村靖子 54
私は見たあの阿修羅場を 内田栄一 58
妻とわが子を亡くす 下江武介 63
わたしの被爆体験-子どもたちへ語りつぐ1 越田冨美子 66
忘れることができない日々-子どもたちへ語りつぐ2 松尾慶子 68
私と広島とヒバク(その1)鄭基璋 70
苦しみはつきない 具貞先 74
小さい爆弾の想い出 モートン・ソントヘイマー 77
原爆におしつぶされた青春 岩永肇 81
死者にかわりて 木村千代子 87
文芸
〈連載小説〉ナガサキへの道(第十三回)片山昌造 110
反核-ある被爆歌手の復活 吉田昌代114
反核運動をになって
たたかいはこれから-富永初子さんの場合 97
アメリカで考えたこと 渡辺千恵子 98
欧米へ映画と共に語り部の旅をして 沼田鈴子 100
アメリカ横断平和キャラバン 松原美代子 101
活動・主張・たより
原爆被災資料と市民運動 水田九八二郎 103
核戦争の阻止はわれらの手で 神崎きよし 105
●各地からのたより 107
●広島の証言の会案内 109
●長崎の証言の会案内 37
●編集後記 128

核と放射線の現代史―開発・被ばく・抵抗

『核と放射線の現代史―開発・被ばく・抵抗』(若尾祐司・木戸衛一編、昭和堂、20210311)

内容

まえがき
第一章 世界大戦期ドイツにおける戦場医学と放射線防護の発展(北村陽子)
はじめに
1X線の発見と医学への応用…………
2戦場医学でのX線の使用………………
3放射線防護の動き
4ドイツにおける放射線防護に関する規定
おわりに
第二章 ABCCの被爆者調査-治療と調査をめぐる攻防-(中尾麻伊香)
はじめに
1初期のABCC
2ABCC批判と非治療方針
3被爆者医療とABCC
おわりに
第三章 隠匿されたビキニ水爆実験被ばく者(高橋博子)
1マグロ調査打ち切りに対する米国務省・米大使館・米原子力委員会の関与
2隠匿された日米交渉関連文書
3日米政府間での政治決着
おわりに
第四章 ”乗り越えられなかった壁”一九五〇年代末~六〇年代初頭のソ連における放射線影響研究―(市川浩)
はじめに
1ソ連における放射線影響研究初期の展開
2放射線影響研究の抜本的強化をめざして
3西側の放射性影響研究との邂逅
むすび
第五章 フランスにおける初期の核燃料サイクルの歴史-使用済核燃料再生処理と高速増殖炉の蜜月時代-(小島智恵子)
はじめに
1フランスのウラン資源開発の歴史
2軍事目的のための再処理
3民生目的のための再処理
4高速増殖炉開発
むすび
第六章 英国の「周縁」オークニー諸島におけるウラン採掘抵抗運動―ローカリズムと越境的連携の模索と葛藤
はじめに
1ウラン探鉱計画と抵抗運動の開始
2ノー・ウラニウム運動の展開-連携と非連携の迷い
3EIP報告とスコットランド省の判断
4ローカリズムと環境をめぐる自決権
5ウラン採掘問題の長い影
おわりに
補論1 チェルノブイリ原発事故後のドイツとフィンランド(佐藤温子)
はじめに
1ドイツ
2フィンランド
おわりに
第七章 マンハッタン計画国立歴史公園における展示の現状―ハンフォード・サイト周辺地域の歴史を中心に―(川口悠子)
はじめに
1二つの戦争とはハンフオード・サイトーマンハッタン計画から冷戦まで
2「再び変貌する大地」-ハンフオード・サイトの汚染と除染 3展示の背景-ハンフオード・サイト周辺地域の歴史から
おわりに
第8章トリウム熔融塩炉開発の歴史と現在(和田喜彦)
はじめに
1アルビンーワインバーグのトリウム熔融塩炉川発の足跡
2アルビンーワインバーグの業績の再発見
3日本のトリウム熔融塩炉の原発の歴史と現在
4レアアース・スズ製錬の副産物としてのトリウム232
5トリウム熔融塩炉の評価
おわりに
第9章日本における核燃料物質「加工」事業の歴史的展開―東海村・住友金属鉱山・JCOの臨界事故(山本昭宏)
はじめに
1東海村の原子力開発とJCOの前史
2JCOの誕生から臨界事故まで
3JCO批判と低線量被爆ばくのリスク評価
おわりに
第10章「低線量長期被ばく都市・フクシマ」の十年-住民として研究者として暮らす-(後藤宮代)
はじめに―2020年3月、新型コロナウイルスで甦るる、放射能・「見えない恐怖」
1福島に原発10基が建設された背景
2「フクシマの声」はどのように形成されてきたのか
3フクシマの運動の特徴
4バック・フラッシュ
5放射性汚染水の海洋放出
おわりに
第11章 福島原発事故後の日本で起こったこと、これから世界で起こること―放射線の健康影響をめぐる科学論争と政治-(藤岡毅)
はじめに
120ミリシーベルト避難解除基準成立の経緯とその問題性
2「100ミリシーベルト以下安全論」は科学ではなく被害者切り捨てのイデオロギーである
3「科学の不確実性」を盾に被ばくの健康リスクを隠す専門家の論理の批判
4福島県の小児甲状腺がん多発の原因をめぐる論争
5結びに代えて―科学に基づく原発事故被害者のための政治を望みたい
補論2
住民の被ばく線量データを扱った論文の撤回(山内知也)
第12章 フクシマ核惨事とオーストリアの反原子力政治(若尾祐司)
はじめに
121世紀への世転転換期におけるオーストリアの政治と核問題
2フクシマ核惨事の衝撃と事実認識
3反原子力の戦略
4欧州脱原発政策の障害
5核兵器禁止条約の成立
おわりに
第13章気候変動の否認と原発ルネサンスの夢-ドイツ極右のエネルギー・プロパガンダー(木戸衛一)
はじめに―「フライデイズ・フォー・フュ―チャー」のインパクト―
1ドイツ人の環境・気候意識
2「気候ヒステリー」への反発
3AfDによる気候変動の否認
4原発回帰の追求
5「世界原子力遺産」無害化の試み
6「無知の傲慢」の拠り所
おわりに
補論3ドイツにおける医師の平和運動(竹本真希子)
はじめに
1ドイツの医師と「平和」
2反核運動の展開と核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部
おわりに
座談会 核とコロナ
参加者
和田喜彦
高橋博子
山本昭宏司会
木戸衛一
あとがき
索引

さんげ 原爆歌人正田篠枝の愛と孤独

『さんげ 原爆歌人正田篠枝の愛と孤独』(広島文学資料保全の会編、社会思想社<現代教養文庫>刊、19950730)
内容

 まえがき 3
さんげ-原爆歌集- 11
1 生い立ち 29
父母のこと/祖母よ!/高本末松と結婚/弟の誠一/息子槙一郎/肺がんで亡くなった義兄/再婚/生き別れした幼子/嫁と孫
2  あの日原爆してから 77
病院と縁の切れない日々/わたしは被爆者/被爆した人たち/核廃絶の願い/社会を見る眼/野仏も傷ついた
3  愛と哀しみ 111
愛と哀しみ/峠三吉のこと/徳島の山の友
4 暮らしのための闘い 145
割烹旅館河畔荘/アパート業に変わる/京橋川河畔の四季
5  心を静めて 169
信仰/人垣 友垣/永平寺への旅/ふるさと江田島/いとしきばあや/老いてゆく
6  死の告知 197
乳がんを告知されて/歌の師杉浦翠子と、歌友月尾菅子のこと/葛飾の宿/がんを病む日々/三十万名号/生きたかりけり
資料編
唉!原子爆弾<原文> 244
さんげ<原文> 248
正田篠枝略年譜 258
正田篠枝書誌 263
解説 『さんげ』の前後と発行のいきさつ 270
あとがき 278