原爆被爆者の半世紀

『原爆被爆者の半世紀』(伊東壮著、岩波ブックレット No.116、1988/06/20)

内容

01 墓は訴える
02 天を裂く閃光
その日も学徒動員で工場に
ぼろぼろに焼かれた人たち
11 絶滅のまっただなかで
重傷者を救護して
爆心に姪をさがす
17 広島一四万、長崎七万の死者
地獄のなかの死者たち
従来兵器にない大量殺りく
23 子供、女性、老人が殺された
その年の死者―65%が子供、女性、年寄り
とむらわれぬ死者
原爆死の特徴は、なによりも”殺人”
32 いまなおつづく健康破壊
おそう急性放射能症
ひきつづく病気と「遅れた死」
38 こわされた家族と家計
家族が一挙に半分に
家屋も財産も燃えつきて
高度成長からとり残された被爆者
44 おかされつづけるくらし
進学をあきらめ仕事に挫折
くだかれる結婚のゆめ
火事のできぬ主婦の悲しみ
うまれてくる子供への、ぬぐいきれない不安
54 こころの深い傷のなかから
ひき裂かれたこころ
かくされた原爆被害とその過小評価
「生きていてよかった」の言葉がきかれる
61 核兵器廃絶を生きる支えとして
いまも不安のなかに生きる被爆者
ひとつの家庭で二人自殺した事例
ふたたび被爆者をつくらぬ証しを
被爆者の生と死を―核兵器廃絶と真の平和のためととらえたい