年表:ローマ法王とヒロシマ(1981年~)

年表:ローマ法王とヒロシマ(1981年~)

年月日 事項 備考
1980
0925 ローマ法王庁筋、来年2月のローマ法王の広島・長崎市訪問を発表。
1221 ローマ法王の訪日計画、正式決定。それによると、被爆地広島・長崎を訪問予定。
1981
0117 ローマ法王の特使としてバチカンの宗教家、来広し広島原爆資料館など見学。
0109 広島県被団協の森滝理事長、2月に来日予定のローマ法王に核廃絶を訴える録音テープを作成。
0110 長崎県・市、2月来訪のローマ法王に対して核廃絶メッセージの発表などを要望する書簡を送付。
0110 ローマ法王の特使として、バチカンの宗教家ら、長崎市を訪問。
0224 「NGO被爆問題国際シンポジウム広島継続委員会」、ローマ法王の広島訪問を歓迎、原水禁運動への協力を訴えるアピールを発表。
0225 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、来広。原爆慰霊碑に参拝し、核兵器撤廃などを訴える平和アピールを採択。約2万5千人の市民が歓迎。
0225 ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世、長崎市を訪問。26日、恵の丘原爆ホームを慰問。
0225 広島市在住の詩人栗原貞子、ローマ法王に同行して来広する外国人記者に自作の英文詩集を贈呈。
0225 NHKなど、ローマ法王来広のもようを放送。
0225 RCC制作の特別番組「広島のローマ法王」放送。
0306 広島への原爆投下について報道したバチカン法王庁の機関紙(2月に来広したローマ法王の寄贈)、翻訳を終了。
0319? 広島原爆資料館、ローマ法王のアピールを米のマーク・ハットフィールド上院議員に送付。
0322 ローマ法王の長崎訪問を収めた記録映画、完成し公開される。
0404 日本被団協代表、ローマ法王より2月来日中に渡した手紙に対する礼状とカードをうけとる.
0410 2月に来広したローマ法王から贈られた原爆投下直後のバチカン市の新聞を刻んだ銅板など、平和記念館で一般公開。
0413 広島市、2月のローマ法王の来広を記録した映画「ローマ法王広島訪問」を制作。
0513 2月に来広したローマ法王ヨハネ・パウロ二世、バチカン市で狙撃され重傷。
0517 ローマ法王の長崎訪問を記念して、碑建立され除幕。
0505? 2月に来広したローマ法王に自作の詩を贈った広島市の詩人栗原貞子に、ローマ法王から返礼のハガキ届く。
0624? 広島市在住の被爆者、ローマ法王来広(2月)の記念碑建立運動を開始。
0702? 広島市在住の染色家(三田嘉一)、2月に来広したローマ法王のサインをろうけつ染めに仕上げ、広島市に寄贈。
0804 広島市の一被爆者、広島平和文化センターにローマ法王平和アピール碑建立運動に協力要請。
0830 ローマ法王、第二次大戦ぼっ発記念日を前に核廃絶を訴え。
1102 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の指示で故エドモンド・ブランデン(英詩人)の詩「ヒロシマー1949年8月6日に寄せて」をホセ・テホン・エリザベト音大学長が作曲、同大定期演奏会で発表。
1205 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、日本の新聞社記者と会見。日本訪問について広島・長崎の原爆の悲惨さが印象に残っていると語る。
1212 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世、米・ソなどに核軍拡競争中止を訴える使節団を派遣する方針発表。
1214 ローマ法王、米大統領に、核兵器不使用を訴える親書及び「人類の生存と健康に関する核兵器使用の調査結果」報告書、提出。(近くソ連共産党書記長にも提出)
1219 ローマ法王来広を記念する「平和アピール碑建立委員会」、広島市で発足。
1226 広島YMCA、ローマ法王の「平和アピール」を記念して「平和のためのモニュメント」を建立、除幕式。
1982
0206 「ローマ法王平和アピール碑建設委員会」、同碑の制作を広島県出身の彫刻家杭谷一東に依頼。
0209 カトリック正義と平和広島協議会・平和を願う会、ローマ法王来広を記念して文集「平和への道」を発行。
0215 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の呼びかけで開かれる核兵器廃絶のための会議の準備会、ウィーンで開催。
0225 ローマ法王平和アピール碑建立委員会、広島市で碑建立費のカンパを求めるビラを配布。
0225 広島地区カトリック教会の信者ら、ローマ法王来広1周年を記念して平和記念公園で「平和を願う祈りの集い」開催。
0225 広島YMCAのメンバー、ローマ法王来広1周年を記念して市内で、ローマ法王の平和アピール文を印刷したビラを配布。
0228 ローマ法王平和アピール碑建立委員会(原田東岷委員長)、広島市で、街頭募金をし市民に協力呼びかけ。
0315 アレッサンドロ・ナスタージオさん(イタリア・ミラノ在住の画家)、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の平和アピールに感動し描いた「原子雲の中の生と死」を広島県立美術館に贈る。
0319 ローマ法王からの核兵器廃絶を願う書簡、日本被団協に届く。(2月の被団協の核廃絶訴えの返書)。
0319 日本被団協、ローマ法王から2月中央行動の要請書への返書を受け取る.
04 藤村洋子(岡山市の身障者)、ローマ法王の平和アピールに打たれ、車いすで1600人分の反核署名を集める。岡山カトリック教会を通じ国連軍縮特別総会へ。
0501 子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会にローマ法王から、同会が作成した原爆記録映画を見たいとの手紙届く。
0611 ローマ法王、訪問先のアルゼンチンで、同国民に向け、広島・長崎の原爆被害に言及したメッセージ発表。
0611 ローマ法王、SSDⅡに「力の論理よりも理性の力を」とのメッセージ送付。
0615 ローマ法王の平和アピール記念碑づくりを提唱した被爆者藤枝良枝、同碑建立委員会に寄金。
0721 「子どもたちに世界に!被爆の記録を贈る会」代表、バチカンの法王庁を訪問。<広島から芝間タズ、映画プロダクション代表月下美紀、相原和光広島YMCA総主事>。被爆記録映画(伊語版)を贈り、ローマ法王と接見。(22日に上映)
0803 「子どもたちに、世界に!被爆の記録を贈る会」代表、帰広し、ヨーロッパでの活動のもようを報告。(7月21日、ローマ法王と接見)。
0819 日本被団協派遣のヨーロッパ「語り部の旅」代表団(28名)、欧州に出発。(30日帰国)。5回目。東西独・仏・オランダ訪問。25日、ローマ法王に会見。
0825 日本被団協海外派遣代表団ローマ班、ローマ法王に謁見.
0901 曹洞宗大本山永平寺貫主、バチカンを訪れ、ローマ法王に世界平和を訴えるメッセージを堤出。
0919? ローマ法王アピール碑、完成。(翌年2月除幕式。)
1983
0101 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、サンピエトロ寺院での新年ミサで、核大国に核軍縮実現を呼びかけ。
0225 ローマ法王平和アピール碑(広島平和記念公園・広島平和記念館)
0514 ローマ法王庁の駐英代表者が、反核運動に参加しているカトリック神父らを非難する手紙を書いていたことが判明。
0531 広島市友好親善代表団(荒木市長ら)、ローマ法王に特別接見。法王、平和へ向け努力する決意を表明。
0624 在日ローマ法王庁大使マリオ・ピオ・ガスパリ大司教、死去。広島市、弔電打電。(1981年のローマ法王来日実現に尽力。)
0824 原爆をテーマにいた映画「この子を残して」の木下恵介監督、同映画をローマ法王に寄贈。
0910 アレッサンドロ・ナスタージオさん(イタリア・ミラノ在住の画家)、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の平和アピールに感動し描いた「原子雲の中の生と死」を広島市に贈る。
1984
0203 ローマ:カトリックのベルリン枢機卿ヨアキム・マイスナー師、原爆資料館を見学、原爆慰霊碑に参拝。ベルリン教区は1966年に「戦争の被害都市が手を結ぼう」と広島教区と姉妹提携。
0225 ローマ法王来広3周年記念行事、広島市で開催。
0531 長崎市、ローマ法王へ原爆写真展の開催について協力を要請。
0914 広島市の平和記念公園の「平和の灯」、カナダ・トロント市に分火され、ローマ法王によって同市の「平和の庭」聖火台に点火。
1985
0228 秋月辰一郎長崎市聖フランシスコ病院医長にローマ法王から聖シルベステル勲章の授与が決まる。医療・核廃絶運動への貢献。
0314 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世から被爆医師・秋月辰一郎長聖フランシスコ病院医長に「聖シルベストロ勲章」。
04 今秋、ローマバチカン市国で開かれる原爆展のオープンセレモニーにローマ法王が出席するとの通知が、長崎市に届く。
0806 ローマ法王、原爆記念日で、原爆犠牲者のための特別ミサを実施。原爆投下日の公式追悼行事は初めて。
0911 「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真展」( 長崎市主催) 、バチカン市国で、開催( 10月 9日まで) 。ローマ法王・本島等長崎市長ら、開会式に出席。
1116 広島県出身の書家岸本磯一の作品展「現代美の写経展」、広島市で開催(18日まで) 。ローマ法王による「平和アピール」の抜すいなども展示。
1986
0715 広島市のデザイナー月下美紀、ローマ法王の平和アピールの墨書を、米・ソ首脳に送付。広島市にも寄贈。
1027 ローマ法王の提唱で、世界平和祈願集会、イタリア中部アッシジで開催(約150人参   加)。日本からも仏教・神道代表者が参加。
1987
0108 広島市の被爆者、ローマ法王の平和アピール記念碑建立に協力した広島インターナショナルに、同記念碑の写真を寄贈。
0123 全国のミニ独立国の平和使節団、バチカン市国などを親善訪問。(28日、ローマ法王に広島・長崎両市長からの平和メッセージを伝達。)
0220 ローマ法王の「平和アピール」全文を墨書した。広島市の月下美紀、同法王の署名をもらいにローマへ出発。25日、法王に特別接見。
0225 カトリック広島司教区、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の広島訪問6周年を記念し、平和公園で「平和を祈る集い」。50人が参加。
0401? 1981年のローマ法王による広島市での「平和アピール」が、事前に配布された日本語訳文と違っていることが判明。
0428 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世から、広島平和文化センター高橋昭博事業部長あてに、サイン入りの写真パネル届く。
1988
0120 長崎県の布津町長、バチカンのローマ法王を訪問、長崎市長より託された被爆がわらを寄贈。
0225 ローマ法王の来広(1981年)を記念する「平和を祈る集い」(カトリック広島司教区主催)、広島市で開催(約50人参加)。
0420 高橋昭博広島平和文化センター事業部長、バチカンで、ローマ法王と会見し、「世界平和連帯都市市長会議」(24日から伊コモ市で開催)について説明。
1989
0225 ローマ法王来広8周年を記念して、カトリック信徒ら、広島市平和記念公園の原爆慰霊碑前で祈りの集い(約50人参加)。
1014? 広島市の被爆者榎野譲、自作の詩集「水辺の祈り―構成詩―ヒロシマから」をローマ法王へ寄贈。同詩集には、詩「ローマ法王さま」などを収録。
1991
0804 広島市平和記念公園でローマ法王平和アピール10周年記念カトリック平和行事を開催。
0805 ローマ法王広島訪問10周年を記念した「カトリック平和行事」、広島市で開催。シンポジウム「平和を問う」を開催、平和記念公園から世界平和記念聖堂までを行進(約800人参加)。
0805 ローマ法王訪日記録映画と被爆者の証言の集い、広島市の聖母幼稚園で開催
1992
0223 カトリック広島教区、広島市の世界平和記念聖堂でローマ法王ヨハネ・パウロⅡ世来広11周年を記念するミサと講演を開催。浄土真宗の僧侶が講演。
1994
0225 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世来広13周年を記念するミサ。
1103 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、第6回世界宗教者平和会議(WCRP)で記念講演。「宗教を紛争の口実としてはならない」
1995
0101 ローマ法王、新年のミサで「1995年は広島と長崎に原爆が投下されてから50年目にあたる」と指摘。
0225 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世、法王庁を訪問した日本のカトリック司教代表団との会見で、核兵器廃絶と紛争の平和的解決を訴える。3月16日、朝日新聞社の幹部に対し、同発言を日本国民へのメッセージとして伝達。
0418 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世、ローマ市内で行われた「十字架の道行き」の儀式の冒頭で、アウシュビッツ・ドレスデン・広島の3都市の「悲劇から50年」と題して犠牲者追悼の祈りを捧げる。
0516 ローマ法王ヨハネ・パウロ二世、戦後50年にあたってのメッセージを発表。広島と長崎の原爆被害について「人間に与えた影響は計り知れない」と述べる。
0805 ローマ法王庁、広島への原爆投下を追悼する「平和へのコンサート」をバチカンの公会堂で開催。聴衆約7000人。ローマ法王、メッセージを寄せる。
0806 ローマ法王、「被爆者のための御ミサ」を実施。
0809 ローマ法王、「被爆者のための御ミサ」を実施。
1996
0113 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、バチカン駐在の外交団向けの新年演説で早期の核実験中止を呼びかける。
0808 81年のローマ法王の日本招聘を実現させた里脇浅次郎枢機卿、長崎市の聖フランシスコ病院で死去。92歳。
1998
0623 伊藤長崎市長、パウロ二世ローマ法王を近く訪ねる日本反核法律家協会のメンバーに、核廃絶への「特別の呼びかけ」を求める法王あてのメッセージを託す。
0627 国際反核法律家協会、総会をローマで開催。佐々木猛也日本反核法律家協会副会長らが参加。29日、ローマ法王尾ヨハネ・パウロ二世宛の広島・長崎両市長のメッセージを届ける。
1999
0909 小渕首相、バチカン市国のローマ法王庁でヨハネ・パウロ2世と会見。法王、首相に核兵器廃絶への努力を要請。
 ヨハネ・パウロ2世=19781016-20050402
 ベネディゥト16世=20050419-20130228
 フランシスコ=20130313-