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被爆三〇年広島国際フォーラム・コミュニケ(19750804) 

被爆三〇年広島国際フォーラム・コミュニケ (19750804)

出典:『核廃絶か破滅か-被爆30年広島国際フォーラムの記録』(時事通信社、19760520)

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被爆三〇年広島国際フォーラム・コミュニケ

被爆三〇年広島国際フォーラムは、飯島宗一(広島大学学長)、江口朴郎(東京大学名誉教授)、小野周(東京大学教授)、具島兼三郎(長崎大学学長)、上代たの (元日本女子大学学長)、関関治(東京大学教授)、藤井日達(日本山妙法寺山主)、三宅泰雄(日本学術会議会員)の八氏がよびかけ、吉野源三郎(評論家)を代表とする準備委員会によって組織され、一九七五年八月三、四日広島において開催された。

フォーラムは、核抑止の理論が核軍縮への道をきりひらくものではなく、核開発・核軍拡のとどまるところを知らない悪循環をもたらしていること、また、核保有国による核軍備の管理とその下での核の傘が諸国人民の安全を直ちに保障するものでないことを認識し、こんにちまでの核軍縮をめぐる政府間交渉の限界と問題点を諸国人民の意思によってどのように突破すべきかを、被爆三〇年にあたって明らかにすることを目的に、つぎの四項目を討議の主題に設定した。

一、被爆三〇年、核軍拡と核拡散の現状について - それは、いかなる危険と被害を現在と未来の人類にもたらしつつあるか。

二、軍縮、安全保障、エネルギー問題に関する政府間交渉に含まれている問題点は何か。

三、核兵器の完全禁止と廃絶に向かって、私たちはいかなる展望をもつことができるか。

四、私たちはいま何をなすべきか、何をすることができるか、広島から何を訴えるべきか。

上記の趣意は多くの賛同を得、フォーラムには海外二二カ国(オーストラリア、カナダ、チリ、キューバ、フィジー、東ドイツ、グァム、インド、アイルランド、イタリア、ミクロネシア、ニュージーランド、PLO、フィリピン、ポーランド、ルーマニア、スリランカ、スウェーデン、イギリス、アメリカ、北ベトナム、南べトナム)から六六名と、日本国内各界から一二八名、計一九四名が参加した。このフォーラムの全経費は、フォーラム参加者の登録料と、フォーラムを支持した広範な個人、団体(四七六名、二〇団体) の醸金によってまかなわれた。

フォーラムでは、広島・長崎への原爆投下以後三〇年間にわたる原水爆禁止運動、とりわけビキニ事件以降の日本における国民的規模での運動の発展が、広島・長崎の被爆の実相とその後遺、被爆者の現状と問題点とともに報告された。

三〇年経過したこんにち、一方では、ベトナム人民を先頭とするインドシナ諸国人民の崇高な闘争が勝利し、それに勇気づけられて第三世界で民族解放闘争がもりあがり、それらへの支持・連帯を示す世論がアメリカを含め各国でたかまっているが、他方では、平和と軍縮に反対する勢力は、歴史から正しい教訓をくみとることなく、産軍複合体をますます強化してきており、核戦争の危機はかえつて増大してきている面もあるといえよう。そして、いまや世界的に拡大しつつある原子力発電も、核兵器の完全禁止を実現しない限りきわめて危険な面をもち、放射能被害の面からも各国民にとつて脅威となっている。

こうした情勢評価をふまえて、フォーラムにおいては、いかにして核兵器の廃絶を実現するかという問題について、多くの提言がおこなわれた。

全面軍縮をめざす世界軍縮会議を開催させることが重要であり、それに国連のNGO (非政府組織) の意見を正しく反映させていかねばならないこと、太平洋非核武装地帯の設置、海洋法のなかで原子力潜水艦の航行を禁止すること、などが提起されるとともに、こんにちのように膨大な核が貯蔵・配備され、核の拡散がすすんでいる状況のもとでは、核兵器の完全禁止こそがもっとも緊急であり、かつ現実的な措置であることが指摘された。軍備管理ではなく真の軍縮へ向かって発想を転換すべきことが、討論全体の基調をなしており、とりわけ国際的レベルで核兵器禁止の条約を実現することの重要性が強調された。

討論のなかでは、人間性の追求を含め心の問題をあらためて深くふりかえり、考え方の根本的転換が求められていることが確認された。科学者・知識人は、こんにちの科学技術革命の時代についての正しい認識にたって、戦争を目的とする科学には従わないという決意を新たにするとともに、自然科学者、教育者、宗教者が相互に連帯し、国際連帯を強化しつつ、核抑止の信仰を打破するための具体的な研究をすすめ、その知識を広く大衆に伝えることによって運動の発展に寄与すべきことが確認された。

広島・長崎の事実を広く世界に知らせるとともに、運動の縦承発展のためにも平和教育を重視し、核兵器をもつことがみずからの利益にならない大衆の間における核廃絶の意識をさらに強め、大衆とともにたたかうことによって核兵器完全禁止の展望がひらけることが確認された。

このフォーラムは、当初、文書の採択を予定していなかったが、例外として、ショーン・マクプライド氏によつて提案され、満場の共感を得た、核兵器不使用国際協定締結に関する次の特別決議を採択した。

特別決議
被爆三〇年広島国際フォーラムは、軍拡、とりわけ核軍拡のかつてない重大なエスカレーションについて審議した結果、国際連合に対して緊急の問題として次のような国際法規を採択するよう要請する。
--どのような状況のもとで、どのような核兵器を使用しようとも、これを国際法と人道に対する犯罪とすること。
この決議は、マクプライド氏を通じてただちに国連事務総長に手渡すとともに (マクプライド氏からのその後の連絡によるとこの決議はすでに国連NGO加盟の全組織に配布されたとのことである)、フォーラムの全参加者がそれぞれの国の政府にはたらきかけ、この決議を国連の場にもちこませるよう努力すること、また、それぞれの組織を通じてもこの決議の実現のため広くよびかけとはたらきかけをおこなうことを申し合わせた。

一九七五年八月四日

本コミュニケは、国際フォーラムで採択された最終議長のまとめにもとづき、よびかけ人と準備委員会の責任で成文化されたものである。

2021年6月(日録)

2021年6月(日録)

 事項
 01  ヒロシマ遺文への投稿=「ヒロシマのソーシャルワーク 不条理の是正という本質に迫る」。
 03  ヒロシマ遺文への投稿=「れんがと広島 広島市郷土資料館調査報告書第16集」
04 ヒロシマ遺文への投稿=「2021年6月(日録)」
05 ヒロシマ遺文への投稿=「福山市原爆死没者慰霊碑建立記念誌 原爆被爆体験記」
06 ヒロシマ遺文への投稿=「被爆三〇年広島国際フォーラム・コミュニケ」、「原爆慰霊碑巡礼の案内」
07 ヒロシマ遺文への投稿=「歩兵第11連隊略歴」
08 ヒロシマ遺文への投稿=「ドキュメント:1950年8月6日」
09 ヒロシマ遺文への投稿=「ドキュメント:1955年8月6日」、「ドキュメント:1960年8月6日」、「ドキュメント:1965年8月6日」、「ドキュメント:1970年8月6日」、「ドキュメント:1975年8月6日」、「ドキュメント:1980年8月6日」、「ドキュメント:1985年8月6日」、「ドキュメント:1990年8月6日」、「ドキュメント:1995年8月6日」、
10 K・H・T(広島原爆資料館)、来宅。
10 ヒロシマ遺文への投稿=「ドキュメント:2019年8月6日」、「ドキュメント:2020年8月6日」、「ドキュメント:2021年8月6日」
11 ヒロシマ遺文への投稿=「広島文理科大学・広島高等学校 原爆死没者遺骨埋葬の地の碑」
12 新聞記事(2020年8月・9月分)の切り抜き作業。
12 ヒロシマ遺文への投稿=「段原町原爆慰霊碑」
13 新聞記事(2020年9月分)の切り抜き作業。
13 ヒロシマ遺文への投稿=「広島県宗教連盟」。
14  ヒロシマ遺文への投稿=「動員学徒慰霊塔」。
 15  ヒロシマ遺文への投稿=「原水爆禁止五日市市協議会原爆死没者慰霊碑」、「原爆展<新日本婦人の会呉支部>」。
 16  ヒロシマ遺文への投稿=「被爆建物壁面部材の展示会」、「ヒロシマ・ナガサキ被爆の実相等に関するポスター展」、「ニック・ユソフ墓」。
 17  ヒロシマ遺文への投稿=「鎮魂之碑」。
 18  昭和図書館へ。『平家物語(四)』返却、再借り出し手続き。
 18  ヒロシマ遺文への投稿=「広島県職員原爆犠牲者慰霊碑」、「広島県地方木材株式会社慰霊碑」。
 19  ヒロシマ遺文への投稿=「第29回オマール氏法要」。
 20  ヒロシマ遺文への投稿=「祈りの像」
21  ヒロシマ遺文への投稿=「年表:被爆樹木」
22  ヒロシマ遺文への投稿=「年表:沖縄・広島」
 23  沖縄「慰霊の日」
23  ヒロシマ遺文への投稿=「戦争と平和の理論」。投稿「年表:沖縄・広島」の校訂作業。
 25  中国新聞社『ヒロシマの空白 被爆75年』(20210623)レターパックで届く。
25  ヒロシマ遺文への投稿=「8・6世界大会準備ニュース(原水爆禁止世界大会日本準備会)」、「原水爆禁止世界大会広島準備会」
 26  ヒロシマ遺文への投稿=「広島女子高等師範付属山中高等女学校慰霊祭」
 27  ヒロシマ遺文への投稿=「原水爆禁止日本協議会代表委員(1955年11月現在)」、「独立運動と民主化闘争に学ぶ 韓国・歴史と平和の旅」、「【論!2010】「被爆者」にこだわるべき 宇吹暁さん」、
28  「76年前の呉空襲 検事報告書複写 息子の富村さん保管」『中国新聞(湯浅梨奈記者)』
 28  ヒロシマ遺文への投稿=「原爆被爆者援護事業概要目次(広島県健康福祉局被爆者支援課、202007)」、
29 ヒロシマ遺文への投稿=「内閣総理大臣(安倍晋三)挨拶 20200806」
30  ヒロシマ遺文への投稿=「特別論文編22原爆と広島大学(構想)」

 

 

 

 

0308年表:国際婦人デー(国際女性デー)

年表:国際婦人デー(国際女性デー)

 年 月日 行事内容 備考(主催者・場所など)
1948 国際婦人デー広島大会 会場:中国配電ビル講堂。広島大会としては初。
 1950  民婦協広島支部が「戦争反対、原子力を平和産業へ」のスローガンを掲げて立ち上った(『平和戦線』19500609)
 1951  0308  広島婦人民主クラブ主催国際婦人デー記念集会 「 広島市国際ビル二階で、“ふきのとう”の著者山代巴さん、広島県労書記長松江氏を迎えて開催され、約七十数名が参加」(『民族の星』第29号19510316)
 2018  0311 2018国際女性デーひろしま実行委員会主催講演会 講師:藤森俊希(日本被団協事務局次長)。広島市男女共同参画推進センターで開催。参加者約150人。
2019
2020
2021

 

 

2021年5月(日録)

2021年5月(日録)

 事項
 01 『ヒロシマ通信』(広島女学院時代)作成し打ち出していた資料の分類整理。
01 ヒロシマ遺文への投稿=「『アカハタ』の中の原爆被害」
02 ヒロシマ遺文への投稿=「『平和の斗士』の中の原爆被害」、「『民族の星』の中の原爆被害」。
 03 『劇団月曜会機関紙復刻版』、『ヒロシマを刻む 広島文団連ニュース 1970-2020』拝受。
03 ヒロシマ遺文への投稿=「アカハタ中国総局『平和戦線(第7号)』」。
04 ヒロシマ遺文への投稿=「劇団月曜会機関紙 復刻版」
05 5月分の新聞切り抜き。
05  ヒロシマ遺文への投稿=「広島文団連ニュース1970~2020」、
06 ヒロシマ遺文への投稿=「広島女学院原爆犠牲者の碑」。
07  新聞切り抜き「WHO」関係を整理。
07  ヒロシマ遺文への投稿=「広島女学院原爆死没者追悼式典」。
08  ヒロシマ遺文への投稿=「文献:広島女学院」。
09  桜が丘へ。倉庫の広島女学院関係の箱類を整理。
 09  ヒロシマ遺文への投稿=「広瀬ハマコ」、「広島女学院と共に 広瀬ハマコ先生文集」。
 10  ヒロシマ遺文への投稿=「坂町原爆被害者の会慰霊碑」。
11  桜が丘倉庫から女学院時代の資料を自宅に持ち帰り整理。
 11  ヒロシマ遺文への投稿=「広島市立第一高等女学校原爆追悼碑」、「広島大学原爆死没者追悼碑」。
12  ヒロシマ遺文への投稿=「広島市立第一高等女学校原爆追悼碑」、「広島大学原爆死没者追悼碑」。
 13  ヒロシマ遺文への投稿=「オノ・ヨーコ 今 祈念コンサート」、「広島県立第二中学校歌碑」、「広島県立第二中学校慰霊碑」。
14  ヒロシマ遺文への投稿=「移民 中国新聞創刊100周年記念企画」、「原爆少年サッカー魂 W杯サッカー日本の礎」。
15  ヒロシマ遺文への投稿=「袋町国民学校」、「原水爆禁止署名運動全国協議会」、「星は見ている 全滅した広島一中一年生・父母の手記集」。
 16  ヒロシマ遺文への投稿=「ゆうかりの友」、「碑いしぶみ(二中)」。
17  ヒロシマ遺文への投稿=「碑 いしぶみ(一高会)」、「昭和二十年の記録 全滅を免れた附中一年生」。
17  聖火リレー:三次市→三次市→庄原市→東広島市→呉市→坂町→広島市◎セレブレーション会場:広島市 平和記念公園(広島国際会議場)
 18
18  『朝日新聞』(広島版)、「就任10年の松井・広島市長 平和宣言への思い」掲載(比嘉展玖・岡田将平記者)。
18  ヒロシマ遺文への投稿=「流燈 広島市女原爆追憶の記」、「夏雲 広島女学院原爆被災誌」、「流光 語り継ごう平和を 被爆50年」、「波羅密多に想う 進徳高女被爆生の記録」、「礎(いしずえ)」、
19  倉庫で女学院関係・スミソニアン関係資料の整理。
20  ヒロシマ遺文への投稿=「広島県立広島工業学校被爆職員・生徒追悼碑」、「生死の火 広島大学原爆被災誌」、「西條農学校と広島原爆」、「広島県立第二中学校」、「原爆の追憶 手記」
21  ヒロシマ遺文への投稿=「創立五十年記念誌 広島大学教育学部付属中学校高等学校」、「広島第一県女原爆犠牲者追憶之碑」、「皆実有朋 六十周年記年誌」
22  ヒロシマ遺文への投稿=「広島市医師会原爆殉職碑」、「広島市中電話局鎮魂碑」
23  ヒロシマ遺文への投稿=「瞑想の像(ラ・パンセ像)」、「広島・呉_京大美研同期会」。
 24  ヒロシマ遺文への投稿=「海軍の復活を許すな!ヘリ護衛艦「かが」空母化反対集会in呉」、「呉鎮守府開庁130周年記念シンポジウム・パネルディスカッション」。
25  ヒロシマ遺文への投稿=「河本一郎を語る―第8回先人を語る会」、「原爆遭難横死者慰霊供養塔」、「広島県庁原爆被災誌」
26 ヒロシマ遺文への投稿=「NHK原爆之碑完成記念―原爆被災誌」。
27  「広島市平和の推進に関する条例(仮称)」関係記事の整理。
27  ヒロシマ遺文への投稿=「友愛-原爆二十周年損保式典の記録」、「0308年表:国際婦人デー(国際女性デー)」、
28  「高校人国記修道高校④医療・化学・人文 多分野に研究者(編集委員・岩崎秀史)」(『中国新聞 SELECT』20210528)。
28 ヒロシマ遺文への投稿=「NHK広島放送局60年史」
29 ヒロシマ遺文への投稿=「旧被服支廠の保全を願う懇談会」
29 K(広島平和記念資料館)に資料寄贈の申し出のメールを送付。
 30  ヒロシマ遺文への投稿=「赤レンガ倉庫は語り継ぐ 旧広島陸軍被服支廠被爆証言集」。
 31  ヒロシマ遺文への投稿=「黎明短歌会」。

 

 

 

 

この世界の片隅に―In this Corner of the World

この世界の片隅に―In this Corner of the World

2017年6月24日
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b7 06 23 23:45 関西国際空港発―Emiratesエミレーツ航EK0317便(10時間5分)―04:50ドバイ(時差―5時間)で乗り継ぎ07:50―EK0027便(7時間45分)―12:35グラスゴー(時差―8時間)。【宿泊地:機中泊】 07:50 【日本時間12:50】ドバイDubai(アラブ首長国連邦)発―機中で英語版「この世界の片隅に In this Corner of the World」を観る。【日本時間07:19】