原爆文学研究18

『原爆文学研究18』  (原爆文学研究会、花書院、2019/12/21)

目次
◆―批評― articles―
遠田憲成 原民喜「鎮魂歌」再考 3
―「念想」を中心に―
キアラ・コマストリ 原爆被害者と農村女性をつなぐ<表現>と<運動> 20
―山代巴と手記集『原爆に生きて』をめぐって―
藤本佳弓 大澤幹夫「戯曲 原爆の子」論 30
―作文集『原爆の子』受容の一端―
東村岳史 戦後佐世保における核の「軍事利用」と「平和利用」 45
―原子力船「むつ」の受け入れ騒動を中心に
平野裕次 被爆した南方特別留学生に関する記憶と表象の史的展開について 66
小林朋子 “Unspeakable Thoughts Unspoken”を描くこと 82
―『父と暮せば』と『ビラヴド』に見る「近代的生」
モハンマド・モインウッディン 放射能汚染、反核運動、被曝者 96
―21世紀ヒンディ一語小説『マラング・ゴダ ニルカーント フア』を巡って
◆特集「原爆文学」再読6―吉本隆明『「反核」異論』
坂口博 吉本隆明『「反核」異論』再読のために 108
村上克尚 交わらなかった議論 116
―吉本隆明『「反核」異論』をめぐって
加島正浩 被爆者の祈念への贈与 128
一加藤典洋による『「反核」異論』への応答
柳瀬善治 「ムーゼルマン」の傍らにおける「倫理」と「連帯」は「喩」として表象可か 145
―「現代詩論史」の視角から吉本隆明『「反核」異論』を読む―
◆特集「原爆文学」再読7―青来有一『爆心』
楠田剛士 「原爆文学」再読7―青来有一『爆心』報告
楠田剛士 青菜有一『爆心』の読まれ方 172
畑中佳恵 青菜有一『爆心』再読のために 179
四條知恵 「虫」に寄せて―歴史的出来事の空白をめぐる検討
◆小特集 テレビ・ドキュメンタリーと原爆小頭症
山本昭宏 企画趣意と『原爆が遺した子ら』内容紹介 202
平尾直政 『原爆が遺した子ら』をめぐるアフター・トーク 205
東琢磨
大牟田聡
山本昭宏
◆―書評― Book reviews
村上陽子 松永京子著『北米先住民作家と<核文学>―アポカリプスからサバイバンスへ』 228
永川とも子 スーザン・サザード著『ナガサキ―核戦争後の人生』 232
◆―詩― poetry
高野吾朗 詩的考察:無意味さの意味について
◎彙報