「06 書誌」カテゴリーアーカイブ

大竹から戦争が見える

『大竹から戦争が見える シリーズ広島地域近現代史  1』(阪上史子著、ひろしま女性学研究所、20160201)

内容

はじめに 4
1 海南島に出会う 6
『大竹港引き揚げの記録』を観る 9
海南島へ行く 13
「神戸・南京をむすぶ会」について 16
大竹と海南島をつなぐもの 18
2 大竹から「戦争」が見える 22
歴史遺産たっぷりの大竹 23
大竹海兵団 26
城山三郎と笠原和夫の海兵団体験 26
消耗品としての悔しい日々 29
海兵団それぞれの思い出 31
海兵団と大竹 32
その後の海兵団-跡地利用 33
大竹引揚港 35
海南島から復員 35
海南島の日本兵の戦争犯罪 37
大竹『引揚援護の記録』 39
厚生省『引揚援護の記録』 42
企業城下町・大竹 46
“社宅に住む” 46
大林組の飯場 49
戦争と災害と大竹 52
戦時体制下の大竹 52
甚大な原爆被害 53
枕崎台風と広島 57
占領時代の大竹 59
大竹の占領軍慰安所 59
天皇の大竹訪問 65
国立大竹病院 6
3 大竹と朝鮮人 68
記録の中の朝鮮人 69
李相萬(リ・サンマン)さんのお話 75
姜周泰(カン・ジュテ)さんのお話 82
私と朝鮮の出会い 87
おわりに 89

ヒロシマの空白 被爆75年

『』(著者 中国新聞社報道センターヒロシマ平和メディアセンター著、中国新聞社・ザメディアジョン、中国新聞社、ザメディアジョン、20210623)

内容

002 「空白」を埋めていく 2
004 目次
1部 「埋もれた名前」編 13
NEWS 原爆犠牲者 8万9025人把握
〈特集〉埋もれた犠牲者名 どう把握 14
1 70年余 公的記録なし 16
2 全容把握 消極的な国 17
3 生後数時間 名なき命 18
4 各地から応召 犠牲に 19
5 大学の調査 最近から 20
6 多数犠牲 解明には壁 21
7 国交なく援護対象外 22
8 亡命一家をほんろう 23
9 5万人余の記録不明 24
10 宙に浮く事業所名簿 25
11 「個人情報保護」壁に 26
12 「推定」79歳 わが名は 27
NEWS「消された命の証しあった」 28
NEWS「壊滅の悲惨さ 浮き彫り」 29
コラム1「空白 被爆翌年以降にも」 30
2部 「帰れぬ遺骨」編 31
 NEWS 供養塔の遺骨 1体返還調査
〈特集〉帰れぬ遺骨 家族はどこに 32
1 祈念館の遺影 糸口に 34
2 墓の骨は誰 募る疑問 35
3 資料館周辺 生活の場 36
4 証言集に「麓」さん表記 37
5 供養塔も「家族の墓」 38
6 名前記載 眠ったまま 39
7 小さな「かけら」供養 40
8 1人で発掘「まだある」 41
9 収集「地方がやること」 42
10 死者の無念思い続け 43
11 捜し続けた子 どこに 44
番外編 死亡状況 記録と一致 45
コラム2「生きた証し訴える遺品」 46
3部 「さまよう資料」編 47
 NEWS 米軍返還の組織標本 劣化
〈特集〉史料の散逸 阻まれた研究 48
1 標本 急性症状の痕跡 50
2 内部被曝 細胞貫く筋 51
3 健康追跡 膨大な蓄積 52
4 被害実態 鮮明に語る 53
5 遺品 焼け跡写す一枚 54
6 保存基準なく廃棄も 55
7 各地の歩み 無二の財産 56
8 屋外動員 教師は反対 57
9 手記や遺品 国・市にも 58
10 痛みや歩み「継承を」 59
コラム3「資料保存 オール広島で」 60
4部 「国の責任を問う」編 61
 NEWS 原爆犠牲「米に賠償責任」
〈特集〉被害の全て 償われたか 62
1 「遺族も被爆」が条件 64
2 全ての死者に償いを 65
3 死没者銘記 まだ一部 66
4 空襲・原爆 共に被害者 67
5 91歳でやっと手に 68
6 「放射線起因」に限定 69
7 広範囲に「黒い雨」 71
8 「遺伝」未解明 援護の外 71
9 「生き残った者の務め」 72
5部 「朝鮮半島の原爆被害者」編 73
 NEWS 朝鮮人被爆死 把握漏れ
〈特集〉埋もれた犠牲者 海外にも 74
6部 「つなぐ責務」編 77
〈特集〉被害に迫る営み未来へ 78
1 75年経て肉親記載へ 80
2 「まだ発見あるはず」 81
3 公開情報に眠る事実 82
4 援護の外 見えぬ被害 83
5 「絶対悪」繰り返させぬ 84
6 一人一人の命 忘れぬ 85
7部 「75年後の夏」編 87
NEWS 投下前の写真3000枚寄贈
1 8・6前日 笑顔のわが家 88
2 生きた証し 語る反物 89
3 75年後の健康手帳取得 90
4 今向き合う「あの日」 91
5 捜し歩いた日々克明に 92
6 叔母の最期 初めて知る 93
ヒロシマの空白 街並み再現 95
写真グラフ 96
本通り 100
八丁堀 108
旧中島地区と周辺 110
本川地区 114
基町と周辺 116
国泰寺町 118
広島駅 120
島病院 122
〈特集〉日常のカケラ 埋めていく 124
ウエブサイト案内 127

 

原爆と戦った特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊(レ)の救援作戦

『原爆と戦った特攻兵 8・6広島、陸軍秘密部隊(レ)の救援作戦』(豊田正義著、KADOKAWA、20150731)

内容

まえがき…3
ベニヤ板製の特攻艇「㋹」
特攻兵が非戦闘員の死を看取らなければならなかった
大君の御楯となりて捨つる身と 思へば軽きわが命かな
被爆地を駆け回った特攻兵は原爆症に苦しめられた
1 学徒-学生は、戦地へ送り出された…21
 二万五千人の八列縦隊
兵力補充に使われた学生たち
違和感を覚えた来賓の訓示
講道館の門を叩く
「権力に迎合する貴様には天誅を下す!」
「二、三年は徴兵猶予がつづく」と考えていた
開戦直後から軍部は大学生出兵を示唆していた
学生狩り
徴兵検査で評価が一変した
「俺は戦争に行きたくない!軍隊に入隊したくない!」
2 志願-見習士官、水上特攻兵となる…51
 「佐倉兵営」
「まるでロボット養成所にいるようでした」
殴る蹴るの懲罰
「将校・下士官・馬・豚・兵」
えんえんと繰り広げられた私的制裁
露骨な機嫌取りで競い合う
後悔した施術がある
玉砕への洗脳
「決死生還を期せざる要員」
「これが母さんに会える最後かもしれない」
「えっ、江田島に陸軍基地があるのか!?」
「一艇を以て一艦を屠る、それが諸君の任務である」
㋹はベニヤの板だった
3 開発-技術者の願いは砕かれた…91
 特攻作戦の本格化
㋹の研究開発チーム
「これは戦闘だと思って掛かれ」
「人命を救いたい」という設計技術者の願い
ベニヤ板製の㋹「甲一号型」の完成
「特攻隊なんだから、体当たりしかない」
技術者たちの望みは打ち砕かれた
戦闘方法大綱に「帰還」「生還」の文字はなかった
十五~十九歳の少年兵
「これで下士官になれるぞ!」
「みんな今年いっぱいの命だと覚悟して精進してくれ」
「手柄を立てんでもよいから絶対帰ってきてね」
拳銃を口に咥え、引き金を引く
4 戦場-㋹、戦果をあげ、散る…127
 「捷号作戦」
アメリカのフィリピン侵攻を予想した大本営
隊員の多くがフィリピンに到着できなかった
バシー海峡は〝魔界〟であった
ルソン島上陸
決戦準備は、判断ミスにより瞬く間に瓦解した
隊員は誰ひとり残っていなかった
㋹の戦果
隊員たちを「特攻戦没者」として扱わなかった
「私たちには玉砕は許されませんでした」
「身体を…、東の方へ…、向けてくれ…」
総員千四百人のうち、約千二百人が命を失った
5 敗北-㋹輸送船、爆沈す…169
 第三十戦隊長・富田稔大尉
「憲兵がなんだ!上等兵のくせして生意気な事を言うな!」
父の背中は小さかった
㋹を貨車で輸送する
慣れからくる失態
出港
「敵機来襲!」
奇跡が起こった
二十二名の隊員が久慈湾で戦死した
㋹はすべて燃えた
三人は沖縄をめざして出発した
「これはとんでもない所へ来てしまった!」
「内地防衛を頼む」
特攻兵同士の友誼
帰還
6 原爆-秘密部隊は広島を奔走した…217
 全軍特攻化
少年特攻兵の訓練教官となる
機密系将校
本土空襲
親日家が支持した原爆投下
「対日原爆使用問題」
候補地は広島、小倉、新潟、長崎に絞られた
トルーマンの態度は「別人のように変わった」
ポツダム宣言発表前に原爆投下命令は承認された
トルーマンのシナリオ通りの展開
「諸君、我々の運んでいる爆弾は世界最初の原子爆弾だ!」
見習士官の目に映った原子雲
民間人救助は司令官の即断だった
惨状
全隊員、出動
少年兵、突入す
猛火の中を駆け回る
「今は眠る時ではない」
「見ていろ!この仇は必ず取ってやる!」
少年特攻兵たちが見た地獄
広島市民に告ぐ
御前会議
すべての㋹は特攻兵の手で焼かれた
7 被曝-「戦後」を戦いつづける…289
 ㋹の特攻兵たちの戦争は終わらなかった
兵士を襲った被曝症状
当初「被爆者健康手帳」の交付は「直接被爆者」のみだった
病状がもっとも重かった時期には、何の支援もなかった
奇跡的にみつかった特幹隊の戦友名簿
四十代で毎年数人の戦友たちが逝った
「俺が原爆症だと知れ渡ったら、子供たちが何されるかわからん」
㋹特攻兵を襲った被爆者差別
証言は鎮魂であり、継承であり、遺言である
あとがき…317

聞き書 ふるさとの戦争 徴用は山河に及び

『聞き書 ふるさとの戦争 徴用は山河に及び』(青木暢之・畑矢健治著、農山漁村文化協会、19950630)

内容

 まえがき 1
 <1994年8月から12月まで8部構成で中国新聞社会面に「ふるさとの戦争」として連載>
 ブナの翼 9
航空機用材に次々伐採 9
巨木相手 3尺ノコひく 12
軍から「増槽」製作命令 14
アルミ不足窮余の木製 17
尾翼試作マルニに白羽 20
山も戦場並みの厳しさ 22
本炭増産老人も子供も 25
なべ、かま、大鐘も供出 28
難問…金属並み木製機 31
学徒の手で接着剤調合
強度試験や設計手探り 36
完成したが日の目見ず 38
報国の海 41
島の男たち船ごと徴用 41
機雷の大河緊張の航海 44
タンカーに変身南洋へ 47
質二の次で機帆船量産 50
恩賜の帆柱で士気鼓舞 53
造っては沈む南洋材船 56
薪を搬送高瀬舟が復活 59
徴用盾に休業の舟動員 61
二代の南洋行父は戦死 64
帰らぬ船埋もれた戦死 67
二世の優勝旗 71
移民の子ら故国で快挙 71
山陽中に米編入生集う 74
英語でパス、本場の技 77
奔放なプレーで快進撃 79
黄金時代忍び寄る戦雲 82
帰米・開戦…収容所ヘ 85
敵国人特高の監視下に 78
終戦はさみ両軍で通訳 90
国籍の違い兄弟敵味方 93
海越え青春の誇り今も 95
動物も植物も 99
児童らウミホタル集め 99
軍命で発光成分を研究 102
決戦に備え松の根掘る 104
松をフル活用燃料確保 107
兵器の材料ブドウ増産 110
対潜作戦にブドウ成分 112
ヌートリアで軍服毛皮 115
特産ミカン伐採麦畑に 118
防寒着用にウサギ飼育 120
ヒガンバナ糊用に採取 123
薬に菓子に活用試みる 126
決戦下「野草も食糧に」 158
食糧増産へ児童も動員 131
隔絶の島 135
国策でハンセン病隔離 135
自給自足病おし農作業 138
田舎に子を残し入園 141
退園し病友と結婚・被爆
144
療養所名ばかり重労働 1S7
三交代で「病友」を看護
150
絶望の歳月刻み半世紀 153
兄・伯父失い孤独な戦後 156
山の飛行場 159
特攻機出撃へ秘密基地 159
延べ15万人夜間も工事
162
木の枝利用し偽装工作 165
立ち退きそして娘の死 167
滑走路用に畑削ら黶@170
出撃前の特攻機隠す 173
峠に監視哨村も非常時 176
出撃命令出ぬまま終戦 178
上殿のナイン 183
準優勝その後3人戦死 183
2度目召集翌月に被爆 186
つめと髪の毛だけ帰る 189戦場で球友に救われる 192
共同墓地足遠のュ遺族 195
石工の伝統徴兵で細る 198
療養中に無念の災害死 201
教え子戦死悔やむ教師 204
  写真の伝言 207
「弾よけ」に奉納数万枚 207
山越え長男の無事祈願 210
漁師の父アユの慰問袋 213
兄弟従軍再会かなわず 216
銃後の1S歳煌C兵団ヘ 219
青年学校で歩兵の訓練 222
山や田守り竹やり訓練 224
外地へ出発新妻が弁当 227
妻のため「絶対死なん」 230
子残し夫戦死弟と再婚 233
親の祈り孤島に届かず 235
 あとがき 239

アメリカは有罪だった 核の脅威の下に

『アメリカは有罪だった 核の脅威の下に』(エドワード・セント・ジョン著、高城恭子 [ほか] 訳、朝日新聞社、19951205)

内容<作業中

判決第日
ヒロシマへの旅 11
1 ヒロシマ以前 49
1 序文 51
2 歴史的展望 61
3 第2次世界大戦 72
2 ヒロシマ 91
4 ヒロシマ!世界初の核による大量虐殺 93
5 ヒロシマの意味 121
3 ヒロシマ以後 161
第6日 新たなる敵 165
第7日 戦争裁判 1945―48年 190
第8日 冷戦 218
第9日 青写真 245
第10日 惨禍への処方箋 287
第11日 きのこ雲の下で 1950―60年 318
第12日 漆黒 1960―80年 349
第13日 法律違反者 387
第14日 何のために? 412
第15日 原爆外交 452
第16日 軍縮拒否! 1945―62年 484
第17日 軍備管理と不毛の時代 1963―80年 513
4 アメリカ合衆国 7
第19日 毒気のある神話 42
第20日 核軍縮への乗り越え難い障害 72
第21日 核兵器の廃絶と新しい世界秩序 111
5 レーガンとゴルバチョフ 161
判決第22日 レーガン大統領と新冷戦 163
第23日 レーガン政権二期目 222
第24日 ゴルバチョフの軍縮 259
6 有罪判決と刑の宣告 301
判決第25日 第二次大戦後の戦時法規 303
第26日 史上最悪の犯罪 339
第27日 継続する核の脅威の規模と危急性 388
第28日 犠牲者、「人類に呪いがかけられた」 430
判決日 刑の宣告 493
補遺A 管轄権への意義申し立てに対する判決 508
補遺B 道徳性と理性と核爆弾に関する判事の所見 516
解説 戦後50年の核と国際政治(鴨武彦)541

スターリンと原爆(上)(下)

『スターリンと原爆(上)(下)』(デーヴィド・ホロウェイ著、川上洸、松本幸重訳、大月書店、(上)1997/07/07、(下)1997/08/01)

内容<作業中

謝辞
訳者覚え書
スターリンと原爆(上)
序論
第1章 ヨーッフェの研究所 12
第2章  核の前史 42
第3章  核分裂への反応 73
第4章  決断のとき 106
第5章  いよいよスタート 140
第6章 ヒロシマ 169
第7章  ヒロシマ以後の核計画 194
第8章 政策の前提 217
第9章 原子力産業 247
スターリンと原爆(下)
第10章 原子爆弾 283
第11章  戦争と原子爆弾 326
第12章  神経戦 366
第13章 危険な関係 395
第14章 水素爆弾 424
第15章 スターリン死後 465
第16章 原子と平和 502
結論 529
主要人物略歴