年表:チェルノブイリ原発事故1991

年表:チェルノブイリ原発事故1991

できごと
01 07 朝日新聞社など、チェルノブイリ原発事故の被災者救援のため「朝日チェルノブイリ救援募金」を開始。被災者の受け入れには、広島県・市、[広島大学]原医研などが協力。
01 11 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、モスクワ市で、4月に被災地の子どもと医療スタッフを広島県に招くことでソ連側と合意。
01 18 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、4月に日本に招く第一陣を、ウクライナ共和国の子供たちや医療スタッフとすることでソ連関係者らと合意。
02 11 ソ連のユネスコ大使、パリで開かれたユネスコの会合で、チェルノブイリ原発事故で400万人以上が後遺症に苦しんでいることを公表。
02 17 モンテカルロ国際テレビ祭に入賞したテレビ番組「チェルノブイリ事件から4年」(NHK制作、1990年8月放送)、再放送。
03 01? ソ連のカメラマン、イーゴリ・コスティンによるチェルノブイリ原発事故の記録写真展、全国各地で開催。
03 03 外務省のチェルノブイリ原発事故調査団(10人)、訪ソ。重松逸造・放影研理事長、蔵本淳・[広島大学]原医研所長が参加。蔵本所長、調査結果をもとに「広島の医療の貢献も考えたい」とコメント。
03 11? ウクライナ共和国出身の登山家ら、チェルノブイリ原発事故被災者の健康調査復活のための基金を創設するため、募金活動を開始。
03 13 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」で、4月に来日し広島で治療を受ける子供らと、医療研修する医師らの顔ぶれが決まる。
03 17? 朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」現地調査団、モスクワ郊外の病院で現地調査を実施。
03 25 放影研の専門評議会、広島市で開催(27日まで、約50人参加)。重松理事長、チェルノブイリ原発事故被災など外部からの協力要請に積極的に対処したいと挨拶。放影研、放射線の循環器系疾患への影響を初めて指摘。
03 26 長野県の住職ら、日本チェルノブイリ連帯基金を設立。現地での調査のため、訪ソ。
03 29 広島市長、来日中のソ連外相と東京で会談。同外相、4月に来日するソ連大統領の広島訪問が実現困難であると説明、チェルノブイリ原発事故被災者救援については、放影研との協力を続けたいと発言。。
04 02 ソ連大統領来日時に、日ソ両国政府間で取り交わされるチェルノブイリ原発事故被害対策協力に関する覚書が公表される。それによると、白血病などの治療・予防・疫学調査などの実施を決定。
04 03 ソ連の女子体操のオルガ・コルブト、米シアトル市のがん研究センターで受診。チェルノブイリ原発事故による被曝の疑い。
04 06 民間の支援組織「日本チェルノブイリ連帯基金」、チェルノブイリ原発事故の被災児約20人を9月に日本に招くことを決定。
04 09 ソ連最高会議、チェルノブイリ原発事故被害者救済のための補償法案を採択。事故発生後満5年を前にした初めての法律。放射能で身体・財産に損害を受けた市民に補償を受ける権利を定め、480万人が対象。
04 09 チェルノブイリ原発事故被災地の子供6人・医療スタッフ4人、朝日新聞社などによる「チェルノブイリに光を」の招きで、来広。
04 10 チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島赤十字・原爆病院に入院(13日まで)。市民グループ「広島折鶴の会」、折りづるなどの慰問品を届ける。
04 10 チェルノブイリ原発事故被災地の子供らに同行して来広した医療専門家ら、広島県知事・市長らを訪問。原爆資料館を見学。
04 11 ソ連保健省生物物理学研究所所長、「チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域住民の被曝量は想定の20%しかなく、移住の必要性も大幅に減少している」との見解を表明。
04 12 ソ連・白ロシア共和国科学アカデミー原子力研究所所長ら、広島県原水禁の招きで来広。チェルノブイリ原発事故5年後の現地の様子などを報告。
04 14 英紙、ソ連チェルノブイリ原発事故の科学調査担当幹部が事故の規模は当局の発表よりはるかに大きく、死者は7000人以上に達していると発言したことを報道。
04 14 広島滞在中のチェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、原爆資料館などを見学。
04 15 チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島カープ球団の招きで、広島市民球場を訪問。この他食事の招待や募金なども相次ぐ。
04 15 ソ連チェルノブイリ原発事故による危険を国民に知らせなかった当時の政府当局者に対する裁判が、ブルガリアの首都ソフィアで開始。国連報告によると、ブルガリアでは、事故による放射能の影響が国民一人当たり平均で最も深刻。
04 15 チェルノブイリ原発事故被災地の子供らに同行して来日したソ連の医師ら、広島市の放影研で、研修を開始(17日まで)。
04 16 ソ連科学アカデミー副総裁のレオニード・イリーヌ教授、パリで開催中のチェルノブイリ原発事故についての会議で、同事故による死者は28人であると、14日付けの英紙の報道を否定。
04 17? 広島大原医研佐藤幸男教授、ソ連大統領の来日について、チェルノブイリ原発事故の実態解明と救済が促進することを願うとコメント。
04 18 ソ連チェルノブイリ原発事故被災地の子供ら、広島市で、日本の小学生らと交流。
04 18 日ソ両国政府、15の協定・覚書などの文書に合意。そのなかのチェルノブイリ原発事故対策協力についての覚書で、被災者に対する調査・治療、専門家の派遣などで合意。
04 18 市民団体「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」、エストニア共和国などでのチェルノブイリ原発事故被災者調査のため、広島大原医研佐藤幸男教授らを現地に派遣。
04 20 ウクライナ共和国保健相、朝日新聞記者と会見。チェルノブイリ原発事故の後遺症で、同共和国で約600人が死亡したことを公表。
04 21 広島市の主婦林悠子、市民団体「エストニア・チェルノブイリ・ヒバクシャ基金」が派遣する代表団の一員として訪ソ。エストニア共和国での市民集会に参加。
04 22 ソ連ウクライナ共和国の新聞社から、チェルノブイリ原発事故の被害状況と救援を求めるメッセージが中国新聞社に届く。
04 22 ソ連ウクライナ共和国の首都キエフで、被曝者救援団体主催の集会「チェルノブイリ・ウィーク」、開催(国内外から約10万人参加)。
04 23 ソ連チェルノブイリ原発事故被災地の子供と医師ら、検診・研修などの全日程を終了。26日、帰国。
04 24? 市民グループ「チェルノブイリ救援・中部」代表坂東弘美、来広し、奇形の多発を報じるソ連紙を持参し、チェルノブイリ被災者の救援を呼びかけ。「被災地の人たちは、被爆地のヒロシマ・ナガサキに大きな期待を寄せている。」と発言。
04 25 府中市の民間団体「ジュノーの会」・広島市の「チェルノブイリ救援広島委員会」代表ら、チェルノブイリ被災者に対する今後の救援活動について発表。それによると、「ジュノーの会」は7月に被ばく児童を招請、「広島委員会」は5月に医師を招請。
04 25 反原発労働組合連絡会議のメンバーら、チェルノブイリ原発事故5周年を前に、中国電力本社前で、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染地図などを掲げ「反原発」を訴え。
04 25? 広島県原水禁、ソ連チェルノブイリ原発事故による汚染地域に住む子供らを、今秋広島に「集団疎開」させることを計画中。ソ連の民間団体「平和基金」の要請を受けて計画。
04 26 チェルノブイリ原発事故から満5年を迎え、ソ連各地で事故犠牲者の追悼集会など開催。キエフ・ミンスク市では、チャリティーコンサート・討論集会など開催。ソ連国営ラジオ・テレビは特別番組を放送し、被害者救済募金を呼びかけ。
04 26 ソ連女子体操のオルガ・コルブト、ワシントン市で、チェルノブイリ原発事故5周年に当たり、被爆住民への支援を訴え。「オルガ・コルブト財団」の設立を計画。
04 26 市民グループ「チェルノブイリに放射能測定器をおくる会」、チェルノブイリ原発事故から満5年を機に、東京で結成集会を開催(約100人が参加)。
04 26? ソ連チェルノブイリ原発事故の4号炉を覆う放射能防護壁にすき間ができ、放射能漏れの危険が指摘される。対策についての意見が対立し、結論が出ず。
04 26? チェルノブイリ原発事故の死の灰が、微量ながら日本に現在も飛来していることが、大阪府立大付属研究所の観測で判明。
04 29? 市民団体「チェルノブイリ支援運動・九州」、6月の調査団派遣や医療機器寄贈などのため、募金を呼びかけ。
05 07 ソ連最高会議、チェルノブイリ原発事故の被害者救済のための社会補償法を満場一致で採択。それによると、地域住民と復旧作業従事者ら約480万人を対象に、財産・健康被害の補償をするため、国家予算の約4%を投入することを決定。
05 08 チェルノブイリ原発事故5周年集会に参加した広島市の主婦林悠子、現地での様子を報告。それによると、リトアニアの医師ら、医薬品の欠乏を訴え。
05 09 チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっているオリガ・アレイニコワ医師、来日し、記者会見。ミンスク小児血液病センターでの白血病患者が、事故前に比べ2倍強に増えていることなどを公表。同医師は、市民グループの招きで来日。
05 10 笹川記念保健協力財団、チェルノブイリ原発事故被曝者への医療協力のため、医師・放射線技師などを派遣。第一陣に、広島から広島大原医研の藤村欣吾助教授ら7人が参加。
05 12 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災者治療に当たっているオリガ・アレイニコワ医師、市民団体「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワークの招きで来日。広島市での集会「チェルノブイリの子供たちはいま!」で講演(聴衆約180人)。
05 16 世界保健機関(WHO)の世界保健総会、チェルノブイリ原発事故の影響と健康被害の調査研究のための国際的な調査センタ-を、ソ連国内に設置することを決議。
05 18 朝日新聞広島支局の大峯伸之記者、朝日文化サロン岡山の5月例会で講演。テーマ「ソ連チェルノブイリ原発事故後5年-被災の現地を歩いて」
05 18 国際原子力機関(IAEA)の国際諮問委員会によるチェルノブイリ原発事故報告書、公表。それによると、「放射線による直接的健康被害はなかった」と結論。同委員会委員長の重松逸造放影研理事長、総合報告として最善のものとコメント。
05 20 ソ連の医師5人、広島の「チェルノブイリ救援広島委員会」などの招きで来広。広島大原医研などで被曝者医療などについて研修。
05 20 ソ連保健省、チェルノブイリ原発事故による死者は61人と発表。当初発表の31人の死者のほか、被曝した重傷患者145人のうち30人が死亡したと説明。
05 21 国際原子力機関の国際会議に参加したソ連のウクライナ・白ロシア両共和国の関係者ら、同機関のチェルノブイリ原発事故の影響に関する報告書について、「汚染評価が不十分」と反発。
05 21 国際原子力機関(IAEA)のチェルノブイリ原発事故影響報告書を検討する国際会議、ウィーンで開催(24日まで、約200人参加)。IAEA国際諮問委員会の重松委員長、「これを調査の終わりではなく、始まりとしたい。」と発言。
05 23 ソ連の非政府系団体「チェルノブイリ支援」の責任者、ニューヨークで、チェルノブイリ原発事故の事後処理作業員のうち少なくとも1000人余が死亡、5000人以上が病弱者になったと発表。
05 25? 国際原子力機関国際諮問委員会のチェルノブイリ原発事故被害調査結果について、被爆地広島の専門家らの間で評価が分かれる。広島大原医研佐藤幸男教授、臨床デ-タの重要性を強調。横路健次郎元原医研所長、報告書に肯定的見解。
06 02? 米カリフォルニア大学のロバート・P・ゲール準教授、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染で、がん死亡者が50年で2千-2万人増加するとの見解を表明。
06 03 チェルノブイリ救援広島委員会の招いたソ連医師ら5人、広島入り。10日まで滞在し、広島大学原医研や放影研などで研修。
06 03? 東海・北陸の救援活動グループ「チェルノブイリ救援・中部」に、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ人々からの手紙・絵などが届く。
06 09 埼玉県の与野西中学校の生徒(234人)、来広し、平和学習。チェルノブイリの子どもたちへの贈物を「折鶴の会」に寄託。
06 19 第5回宗教と平和シンポジウム、広島市の県民センタ-で開催(約30人参加)。広島市の渡辺正治、チェルノブイリ原発事故被曝者の実態を報告。
06 22 「ジュノーの会」、広島県府中市で「チェルノブイリからの手紙・絵画展」を開催。ひきつづき広島市内でも開催。
06 25? 広島市の被爆者渡辺美代子、チェルノブイリ被災者から、励ましの手紙に対する返書を受け取る。
06 25? チェルノブイリ原発事故の被害レポートを出版したつくば市の小川仙月、来広し、被爆直後の広島の被害状況を調査。
06 28 朝日新聞などによる募金救援活動「チェルノブイリに光を」の招きで来日する被災地の子供・医師らの広島市での日程、決定。
07 02 ソ連・チェルノブイリの原発事故で被災した子供5人と現地の医師ら6人の一行、検査・治療・医学研修のため広島入り(10日まで滞在)。朝日新聞社などの救援活動「チェルノブイリに光を」の招きによる第二陣。
07 03 ソ連・チェルノブイリ原発事故被災地の子どもら(5人)、広島赤十字・原爆病院に入院。
07 06 テレビ番組「土曜インタビュー」で、ソ連チェルノブイリ原発事故被災地を訪れ巡回診療を行った広島市の医師が、現地での模様を報告し広島の役割について発言。
07 06 来日中のチェルノブイリ原発事故被災地の子どもら、原爆資料館などを見学。
07 08 広島滞在中のソ連・チェルノブイリ原発事故被災地の子どもたち5人、広島市立国泰寺中学校に体験入学(9日も)。
07 09 ソ連チェルノブイリ原発事故などの調査・救援活動をしている専門家・市民らの報告集会、東京で開催。広島大原医研の佐藤幸男教授、事故後、奇形児が増加していると報告。国際原子力機関(IAEA)調査結果に対する反論が相次ぐ。
07 09 広島滞在中のチェルノブイリ原発事故被災地の子どもら、広島を離れるにあたり日本赤十字社広島県支部で記者会見。10日離広。
07 09 ソ連・チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちの病院建設を進めている医師ら、長崎市を訪問。長崎市長に医療協力などを要請。
07 12 ソ連チェルノブイリ被災地の子どもら(5人)、帰国。
07 13 「悲劇の現場から イーゴリ・コスチンさんのチェルノブイリ写真展」、三次市の三次教育会館で開催(14日まで)。巡回展で今年1月青森県でスタート。
07 19 ソ連・白ロシア共和国の医師5人、約3週間の被曝者医療の研修を終了。同医師らは、募金救援活動「チェルノブイリに光を」の招きで来日。(22日、帰国。)
07 20 ソ連・チェルノブイリ事故の取材活動をした女性テレビ制作者、来広し、被爆者吉川生美らを取材。広島大学原医研などを訪問。市民グループ「日本チェルノブイリ連帯基金」の招きで来日。
07 20 神道時事問題研究会・広島県神社庁、広島市で、「神道と平和」公開座談会を開催。テーマ「広島からチェルノブイリへ」。広島大学原医研佐藤幸男教授などが参加。
07 21? 佐藤幸男広島大学原医研教授、府中市立西小学校と第一中学校で、チェルノブイリ原発事故で被災した白ロシアやウクライナの現状について講演。
07 23 ソ連・チェルノブイリ原発事故により避難生活を余儀なくされている子どもら(28人)、ボーイスカウト日本連盟の招きで来日。東京・新潟などでホームステイ。
07 24? 日本東洋医学会広島県部会、「ジュノーの会」の招きで、26日に広島入りするソ連・チェルノブイリ被災児童の治療に協力を申し出。
07 26 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童ら(4人)、来広。府中市の市民グループ 「ジュノーの会」の招きで、8月8日まで滞在予定。
07 27 チェルノブイリ原発事故の記録映画「チェルノブイリ・黙示録」(ロラン・セルギエンコ監督)、大阪市で上映(8月16日まで)。
07 27 ソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童3人、広島原爆障害対策協議会の健康管理増進センタ-や東洋医学の医院を受診。
07 29 広島訪問中のソ連・チェルノブイリ原発事故の被災児童ら、広島大学附属病院で全身の放射線量測定を受ける。3人とも正常範囲内であることが判明。
07 31 原水禁国民会議などによる原水禁世界大会に参加する外国代表、決定。101カ国から29人が参加、うち4人はチェルノブイリ原発事故の被災者。
08 01 ソ連・ウクライナ共和国の写真家イーゴリ・コスチンのチェルノブイリ原発事故被災写真展、広島市南区で開催(3日まで)。4ー6日、中区で開催。
08 02 市民グループ 「ドクタージュノーの会」の招きで来日したソ連チェルノブイリ原発事故の被災児童、府中市立第一中学校の平和集会で、同校生徒らと交流。
08 03 「戦争と平和展」(創価学会インターナショナル・国連軍縮局など主催)、広島市で開催(20日まで)。同展は、89年10月にニューヨークの国連本部で初開催、日本国内では初。チェルノブイリ原発事故の放射能除去作業日誌など展示。
08 04 テレビ番組「チェルノブイリ小児病棟~5年目の報告」(NHK)、放送。
08 04 被爆46周年原水爆禁止世界大会反核平和漫画展(第8回)、広島市の県民文化センタ-で開催(6日まで)。チェルノブイリ原発事故の被災写真も展示。
08 05 核問題を考える特別上映会、広島市のサロンシネマで開催(6日も)。「グランド・ゼロ」・「チェルノブイリ黙示録」・「ポリゴン」を上映。
08 05 テレビ番組「ほっと ヒロシマ発チェルノブイリ悲しみ号」(広島テレビ)、放送。
08 05 府中市の「ジュノーの会」の招きで広島入りしたチェルノブイリ原発事故で被災した児童ら、中国新聞社を訪問。
08 06 テレビ番組「チェルノブイリの子供たち~46年目のヒロシマいま世界へ」(広島ホーム)、放送。
08 06 ソ連・チェルノブイリ原発事故の被災児童、セミパラチンスクの少女、「原爆の子」感想文コンテスト入賞の米国生徒ら、広島市で地元の子供らと交流。吉川生美から体験を聞く。
08 06 チェルノブイリ原発事故の被災児童・セミパラチンスク市の少女・英語版「原爆の子」感想文コンテストに入賞した米の高校生ら、広島市の平和記念公園で交流。
08 07 「ジュノーの会」の招きで広島を訪問していたソ連チェルノブイリ原発事故被災地の児童ら(4人)、検診や治療の日程を終了。
08 07 チェルノブイリ原発事故の被害を描いた映画「チェルノブイリ黙示録」、広島市内で上映開始(16日まで)。
08 07? ソ連国営タス通信、コンクリート製の「石棺」で覆われたチェルノブイリ原発4号機の内部の写真を公表。
08 08 ソ連・エストニア共和国のチェルノブイリ委員会一行、長崎市を訪問し、核被害者救援に対する協力を要請。同市長、県と合同で「長崎・ヒバクシャ国際協力委員会」の結成準備をしていることを公表。
08 21 広島県原水禁、ゴルバチョフ大統領を失脚させたクーデターに抗議し、チェルノブイリなどの核被害者救援に全力をあげることを求めたソ連政府あてのアピールを在日ソ連大使館に送付。
08 23 国際児童青少年演劇協会のアドルフ・シャピロ会長ら、広島訪問。チェルノブイリ原発事故被災児への支援を呼びかける。
09 01? 広島市在住の渡辺正治、チェルノブイリ原発事故被曝者を対象としたアンケート調査を集計中。来年、報告書を作成の予定。
09 03? 外務省、チェルノブイリ原発事故被災者医療協力第一弾として、平成4年度から、現地と日本の医師の研修交流を計画。
09 04 放射線被曝者医療国際協力推進員会、広島県庁で第2回幹事会を開催。ソ連とブラジルで被曝者医療に当たっている石の研修受け入れや、チェルノブイリ原発事故の影響を調べた専門家による公開報告会に開催を決定。
09 18 チェルノブイリ原発事故調査のためソ連を訪問した府中市の市民グループ「ジュノーの会」の調査団、帰国報告。広島大原医研の佐藤幸男教授、「小児の甲状腺がんは今後急増する恐れがある」と報告。
09 26 チェルノブイリ原発事故被災住民の診療に携わっているソ連の医師団9人、長崎大学医学部で被爆者医療について研修するため長崎入り。
09 27 モスクワで開催中の全欧安保人権会議場で、ソ連ベラルーシ共和国の関係者が、チェルノブイリ原発事故で汚染土などの除去作業をした人のうち約7000人が放射線障害で死亡したと発表。
09 28 ソ連チェルノブイリ原発事故被災者の治療に当たっている医師ら9人、来広。笹川記念保健協力財団の支援プロジェクトによる受け入れ第一弾として放影研・原医研などで研修。
10 03 ソ連のジャーナリスト、トカチ・ブラーダ、岡山市を訪問。市民グループと交流し、チェルノブイリ被災者への救援活動に対する支援を訴え。
10 11 放射線被曝者医療国際協力推進協議会、ソ連チェルノブイリ原発事故調査にかかわった広島の医師らによる公開報告会を開催(約300人参加)。放射能の影響の有無について、研究者間で意見が対立。
10 15 日本原水禁・ソ連核被害者調査交流団(31人)、訪ソ。広島から横原由紀夫・県原水禁事務局長らが参加。セミパラチンスク核実験場・チェルノブイリ原発事故による核被害者交流の予定。
10 19 イーゴリ・コスティン(ノーボスチ通信カメラマン)のチェルノブイリ原発事故被災写真展、長崎市で開催。20日まで。
10 23 チェルノブイリ原発事故の被災者救援に携わっているソ連のソ連保健省担当者ら、来広し、広大原医研を視察。
10 24 広島交響楽団、ウィーンでの第46回国連創立記念コンサートで演奏(聴衆約2700人)。被爆犠牲者のための「広島レクイエム」などを演奏。チェルノブイリ被災者救援のチャリティー演奏会。会場ロビーでは広島・長崎原爆写真展を開催。
10 27 ワールド・フレンドシップ・センター、広島市中央公園での国際交流の集いで、チェルノブイリのミニ写真展を開催。
10 29 ソ連緊急事態国家委員会チェルノブイリ原発事故対策委員会のメンバー、来日し、外務省での日ソ専門家代表者会議に参加。日本側から重松逸造放影研理事長が参加。
11 01 核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ソ連支部の代表団(5人)、同日本支部の招きで来広。チェルノブイリ原発事故の影響などについて講演。2日、広島大原医研などを見学。
11 02 ソ連チェルノブイリ原発事故で汚染されたベラルーシ共和国で、土壌中に猛毒のプルトニウムが存在し、人体からも検出されるという調査結果が、埼玉県大宮市での国際プルトニウム会議で発表される
11 04 「日ソ・チェルノブイリ甲状腺シンポジウム」、長崎大学医学部附属病院で開催。4月ゴルバチョフ・ソ連大統領来日時に調印された覚書に基づき日ソの研究者で開催。
11 04 チェルノブイリ原発事故で被災した子どもと主治医ら(9人)、検査と医療研修のため来広。朝日新聞社などによる募金救援活動「チェルノブイリに光を」の事業の一環。
11 05 ソ連チェルノブイリ原発事故で被災した高校生ら(3人)、広島赤十字・原爆病院に入院。日本赤十字社などの招待。同行の医師らは同病院などで研修。
11 08 チェルノブイリ原発事故被災者の治療の研修のため、ラトビア共和国の医師、来広。放射線被曝者医療国際協力推進協議会が受け入れ、広島大原医研などで研修。
11 10 ソ連チェルノブイリ原発事故被災者を救援しようと、「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」の結成集会、大阪市で開催(約100人参加)。
11 11 チェルノブイリ原発事故で被災し、広島市で検査を受けているソ連の高校生ら、安芸郡音戸町の小学校を訪れ生徒らと交流。
11 13 チェルノブイリ原発事故で被災したソ連の子どもら(3人)、検査日程を終了し、記者会見。「病気への不安が消えた」と発言。(14日、帰国)
11 20? 慶応大学藤田祐幸講師、ソ連チェルノブイリ原発事故について、汚染源からの距離に関係なく、事故直後に雨が降ったところほどおせんがひどいとの研究結果を発表。
11 22 チェルノブイリ原発事故で被災した子どもたちに同行し、広島で医療研修していた医師団、研修日程を終え広島市で記者会見。「今後は日ソ共同の被ばく者研究を進めたい」とコメント。朝日新聞などによる「チェルノブイリに光を」が招請した第三陣。
11 23? チェルノブイリ原発事故の被災地ベラルージ共和国市民による救援活動グループ 「チェルノブイリの子どもたちのために」のメンバー、来日し、救援を訴え。
12 22 平成4年度の大蔵省原案内示。在韓被爆者支援基金に23億円、ソ連・チェルノブイリ事故被災者救援調査費9300万円などのほか、被爆者がん検診の対象に大腸癌が新たに認められる。
12 27? 平成4年度予算大蔵原案に対する復活折衝で外務省が初めて計画した「チェルノブイリ専門家派遣招へい事業」予算3400万円が認められる。