「06 書誌」カテゴリーアーカイブ

書誌2019

書誌2019

書名 著者 発行所 発行年月日 備考
象徴として 毎日新聞社会部 毎日新聞出版 20190420
光に向かって這っていけ 核なき世界を追い求めて サーロー節子、金崎由美著 岩波書店 20190723
軍馬と楕円球 中野慶 かもがわ出版 20190725 受贈
異端の被爆者-22度のがんを生き抜く男 横井秀信 新潮社 20190925 受贈
 原爆文学研究18  原爆文学研究会  花書院  20191221 受贈
 四條知恵 「虫」  に寄せて-歴史的出来事の空白をめぐる検討

雑誌論文

著者 タイトル 掲載誌(編集、発行所) 発行年月日
 小池聖一  旧制広島高等学校資料、同窓会収集資料としての特質について  広島大学文書館紀要 第21号(広島大学文書館)  20190228
 四條知恵  散逸する長崎の歴史資料-公文書館設立への提言  平和文化研究第40集(長崎総合科学大学長崎平和文化研究所)  201905
 四條知恵 原爆投下後における浦上の復興と地域社会の変容-互助組織「講内」の活動に着目して 九州歴史科学第47号(九州歴史科学研究会)  201912

 

ヒロシマわが罪と罰 クロード・イーザリー

『ヒロシマわが罪と罰-原爆パイロットの苦悩の手紙』
(クロード・イーザリー、ギュンター・アンデルス、篠原正瑛(訳)、筑摩書房、1962年8月5日)

内容

解説(ロベルト・ユンク)
1.未来図の象徴という断罪/
2.私は狂信的な人間ではない/
3.平和のために役立ちたい/
4.原子力時代の最初の犯罪/
5.ありがたくない宣伝材料/
6.幅の広い戦線をつくろう/
7.ボブ・ホープの映画化計画/
8.広島の少女たちの友情/
9.自伝映画に出演するな/
10.私を利用しようとする人びと/
11.二人で伝記を書こう/
12.ユダがもらった銀貨/
13.泳ぐためにはまず泳げ/
14.日本からの多くの手紙/
15.殉教者というものの運命/
16.原子兵器反対のリーダーに/
17.見せ物にならないように/
18.(省略)/
19.(省略)/
20.平和運動をさまたげる弟/
21.だれが君を病院に入れたのか/
22.闇ルートで返事を送る/
23.(省略)/
24.君の主治医に手紙を書いた/
25.ドイツのグラフ誌に君の記事が/
26.禁止措置はとれないか/
27.掲裁中止を申し入れよう/
28.みずから刑罰を求めた私/
29.プライバシーと報道の自由/
30.審問の結果が知りたい/
31.僕が求めている欲張った報酬/
32.君はノーマルだ/
33.クロードは責任回避を拒絶したのです/
34.もしも退院したら/
35.君はユーモアをとりもどした/
36.もっと 積極的なたたかいを/
37.ワナにかかったのかもしれない/
38.トランキライザーに参っている/
39.一五年目の広島記念日/
40.僕がまちがっていた/
41.日本からのアンケート/
42.広島上空で私がしたこと/
43.弟たちを説得してくれ/
44.ポーリング博士を救おう/
45.希望と現実のかけ橋/
46.人類はじまって以来の問題/
47.私信も検閲にかかっている/
48.選挙が僕の退院をさまたげる/
49.日本へ行きたい/
50.ノーマルな生活を立証せよ/
51.病院から脱走した/
52.秘密の家で守る九カ条/
53.(省略)/
54.アメリカは僕を歓迎しない/
55.メキシコヘ行ってみてはどうか/
56.再びとらわれの身となって/
57.二○世紀のドレフュス事件/
58.精神の健全さを証明しよう/
59.(省略)/
60.なぜ事件を忘れるのか/
61.疑わしいイーザリー裁判/
62.ラッセル卿のイーザリー観/
63.ドレフュス・コンプレックス/
65.君の良心は奪われない/
66.僕はけっして勇気を失わない/
67.イーザリーの抑留は正当である/
68.法律的にも疑問あり/
69.提訴は実を結びつつある /
70.君を忘れない、永遠に/
71.釈放の日は目前だ/

42.広島上空で私がしたこと[抄]
私は先導機、すなわち”ストレート・フラッシュ”号を指揮していました。私の任務は、原爆投下の目標地を選定したときに、第一候補としてあげられたこの広島に無事に到達し、天候の状態を確認するとともに、敵の空軍や高射砲部隊から何らかの抵抗が予想されるかどうかを判断することでした。
私は広島の上空に達してから約45分間、そのあたりを飛行しながら、広島の上空に立ちこめて一部視界をさえぎっていた雲の状態をしらべました。原爆投下の目標は、軍司令部と広島市との中間にある橋でした。約15機ほどの日本の飛行機が1万5000フィート(約5000メートル)の上空を飛んでいましたが、私のいる2万9000フィート(約1万メートル)の高度まで上昇しようとする気配はありませんでした。しかし、これら日本の飛行機は、まもなくどこかへ行ってしまいました。
この日、すなわち8月6日の天侯の状況はつぎのようでした。広島の上空には、1万2000フィートと1万5000フィートの間に積雲が散在し、毎時10ないし15マイルのスピードで広島の方向へ動いているようでした。私がこれらの事実を観測したのは、午前7時30分ごろだったと思います。目標の地点ははっきりと見えていました。それは、すでに申しあげましたとおり、一つの橋で、この橋を破壊することによって、日本軍の司令部に致命的な打撃をあたえずにはいないだろうと考えられたのです。
私には、天候の状況は理想的であると思われました。つまり、目標の橋だけが見えていて、広島市は視界からさえぎられているから、市それ自体は爆撃をまぬかれるだろう、そして、司令部に投下された原爆は、日本の軍部をして否応なしにそのおそるぺき破壊力を知らしめ、講和の条約に署名してこのおそろしい戦争を終わらせねばならねと悟らせるだろう、とこのように私には思われたのです。
私は、僚機に対して、”準備完了、投下〃を知らせる暗号の命令を送りました。すなわち私は、目標への原爆投下を指令したのです。

1987年7月28日、ちくま文庫に

ヒロシマの証言(広島平和文化センター)

『ヒロシマの証言 平和を考える』 (広島平和文化図書刊行会編、日本評論社、19690806)内容

編-
山田節男(広島市長)
森脇幸次(編集委員長)
庄野直美(執筆総括者)
『ヒロシマの証言』刊行にあたって
1 被爆体験
1-1 原爆が落ちた時 原子雲の外から/原子雲の下で
1-2 生きながらの地獄図 炎と雨の中で/炎の街にはいる
1-3 廃墟と屍の街
1-4 原爆投下の状況 予想もできなかった/原爆投下は警告されていたか/なぜ原爆は投下されたか
1-5 平和のねがい 被爆者の声 /被爆体験をどう受けとめるか
2 被爆者と市民の生活史
2-1 原爆孤児 0年ぶりの茶の間/原爆直後の孤児/孤児の生活/アメリカの精神養子運動/広島子どもを守る会
2-2 原爆障害に悩む人びと 広島の涙 /ピカドン傷/きのこ雲の下より
2-3 原爆孤老 行くところなし/さかさごと /現実の対策
2-4 原爆を作品に書いた人たち 原民喜/大田洋子 /阿川弘之/原子爆弾特集号 /正田篠枝/詩の発表 /峠三吉 /反戦詩歌集/「歌集・広島」と「句集・広島」/原爆と小説/
2-5 立ち上がった人びと 木片を探す少年 /晴れたある日 /愛の手
2-6 報道関係の努力 報道と権力 /平和運動と報道/原点をさぐる
2-7 身近で遠い被爆者たち 核の島・沖縄の273人/被爆した朝鮮人
2-8 平和教育への道程 驚くほど空白な平和教育 /平和教育の初期 /平和教育の窒息/広島の平和教育/教室での平和教育/「現代っ子」の平和意識 /平和教育への立ち上がり
3 被爆者救援と平和への努力
原爆タブーの時代・それでも広島は屈しなかった
1945年(昭20) 原爆投下/被爆後の応急措置/付記
1946年(昭21) 平和復興祭/広島市青年連合会/付記
1947年(昭22) 平和祭と平和記念式典/ABCC/付記
1948年(昭23) ヒロシマ・ピース・センター/付記
1949年(昭24) 平和擁護広島大会/世界連邦運動/平和記念都市建設法/シュモー・ハウス/付記
1950年(昭25) ストックホルム・アピールの反響/付記
1951年(昭26) 作文集「原爆の子」/原爆問題研究発表の活発化/付記
原水禁運動興隆の時代・みんなが願った原水爆禁止
1952年(昭27) 原爆被害者の会/世界仏教徒会議/付記
1953年(昭28) 広島原対協/大学人の会/付記
1954年(昭29) 反核の叫び全国に広がる/広島県原水協/ドイツから平和の鐘
1955年(昭30) 第1回原水禁世界大会(広島)/広島の原点・原爆資料館/平和美術展/皆実原爆被害者の会/付記
1956年(昭31) 広島県被団協/日本被団協/原爆の子の像/広島原爆障害研究会/付記
1957年(昭32) 被爆者医療法/広島憩いの家/付記
1958年(昭33) ヨット「フェニックス」号/折鶴の会/付記
混迷の時代・努力を続ける人びと
1959年(昭34) 第5回原水禁世界大会(広島)/付記
1960年(昭35) 第6回原水禁世界大会(東京)/原水禁広島母の会/付記
1961年(昭36) 広島キリスト者平和の会/付記
1962年(昭37)
1963年(昭38) 第9回原水禁世界大会(広島)/原爆裁判の判決/付記
1964年(昭39) 世界平和巡礼/「原水爆被災白書」運動/付記
1965年(昭40) ワールド・フレンドシップ・センター/広島通信/付記
1966年(昭41) 原爆ドームの保存/付記
1967年(昭42) 広島平和文化センター/ベトナム戦傷孤児の救援/ヒロシマ研究の会/市民対話の会/付記
1968年(昭43) 原爆被災資料の収集/原爆被災全体像調査/被爆者特別措置法/付記
わたくしたちは何をしたらよいのか

 

 

禁じられた原爆体験(堀場清子)

堀場清子『禁じられた原爆体験』(岩波書店、19950623刊)

目次

はじめに
原爆作品と占領下の検閲
1 発禁により葬られた美川きよ「あの日のこと」
2 栗原貞子詩歌集「黒い卵」が示す”事実と伝説”
3 渡辺順三の「君らは語る」
4 松重美人「世界の記録写真」をめぐって
5 金子光晴「暴君」の消失
6 「雅子斃れず」「長崎の鐘」 出版への道すじ
7 「不死鳥」における杉浦翠子と正田篠枝
8 検閲文書にみる原爆体験と天皇体験
a 「晩鐘」の苦難
b 天皇とアトム・ヒロシマ
戦争の表現にかかわる発禁と没収
9 石川達三「戦ひの権化」の発禁
10 宮柊二・オリジナル「山西省」の発見
11 日本神話で闘った二人の男
12 久津間慶子歌集「泉声」にみる女の生涯
資料(PPB文書)
あとがき

日本社会運動史研究史論(小山弘健)

小山弘健『日本社会運動史研究史論 その文献と研究の現状』(新泉社、19760316) 同前『続日本社会運動史研究史論 その文献と研究の現状』(新泉社、19790501)

小山弘健=小山弘健 – Wikipedia

小山弘健(こやま ひろたけ、1912年6月21日1985年1月16日)歴史学者。by Wikipedia

『続 日本社会運動史研究史論』目次

1
2
8
9
10 平和・反戦反軍、安保、反基地反空港、沖縄の各運動史の研究とその文献
平和・反戦反軍の運動史の文献
「戦後における世界平和運動の原点となったヒロシマについては、・・・『炎の日から二〇年』・・・『どきゅめんと・ヒロシマ二四年』・・・のほか、さまざまな証言・記録・現地報告が類が公にされているが、無視されがちな被爆者の問題とその運動にかんしては、・・・深川宗俊『被爆二世』・・・伊東壮『被爆の思想と行動』・・・広島県編『原爆三〇年』・・・森滝市郎『反核三〇年』・・・」
17

 

 

歌集廣島

歌集広島(歌集広島編集委員会、第二書房、19540806)

歌集広島編集委員会=代表:豊田清史、委員:岡本明、小倉豊文、神田三亀男、熊野喜久男、小堺吉光、島昭、清水惟明、土居貞子、豊田清史、西原忠、深川宗俊、宮田定、村上弘、山隅衛、山本康夫

内容

備考
表紙写真 イサム・ノグチ氏設計の平和大橋(稲村豊氏撮影)
口絵 昭和20年8月6日の原子雲。爆発2分後。海田市方面10kmの地点より撮影。山崎譽三郎氏提供。
閃光に焼け果てた悲惨なる幼児。長岡省吾氏提供。
累累たる焼死体。余燼たちのぼれる本川国民学校にて、昭和20年8月7日。中国新聞社提供。
発掘されし野晒の遺体が山を築く。坂付近にて、昭和27年7月29日。中国新聞社提供。
長田新 原爆歌集「広島」に序して―氷はひしめきはじめた
本体
作者索引 50音順
歌集『広島編集委員会』。岡本明、小倉豊文、神田三亀男、熊野喜久男、小堺吉光、島昭、清水惟明、土居貞子、豊田清史、西原忠、深川宗俊、宮田定、村上弘、山隅衛、山本康夫
奥付 歌集広島編集委員会代表 豊田清史

 

 

書誌(目録の目録)

書誌(目録の目録)

タイトル 作者・出版社 発行年月日
戦後記録文学文献目録稿 考査事務参考資料 第4号 国立国会図書館一般考査部 1949.
中国年鑑 昭和28年版 中国新聞社
原爆関係文献目録-広島・長崎を中心とする 山崎与三郎編、千田書房 1954.7.23
南北 (第3巻第8号通巻26号) 南北社 1968.8
豊田清史「原爆文献目録-実践的原爆文献の収集」<出典:広島平和記念資料館平和データベース>
原爆文献誌 豊田清史 1971.8.6
原爆文献を読む 長岡弘芳、三一書房 1982.7.15
資料’82反核(単行本・雑誌・教科書・新聞)-原爆文献を検証する 「ひろしまをよむ」会編、溪水社 1983.7.15
まえがき
<共同検証82反核>
1.新味に欠ける原爆出版 、2.消極的な大手出版社 、3.新刊しのぐ重版・再刊 、4.手記・体験記に多様性、5.「読む」から「見る」へ、6.すそのを支える童話 、7.無難さ目立つ教科書 、8.雑誌-欠落した原点、9.新聞連載-不十分な総括、10.新聞社説-もの足りぬ分析
<82出版物リスト>
単行本-反核・ヒロシマ・ナガサキ
単行本-防衛・原発・学術・再刊
童話-絵本・平和教育
教科書-国語科82年採択
雑誌-月刊・季刊・旬刊・週刊
新聞-連載・社説
おわりに
 第4集-占領期文献(昭和20年-昭和27年)  原爆被災資料広島研究会編集部会・ピカ資料研究所  1984
 1984

 

 

 

■原爆被災資料広島研究会編『原爆被災資料総目録 第1集-原爆慰霊碑、原爆遺跡、物品資料、遺品、放送(NHK)、美術(絵画)・文学』1969

■原爆被災資料広島研究会編『原爆被災資料総目録 第2集-官公庁文書、中国放送(RCC)、広島テレビ(HTV)、演劇・バレエ、映画、音楽』1970

■原爆被災資料広島研究会編『原爆被災資料総目録 第3集-原爆手記 広島の部』1972

■原爆被災資料広島研究会編集部会・ピカ資料研究所編『第4集-占領期文献(昭和20年-昭和27年)』1984

■原爆モニュメント研究グルー

 

書誌2013

書誌2013<作業中

本・パンフレット

発行年月日 書名 著者 発行所
201302 肥田舜太郎さんが語る「いま、どうしても伝えておきたいこと」: 内部被曝とたたかい、自らのいのちを生かすために 肥田舜太郎 (著) 大久保賢一 (著) 日本評論社
20130228 変革期の基層社会―総力戦と中国・日本 奥村哲編 創土社
丸田孝志「第7章 中国共産党根拠地の権力と毛沢東像」
体験から歴史へ <昭和>の教訓を未来の指針に 保阪正康・半藤一利・立花隆・田城明 講談社
20130330 被爆者調査を読む―ヒロシマ・ナガサキの継承 浜日出夫・有末賢・竹村英樹(編著) 慶応義塾大学出版会
0410 歴史認識を問い直す―靖国、慰安婦、領土問題 東郷和彦 角川書店
20130420 みなし子ハッチ―一寸の虫にも五分の魂 渡辺力人 渡辺力人
2013004 オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 2つの世界大戦と原爆投下 オリバー・ストーン 著ピーター・カズニック 著大田 直子 訳 早川書房
20130620 東学農民戦争と日本―もう一つの日清戦争 中塚明・井上勝生・朴孟洙 高文研
20130829 革命の儀礼―中国共産党根拠地の政治動員と民俗 丸田孝志 汲古書院
20130831 原水爆禁止2013年世界大会の記録 原水爆禁止世界大会実行委員会
20130930  2013広島県政白書 新自由主義県政と県民生活 広島県政白書実行委員会  広島自治体問題研究所
20131001 証言2013―ヒロシマ・ナガサキの声 第27集 長崎の証言の会 長崎の証言の会
20131027 占領期の出版メディアと検閲――戦後広島の文芸活動 広島市文化協会文芸部会 勉誠出版
岩崎文人「総論―GHQ/SCAP占領下の文学―表現への欲望とその抑圧 」岩崎清一郎「散文―高揚への軌跡」長津功三良「総合雑誌・サークル誌・大学高校文芸誌―若い才能の開花と挫折」三浦精子「児童文学 占領下の広島の児童文学―「ぎんのすず」(広島図書)を中心に 」福谷昭二「詩―詩誌の活動を中心として」飯野幸雄「俳句―戦後広島の俳句の復興者たち」山本光珠「短歌―1945―1954 」
日本の社会主義 ― 原爆反対・原発推進の論理 加藤哲郎 岩波書店
20140730 ヒロシマはどう記録されたか(上)(下) 小河原正己 朝日新聞出版

雑誌論文

著者 タイトル 雑誌名(発行者) 発行年月日
特集:アジアのなかの戦争遺跡 歴史評論 2014年8月号(歴史科学協議会) 20140801

 

原爆孤老

『原爆孤老』(「原爆孤老」刊行委員会、労働教育センター、19800806)

目次

刊行にあたって
「原爆孤老」刊行委員会=志水清(広島原爆養護ホーム所長)、石田明(全国原爆被爆教職員の会会長)、水原肇(ジャーナリスト)
表紙絵・カット 四国五郎
 ドキュメント 広島原爆養護ホームの二四時間
1 原爆孤老一七人の戦後史
 原爆慰霊碑守りを生きがいに 松本モモヨさん(81歳)
海外からの手紙に支えられ 友保キヌエさん(79歳)
義理の子どもが離れていった 保田みさえさん(80歳)
“あきらめ”の底にあるもの 春貝地千恵さん(82歳)
脳腫瘍をのりこえて 浜田綾子さん(66歳)
引揚げ、被爆、夫と子どもの死 沖本アキヨさん(75歳)
特別排置法で死の準備 野村マサ子さん(85歳)
八〇歳過ぎるまで働きつづける 加茂川ケンさん(91歳)
心に負った傷 川井幸子さん(仮名・70歳) 113
ひとりで死の不安とたたかう 岩田嘉代子さん(74歳)
最愛の妻をピカに奪われて 沼井留止郎さん(81歳)
たった一人生き残った 高木キミ子さん(仮名・67歳)
市からもらう金は葬式代 竹尾政太郎さん(85歳)
安住の地はありませなんだ 河野チエさん(仮名・87歳)
“バチカブリ”とののしりながら 朴順権さん(仮名・65歳)
他人の子どもを育てたが 基ハルさん(仮名・78歳)
男手を原爆で奪われた村で 辰本サダさん(86歳)
今日の原爆孤老問題 志水清
 1 原爆孤老とは何か、2 原爆孤老の生活実態、3 被爆者援護の現状、4 原爆孤老対策の方向
座談会 原爆孤老は何を求めているか
出席者:池田もはる、高橋文枝、塚本弥生、牧村美枝子、水原肇、中西幸夫、藤原茂、町川範彦、横田賢一、川嶋誠、(司会)石田明
  あとがき
 石田明、水原肇

ひろしま(編集人:峠三吉)

『ひろしま 6月号 第1巻第1号』(編集人:峠三吉、発行所:瀬戸内海文庫、1948年6月1日)dc19480601

目次

著者 タイトル 備考
宇根元馨 表紙
大本カメラマン 口絵
 新延輝雄  カット
阿部静枝 運不運
大山郁夫は語る―理想と愛
宇根元馨 表紙絵にそえて―旧産業奨励館―
桝井迪夫 ジョン・ハースィの「広島」
谷本清 原爆と米人の愛
アルバム・アトムヒロシマ(広島市役所献上写真帳より本誌特写)
広島城跡
爆心地から己斐を望む
紙屋町付近
日本赤十字社広島病院
十字架
阿川弘之 夏(小説)
T 編輯後記
H 編輯後記