広島の教育関係団体による「原爆の子の像」建設への協力依頼

1956年3月10日

子どもの手で作る「原爆の子の像」に御支援を請う!
今般広島市公私立小・中・高校の児童・生徒会が挙って企画・決議しました「原爆の子の像」の建立運動は、大人や各種団体がタッチしない、全く児童・生徒の悲願にもとづく自主的な運動でありまして、これまで広島に於ても類例を見ない聖なる実践活動であります。
趣意書にも、この目的が書かれていますが、幾多の原爆戦災犠牲学徒の霊を慰めたい至情と共に、平和への幼きものの訴えの証(あかし)として、事、極めて有意義な事業と思います。然もこうした自らの営みを通して全国の各児童・生徒、更には世界の子供が「平和の友垣を作る」運動にもなることであり、私共広島県各種教育団体としても満腔の側面的支援を惜しまぬところであります。
本趣意書は追而、児童・生徒の手で全国の小・中・高校のお友達に発送される予定でありますが、貴***教職員組合におかれても、関係各学校の教職員・児童・生徒に御伝達下さり、絶大なる御支援と御協力を賜りますよう御依頼申し上げます。 敬白
昭和31年3月10日
広島県教育委員会協議会 広島県PTA連合会 広島県小学校長連合会 広島県中学校教育会 広島県教職員組合

教職員組合殿